アクア GRスポーツ

アクアGRスポーツ復活、2026年7月発売~価格323万円、ハンマーヘッド顔に

アクアGRスポーツは廃止された?結論、2025年9月のアクア大幅改良で一旦廃止されましたが、2026年7月6日の一部改良で新デザインとともに復活。歴代(2017年初代/2022年2代目/2026年再設定)の違いと価格・装備をまとめて紹介します。

アクアGRスポーツ復活、2026年7月発売~価格323万円、ハンマーヘッド顔に

アクアGRスポーツが2026年に復活 販売価格やスペック、歴代の歩み

アクアのスポーツグレード「GRスポーツ」は、かつて好評だった「アクアG’s」の流れを受け継ぐ、GRのスポーツコンバージョンモデルです。初代は2017年11月にマイナーチェンジ後のアクアをベースに登場し、その後モデルの世代交代や改良を経ながら、アクアのスポーティな一面を担ってきました。

2代目アクアへのフルモデルチェンジ時にはいったんカタログから姿を消したものの、2022年11月の一部改良で復活。さらに2025年9月のアクア大幅改良で再び廃止されましたが、2026年7月6日の一部改良で、新デザインをまとって改めて設定されました
低燃費とスポーツ性能を両立する希少な存在として、待ち望んでいたユーザーも多いグレードです。ここでは、その歩みと各世代の内容、そしてトヨタのコンプリートシリーズ「GR」についても解説していきます。

アクアGRスポーツが2026年7月6日に復活 ハンマーヘッド顔の後期型に新設定

トヨタは2026年7月6日、アクアの一部改良を行うと同時に、スポーティグレード「GRスポーツ」を改めて設定し、発売しました。GRスポーツは、2025年9月にアクアが「ハンマーヘッド」モチーフのフロントフェイスへと大幅改良された際にいったん廃止されていましたが、今回のタイミングで復活した形です。

新しいGRスポーツは、最新のハンマーヘッド顔をベースにしつつ、専用フロントバンパー&ロアグリル、フロントサイドスポイラー、LEDフロントフォグランプなどでフロントまわりを刷新。205/45R17タイヤと専用17インチアルミホイール、GRロゴ入りのレッド塗装ブレーキキャリパーを備えます。ボディの床下とリアバンパーにリインフォースを追加して剛性を高め、サスペンションを専用設定とし、電動パワーステアリングの制御も見直すなど、走りにもしっかり手が入っています。インテリアにはGRロゴ入りの専用スポーティシートやアルミペダル、10.5インチのディスプレイオーディオ、床下透過表示機能付きのパノラミックビューモニターなどを装備。価格は3,238,400円に設定されました。
同時の一部改良では、E-Four(4WD)全グレードへの寒冷地仕様の標準化や、「X」「U」グレードのシート・装備の充実なども図られています。

2代目アクアGRスポーツは2022年11月に発売 燃費性能と走行性能を極めたスポーツモデルに

2代目アクアGRスポーツのエクステリア2代目アクアをベースに、2022年11月にGRスポーツが復活

2代目アクアへの移行時にいったん消滅したGRスポーツは、2022年11月29日、アクアの一部改良と同時にラインナップへ復活しました。
フロア下2か所へブレースを、さらにリヤバンパーリンフォースを追加することで車両剛性を高め、サスペンションには専用チューニングを実施。電動パワーステアリング制御も専用に仕立て、ドライビング感覚が研ぎ澄まされていました。

2代目アクアGRスポーツの販売価格は2,595,000円(税込)で、4WDの設定はなく2WD(FF)専用でした。
エクステリアのブレーキキャリパーやバッジ、インテリアのステアリングホイールにも専用GRロゴをあしらった、満足度の高いスポーツモデルに仕上げられていました。

初代アクアGRスポーツのエクステリアはフロントグリルがワイドで大迫力

初代アクアGRスポーツのフロントビュー

初代アクアGRスポーツのリヤビュー

2017年9月に公開された初代アクアGRスポーツのプロトタイプでは、バンパーグリルと一体化したような印象を受けるワイドタイプの「Functional MATRIX」フロントグリルが採用されていました。「Functional MATRIX」グリルは、走りのための機能性を最大限に引き出すことを追求した結果たどり着いたデザインです。

この大胆かつ個性的なフロントグリルはそのまま市販モデルへ受け継がれ、2017年11月27日に発売された初代アクアGRスポーツは、フロントグリル以外でも攻めたスタイリングで登場しました。

初代アクアGRスポーツでは

  • ホイールデザインの躍動感を助長するためにブレーキキャリパーをスポーツ仕様とする
  • 車体にかかる揚力を減らす効果もあるスポイラーを設置する

などして、スポーツモデルとしての魅力を高めていました。また17インチパッケージには、17インチの切削光輝専用アルミホイールが標準装備されていました。

GRスポーツのアルミホイールGRスポーツの16インチアルミホイール

GRスポーツ 17インチパッケージのアルミホイールGRスポーツ 17インチパッケージの17インチアルミホイール

初代アクアGRスポーツのボディカラーはオプション設定色を含めた全7色

初代アクアGRスポーツには、オプション設定のライムホワイトパールクリスタルシャインを含めた全7色が用意されていました。いずれもスポーティなGRスポーツらしさを感じられるカラーラインナップです。

  • ライムホワイトパールクリスタルシャインの初代アクアGRスポーツライムホワイトパールクリスタルシャイン(32,400円高)
  • シルバーメタリックの初代アクアGRスポーツシルバーメタリック
  • グレーメタリックの初代アクアGRスポーツグレーメタリック
  • ブラックマイカの初代アクアGRスポーツブラックマイカ
  • スーパーレッドVの初代アクアGRスポーツスーパーレッドV
  • イエローの初代アクアGRスポーツイエロー
  • ブルーメタリックの初代アクアGRスポーツブルーメタリック

アクアGRスポーツ

初代アクアGRスポーツのインテリアはスポーティな魅力を高める仕立て

初代アクアGRスポーツの内装

初代アクアGRスポーツのインテリアは、スポーツグレードとしての魅力を高めるために、ベースアクアのデザインに手を入れていました。各メーターをワイド化して迫力を出し、視覚的にもスポーティな印象を強めています。

17インチパッケージには専用アルミペダルや本革巻きシフトノブ、専用タコメーターが追加され、スポーティな雰囲気をより一層高めていました。
GRエンブレム付きの専用ステアリングホイールも、手に馴染む本革巻きの上質な仕様が奢られていました。

初代アクアGRスポーツ 17インチパッケージのステアリング

初代アクアGRスポーツ 17インチパッケージの専用タコメーター

初代アクアGRスポーツ 17インチパッケージのアルミペダル

初代アクアGRスポーツ 17インチパッケージのシフトノブ

初代アクアGRスポーツのスペック

2017年11月27日に発売された初代アクアGRスポーツの車体スペックを紹介します。

初代アクアGRスポーツのスペック
GRスポーツ GRスポーツ
17インチパッケージ
全長 4,070mm
全幅 1,695mm
全高 1,455mm 1,440mm
室内長 2,015mm
室内幅 1,395mm
室内高 1,175mm
車両重量 1,100kg 1,110kg
ホイールベース 2,550mm
最低地上高 140mm 120mm
最小回転半径 4.8m 5.8m
JC08モード燃費 30.4km/L
燃料 無鉛レギュラーガソリン
乗車定員 5名
駆動方式 FF
トランスミッション 電子式無段変速
総排気量 1.496L
エンジンとモーターの組み合わせ 1.5L+THS2
エンジン最高出力 54kW(74PS)/4,800rpm
エンジン最大トルク 111Nm(11.3kgm)/3,600~4,400rpm
燃料タンク容量 36L
モーター種類 永久磁石式同期型モーター
モーター最高出力 45kW(61PS)
モーター最大トルク 169Nm(17.2kgm)

初代アクアGRスポーツの主要装備

  • 専用フロント・リヤバンパー
  • 専用ラジエーターグリル
  • スポット打点追加
  • 専用チューニングサスペンション
  • 専用フロントスポーティシート
  • 本革巻きシフトノブ(シルバーステッチ)
  • 専用スタートスイッチ
  • フロントパワーウインドゥスイッチベース
  • カップホルダーリング
  • ブラックインテリア
  • フロントドアスピーカーリング
  • インパネ助手席オーナメント
  • 専用タコメーター追加(17インチパッケージのみ)
  • 本革巻き小径ステアリングホイール(17インチパッケージのみ)
  • 専用本革巻きシフトノブ(17インチパッケージのみ)
  • アルミペダル(17インチパッケージのみ)
  • ブレース追加(17インチパッケージのみ)

初代アクアGRスポーツのパワートレインはベース車と共通

アクアのハイブリッドシステム

初代アクアGRスポーツは、エンジンやモーターといったパワートレインには手を加えていませんでした。トヨタのスポーツコンバージョンで頂点に位置するGRMNではエンジン内部のチューニングを行いますが、その下に位置するGRスポーツでは、パワートレインの強化は行われないのが基本です。

アクアが持つクリーンなイメージを守るためにも、コンバージョンはボディ・足回りにとどめたと考えることもできそうです。

内部パーツで性能向上が図られていたのは、車体の安定感を支えるサスペンションでした。

初代アクアGRスポーツのボディサイズは車高が低い

初代アクアGRスポーツは、スポーツグレードらしさを強めるため、標準モデルのアクアよりも車高が低く設定されていました。

スポーツ寄りに味付けするにあたって内部パーツの変更が行われましたが、それらは標準モデルより重くなると見られていたものの、実際の車両重量は標準モデルのアクアとほぼ同等に収められていました。

初代アクアGRスポーツの燃費はJC08モードで30.4km/L

初代アクアGRスポーツのJC08モード燃費は30.4km/Lでした。スポーツ寄りのチューニングを施しながらも、ランニングコストが魅力というアクアらしい低燃費の美点はしっかり残されていました。

アクアGRスポーツ

初代アクアGRスポーツの販売価格は2,332,800円から

2017年6月にマイナーチェンジされたアクアの各グレード価格を表にまとめました。
初代アクアGRスポーツの販売価格は、当時の上位モデルCrossoverよりも高く、2,332,800円~、17インチパッケージは2,538,000円~でした(いずれも当時の税込価格)。

GRスポーツはエンジンやモーターなどのパワー系統こそ当時のアクアと共通ですが、エクステリアやインテリアはスポーツグレードらしい専用装備となり、サスペンションなどの足回りも上質なパーツへ変更されていたことから、標準グレードより価格が高くなっていました。

アクアのグレード別価格表(2017年当時)
グレード 価格
G GR SPORT・17インチパッケージ 2,538,000円~
G GR SPORT 2,332,800円~
Crossover グラム 2,198,900円~
Crossover 2,097,700円~
G/G ソフトレザーセレクション 2,097,700円~
S Style Black 2,087,800円~
S 1,921,700円~
L 1,818,300円~

アクアGRスポーツの安全装備はトヨタセーフティセンスを搭載

アクアGRスポーツの安全装備には、標準モデルのアクアと同じくトヨタセーフティセンスが導入されています。

セーフティセンスには、実際に起こった事故のデータに基づき、同様の事故をどう防ぐかを考えて開発された「プリクラッシュセーフティシステム」などの衝突回避支援機能がパッケージされています(世代・改良により対応範囲は拡充されています)。

トヨタのスポーツコンバージョンシリーズ「GR」について

コンバージョンとは、量産車をスポーツ仕様などに転換したものを指し、同じ狙いで転換された車はコンバージョンシリーズとして一括りにされます。

トヨタはかつて、ヴィッツなどをスポーツ化する際の名称として「RS」「G’s」「GRMN」を用意していました。しかし、これらの名称には統一性がなく分かりにくい面もあったため、最上位の「GRMN」はそのままに、G’sを「GR」、RSを「GRスポーツ」へと整理し、パーツによるカスタマイズを担う「GR PARTS」も新設されました。

アクアのスポーツ仕様が、前身の「アクアG’s」から「アクアGRスポーツ」へと名を変えたのも、この再編によるものです。

従来の名称 現在の名称
GRMN GRMN
G`s GR
RS GR SPORT
GR PARTS

ちなみに、これらの名称に共通する「GR」は、トヨタのレーシングブランド「TOYOTA GAZOO Racing(TGR)」に由来しています

TGRが手がけるコンバージョンは、外装・内装のドレスアップにとどまらず、ボディの補強やサスペンションの高性能化まで踏み込むのが特徴です。
現在では「GRスポーツ」はヤリス クロス、ハイラックス、ランドクルーザー、C-HRなど幅広い車種へと展開が進んでいます。

アクアGRスポーツの画像4枚

  • アクアGRスポーツのフロントビューアクアGRスポーツ
  • アクアGRスポーツの左サイドフロントビューアクアGRスポーツ
  • アクアGRスポーツの右サイドフロントビューアクアGRスポーツ
  • アクアGRスポーツの左サイドビューアクアGRスポーツ

「G’s」の進化版 アクアGR SPORTのモデルチェンジ遍歴

アクアGR SPORTは、トヨタのコンパクトハイブリッド「アクア」に、スポーツブランド「GR」の知見を注いだスポーツコンバージョンモデルです。

アクアGRスポーツ 初代/2017年〜2021年

2017年11月、アクアに「G ”GRスポーツ”」が追加ラインナップとして発売されました。ヴィッツのGRシリーズと共通デザインのファンクショナル・マトリックスグリルを採用しています。
2020年8月の一部改良では、タイヤ&アルミホイールにメーカーオプションの16インチが設定され、「ナビレディパッケージ」が標準化されました。
2021年7月のアクアのフルモデルチェンジに伴い、初代GRスポーツはいったん設定を終えています。

アクアGRスポーツ 2代目/2022年〜2025年

2代目アクアへの移行後しばらく設定がありませんでしたが、2022年11月29日、アクアの一部改良と同時に2代目アクアGRスポーツが復活しました。フロア下へのブレース追加やリヤバンパーリンフォースの採用、専用サスペンションチューニング、専用EPS制御など、多彩な専用装備が与えられ、内装ではシートとステアリングホイールにGRロゴが配されました。価格は2,595,000円(税込)。
その後、2025年9月にアクアが「ハンマーヘッド」デザインへと大幅改良された際、GRスポーツはいったん廃止されました。

アクアGRスポーツ 再設定/2026年〜

2026年7月6日、アクアの一部改良と同時にGRスポーツが再び設定されました。最新のハンマーヘッド顔をベースに、専用バンパーやLEDフォグランプ、205/45R17タイヤ&専用17インチアルミホイールを採用。ボディ補強やサスペンション・EPSの専用チューニングで走りも磨かれ、価格は3,238,400円となっています。

アクアGRスポーツのモデルチェンジ遍歴
アクアGRスポーツのモデル 販売年表
初代 2017年~2021年
2代目 2022年~2025年
再設定(後期型ベース) 2026年~

アクアGRスポーツは低燃費に走りの魅力を加えた1台 復活を重ねてユーザーの心を刺激

アクアGRスポーツ

アクアは「AQUA SOCIAL FES!!」などの環境活動にも取り組み、低燃費を実現してきたクリーンなイメージの強い車です。しかし、クリーンさだけでは物足りないと感じる人もいるはずで、アクアGRスポーツにはそうした層の心を刺激する走りの魅力が詰まっています。

初代の登場からフルモデルチェンジによる中断、2代目での復活、そして2025年9月の廃止を経て、2026年7月には新デザインをまとって再び設定されました。廃止と復活を繰り返しながらも、低燃費と走りの両立を求めるファンに応え続けているのが、アクアGRスポーツというグレードの魅力と言えるでしょう。