軽自動車スポーツカーおすすめ一覧 新車・中古で狙える軽スポーツを徹底紹介
軽自動車スポーツカーは、税金などの維持費が安いにもかかわらず、軽量小型でキビキビとしたハンドリングが楽しめる独特の魅力があります。
軽自動車にはボディサイズやエンジン排気量の規格があるものの、日本の軽スポーツカーは各メーカーが決められた枠組みのなかで個性を出し、高い走行性能を実現しています。乗り方次第で普通車に引けをとらない加速を発揮でき、スポーティーなデザインは軽自動車かどうかを問わず目を引きます。
ただし、安全・排気・騒音規制の強化により、S660、アルトワークス、そしてコペンまでもが相次いで生産を終えました。新車で選べる軽スポーツは数えるほどになり、中古市場では人気車種の価格が上がり続けています。購入検討の際は、新車・中古それぞれの現状を踏まえたうえで選ぶことが大切です。
軽自動車スポーツカーの選び方:駆動方式・乗車定員・MTの有無で絞り込む
軽スポーツと一口にいっても性格は大きく分かれます。迷ったときは次の3点から絞り込むと、候補が整理しやすくなります。
- 駆動方式:FFは扱いやすく価格もこなれています。FRやMRは挙動が鋭い反面、荷物の積載や雨天時の扱いに慣れが必要です
- 乗車定員:2シーターは走りに振り切れますが、家族や友人を乗せる機会があるなら4人乗りのホットハッチが現実的です
- トランスミッション:MTは操る楽しさが別格ですが、新車で選べる軽のMTはごく限られます。AT限定免許なら中古のAT車やAGS車が候補になります
メインカーとして毎日使うのか、セカンドカーとして週末だけ乗るのかでも答えは変わります。2シーターのオープンを1台持ちにすると、買い物でトランクが足りない、オープンにできる日が限られるといった不満が出やすくなります。逆にセカンドカー前提なら、荷室の狭さや乗り心地の硬さは許容できる範囲に収まります。
新車で購入できる軽自動車スポーツカーと在庫限りのモデル
新車で買える軽スポーツは年々減っています。現在も注文できるモデルと、在庫車のみとなったモデルを分けて確認します。
N-ONE RSは新車で買える唯一のターボMT軽乗用車
ホンダのN-ONEに設定されるRSは、新車で購入できる数少ない走りのグレードです。2025年11月21日の一部改良で6速MT専用グレードとなり、CVTの設定がなくなりました。価格は227万8,100円です。
搭載される6速MTはS660に使われていたものがベースで、ギア比もクロスレシオ化されています。660ccターボの64PSに対してギアの間隔が詰まっているため、街中でもシフト操作を繰り返す楽しさがあります。改良ではRS専用のタコメーター表示やシフトインジケーター、Gメーターも加わり、メーター周りを間近で見るとスポーツグレードとしての作り込みが伝わってきます。
ボディはセミトールワゴンで、全高は1,500mmを超えます。コペンやS660のような低さはありませんが、4人乗りで荷物も積め、運転支援システムも備わるため、1台で済ませたい場合の現実解になります。「MTの軽を新車で買いたい」という条件を満たす選択肢は、現状ほかにありません。
コペンLA400K型はおしゃれで実用的な軽オープンスポーツカー(在庫車・中古のみ)
ダイハツ・コペンはおしゃれで女性にも人気の軽スポーツカー
ダイハツの2代目コペンLA400K型は、ローブ(Robe)、セロ(Cero)、エクスプレイ(XPLAY)の3種類のスタイルと、GRスポーツの計4モデルが選べた2シーターの軽オープンカーです。2025年9月29日にダイハツが生産終了を発表し、2026年8月31日に最終車両が生産されました。GRスポーツを含むすべてのモデルが対象で、現在新車で手に入るのは販売店に残る在庫車に限られます。ダイハツは発表時に、再びコペンを送り出せるようスタディを続けているとコメントしています。
見た目はキュートでおしゃれですが、最高出力64PSと軽自動車の自主馬力規制いっぱいのパワーを発揮。全高1,280mmの低さとホイールベースの短さで、キビキビとした走りが爽快です。樹脂外板を骨格に組み付けるドレスフォーメーション構造を採用しており、間近で見るとパネルの合わせ目が意匠として処理されている点にも気づきます。ラゲッジスペースも比較的広く、ルーフを閉じれば日常の買い物にも使えます。
かつてS660と比較されることが多かったモデルですが、S660は2022年3月に生産終了しています。コペンの生産終了により、国産の軽オープンスポーツカーは新車で選べなくなりました。中古相場は生産終了の発表後も底堅く推移しており、GRスポーツは特に高値で取引されています。
| 駆動方式 | FF |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | KF型 水冷直列3気筒12バルブDOHCターボ |
| 最高出力 | 47kW(64ps)/6,400rpm |
| 最高トルク | 92Nm(9.4kgm)/3,200rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,280mm |
| ホイールベース | 2,230mm |
| 車両重量 | 850~870kg |
| トランスミッション | 5速MT 7速スーパーアクティブシフト付CVT |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | 22.2~25.2km/L |
ケータハム・セブン160は軽自動車規格のピュアスポーツカー(後継はセブン170)
日本のセブンファンのために開発されたケータハム・セブン160
ケータハムはイギリスのロータス・カーズが1960年代に販売していた名車「ロータス・セブン」の生産を引き継いだ小規模自動車メーカーです。現在も往年のスタイリングを受け継いだ「ケータハム・セブン」は趣味の車として世界中で高い人気を誇っています。
2014年に日本の軽自動車規格に合わせた「ケータハム・セブン160」が登場。エンジンはスズキ製658cc直列3気筒で、乾燥重量はなんと490kg。最高速度160km/h、0-100km加速は6.9秒という驚異的な軽さを誇ります。輸入車扱いのため国産軽自動車の自主馬力規制(64PS)を超える80PSを発揮する点も魅力です。
2021年9月には後継モデルの「ケータハム・セブン170(SEVEN170)」が販売開始されました。乾燥重量440kgとケータハム史上最軽量で、最高出力85PS、パワーウエイトレシオは193PS/tに達します。発売当初はオンロード志向の「SEVEN170S」が539万円、サーキット志向の「SEVEN170R」が561万円でしたが、その後の価格改定で現在は170Sが888万8,000円、170Rが918万5,000円となっています。軽自動車規格でありながら高級輸入スポーツカーの価格帯に入った点は、購入前に押さえておきたいところです。セブン160は中古市場での入手となります。
| 総排気量 | 658cc |
|---|---|
| エンジン種類 | スズキ製K6A型直列3気筒ターボ |
| 最高出力 | 58.8kW(80ps)/7,000rpm |
| 最高トルク | 107Nm(10.9kgm)/3,400rpm |
| 全長 | 3,100mm |
| 全幅 | 1,470mm |
| 全高 | 1,090mm |
| ホイールベース | 2,255mm |
| 車両重量 | 490kg |
| トランスミッション | 5速MT |
中古で狙いたいおすすめの軽自動車スポーツカー一覧
中古車で購入できるおすすめの軽スポーツをご紹介します。規制強化により生産終了となった近年の人気モデルや、80〜90年代の名車として知られる軽スポーツカーは、設計が古くても走る楽しさは健在。マニュアル車が多いのも魅力です。
S660は軽スポーツカー唯一のMRで「操る喜び」を堪能できる名車(生産終了・中古のみ)
ホンダS660は軽自動車の枠を超えてスポーツ走行が楽しめる
ホンダS660は2022年3月25日に生産終了。現在は中古市場でのみ入手可能です。生産終了発表直後に完売が相次ぎ、追加生産650台も行われたほどの人気を誇りました。累計生産台数は38,916台です。
S660の最大の特徴はミッドシップエンジン・リアドライブ(MR)であること。軽自動車に限らず国産スポーツカーでも非常にレアな駆動方式で、重いエンジンを車両中央に配置することで前後重量配分を45:55と理想的な数値に近づけています。高い走行安定性とハンドリング性能はまさに本格スポーツカーの領域です。
ミッドシップ構造上ラゲッジスペースは非常に狭く、荷物は基本的に助手席に置くことになります。ルーフは手動で外して前方のトランクに収めるロールトップ式のため、走り出してから開けたくなっても停車する必要があります。本格的なスポーツ走行を楽しみたい、ドライビングテクニックを磨きたい人向けのモデルです。生産終了後も中古相場は高値安定が続いており、程度の良い個体は早めの確保がおすすめです。
| 駆動方式 | MR |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | S07A型 水冷直列3気筒DOHCターボ |
| 最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
| 最高トルク | 104Nm(10.6kgm)/2,600rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,180mm |
| ホイールベース | 2,285mm |
| 車両重量 | 830~850kg |
| トランスミッション | 6速MT CVT |
| 最小回転半径 | 4.8m |
| 燃費 | 21.2~24.2km/L |
アルトワークスHA36S型は「軽くて速い」軽スポーツカーの王道(生産終了・中古のみ)
アルトワークスは小型車開発に定評のあるスズキが誇る名車
8代目アルトに追加される形で2015年12月に15年ぶりの復活を果たしたスズキ・アルトワークスHA36S型。しかし2021年11月、安全・燃費・騒音規制への対応が困難となり生産終了しました。現行9代目アルトにはワークスの設定がなく、HA36Sが現時点で名実ともに最後のアルトワークスです。
2WD・5速MTで車両重量670kgという軽量ボディに、64PSのターボエンジンを搭載。「軽くて速い」というまさに軽スポーツカーらしい王道の走りが魅力です。レカロ製シートやワークス専用の足回りが与えられ、ノーマルのまま乗っても十分に走りを味わえます。4人乗りで普段使いにもよく、アフターパーツも豊富なため、今なおカスタムベースとしても人気があります。中古相場は生産終了後も高値が続いており、状態の良い個体は早めの確保をおすすめします。
| 駆動方式 | 2WD(FF)/4WD |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | R06A型水冷直列3気筒DOHCターボ |
| 最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
| 最高トルク | 100Nm(10.2kgm)/3,000rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,500mm |
| ホイールベース | 2,460mm |
| 車両重量 | 670~740kg |
| トランスミッション | 5速MT 5AGS |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | 22.0~23.6km/L |
アルトターボRSは初心者にもおすすめな軽ホットハッチ
はじめての軽自動車スポーツカーとしてもおすすめのアルトターボRS
8代目アルトのホットモデルとして2015年に登場したアルトターボRS。同年12月にアルトワークスが15年ぶりの復活を果たしたことで2018年にモデル廃止となりましたが、ワークスとは違った魅力があります。
アルトターボRSは「アルトワークスより乗りやすい」ライトなスポーツモデルです。当時の新車価格もワークスより20万円ほど安く設定されており、軽自動車のスポーツモデルを広くPRするための車でもありました。670〜720kgの軽量ボディに、後に追加されるワークスと同じR06A型のターボエンジンを搭載し、最高出力47kW(64PS)を発生させます。トランスミッションは5速AGS(オートギアシフト)のみでマニュアル設定はありません。AGSはMTを自動化した機構のため変速時に加速が途切れる間があり、試乗して確かめてから決めると納得感が高まります。中古価格は70万円〜130万円程度が目安です。
| 駆動方式 | 2WD(FF)/4WD |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | R06A型水冷直列3気筒DOHCターボ |
| 最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
| 最高トルク | 98Nm(10.0kgm)/3,000rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,500mm |
| ホイールベース | 2,460mm |
| 車両重量 | 670kg |
| トランスミッション | 5AGS |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | JC08モード25.6km/L |
キャストスポーツは高速でも普通車並みの安定感が持ち味のスポーティモデル
外観もひときわスポーティーなダイハツ・キャストスポーツ
ダイハツ・キャストには、SUVスタイルの「アクティバ」、クラシカルデザインの「スタイル」、スポーティーモデルの「スポーツ」がラインアップされていました。スポーツとアクティバは2020年3月31日に生産を終え、残っていたスタイルも2023年6月30日に生産終了となったため、現在はいずれも中古での購入となります。
キャストスポーツは、高速での安定感や静粛性が「普通車と変わらない」と評価されたモデルです。ダイハツは「キャストスポーツはコペンの4人乗りをイメージした」と語っており、エンジンもコペンと同じ可変バルブタイミング付きのKF-VET型ターボを搭載します。エアロバンパーや本革巻きステアリングなど専用部品も多く、7速CVTはパドルシフトでの操作にもよく応えます。
4人乗りの背の高いボディで普段使いがしやすく、スポーティなルックスと実用性を両立したい場合に向きます。MT設定がないため、操る感覚を最優先するなら候補から外れますが、長距離を楽に走りたい用途では持ち味が生きます。
| 駆動方式 | 2WD(FF)/4WD |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | KF-VET型水冷直列3気筒DOHCターボ |
| 最高出力 | 47kW(64ps)/6,400rpm |
| 最高トルク | 92Nm(9.4kgm)/3,200rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,600mm |
| ホイールベース | 2,455mm |
| 車両重量 | 850~900kg |
| トランスミッション | 7速CVT |
| 最小回転半径 | 4.7m |
| 燃費 | 24.6~24.8km/L |
カプチーノは車両重量700kgのFRライトウェイトスポーツカー
軽自動車スポーツカーらしく軽さで勝負のカプチーノ
1991〜1998年まで発売された2ドアオープンカー「カプチーノ」。スズキ初のFR車ですが、ショートデッキ・ロングノーズのスタイルにより、前後重量配分はフロント51:リア49と理想的な数値を実現した完成度の高い1台です。
居住空間は当時「世界一狭い」と評されたほどで、大柄な男性にはかなり窮屈です。しかしドライバーのスペースすら犠牲にした結果、前期型EA11Rで700kg、後期型EA21R型で690kgという当時の軽自動車のなかでも特筆すべき軽さを実現。生粋のライトウェイトスポーツカーといえます。3分割のデタッチャブルルーフは、クローズド・Tバー・タルガ・フルオープンと4通りの形に変えられ、外したパネルはトランクに収まります。
カプチーノは、マツダ・AZ-1、ホンダ・ビートとともに「平成ABCトリオ」と呼ばれる人気の高い車種です。中古相場は30〜100万円ですが、程度の良い個体は年々減少傾向にあります。年式的に幌やルーフ周辺からの雨漏り、ターボのオイルにじみが出やすい時期に入っているため、屋根付き保管の個体かどうかも確認したいポイントです。
| 駆動方式 | 2WD(FR) |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | E-EA21R型水冷直列3気筒DOHCターボ |
| 最高出力 | 64ps/6,500rpm |
| 最高トルク | 10.5kgm/3,500rpm |
| 全長 | 3,295mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,185mm |
| ホイールベース | 2,060mm |
| 車両重量 | 690kg |
| トランスミッション | 5速MT |
ビートはMRに自然吸気の高回転エンジンを組み合わせたホンダの傑作
ホンダらしさがつまった軽自動車スポーツカーの傑作ビート
1991〜1996年に発売された軽オープンカーのホンダ・ビートは、S660の前身にあたるモデルです。ミッドシップエンジン・後輪駆動のMRで、軽自動車として初めて四輪ディスクブレーキを搭載しました。E07A型エンジンは自然吸気ながら64PSを8,100rpmで発生、レッドゾーン8,500rpmと軽自動車とは思えぬ高回転型です。前後のタイヤサイズが異なるなど、軽自動車でありながらホンダらしい本格派の設計が随所に見られます。
3連スロットルによる吹け上がりの鋭さは、回してこそ味わえる種類のものです。低回転域のトルクは控えめで、街中をゆっくり流すだけでは持ち味が出にくい点は理解しておきたいところです。中古車価格は40万円〜100万円未満のものが多く、アフターパーツも豊富ですが、幌の状態とタイミングベルトの交換歴は必ず確認したい部分です。
| 駆動方式 | MR |
|---|---|
| 総排気量 | 656cc |
| エンジン種類 | E07A型水冷直列3気筒SOHC12バルブ |
| 最高出力 | 47kW(64ps)/8,100rpm |
| 最高トルク | 6.1kg・m(59.8N・m)/7,000rpm |
| 全長 | 3,295mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,175mm |
| ホイールベース | 2,280mm |
| 車両重量 | 760kg |
| トランスミッション | 5速MT |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 17.2km/L |
オートザムAZ-1は軽自動車のピュアスポーツカーとして中古価格高騰中
オートザムAZ-1はガルウィングドアを装備した軽自動車スポーツカー
1992〜1995年に発売されたマツダ・オートザムAZ-1。ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノとともに平成ABCトリオと呼ばれますが、3台の中で唯一のクーペスタイルです。スズキからは「CARA(キャラ)」としてOEM販売されました。スケルトンモノコックの特殊ボディに軽自動車唯一のガルウィングドアを採用し、非常に注目を集めるエクステリアです。スズキ・アルトワークスと同型のF6Aエンジンをミッドシップに搭載し、レーシングカーのような鋭いハンドリングと機敏な走りが特徴です。
総生産台数4,392台というレアな存在で、現在の中古車相場は100万〜200万円以上のものも珍しくなく、状態の良い個体は新車発売時を超える価格で取引されています。ガルウィングドアのダンパーや樹脂製のボディパネルは専用部品が多く、補修部品の確保が難しい場面も出てきます。購入前に、扱える整備工場のあてをつけておくと安心です。
| 駆動方式 | MR |
|---|---|
| 総排気量 | 657cc |
| エンジン種類 | F6A水冷直列3気筒DOHC12バルブICターボ |
| 最高出力 | 47kW(64ps)/6,500rpm |
| 最高トルク | 8.7kg・m(85.3N・m)/4,000rpm |
| 全長 | 3,295mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,150mm |
| ホイールベース | 2,235mm |
| 車両重量 | 720kg |
| トランスミッション | 5速MT |
| 最小回転半径 | 4.7m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 18.4km/L |
初代アルトワークスは「64PS馬力規制」をつくった伝説の軽ホットハッチ
軽自動車馬力規制のきっかけになったホットハッチ初代アルトワークス
1987年に発売された初代アルトワークス。当時の軽自動車規格は総排気量550ccまでだったのですが、直列3気筒4バルブDOHCインタークーラーターボエンジンを搭載し、排気量543ccで最高64馬力を発揮しました。当時の軽自動車最高出力だったダイハツ・ミラターボTR-XXの50馬力を一気に14馬力も上回ったのはまさに事件でした。
実はワークスは78馬力で発売予定でしたが、「パワーがありすぎる」と運輸省から指導が入り、最終的に64馬力に落ち着いたという経緯があります。「軽自動車の最高出力は64PS」という業界上限値が生まれたのはこの初代ワークスがきっかけです。30年以上経過しており設計の古さは否めませんが、「伝説の軽ホットハッチ」に乗るという満足感はほかに代え難いものがあります。中古相場は20〜70万円です。
| 駆動方式 | FF |
|---|---|
| 総排気量 | 543cc |
| エンジン種類 | F5A型 直列3気筒DOHC4バルブインタークーラー付きターボ |
| 最高出力 | 64ps/7,500rpm |
| 最高トルク | 7.3kg・m/4,000rpm |
| 全長 | 3,195mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,380mm |
| ホイールベース | 2,175mm |
| 車両重量 | 610kg |
| トランスミッション | 5速MT |
ミラターボTR-XXはアルトワークスと激しく競った永遠のライバル車
アルトワークスとともに軽スポーツカーの可能性を追求したミラターボTR-XX
ダイハツ・ミラターボTR-XXは、1980年代〜1990年代にかけてスズキ・アルトワークスと熾烈な争いを繰り広げ、軽スポーツカーとして人気を博したミラのスポーツグレードです。1985年に2代目ミラに追加され、1998年に4代目ミラの生産終了とともにモデル廃止となりました。
ベース車のミラはミライースに統合される形で2018年に販売終了しています。TR-XXの状態の良い個体は年々減少しており、走行距離10万km前後のものが多い状況ですが、モデル廃止直前のモデルでも20〜30万円で中古購入が可能です。価格が手頃な分、購入後に足回りのブッシュやマウント類の交換費用がかかる前提で予算を組んでおくと、想定外の出費になりにくくなります。
| 駆動方式 | FF |
|---|---|
| 総排気量 | 659cc |
| エンジン種類 | EF-RL型水冷直列3気筒DOHC12バルブICターボ |
| 最高出力 | 64ps/6,800rpm |
| 最高トルク | 10.7kg・m(104.9N・m)/4,000rpm |
| 全長 | 3,295mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,430mm |
| ホイールベース | 2,300mm |
| 車両重量 | 700kg |
| トランスミッション | 5速MT |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 21.0km/L |
初代コペンは毎日のドライブを楽しむための軽スポーツカー
初代コペンは運転が楽しい軽自動車スポーツカー
2002〜2012年まで生産された初代コペンL880K型は、現行型にも引けをとらない人気を誇ります。開閉時間約20秒でルーフがトランクに格納されるアクティブトップと、丸みを帯びたユニークなエクステリアが特徴です。搭載したJB-DET型水冷直列4気筒DOHCターボエンジンは吹け上がりがよく、ダイハツの名機として今も語り継がれています。チューニング次第では大幅なパワーアップも可能です。
10年間生産されたロングセラーのため、中古車価格は年式・走行距離によって大きく異なります。2005年より前の前期モデルなら30〜60万円で掘り出し物に出会えるチャンスもあります。最終モデル「10thアニバーサリーエディション」は常に高値で取引されています。電動ルーフは油圧ユニットやモーターの不調が出ると修理費がかさむため、試乗時に開閉を最後まで実演してもらうことが欠かせません。
| 駆動方式 | FF |
|---|---|
| 総排気量 | 659cc |
| エンジン種類 | JB-DET型水冷直列4気筒DOHC16バルブICターボ |
| 最高出力 | 64ps/6,000rpm |
| 最高トルク | 11.2kg・m/3,200rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,245mm |
| ホイールベース | 2,230mm |
| 車両重量 | 840kg |
| トランスミッション | 4速AT(5速MTあり) |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 15.2km/L |
エッセは「かわいい外見」と「走りの良さ」が偶然両立した軽スポーツカー
エッセは見た目とのギャップも魅力的な育てる楽しみのある軽スポーツカー
2005〜2011年に発売されていたダイハツ・エッセ。カラフルなボディカラーで女性にも人気でしたが、5速MT車は軽スポーツカーとして車好きに愛されていました。特徴的な台形スタイルは低重心を実現し、車両重量は700〜780kgと当時の軽自動車のなかでもかなり軽量です。
搭載されたKF-VE型エンジンはアルミや樹脂を積極的に使用して軽量化されており、自然吸気でありながら58ps/7,200rpmを発生させ、「意外によく走る」と話題になりました。意外な人気を受けてタコメーター付きの「エッセ・カスタム」も追加発売されています。5速MT車のタマ数は減少傾向ですが、中古相場は30〜40万円です。装備を削った軽量なベースグレードを選び、足回りとタイヤから手を入れていく遊び方が定番になっています。
| 駆動方式 | FF |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | KF-VE型水冷直列3気筒DOHC12バルブ |
| 最高出力 | 58ps/7,200rpm |
| 最高トルク | 6.6kg・m(65N・m)/4,000rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,470mm |
| ホイールベース | 2,390mm |
| 車両重量 | 720kg |
| トランスミッション | 5速MT |
| 最小回転半径 | 4.4m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 24.5km/L |
トゥデイはフェラーリを抜き去った伝説の軽スポーツカー
軽自動車レースの人気車種トゥデイ(画像はJA2型)
1985年に商用車としてデビューし、1988年に乗用モデルも発売されたホンダ・トゥデイ。1985〜1998年まで発売された初代と1993〜1996年の2代目前期型は、軽量かつ低重心でスポーツ走行向きの軽自動車として人気がありました。
2009年に岡山国際サーキットで開催されたアマチュアドライバーによるレースで、1台のJA2型トゥデイがポルシェやフェラーリを抜き去り決勝4位と大健闘。「最強の軽自動車」として大きな話題になりました。レース用チューニングとオーナードライバーの腕あってこその結果ですが、トゥデイにスポーツカーとしての素養があることを示したのは間違いありません。中古車市場では20万円前後の車両も多く存在しますが、ノーマルのまま速い車ではない点は理解したうえで選びたいモデルです。
| 駆動方式 | FF |
|---|---|
| 総排気量 | 656cc |
| エンジン種類 | E07A型水冷直列3気筒SOHC12バルブ |
| 最高出力 | 48ps(35kW)/6,300rpm |
| 最高トルク | 5.8kg・m(56.9N・m)/5,500rpm |
| 全長 | 3,295mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,350mm |
| ホイールベース | 2,330mm |
| 車両重量 | 670kg |
| トランスミッション | 5速MT |
| 最小回転半径 | 4.5m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 22.0km/L |
ヴィヴィオ RX-Rはニュルブルクリンク走行テストをクリアした異例の軽スポーツカー
スバルの人気軽自動車ヴィヴィオのスポーツモデル「ヴィヴィオ RX-R」
ヴィヴィオ RX-Rは、1992〜1998年に発売されたスバル・ヴィヴィオのスポーツモデルです。トランスミッションはMTのみで、直列4気筒DOHCエンジンにスーパーチャージャーを採用。オプションにBBS製ホイールが設定されるなど、軽自動車とは思えないスポーツ仕様が随所に見られます。
軽自動車として初めてドイツ・ニュルブルクリンクで走行テストを実施し、9分54秒という優秀なタイムを記録。1993年にはWRCサファリラリーで完走・クラス優勝という軽自動車初の快挙を達成しています。低重心かつ操縦安定性が高いため、ストレスなくスポーツ走行が楽しめます。状態の良い個体は50万円前後での取引が多い印象です。スーパーチャージャーや4気筒エンジン周りの部品は入手が難しくなってきており、整備履歴の残る個体を選ぶ価値が大きいモデルです。
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブICスーパーチャージャー |
| 最高出力 | 64ps(47kW)/7,200rpm |
| 最高トルク | 10.8kg・m(105.9N・m)/3,600rpm |
| 全長 | 3,295mm |
| 全幅 | 1,395mm |
| 全高 | 1,375mm |
| ホイールベース | 2,310mm |
| 車両重量 | 760kg |
| トランスミッション | 5速MT |
| 最小回転半径 | 4.9m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 18.2km/L |
アルトラパンSSは軽快な走りを楽しめるスポーティなMT車
マニュアル仕様のラパンが欲しい人にもおすすめなアルトラパンSS
現行型ラパンにはMT設定がありませんが、初代ラパン(2002〜2008年)には「ストリート・スポーツ」を意味するSSグレードが存在しました。初代ラパン唯一のマニュアル車で、ゆるさを残しつつも男女問わず乗りやすいエクステリアが特徴です。パワートレインは「Keiワークス」と共通の部分が多く、最高出力64ps、800kgの軽量ボディで軽快な走りが持ち味です。見た目は普通のラパンに近いため、速そうに見えない車で軽快に走りたい場合に刺さる1台といえます。中古では20〜40万円の価格帯が多く、状態の良い車両は60〜70万円の相場です。
| 駆動方式 | FF |
|---|---|
| 総排気量 | 658cc |
| エンジン種類 | K6A型水冷直列3気筒DOHC12バルブICターボ |
| 最高出力 | 64ps(47kW)/6,500rpm |
| 最高トルク | 10.8kg・m(106N・m)/3,500rpm |
| 全長 | 3,395mm |
| 全幅 | 1,475mm |
| 全高 | 1,495mm |
| ホイールベース | 2,360mm |
| 車両重量 | 800kg |
| トランスミッション | 5速MT |
| 最小回転半径 | 4.6m |
| 燃費 | 10モード/10・15モード 19.4km/L |
中古の軽スポーツカーを買う前に確認したいチェックポイント
軽スポーツは速く走らせた履歴を持つ個体が一定数あり、同じ年式・同じ走行距離でも状態の差が大きく出ます。価格だけで判断すると、購入後の修理費で差額が消えてしまうことも珍しくありません。
- ターボ車はタービンからのオイルにじみ、始動直後の白煙、アイドリングの安定具合を確認します
- オープンモデルは幌やルーフ機構の動作、雨漏りの跡、トランク内の湿気やサビを見ます
- 改造歴のある個体は、車高調やマフラーの車検対応状況と、ノーマル部品が残っているかを確認します
- 90年代のモデルはタイミングベルト、ウォーターポンプ、ゴム類の交換履歴が整備記録に残っているかが判断材料になります
- 部品供給が終了している車種では、補修部品の在庫状況を扱う工場に相談してから購入すると安心です
走行距離が少ない個体が無条件に良いとは限りません。長期間動かしていない車はゴム類やブレーキ周りが劣化していることがあり、乗り出してから不具合が出やすくなります。定期的に整備を受けながら走ってきた記録のある車のほうが、結果的に手がかからないケースが多く見られます。
軽自動車スポーツカーの維持費はどれくらいか
軽スポーツを選ぶ理由のひとつが維持費の安さです。自家用の軽乗用車の軽自動車税(種別割)は年額10,800円で、普通車の1,500cc以下区分と比べても大きな差があります。車検時に納める自動車重量税は、2年分で6,600円です。
注意したいのは経過年数による増額です。新車新規登録から13年を超えると軽自動車税は12,900円に、重量税は2年分で8,200円に上がります。18年を超えるとさらに8,800円となります。ビートやカプチーノ、AZ-1のような90年代のモデルは当然この区分に入るため、同じ軽自動車でも税負担は年式の新しい車より重くなります。それでも普通車と比べれば低い水準に収まります。
燃料代は燃費の良さが効いてきます。カタログ燃費22km/Lのモデルで月500km走る場合、消費するガソリンは23L前後です。一方で、スポーツ走行を楽しむ乗り方ではカタログ値から大きく離れ、実燃費が13〜15km/L程度まで落ちることもあります。ターボ車でハイオク指定のモデルもあるため、燃料の種類は購入前に確認しておきたいところです。
見落としやすいのがタイヤと消耗品です。軽量な車体でもスポーツグレードは扁平率の低いタイヤを履くことが多く、標準的な軽自動車用タイヤより交換費用が上がります。ブレーキパッドの減りも早くなるため、走りを楽しむ前提なら年間のメンテナンス費用は多めに見積もっておくと安心です。
軽スポーツカーは「軽自動車だからこそ」の魅力が詰まっている
税金が安く燃費も良い軽自動車スポーツカーは、メインカーとしてはもちろん、セカンドカーとしての購入も視野に入る存在です。軽量小型ゆえの加速力、キビキビとしたハンドリング、遊び心あふれるデザインも大きな魅力で、近年は「小さいのに速い」「デザインが独創的」と海外での注目度も高まっています。
一方で、S660、アルトワークスに続いてコペンも生産を終え、新車で選べる軽スポーツは6速MT専用となったN-ONE RSと、軽自動車規格のケータハム・セブン170が中心という状況です。中古市場では人気車種の価格高騰が続き、程度の良い個体から先に動いています。欲しいモデルが決まったら、整備記録と現車の状態を確認したうえで早めに動くことが、満足のいく1台にたどり着く近道になります。





























