軽自動車のオープンカー

軽自動車のオープンカー全車種まとめ スペック比較と中古車購入時の選び方を解説

ホンダS660は2022年3月に生産終了、コペン2代目も2026年8月末に生産終了予定。今選べる軽オープンカーの最新状況と、ビート・カプチーノ・幌ジムニーなど中古車で狙える希少モデルを比較解説します。

軽自動車のオープンカー全車種まとめ スペック比較と中古車購入時の選び方を解説

軽自動車のオープンカーを徹底解説!新車・中古車の選び方から希少モデルまで

軽自動車の中でも趣味性が高いオープンカーを車種別に紹介します。かつては新車でS660やコペンが選べましたが、S660は2022年3月に生産終了、2代目コペンも2026年8月末に生産終了が発表されており、現在は軽オープンの新車市場が大きな転換期を迎えています。

ホンダ・ダイハツ以外にも、スバルやスズキからオープンボディの軽自動車が過去に発売されており、中古車市場ではさまざまなモデルを探すことができます。S660やビートのようなスポーティな走りを重視したモデル、電動ルーフで実用性に優れたコペン、タルガトップが選べる希少なスバル ヴィヴィオまで個性豊かなラインナップがそろっています。

各車種のボディタイプ・エンジンスペック・特徴を詳しくまとめましたので、自分にぴったりの軽オープンを探す際の参考にしてください。

ホンダのS660はMR駆動の本格軽スポーツ(2022年3月生産終了・中古車のみ流通)

S660のエクステリアホンダのS660は2015年に発売し無限RAやトラッドレザーエディションなどの特別仕様車が毎年販売されていた

ホンダから2015年に発売されたS660は、MR(ミッドシップ)駆動の2シーターオープンです。ルーフにはロールトップと呼ばれる手動で開閉できるソフトトップを採用しており、気軽にオープンエアを楽しめます。トランスミッションはCVTのほか、軽自動車として初の6速MTを設定したことも大きな話題となりました。

発売以来、ブルーノレザーエディション・コモレビエディション・無限RA・Modulo X・トラッドレザーエディションなど数々の特別仕様車が設定され、最後は「Modulo X Version Z」(315万400円・6速MTのみ)でその歴史に幕を下ろしました。2022年3月25日に累計約38,916台が生産され惜しまれつつ生産終了となっており、現在は中古車のみの流通となっています。生産終了後も中古車相場は高値で推移しており、状態の良い個体はプレミア価格で取り引きされることもあります。

ホンダ・S660のスペック
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,180mm
ホイールベース 2,285mm
搭載エンジン S07A
種類 直列3気筒
排気量 658cc
最高出力 47kW(64PS)/6,000rpm
最大トルク 104Nm/2,600rpm

ホンダのビートは1991年発売のMR軽スポーツの元祖(生産終了・中古車のみ流通)

ビートのエクステリアホンダのビートは1991年の軽自動車パワー競争の中で産声をあげた車で、本田宗一郎が世に送った最後の1台である

ホンダが1991年から1996年まで販売していたビートは、軽自動車規格が見直された直後に登場した2シーターオープンの元祖軽スポーツです。ホンダの創業者・本田宗一郎が最後に世に送り出した自動車としても知られ、ホンダファンには特別な思い入れのあるモデルです。

S660の実質的な先代モデルにあたり、駆動方式はS660と同じくMRレイアウト、トランスミッションは5速MTのみでATの設定はありません。4輪ディスクブレーキを装備する一方で、現代車では標準のパワーステアリングが設定されておらず「重ステ」となっています。前後で異なるサイズのホイールを装備するのも個性のひとつです。

ボディサイズはS660よりもひと回り小さく、取り回しは非常に軽快です。ただし車高が低く車体が小さいため、トラックや大型ミニバン・SUVから見落とされやすい場面もあります。公道での運転時は周囲の車の動きに特に注意が必要です。製造から30年以上が経過した個体も多いため、購入前には整備記録やゴム類・幌の状態を入念に確認しましょう。

ホンダ・ビートのスペック
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,175mm
ホイールベース 2,280mm
搭載エンジン E07A
種類 直列3気筒
排気量 656cc
最高出力 47kW(64PS)/8,100rpm
最大トルク 60Nm/7,000rpm

ダイハツのコペンは初代と2代目があり電動アクティブトップが実用的(2代目は2026年8月末に生産終了予定)

コペンのエクステリア初代コペンは2002年から2012年まで販売されていたモデルで、軽自動車最後の直4エンジン搭載モデルである

コペンはダイハツが販売する軽オープンスポーツカーです。2002年から2012年まで販売された初代(L880K)は、軽自動車最後の直列4気筒エンジンを搭載した希少なモデルとして知られています。2014年からは2代目(LA400K)としてローブ・エクスプレイ・セロの3モデルが発売されました。

初代モデルから採用されている電動アクティブトップは、停車中に車内からルーフの開閉・格納・展開を操作できる便利な機構です。急な雨でもあわてて外に出る必要がなく、初めてオープンカーに乗る方にも安心してすすめられるポイントです。トランスミッションは初代が4AT・2代目はCVTで、どちらも5速MTを用意しています。

2代目コペンは2024年12月に一部仕様変更と価格改定が行われ、引き続き販売中です(価格帯:198万3,300円〜255万6,400円)。ただし、ダイハツは2026年8月末をもって現行コペンの生産を終了することを正式発表しており、新車購入を検討している方は早めの決断が必要です。なお、ダイハツはFR駆動の次期コペン(K-OPEN)の開発を進めており、後継モデルの登場が期待されています。

ダイハツ・コペンのスペック
初代(L880K) 2代目(LA400K)
全長 3,395mm 3,395mm
全幅 1,475mm 1,475mm
全高 1,245mm 1,280mm
ホイールベース 2,230mm 2,230mm
搭載エンジン JB-DET KF
種類 直列4気筒ターボ 直列3気筒ターボ
排気量 659cc 658cc
最高出力 47kW(64PS)/6,000rpm 47kW(64PS)/6,400rpm
最大トルク 110Nm/3,200rpm 92Nm/3,200rpm

ダイハツのリーザスパイダーは380台のみ生産された超希少な軽オープンカー(生産終了・中古車のみ流通)

リーザスパイダーのエクステリアダイハツのリーザスパイダーは、1991年から1993年まで発売されていたオープンカーで380台しか生産されていない希少モデル

ダイハツのリーザスパイダーは、オプティの先代モデル「リーザ」のルーフをオープン化したモデルで、ルーフには幌を採用したカブリオレスタイルです。フロントウィンドウとAピラーのみを残したすっきりとしたボディラインが特徴です。

東京モーターショーへの出品時は4人乗りでしたが、市販車は2シーターとなり、ボディ剛性強化のためベースモデルより約90kg重くなっています。搭載エンジンは660ccの直列3気筒ターボで最高出力64PS、旧規格サイズ(全長3,295mm・全幅1,395mm)のコンパクトなボディです。1991年から1993年の販売期間中にわずか380台しか生産されておらず、中古車市場では入手が非常に困難な超希少モデルです。

ダイハツ・リーザスパイダーのスペック
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,345mm
ホイールベース 2,140mm
搭載エンジン EF-JL
種類 直列3気筒ターボ
排気量 659cc
最高出力 64PS/7,500rpm
最大トルク 92Nm/4,000rpm

スズキのカプチーノは平成ABCトリオのひとつでFR駆動のオープン・タルガ・Tバーの3WAYルーフが楽しめる(生産終了・中古車のみ流通)

カプチーノのエクステリアスズキのカプチーノは平成ABCトリオの一員で、1991年に発売されたオープンカー。1998年まで販売され約26,000台が製造された

スズキのカプチーノは1991年に発売されたオープンカーで、マツダのAZ-1とホンダのビートと並び「平成ABCトリオ」と呼ばれる軽スポーツの名車のひとつです。アルトワークスのエンジンを搭載し、駆動方式はFRを採用した本格的なスポーツカーです。

最大の特徴はルーフ構造で、3枚のルーフパネルを組み合わせることでフルオープン・タルガトップ・Tバールーフの3パターンに変えられます。1991年から1998年まで販売され、生産台数は約26,000台です。1995年のマイナーチェンジでエンジンがF6AからK6Aに換装され、3ATも選択可能になりました。中古車市場ではF6Aエンジン搭載の前期型のほうが人気の高い傾向があります。車幅は1.4m以下の旧規格サイズで、現行の軽自動車よりひと回りコンパクトに見えます。

スズキ・カプチーノのスペック
前期型 後期型
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,185mm
ホイールベース 2,060mm
搭載エンジン F6A K6A
種類 直列3気筒ターボ
排気量 657cc 659cc
最高出力 64PS/6,500rpm
最大トルク 85Nm/4,000rpm 102Nm/3,500rpm

スズキの幌ジムニーは初代・2代目のみに設定されたオープンモデルで中古車市場では希少価値が高い(生産終了・中古車のみ流通)

幌ジムニーのエクステリア日本仕様のジムニーには初代と2代目に幌トップのオープンモデルが存在した。3代目と4代目には設定されておらず中古車市場で人気になっている

スズキのジムニーは3代目(JB23)以降は5ナンバー乗用登録のワゴンのみとなりましたが、初代と2代目には幌ボディのオープンモデルが存在しました。幌ジムニーは経年劣化による雨漏りなどのトラブルが発生しやすく、状態の維持には手間と費用がかかります。

DIYで手をかけることを楽しめる人向けのモデルで、メンテナンスに不慣れなユーザーにはハードルが高い面もあります。一方で、現在の中古車市場ではジムニー全体の人気が高まっており、幌モデルの希少性から価格が高騰している傾向があります。

初代(LJ10・LJ20・SJ10)は1970年〜1981年、2代目(SJ30・JA12)は1981年〜1998年に幌モデルを販売していました。モデルによってエンジン排気量が359cc・539cc・657ccと異なり、エンジンサイクルも2サイクル・4サイクルと多様なのが特徴です。

スズキ・ジムニー(幌)のスペック
LJ10 SJ30 JA12
全長 2,955mm 3,170mm 3,295mm
全幅 1,295mm 1,395mm 1,395mm
全高 1,670mm 1,845mm 1,700mm
ホイールベース 1,930mm 1,930mm 2,030mm
搭載エンジン FB LJ50 F6A
種類 直列2気筒2サイクル 直列3気筒2サイクル 直列3気筒4サイクルターボ
排気量 359cc 539cc 657cc
最高出力 25PS/6,000rpm 26PS/4,500rpm 64PS/6,000rpm
最大トルク 33Nm/5,000rpm 51Nm/3,000rpm 98Nm/4,000rpm

スバルのヴィヴィオタルガトップは40周年記念の限定3,000台モデルでスバル軽自動車初のサッシュレスドアを採用(生産終了・中古車のみ流通)

ヴィヴィオタルガトップのエクステリアスバルの軽自動車であるヴィヴィオのタルガトップは富士重工40周年の記念車として3,000台が生産された限定モデル

スバルが1992年から1998年まで販売していた軽自動車「ヴィヴィオ」には、1993年5月にタルガトップ仕様のT-Topグレードが設定されました。富士重工業40周年記念車として3,000台のみ生産された限定モデルで、スバル軽自動車初のサッシュレスドアと3BOXボディを採用した希少な1台です。

当時のパワー競争まっただ中に登場したモデルで、ホットグレードのRX-Rも話題になりました。クラシカルなヴィヴィオ・ビストロも同シリーズから派生したモデルで、さまざまな個性のグレードが揃っていたのがヴィヴィオの魅力です。搭載エンジンはEN07型直列4気筒で最高出力48PS、5速MTとCVTを選択可能です。表記上は4人乗りですが後部座席は非常に狭く、実質的には2人乗りでの使用が現実的です。生産から30年以上が経過しており、中古車市場での希少価値は年々高まっています。

ヴィヴィオ・T-Topのスペック
全長 3,295mm
全幅 1,395mm
全高 1,380mm
ホイールベース 2,310mm
搭載エンジン EN07
種類 直列4気筒
排気量 658cc
最高出力 48PS/6,400rpm
最大トルク 55Nm/4,000rpm

軽自動車のオープンカーは中古車市場が中心に 購入前のチェックポイントも押さえよう

軽自動車のオープンカー

かつては新車でS660と2代目コペンが選べましたが、S660は2022年3月に生産終了し現在は中古車のみの流通です。2代目コペンも2026年8月末に生産終了が予定されているため、軽オープンカーの選択肢は中古車市場が主流になりつつあります。中でも実用性が高いのが電動アクティブトップを装備したコペンで、初めてオープンカーを所有する方にも扱いやすいモデルです。

中古車では1990〜2000年代のモデルが中心となるため、製造から20〜30年以上経過した個体も珍しくありません。購入時には以下のポイントを確認することをおすすめします。

  • 幌・電動ルーフの開閉動作と防水性の確認
  • ボディ下回りのサビや腐食のチェック
  • 整備記録簿の有無と修理対応の可否
  • アフターフォローが充実した専門ショップの選定

軽自動車のオープンカーは個性的で街中でも目立つ存在感があり、維持費の安さや軽自動車としての税制優遇を活かしてセカンドカーとして所有するスタイルが人気です。S660の後継モデルについてはホンダから具体的な発表はまだありませんが、ダイハツはFR駆動の次期コペン(K-OPEN)を開発中と発表しており、軽オープンスポーツの未来に向けた動きが続いています。