軽自動車規格の歴史や販売中の軽自動車のボディサイズ
軽自動車の歴史は戦後から始まり、初めての純国産車 クラウンが登場した1955年と同じ年に、初めての軽自動車としてスズキのスズライトが発売されました。軽自動車は日本独自の規格として設定された自動車のカテゴリーですが、度々ボディサイズや排気量など規格が変更されています。
初めて登場してから今のボディサイズになるまでの歴史や、現在販売されている最小サイズ、最大サイズの軽自動車を紹介します。
現在販売している軽自動車のボディサイズ・室内サイズ一覧
軽自動車の規格を最大まで使い広い室内を確保した大人気の軽トールワゴンN-BOX
軽自動車のサイズは規格により決まっていますが、現在販売中の軽自動車には大きさの違う車種があります。中でも流行中なのがホンダのN-BOXに代表されるトールワゴンと呼ばれる規格ぎりぎりの全高を持つ車種で、室内を最大限まで拡大しています。
現在販売されている軽自動車のボディサイズを一覧で紹介します。
車種名 | メーカー | 全長 (mm) |
全幅 (mm) |
全高 (mm) |
室内長 (mm) |
室内幅 (mm) |
室内高 (mm) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
コペン | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,280 | 910 | 1,250 | 1,040 |
ミラ | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,500 | 1,935 | 1,345 | 1,240 |
キャスト | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,600 | 2,005 | 1,320 | 1,245 |
ムーヴ | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,630 | 2,080 | 1,320 | 1,280 |
タント | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,750 | 2,200 | 1,350 | 1,365 |
ウェイク | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,835 | 2,215 | 1,345 | 1,455 |
アトレー | ダイハツ | 3,395 | 1,475 | 1,875 | 2,020 | 1,310 | 1,350 |
ワゴンR | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,650 | 2,450 | 1,355 | 1,265 |
スペーシア | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,740 | 2,215 | 1,320 | 1,375 |
ハスラー | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,665 | 2,160 | 1,295 | 1,250 |
ラパン | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,525 | 2,020 | 1,295 | 1,240 |
アルト | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,500 | 2,040 | 1,255 | 1,215 |
ジムニー | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,680 | 1,660 | 1,220 | 1,210 |
エヴリイ | スズキ | 3,395 | 1,475 | 1,910 | 2,240 | 1,355 | 1,420 |
S660 | ホンダ | 3,395 | 1,475 | 1,180 | 895 | 1,215 | 1,020 |
N-BOX | ホンダ | 3,395 | 1,475 | 1,815 | 2,240 | 1,350 | 1,400 |
N-WGN | ホンダ | 3,395 | 1,475 | 1,675 | 2,055 | 1,355 | 1,300 |
N-ONE | ホンダ | 3,395 | 1,475 | 1,630 | 2,020 | 1,300 | 1,240 |
バモス | ホンダ | 3,395 | 1,475 | 1,755 | 1,645 | 1,250 | 1,270 |
デイズ | ニッサン | 3,395 | 1,475 | 1,620 | 2,085 | 1,295 | 1,280 |
デイズ ルークス | ニッサン | 3,395 | 1,475 | 1,775 | 2,235 | 1,320 | 1,400 |
NV100 | ニッサン | 3,395 | 1,475 | 1,910 | 2,240 | 1,355 | 1,420 |
ピクシス エポック | トヨタ | 3,395 | 1,475 | 1,510 | 2,025 | 1,345 | 1,240 |
ピクシス ジョイ | トヨタ | 3,395 | 1,475 | 1,630 | 2,005 | 1,320 | 1,245 |
ピクシス メガ | トヨタ | 3,395 | 1,475 | 1,835 | 2,215 | 1,345 | 1,455 |
ピクシス バン | トヨタ | 3,395 | 1,475 | 1,875 | 1,860 | 1,315 | 1,235 |
フレア | マツダ | 3,395 | 1,475 | 1,650 | 2,450 | 1,355 | 1,265 |
フレア ワゴン | マツダ | 3,395 | 1,475 | 1,735 | 2,215 | 1,320 | 1,375 |
クロスオーバー | マツダ | 3,395 | 1,475 | 1,665 | 2,160 | 1,295 | 1,250 |
キャロル | マツダ | 3,395 | 1,475 | 1,475 | 1,985 | 1,255 | 1,215 |
スクラム | マツダ | 3,395 | 1,475 | 1,910 | 2,240 | 1,355 | 1,420 |
シフォン | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,750 | 2,200 | 1,350 | 1,365 |
ステラ | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,630 | 2,080 | 1,320 | 1,280 |
プレオ | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,530 | 2,000 | 1,350 | 1,265 |
ディアスワゴン | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,875 | 2,020 | 1,310 | 1,350 |
サンバーバン | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,875 | 1,860 | 1,315 | 1,235 |
eK カスタム | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,620 | 2,085 | 1,295 | 1,280 |
eK ワゴン | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,620 | 2,085 | 1,295 | 1,280 |
eK スペース | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,775 | 2,235 | 1,320 | 1,400 |
タウンボックス | スバル | 3,395 | 1,475 | 1,910 | 2,240 | 1,355 | 1,420 |
販売中の軽自動車の最大サイズNo.1はダイハツが販売するウェイク
軽自動車で一番広い室内を持つウェイク
OEM提供され販売しているトヨタのピクシス メガ
室内サイズが軽自動車で一番広いのはダイハツのウェイクです。
ボディサイズは軽トールワゴンとしては標準的な全長3,395mm、全幅1,475 mm、全高1,835mmとなっていますが、室内の広さは全長2,215mm、全幅1,345mm、全高1,455mmとなり軽自動車最大サイズとなっています。
特に全高は普通乗用車にも負けないほど高いため、格別な解放感を味わえます。車中泊も楽々こなせるため、ファミリーカーとしても十分使用できるでしょう。
ウェイクはOEM提供(車両を提供すること)されている車で、トヨタではピクシス メガとして販売されていますので、ウェイクとピクシス メガはエクステリアやインテリア、ボディサイズも同一となっています。
ボディサイズが日本最小の軽自動車はスズキが販売するアルト
スズキが販売する軽自動車のアルト
軽自動車最小サイズはスズキのアルトです。
全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,500mm、室内長2,040mm、室内幅1,255mm、室内高1,215mmのボディサイズは取り回しやすく日本の道路事情にぴったりです。
OEM提供されていて、マツダではキャロルとして販売されています。車の販売価格が上昇する中100万円をきる国内最安クラス847,800円から販売されているのも魅力です。
ダイハツが販売する軽自動車ミライース
ライバルにはダイハツのミライースがあります。全長3,395mm、全幅1,475mm、全高1,500mm、室内長1,935mm、室内幅1,345mm、室内高1,240mmで室内長はアルトよりも短いです。ミライースの販売価格はアルトよりも安い842,400円~となっています。
時代と共に変化するボディサイズや排気量・年代ごとの軽自動車の規格の違い
軽自動車規格は戦後すぐの1949年に誕生しました。戦後復興の助けとなるよう、そして国民車構想を達成するために制定されたものですが、当初は2輪車や3輪車が製造され、6年後の1955年に4輪車のスズキ スズライトが登場しました。
当時の販売価格は約42万円、現在の価格にすると約200万円をこえる高額車となったことから、車が欲しい方全員が手にしやすい金額とは言えませんでした。
1955年の軽自動車の規格は全長3,000mm以下、全幅1,300mm以下、全高2,000mm以下、排気量360cc以下となっていますが、時代が進むにつれ規格は変化しています。
時代の流れによる軽自動車規格の変化を紹介します。
期間 | 全長 | 全幅 | 全高 | 排気量 |
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1955年~ | 3,000mm以下 | 1,300mm以下 | 2,000mm以下 | 360cc |
1976年~ | 3,200mm以下 | 1,400mm以下 | 2,000mm以下 | 550cc |
1990年~ | 3,300mm以下 | 1,400mm以下 | 2,000mm以下 | 660cc |
1998年~現在 | 3,400mm以下 | 1,480mm以下 | 2,000mm以下 | 660cc |
軽自動車は限られた規格の中で使いやすいように工夫された車
自動車メーカー各社から販売されている軽自動車をみると、全長と全幅はほぼ同じなのがわかると思います。これ以上広げた場合は規格を越えてしまうため、ぎりぎりのサイズとなっています。
違いがあるのは全高で、軽自動車で一番高いウェイクの1,835mmが、販売されている軽自動車の中では最大サイズとなっています。規格内で収まるように工夫されているのが軽自動車で、規格は時代と共に変化します。
ボディサイズ以外に安全基準も変化し、現在販売されている軽自動車は普通乗用車と同じ安全基準が採用されています。これから軽自動車にはどのような変化があるのか注目しましょう。