ホンダの歴代車種

ホンダの歴代車種100種一覧!時代を彩ったHondaイズム溢れる名車たち

ホンダの歴代車種一覧を年代順に紹介。新型が発売されたインサイトや軽自動車売上NO.1のN-BOXなどの現行車種、自動車開発に参入してすぐのヒット作N360やエスロク・エスハチなどの元祖ライトウェイトスポーツカー、デートカーとして時代を彩ったプレリュード、NSXなどのスーパーカーなどの名車解説。

1970年代にホンダが販売した車種一覧

SシリーズやN360の成功によって自動車の世界でも存在感を発揮しはじめたホンダ。70年代には2代目以降デートカーとして爆発的にヒットするプレリュードなどの販売も始まっています。

Z(1970~2002)

初代Z(1970~1974)前期N360型

初代Z 前期N360型 リア

軽自動車規格のデートカーを目指してN360をベースに開発。クーペスタイルだが大人4人が乗れるだけの空間は確保。リアの黒くて太い樹脂枠から「水中眼鏡」のあだ名がつく。独創的で面白いが、デートカーとしてこれで市販化OKが出たのはちょっと謎。

2代目Z(1998~2002/PA1型)

軽のスペシャルティカーだった初代Zから、20年以上の時を経て復活した2代目。軽クロスオーバーSUVのミッドシップ四駆で、かなり凝った作りの車だが、なぜ「Z」と冠したのかは不明。3ドアで使い勝手は良くないが、コアなホンダファンに大切に乗ってもらえている印象。

車種名 Z
発売期間 1970年~2002年
初代Z(1970~1974)特徴 N360をベースにした軽自動車デートカー。クーペスタイルで大人4人乗車可能。リアの太い黒樹脂枠から「水中眼鏡」と呼ばれる
初代Zの印象 独創的で面白いデザインだが、デートカーとして市販化された理由は謎
2代目Z(1998~2002)特徴 軽クロスオーバーSUVのミッドシップ四駆。凝った作りで3ドアだが、なぜ「Z」と名付けられたかは不明
2代目Zの印象 使い勝手は良くないがコアなファンに愛されている

バモスホンダ(1970~1973)

バモスホンダ TN360型

TN360をベースにした元祖遊べる軽トラ。レジャーカーブームだったのでホンダとしては真剣に売り出したらしいが、ドアがなく、4WD仕様もなく、悪路走破性も低く、当然珍車扱いされた。だがユニークさという点では歴代ホンダ車種で抜群の存在感。

車種名 バモスホンダ
発売期間 1970年~1973年
ベース車 TN360
特徴 元祖遊べる軽トラック。レジャーカーブームに合わせて販売したがドアなし・4WDなしで悪路走破性は低い
評価 珍車扱いされたが、ユニークさでは歴代ホンダ車種の中でも際立つ存在感

ライフ(1971~2014)

ライフ(初代)4ドアセダン GF

Nシリーズ登場までホンダの軽自動車部門を支えた優等生。初代は1971~1974年に販売されて、空冷から水冷エンジンに変更、ホンダ軽自動車初の4ドアモデルである。好評を博したが、シビックの大ヒットを受け、生産ラインを確保するためライフの販売は中止。1997年に復活を遂げる。

車種名 ライフ
発売期間 1971年~2014年
概要 Nシリーズ登場までホンダ軽自動車部門の主力車種
初代モデル 1971年~1974年販売。空冷から水冷エンジンに変更、ホンダ初の4ドア軽自動車
販売中止と復活 シビックの大ヒットで生産ライン確保のため一度販売中止し、1997年に復活

ライフステップバン(1972~1974)

ライフステップバン VA型

初代ライフをベースにした商用のライトバン。背を高く、床を低くすることで、広い居住スペースを確保するデザインは当時としては最先端。軽トールワゴンの元祖ともいえる。社名を入れるためにシンプルなボディだったが、後にカラフルなペイントをして楽しむ若者も現れた。

車種名 ライフステップバン
発売期間 1972年~1974年
ベース車 初代ライフ
特徴 背が高く床が低い設計で広い居住空間を確保。軽トールワゴンの元祖とされる
デザイン シンプルなボディで社名表示に適し、後に若者のカラフルペイントも見られた

ライフピックアップ(1973~1974)

ライフピックアップ PA型

初代ライフをベースにもち、ライフステップバンとは姉妹車にあたる軽のピックアップトラック。荷物の積み下ろしが楽なように荷台が低いのが特徴だが、荷台が狭く実用車としては不足と見なされた。FF式ということもあり、商用ユーザーからは受けいれられず生産終了。

車種名 ライフピックアップ
発売期間 1973年~1974年
ベース車 初代ライフ
特徴 ライフステップバンの姉妹車。荷台が低く積み下ろしが楽だが、狭いため実用性に欠ける
評価・生産終了理由 FF方式のため商用ユーザーに不評で生産終了となった

145(1972~1974)

145 SD/CD型 クーペGL

空冷エンジンにこだわった結果、重くて操縦性が悪いと販売不振に陥った1300の後継。空冷を水冷エンジンに変更し、軽量化したことで操縦性も改善した。しかし、変わらないボディデザインから実際はマイナーチェンジモデルに過ぎないと見抜かれ、不人気車のまま生産終了。

車種名 145
発売期間 1972年~1974年
概要 1300の後継車。空冷から水冷エンジンに変更し軽量化、操縦性を改善
特徴 ボディデザインはほぼ変わらずマイナーチェンジ的で不人気
販売状況 販売不振で生産終了

シビックバン(1974~1983年)

シビックバン(初代)VB型

初代と二代目シビックの派生車種にあたる商用ライトバン。初代シビックは世界一厳しい米国の排気ガス規制法をクリアしたCVCCエンジンを搭載した車だが(全車標準ではない)、シビックバンは1981年2代目マイナーチェンジ時にCVCCIIエンジン搭載車が初登場した。

車種名 シビックバン
発売期間 1974年~1983年
ベース車 初代・二代目シビックの派生車種
特徴 商用ライトバン。1981年の2代目マイナーチェンジでCVCCIIエンジン搭載車が初登場
エンジン 初代シビックは米国の厳しい排気ガス規制をクリアしたCVCCエンジン搭載(一部車両)

プレリュード(1978~2001)

デートカーとして大ヒットした2代目プレリュード

80年代を代表するスペシャリティーカーとして大ヒットした名車。日産シルビア5代目の登場まで、若者のデートカーの大定番として一時代を築いた。初代は電動サンルーフ、ABS、4WSなどの最新設備や技術を搭載し、海外市場でも好調な販売を続けた。

車種名 プレリュード
発売期間 1978年~2001年
特徴 80年代を代表するスペシャリティーカー。若者のデートカーとして大ヒットし一時代を築いた。
主な装備・技術 電動サンルーフ、ABS、4WSなど最新設備を搭載。
市場 海外市場でも好調に販売。
競合 日産シルビア5代目の登場まで若者の定番デートカー。