軽バンのおすすめモデルは?車中泊も可能な車種を人気国産メーカーからピックアップ!
維持費が安く実用性も抜群な軽バンは、いまや商用車としての用途だけでなくアウトドア・車中泊など趣味を楽しむ上でも頼れる相棒として多くのユーザーに親しまれています。
さまざまなシーンで活躍する軽バンのおすすめ車種を、ホンダ・スズキ・ダイハツ・スバル・三菱・マツダ・日産の7つの国産メーカーからランキング形式でピックアップしていきます(新車価格・過去モデルの中古車平均価格は2019年6月時点のものを記載しています)。
軽バンのおすすめ15位 ダイハツ・ミラバンは中古車市場で安価に手に入る軽バンのおすすめ車種
ダイハツのミラ バン TX 2WD。2代目スバル・プレオバンのOEM供給元モデルである
ダイハツ・ミラバンは2018年まで販売されていたミラの商用モデルです。同社が製造するハイゼットキャディーが事実上の後継車種で、7代目ミラバンは2代目スバル・プレオバンと姉妹車の関係にあたります。
2011年のマイナーチェンジでグレードが整理され、ATの廃止に伴いインパネセンターシフト採用のCVT車が新設定されています。当時の新車価格で最も高いCVT車(4WD)で100万円以下と価格設定も良心的で、2019年現在の中古車市場での平均価格は約26万円です。
軽バンのおすすめ14位 スバル・プレオバンはミラバンとプラットフォームを共有するOEMの軽バン
2代目からはダイハツ・ミラバンのOEM供給を受けたスバル・プレオバン
スバル・プレオバンは2代にわたり製造された軽バンです。2010年から2018年に販売されていた2代目モデルはダイハツ・ミラバンのOEM車だったため、スバルで自社開発・製造されていたのは初代モデルのみとなります。
ダイハツ・ミラバンと同じグレード・価格帯が設定されており、中古車市場での価格帯は2019年時点で平均約35万円となっています。取り回しやすいサイズと燃費の良さが魅力です。
軽バンのおすすめ13位 ホンダ・バモスホビオは実用性の高い軽バン
「バモスホビオPro」はバモスホビオの中でもプロ仕様のハイルーフモデル
ホンダ・バモスの派生車種として2003年に登場したホンダ・バモスホビオは、2018年5月にバモスとともに販売終了を迎えました。最終モデルは標準仕様の「G」と商用車モデルの「Pro」の2グレード構成で、Proの後継車種はホンダのN-VAN +STYLEです。当時の新車価格は1,280,000円、中古車市場における平均価格はおよそ50万円となっています。
ホビオ・ホビオProともに汚れに強い撥水+消臭機能付きの機能的なシートを採用しており、荷物の積載性にも優れています。コックピットはシンプルで走行中の操作性の高い作りです。
軽バンのおすすめ12位 三菱・ミニキャブミーブは電気で動くエコな軽バン
三菱・ミニキャブミーブは地球に優しい軽商用電気自動車
2011年に登場した三菱・ミニキャブミーブは、三菱・i-MiEVの技術を投入して開発された電気自動車です。2017年に行われた一部改良では、オプションのキーレスエントリーシステムに遠隔操作による空調スイッチを搭載したり、フロントシートにシートヒーターを全グレードに標準装備するなど、快適性がさらにパワーアップしています。新車価格は最廉価グレードのCD 10.5kWhで1,769,040円からです。
三菱・ミニキャブミーブのコックピットやシート生地
三菱・ミニキャブミーブはヘビーデューティーなグレー系の内装を採用。その他にも維持費の負担軽減やエコな走りなど、通常の軽バンにはない魅力の詰まった一台です。
軽バンのおすすめ11位 ホンダ・アクティバンはN-VANの先代車種で中古車市場で安く手に入れられる
1979年にホンダ・アクティのバンモデルとして設定されたホンダ・アクティバン。ホンダ・バモスホビオと同様2018年にモデル廃止となり、N-VANがその後継となっています。最廉価モデルの新車価格は1,115,000円、中古車市場での平均価格は40万円ほどです。
運転しやすく実用的なホンダ・アクティバンのコックピット
アクティバンのコックピットは大きな2眼メーターを備え、全グレードに空調調整しやすいマニュアルエアコンを標準装備しています。前方視界も広く、運転しやすい環境が整っています。
積載性に優れ、大きく使える荷室もアクティバンの魅力です。ハイルーフ設計により背の高い大きな荷物も楽々積み下ろしができます。
軽バンのおすすめ10位 ダイハツ・ハイゼットキャディーはウェイクがベース車両で女性にもおすすめの軽バン
ハイゼットカーゴの派生車種であるダイハツ・ハイゼットキャディーは、「ドデカク使える」でおなじみのダイハツ・ウェイクをベースとした軽バンです。新車価格は標準仕様のDグレードで1,123,200円からとなっています。外装色はホワイトのみの展開ですが、メーカーオプションによりオレンジやブルーなども選択できます。フラットな荷台スペースを有し、車中泊も十分に可能です。
ダイハツ・ハイゼットキャディーは従来の軽バンのイメージを一新。女性ドライバーにとっての使いやすさも意識しているのがポイントです。
最小回転半径は4.4mと小回りが利き、運転しやすいサイズ感となっています。最大積載量は150kgでラゲッジルームも広々使えます。また、エンジンレイアウトを工夫しシートを低くしているため、小柄な方や女性ドライバーもスマートに乗り降り可能です。
軽バンのおすすめ9位 スバル・サンバーバンはスマートアシスト搭載で高い安全性能を誇るおすすめの軽バン
7代目スバル・サンバーバンは10代目ダイハツ・ハイゼットカーゴのOEM車種
スバル・サンバーバンは7代目よりDAIHATSUのOEM供給を受けており、ダイハツ・ハイゼットカーゴとトヨタ・ピクシスバンは姉妹車にあたります。最廉価モデルVB(5MT 2WD)の新車価格は934,200円です。
自社生産されていた頃と比べ、現行型スバル・サンバーバンはラゲッジルームが広くなっています。6畳相当のカーペットも積むことができ、フロア地上高を低く設定してあるので重い荷物の積載もスムーズです。
安全性能面では、自動被害軽減ブレーキや車線逸脱警報などの機能をパッケージ化した先進安全システム「スマートアシスト3」をグレード別に搭載。サンバーバンのスマートアシスト3搭載車は「サポカーSワイド」に該当し、その安全性が国によって認められています。
軽バンのおすすめ8位 マツダ・スクラムバンはスズキ・エブリイをOEM供給元とする軽バン
スズキ・エブリイのOEM車として販売されているマツダ・スクラムバン
マツダ・スクラムバンはスズキ・エブリイからOEM供給を受けている商用バンです。初代はマツダ・ポーターキャブの後継車として1989年に登場しました。マツダ・スクラムバンのPA(5MT 2WD)の場合、950,400円から新車購入が可能です。
マツダ・スクラムバンは2人乗車時では荷室床面長1,955mm、荷室幅1,385mm、荷室高1,240mmを確保。フラットなフロアに広々とした荷室で高い積載性を実現しています。テールゲート・後席ドアは大きく開き、地上高も低いので積み下ろしも楽々。仕事だけでなく、車中泊で愛用するユーザーも少なくありません。
コックピットはすっきりと無駄のない設計で、運転中の操作性も高い作りです。シートは全グレードブラウンカラーで統一され、PA・PAスペシャルは汚れに強いビニールレザー、PC・PCスペシャル・BUSTERの3グレードはファブリック素材を採用しています。
軽バンのおすすめ7位 三菱・ミニキャブバンはマツダ・スクラムバンと同様人気のスズキ・エブリイをOEM元としたモデル
三菱・ミニキャブバンはOEM元のスズキエブリイ・マツダスクラムバン・日産NV100クリッパーが姉妹車にあたる
1968年より三菱から販売されているミニキャブバン。7代目以降はスズキ・エブリイのOEMを受けて販売されています。現行型となる8代目モデルのグレード構成はブラボーターボ・ブラボー・G・Mの4種類です。標準グレードの新車価格は968,760円となっています。
エンジンにはDOHC呼気VVTを採用し、最大燃費20.2km/L(M 2WD)のエコでパワフルな走りを実現しています。
ブラボーターボとブラボー・G・Mのコックピット
ブラボーターボのメーターはメッキリングを配した3眼デザイン、ブラボー・G・Mのメーターは1眼デザインで、いずれも視認性に優れています。マニュアルエアコンは全車標準装備、後部座席をあたためるリヤヒーターはブラボーターボ・ブラボーの2グレードにのみ標準装備されます。
軽バンのおすすめ6位 トヨタ・ピクシスバンはハイゼットカーゴからOEMを受けている軽バン
トヨタ・ピクシスバンは10代目ダイハツ・ハイゼットカーゴのOEMモデルとして2011年に登場した軽バンで、スバル・サンバーバンとも姉妹車の関係です。「働きモノのトヨタの軽です。」のキャッチフレーズ通り、ハイゼットカーゴと同等の積載性・乗降性・走行性能を有しています。新車価格は1,085,400円から設定されています。
トヨタ・ピクシスバンの最大積載量は2枚乗車時で350kg、4人乗車でも250kgが確保されています(クルーズターボ”SA3”の場合は2名乗車時で200kg、4名乗車時で100kg)。ワイドな開口部を用意し、大きな荷物や大量の荷物を積みやすい設計です。
軽バンのおすすめ5位 スズキ・アルトバンは軽バンの中では最もリーズナブルな価格の車種
スズキ・アルトバンは最大燃費26.2km/Lと優れた性能を誇るエコな軽ボンバンです。現行型アルトバンは「VP」のみのモノグレードで、最廉価モデルでは723,600円、メーカーオプションのレーダーブレーキサポート装着車を選んでも934,200円と安価な値段設定となっています。
アルトバンの内装にはベージュのインパネやドアトリム、爽やかなライトグレーのファブリックシートの組み合わせが設定されています。実用性を重視したシンプルなインテリアデザインで幅広い年齢層に親しまれます。
軽バンのおすすめ4位 日産・NV100クリッパーはエコでパワフルな走りが魅力
日産・NV100クリッパーはスズキ・エブリイのOEM車種。姉妹車にマツダスクラムと三菱ミニキャブバンが存在する
NV100クリッパーは日産が2003年から3代にわたり販売している軽ライトバンです。初代は6代目三菱・ミニキャブバン、2代目以降はスズキ・エブリイからOEM供給を受けています。NV100クリッパーの新車価格は1,016,280円から設定されています。
オートギヤシフト(AGS)をグレード別設定で搭載し、燃費の良さとキビキビとした走り味を両立している日産・NV100クリッパー。マニュアルモードではより確かな操作感が味わえます。最小回転半径は4.1mで小回りがきき、狭い場所での走行や駐車操作もスムーズです。また、2019年8月6日には福祉車両のNV100 クリッパー リオ「チェアキャブ」が一部仕様変更され、車線逸脱警報やふらつき警報などの安全機能を標準装備とし、さらなる安全性能の向上が図られています。
軽バンのおすすめ3位 ホンダ・N-VANはOEM供給を行っていない唯一無二の軽バン
ホンダの新たな商用車モデルとして登場したN-VANは売れ行きも好調!フロントの顔つきはグレードごとに異なる
ホンダ・N-VANは2018年7月にHondaのNシリーズ第5弾として投入された軽商用車です。G・L・+STYLE FUN・+STYLE FUNターボ・+STYLE COOL・+STYLE COOLターボの6グレード構成で、全車に先進安全装備「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準装備しています。ベースグレードのN-VAN G・Honda SENSINGの新車価格は1,267,920円です。
N-VANの内装は機能美を体現した使いやすく端正なデザイン
N-VANの広々とした室内空間は荷物の運搬だけでなく車中泊でも活躍する
ホンダ・N-VANのインテリアカラーはグレーやブラックを採用し、ツール感に満ちた室内空間が広がります。上級グレードの+STYLE FUNや+STYLE COOLのコックピットはシルバーやピアノブラックをアクセントとして取り入れ、質感アップに努めています。
N-VANには左側のBピラーがないため様々な使い方ができます。広いラゲッジルームは荷物を運ぶだけでなく、シートを倒してフラットなフロアにすることで車中泊も可能です。
軽バンのおすすめ2位 ダイハツ・ハイゼットカーゴはドライバー主体のコックピットで誰もが運転しやすい作り
ダイハツ・ハイゼットカーゴはスバル・サンバーバンとトヨタ・ピクシスバンのOEM元となる軽バンで、精悍な顔つきのフロントマスクが目をひきます。メーカーオプションを含めると全7色のボディカラーを選択可能です。最廉価モデルの場合、新車価格は1,026,000円になります。
ダイハツ・ハイゼットカーゴはガバッと大きく開く後席スライドドアや荷室開口部を搭載しており、荷物の積み下ろし作業も効率よく行えます。助手席を前に倒せばカーペットなどの長尺物も余裕で載せることが可能です。
ドライバー席を中心に収納が充実したハイゼットカーゴのコックピット
ハイゼットカーゴのコックピットは運転手主体の作りで、良好な視界と操作性にすぐれたインパネ周りが完備。メーターやマルチインフォメーションディスプレイはハイコントラストで見やすいデザインです。運転席周りは収納スペースが特に充実しているため、手の届く場所にさまざまな仕事道具を保管できます。
軽バンのおすすめ1位 スズキ・エブリイは広い荷室と優れた乗降性で多くのユーザーに親しまれる人気の軽バン
スズキ・エブリイはマツダ・三菱・日産にOEM供給を行っている軽バンです。現行型のグレード構成はJOINターボ・JOIN・PC・PA・GAの5タイプが展開しています。新車価格は最廉価のPAおよびGAで950,400円となっています。
居住性に優れた室内空間が広がるスズキ・エブリイ
開放的な運転環境が完備されたスズキ・エブリイのコックピット。メーターやインパネ周りはシンプルで誰もが操作しやすい設計です。
シート生地はナチュラルな茶色を採用し、JOINターボ・JOIN・PCにはファブリック素材が、PA・GAの2グレードにはビニール素材が設定されています。フロントシートはウォークスルーとなっており、助手席側の乗降性にも配慮しています。
ワンボックス型軽商用車でナンバー1の荷室サイズを誇るスズキ・エブリイは、働く人の強い味方です。バックドアやリアドアが大きく開くため積載性も抜群。荷物の大きさ・乗員人数に応じて多彩なシートアレンジが可能で、車中泊も楽しめます。2019年8月に実施した仕様向上により、車いす移動車の先進安全装備が強化されている点にも注目です。
軽バンの積載性やデザインはモデルによって異なる!購入時のリサーチは入念に
軽バンのおすすめ車種をランキング形式で紹介しました。軽バンと言っても多種多様で、デザインや性能、装備、ボディサイズも異なります。OEM供給されているモデルでも、ボディカラーのラインナップやグレードに差がある場合があります。軽バンを購入する際には、気になる車それぞれの特徴をしっかりと比較することをおすすめします。