レクサスとトヨタの違いを車種やルーツで比較
レクサスとトヨタの違いって何があるのでしょうか?レクサスが生まれたルーツはアメリカにあり、メルセデス・ベンツやBMWと渡り合うために設立されたブランドが「レクサス」です。
レクサスは2005年から日本でも展開をはじめて2017年では全国的にディーラーが存在します。また、レクサスとトヨタの間でも姉妹車があり、販売が終了したモデルから現在も販売している車種まで多種多様にあります。
そこで、レクサスのルーツや、トヨタ車との違いをまとめました。レクサス車・トヨタ車のどちらを購入しようか迷っている時の参考にしてみてください。
レクサスのルーツはアメリカ市場
レクサスは、トヨタ自動車の高級車ブランドとして位置づけられていて、1989年にアメリカで始まったブランドです。メルセデス・ベンツやBMWに対抗すべく投入した「LS」はヒットし、売上を上げました。
2005年からは日本でもレクサスディーラーの展開をはじめ、フルモデルチェンジを機にセルシオやアリストなどのトヨタの高級車は、レクサスブランドにてLSやGSとして販売を続けています。
高級車ブランドですので、トヨタ自動車よりも厳しい品質基準をクリアした車両でなければ販売されず、エクステリアだけではなくインテリアや塗装、安全装備にもこだわり1台1台丁寧に生産されています。
レクサスとトヨタはベース車両は同じでも「サービス」と「車両の品質」と「リセール」に違いがある
レクサスとトヨタの違いは大きく分けて3つの違いがあります。1つがサービスで、レクサスの購入者のみ受けられる「レクサスオーナーズデスク」を利用できることです。
目的地をナビに設定することや駐車場の場所などを案内する「ドライブサポート」、ホテルやレストランの場所や予約を案内する「紹介予約サービス」、レクサス車の説明や緊急時の取次をする「お問合せ相談サービス」などをオペレーターに24時間365日対応してもらうことができます。
もう1つが車両の品質で、レクサスとトヨタの車両はベースが同じ車を扱っています。このベースというのは車の骨格にあたる「プラットフォーム」を指すだけで、エクステリアやインテリアはデザインから素材までほぼ全て違います。
例えばレクサスUXはトヨタのC-HRとプラットフォームを共用していますが、デザインはレクサスが0からデザインしていて、ボディサイズも違います。車内の作りはC-HRを踏襲していますが、素材や質感、剛性やパワートレインに至るまで全てが違います。
そして最後に車両を売却するときのリセール価格に違いがあります。 トヨタの場合、車を新車購入するときに、車両やオプションを値引きしてくれるケースがありますが、レクサスは一切値引きしません。これは「レクサスのブランド力」を維持するために大切なことで、これにより売却価格(リセール)もトヨタ車より高くなります。そして中古車相場を高値で安定させることでレクサスのブランド力はより高まる、ということになります。
トヨタC-HRとレクサスUXの車両価格は約160万円の違いがありますが、車両の品質、サポートを含めると、レクサスはこれだけの価値があるプレミアムブランドというのがわかると思います。
レクサスLS/セルシオ
レクサスLSは1989年に初代が販売され、2017年秋に5代目にフルモデルチェンジする予定です。LSの由来は「Luxury Sedan」の略称で、日本では1989年から2006年までトヨタ・セルシオとして販売されていました。2006年のフルモデルチェンジを機に日本でもレクサスディーラーからLSが販売されています。
LSはレクサスのフラッグシップモデルで、5,000ccのV型8気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載した「LS600h」、ロングバージョンの「LS600hL」、4,600ccのV型8気筒エンジンを搭載した「LS460」、ロングバージョンの「LS460L」の4種類がラインナップしています。
シート素材はファブリック・本革・セミアニリン本革・Fスポーツ専用本革の4種類用意されていて、どの素材も最高級の座り心地を実現しています。価格帯は854万円からで、最上級モデルのLS600hLでは1,410万円からと値幅は広いですが、どのモデルの居住空間・走り・安全装備全てにおいて感動が待ち受けています。
レクサスGS/アリスト
レクサスGSは、1993年に初代が発売され2012年にはフルモデルチェンジして4代目へと進化しています。GSの由来は「Grand touring Sedan」の略称で、日本では2005年までトヨタからアリストとして販売されていました。3代目からは日本でもレクサスディーラーからGSとして販売されています。
3,500ccのV型6気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載した「GS450h」、V型6気筒エンジンのみの「GS350」、2,500ccの直列4気筒エンジンとハイブリッドの「GS300h」、2,000ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載した「GS200t」の4種類がラインナップしています。
シート素材には、ファブリック・本革・Fスポーツ専用本革・セミアニリン本革の4種類がグレードごとに用意されていて、ターボモデルのGS200tは577万円から最上級モデルのGS450hは742万円からの価格帯になっています。
レクサスIS/アルテッツァ
レクサスISは、1999年に発売され2013年には3代目へとフルモデルチェンジしています。ISの由来は「Intelligent Sport」の略で、日本では初代モデルが2005年までアルテッツァとして販売されていました。フルモデルチェンジした2代目からはレクサス・ISとして販売されています。
3,500ccのV型6気筒エンジンを搭載した「IS350」、2,500ccの直列4気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載した「IS300h」、2,000ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載した「IS200t」の3種類がラインナップしています。
シート素材には、セミアニリン本革・Fスポーツ専用本革・Fスポーツ専用ファブリック・ファブリック素材の4種類がグレード別に用意されています。価格帯は、V型6気筒エンジンを搭載した「IS350」が559万円から、ターボエンジンを搭載した「IS200t」が470万円からの設定です。
レクサスHS/SAI
レクサスHSは2009年に発売され、当時のレクサス車の中では初めてのハイブリッドカーです。HSの由来は「Harmonious Sedan」の略称で、トヨタ自動車からはSAIとして販売されています。アメリカのレクサスでも販売されていましたが、2013年には日本専売車種となっています。
シート素材には、ファブリック・本革・セミアニリン本革の3種類がグレード別に用意されていて、ブラックやアイボリーの基本的なインテリアカラーの他に、ガーネットやサドルタンなどビビットなカラーも用意されています。2,400ccの直列4気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載した「HS250h」のワンモデル販売で、価格は434万円からです。
レクサスCT/プリウス・ブレイド
レクサスCTは、2011年から販売を開始したハイブリッド車で、5ドアハッチバックのボディタイプです。3代目のプリウスと同様のハイブリッドシステムを搭載し、初期のレクサスCTはトヨタが販売していたブレイドに似ています。
CTの由来は「Creative Touring vehicle」で、2017年6月にはマイナーチェンジモデルが発表され安全装備である「Lexus Safety System+」の搭載がアナウンスされています。
シート素材には、本革・Fスポーツ専用本革・L tex(合皮)・ファブリックの4種類設定されていて、他のモデルにあるセミアニリン本革が設定されていません。1,800ccの直列4気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載した「CT200h」のワンモデル設定で、価格は366万円からになっています。
レクサスLX/ランドクルーザー
レクサスLXは、1996年に発売され2007年にはフルモデルチェンジし3代目へと進化しています。日本ではランドクルーザーの姉妹車にあたり、2代目のレクサスLXはランドクルーザーシグナスとして日本で販売されていました。3代目の後期モデルから日本でもレクサスディーラーから「LX570」が販売されています。
3列シートの8人乗りで、シート素材にはセミアニリン本革だけの設定です。アイボリーやブラックの他にサンフレアブラウンやメローホワイト、ガーネットの5種類シートカラーが用意されています。5,700ccのV型8気筒エンジンを搭載した「LX570」のみのワンモデルで、価格は1,115万円からです。
レクサスRX/ハリアー
レクサスRXは、1998年から発売され2015年には4代目に進化しています。初代と2代目は日本でハリアーとして販売されていましたが、フルモデルチェンジした3代目のハリアーからは、レクサスRXから切り離されています。
RXの由来は「Radiant Crossover」の略で、日本では2009年から販売が開始されています。3,500ccのV型6気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載した「RX450h」と、2,000ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載した「RX200t」の2モデルがラインナップしています。
シート素材には、セミアニリン本革・Fスポーツ専用本革・本革・ファブリックの4種類がグレード別に用意されていて、価格帯はハイブリッドモデルの「RX450h」は602万円から、ターボモデルの「RX200t」は、495万円からになっています。
レクサスNX/RAV4
レクサスNXは、2014年から販売を開始したコンパクトSUVで、海外で展開されている4代目のRAV4がベースだといわれています。NXの由来は「Nimble Crossover」の略で、2,500ccの直列4気筒エンジンとハイブリッドシステムを搭載した「NX300h」と、2,000ccの直列4気筒ターボエンジンを搭載した「NX200t」の2モデルがラインナップしています。
シート素材には、本革・Fスポーツ専用本革・L tex(合皮)・ファブリックの4種類が使われていて、レクサスCTと同様にセミアニリン本革が設定されていません。価格帯はハイブリッドモデルの「NX300h」が492万円、ターボモデルの「NX200t」が428万円です。
レクサスとトヨタの違いは、品質やオーナー特典にあり
レクサスで販売されている車種と、ベース車となったトヨタの車種とでは、同じようで細かいところやインテリアの作り込み、走りの質感などは、やはりレクサスのほうに軍配があがります。
他にも、ナビや電話からオーナーズデスクが利用できるなど、レクサスオーナーにはトヨタオーナーにはない特典が満載です。