軽自動車の白ナンバー交付は2017年4月よりスタート!申し込み方法など
あの車は軽のはずなのにプレートが白い…軽のナンバープレートは黄色いはずなのに…。街中で白ナンバーを設置した軽自動車を観る機会が多くなり始めました。今後は、軽自動車でも白ナンバーを設置した車はどんどん増えていきます。
その理由には、2017年4月に法改正が行われて軽であっても白ナンバーを取り付ける事が可能となったこと、2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップと2020年に開催される東京オリンピックが深くかかわっています。
自分の軽のボディカラーには、黄色ナンバーはちょっと…と違和感があって、白ナンバーへの変更を希望している人にも役立つ特別仕様ナンパープレートへの申し込み方法と、交付までの流れも紹介。
軽自動車の白ナンバーにはご当地ナンバープレートもおすすめで地元をアピール
盛岡のご当地ナンバープレートは寄付金の有無でデザインが変わる
軽自動車に黄色以外のナンバープレートを装着するには、東京オリンピック仕様・ラグビーワールドカップ仕様のほかに、それぞれの地方の図柄入りナンバープレートを装着する方法があります。
図柄入りナンバープレートの場合は、寄付金付きでフルカラー、寄付金なしでモノクロのデザインに黄色で縁取りされるため、完全な白いナンバーではないことに注意が必要です。
2018年10月に図柄入りナンバープレートを交付した地域ナンバー
- 東北(盛岡・岩手・平泉・仙台・山形・庄内)
- 北陸・信越(新潟・長岡・金沢・富山・石川)
- 関東(土浦・つくば・前橋・越谷・成田・柏・杉並・世田谷)
- 中部(福井・春日井・豊田・富士山)
- 近畿(滋賀・京都・奈良)
- 四国(愛媛・徳島・香川・高知)
- 中国(鳥取・下関・福山・山口)
- 九州(長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)
第1弾となる地方版ナンバープレートは2018年10月から交付され、東北から九州まで41地域が参加しており、ナンバープレートを発行している全地域の35%が、図柄入りナンバープレートを発行していることになります。
北海道は参加していませんが、第2弾の図柄入りナンバープレート交付開始は2020年以降に行う予定となっていて、第1弾で残念ながら参加とならなかった地域が第2弾では参加する可能性もあります。
図柄入りナンバープレートは、ラグビーワールドカップ仕様や東京オリンピック仕様と同じように、事業用軽自動車ナンバー(黒ナンバー)や、字光式ナンバーに変更できない点に気をつけてください。
東京オリンピック2020仕様のナンバープレートは2017年10月10日から交付開始 オリンピックの延長により白ナンバーも2021年9月30日まで1年延長
軽自動車に白ナンバーをつけるには、寄付金なしの無地白ナンバーか寄付金ありでラグビーワールドカップ仕様のナンバープレートを発行してもらえましたが、2017年10月10日からは東京オリンピック仕様のナンバープレートが発行されています。
ラグビーワールドカップの寄付金なしナンバープレートでは、無地の白に地域と分類番号の横にピンク囲いでラグビーワールドカップエンブレムがデザインされていましたが、東京オリンピック仕様の寄付金なしでは、分類番号の右に東京オリンピックのロゴが配置されています。
東京オリンピック仕様の白ナンバープレートは、丸くデザインされたオリンピックエンブレムと、上側が開いているデザインのパラリンピックエンブレムの2種類1組で発行されます。ナンバーの交付は、ラグビーワールドカップ仕様のものと同じ手順で行うことができます。
ラグビーワールドカップ仕様のナンバープレートと同様に、事業用の黒いナンバープレートや字光式ナンバープレートは変更できない点に注意が必要です。
また、東京オリンピックの延長により白ナンバーも2021年9月30日まで1年間延長されました。
軽自動車も利用可能な白色ナンバーはラグビーワールドカップの応援仕様
自家用の軽自動車のナンバープレートは、これまで道路運送車両法によりベースカラーが黄色と定められていましたが、2017年4月の法律改正により軽であっても白ナンバーを取り付けることが可能となりました。
法律を改正したことで、今後すべての自家用の軽自動車のプレートの色がすべて白となる訳ではありません。白ナンバーを利用できる軽自動車は、ラグビーワールドカップ2019を記念してつくられる特別仕様のナンバープレートに申し込んだ場合に限られます。
ラグビーワールドカップ特別仕様のナンバープレートのデザインは2種類
2019年9月20日~11月2日までの期間中に、東京・大阪・宮城・札幌などの全国12都市で開催されるラグビーワールドカップを応援するために企画された特別仕様のナンバープレートのデザインは2種類です。
東京地区では、7,000円の料金に
- 1,000円以上の寄付金をプラス→ビッグサイズのエンブレムも加わるデザイン
- 寄付金はなし→右上にワンポイントデザインのエンブレムが描かれるデザイン
1,000円以上の寄付をしてもシンプルなワンポイントデザインのプレートを選ぶ事も可能です。特別仕様のナンバープレートは受注生産のため入金が確認されてから製造を開始します。
東京地区以外の料金は地域によって多少のバラつきがあります。詳しい料金については、最寄りの運輸局および運輸支局で確認することが出来ます。
寄付金は2019年にラグビーのワールドカップの試合が開かれる会場への交通アクセスをアップさせる等の支援事業に用いられます。
ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレートを取得できる車両
ラグビーの特別仕様ナンバープレートを設置できる車両は、自家用・事業用の普通自動車と自家用の軽自動車のみです。事業用の軽自動車や二輪車、レンタカー等で使用される車は対象から外れます。
特別仕様ナンバープレートへの申し込み方法
特別仕様のナンバープレートは、新車を購入して登録申請する場合だけではなく、既に設置されているプレートを取り外して変更する事も可能です。その際に便利な申し込み方法を紹介します!
インターネットによる申し込み方法
ネット環境を利用して申し込む場合は、図柄ナンバー申込サービスのサイトにアクセスします。その際に手元に用意すべきものは車検証です。サイト内の申し込みページの必要事項は車検証に記載されている情報もあるからです。車のオーナーが直接申し込む以外にも、ディーラーや整備工場の担当者に代行を依頼する事も可能です。
各地域にある自動車標板協議会の窓口で手続き
「一般社団法人 全国自動車標板協議会」の地域支部に立ち寄る事でも、特別仕様のナンバープレートの申し込み手続きができます。ネットでの手続きに抵抗感のある方は、最寄りの自動車標板協議会の窓口を利用しましょう!
申し込み期間は2019年11月29日(金)まで
今回のラグビーワールドカップ2019特別仕様ナンバープレートの販売は期間限定となっているため、申し込み期間と交付期間には期限があります。日本で開催される記念すべきラグビーのワールドカップを見える形で応援したいという方は早めに申し込みましょう!
申込期間
- 2017年2月13日(月)~2019年11月29日(金)
交付期間
- 2017年4月3日(月)~2020年1月31日(金)
特別仕様ナンバープレート交付までの流れ
新車を購入して特別仕様ナンバープレートを希望する場合には、新規登録となるので交換変更手続き等は不要となります。
使用中のナンバープレートを特別仕様へと変える場合には、交換申請書等の書類の必要事項に記載をし、軽自動車検査協会事務所または運輸支局等でそれら書類とともに、これまで使用していたプレートを渡すことで、新たなプレートが発行されます。
軽自動車のナンバープレートの取り外しは自分で行える
普通車のナンバープレートを設置する際には、担当者による封印が義務化されていますが、軽自動車の場合には封印は義務化されていないため自分で取り外すことが可能です。ナンバープレートは、プラスのドライバーかスパナで簡単に外すことができます。
道路交通法では、前後のプレートは同じ表示であることが義務づけられています。そのため、フロント部のナンバープレートは特別仕様で、リヤ部は以前のものをそのまま使うことは出来ません。また、ナンバープレートを外した状態で走行する事も法律違反となります。
特別仕様も希望する番号を選べる
特別仕様ナンバープレートも、自分が希望する番号のプレートで申し込むことができます。例えば、自分の誕生日だったり、好きなタレントやアーティストにかかわりの深い数字であったり。「1069」など自分が希望した番号が使用されていなければ、その番号での取得が可能です。
ゾロ目ナンバー「7777」や一桁ナンバー「1」などには、人気が集中するため抽選対象希望番号となってしまいます。番号に希望がない、現在交付を受けているナンバープレートの番号をそのまま利用する場合には、番号の変更等の諸手続きは不要となります。
ナンバープレートは記念品として保存可能
ラグビーワールドカップ2019特別仕様プレートは使用終了後に、不正使用防止のために穴を開ける措置を施すことで、記念品として保存する事が可能です。
日本で行われる世界的なスポーツイベントにかかわるアイテムなので、ラグビーファン以外でも記念保存を望んでいる方々は大勢います。
ラグビーワールドカップ2019はアジア初の記念すべき大会
ラグビーのワールドカップは、前回のイングランドで行われた第8回目の大会で日本代表の五郎丸選手が活躍した事で、その存在はラグビーファン以外にも知れ渡りました。
2019年9月20日~11月2日まで、日本で開催される第9回目のワールドカップは、アジア初の開催となる記念すべき大会です。軽自動車であっても白ナンバーが利用できる特別仕様ナンバープレートに申し込むことで、記念すべき大会をサポートする事ができます。
東京オリンピック特別仕様でも軽自動車で白ナンバーが可能
ラグビーのワールドカップの翌年に行われる2020年東京オリンピック・パラリンピックでも、大会を記念して特別仕様ナンバープレートが発行されます。
先行事例であるラグビーワールドカップの特別仕様の方式を模倣して、料金に寄付金を加算すれば白色ベースのデザインにカラフルな発色が印象的なデザインが、料金だけの支払いであれば大会エンブレムが付いたシンプルなデザインのナンバープレートが発行されます。
軽自動車であっても、東京オリンピック特別仕様ナンバープレートの主旨に賛同し、手続きをへることで大会の運営をサポートするためにデザインされた白ナンバーを利用することができます。
軽自動車のナンバープレートの歴史をたどる
軽自動車を普通車と区別するためにナンバープレートの色を黄色にしたのは1975年1月からで、それ以前では軽自動車も白色のナンバープレートが使用していました。ただ、普通車よりも小型サイズのものでした。
ナンバープレート色で差別化を行ったのは、当時は今のように情報化社会ではなかったため車検時や車の税金を支払う際に普通車とは支払い額が異なる軽自動車をプレートの色で見極めるため。
2000年10月1日に法改正が行われるまでは、高速道路の制限速度が普通車は100km/hであったのに対し、80km/hであった軽自動車を警察が取り締まりやすくしたためであると言われます。
けれども、2000年10月1日以降は高速道路でも軽の最高速度も普通車同様に100km/hに引き上げられた事やETCの導入もあって、ナンバープレートの色で軽自動車と普通自動車を区別する効果は薄らぎつつあります。
軽に白色ナンバーを装着して日本で開催されるスポーツの祭典をお祝い
ラグビーワールドカップ特別仕様ナンバープレートは、交付がスタートした2017年4月3日から3ヶ月ほどの期間で、10万件を超える申し込みがあり、その件数の90%近くが軽自動車からでした。
軽自動車ユーザーの申し込みが多いのは、自分の軽自動車のボディカラーに黄色のナンバープレートが変に目立つ事を嫌って、白ナンバーへ変更したいという理由もあるからでしょう。
2017年10月10日に交付をスタートしたオリンピック特別仕様ナンバープレートでも、同様に軽自動車からの申し込みが多く見込まれます。
理由はどうであれ、特別仕様ナンバープレートを購入すれば日本で開催されるスポーツの祭典をサポートすることでできます!
軽自動車で白ナンバーを装着している車は日本で開催されるスポーツの祭典のサポートカーで、ドライバーはそのサポーターであることには変わりありません。