車の色選びの参考に!人気のボディカラーをランキング
新車の色選びに迷っている方へ、人気のボディカラーランキングを紹介します。
長く乗る愛車なので自分の好きな色が最適ですが、ボディカラーによっては汚れが目立ち手間がかかる色や、車を下取りした時の査定額が低くなる色もあります。
世界で人気のボディカラーや日本で人気のボディカラーのランキングを紹介、色によりどのような特徴があるのかなども解説します。
世界で最も人気のあるボディカラーはホワイト
大手グローバルペイントサプライヤーのアクサルタが2016年に最も人気のあったボディカラーを「2016年版自動車人気色調査報告書」として発表しました。
1位は6年連続となるホワイトで、全体の37%を占める最も人気のカラーとなりました。ホワイトの内訳はソリッドカラー(普通の白)が28%、輝きのあるパールホワイトが9%となっています。
2位は長年にわたる定番色のブラックです。
ブラックの内訳はソリッドカラー(普通の黒)が3%、輝きのあるエフェクトブラック(メタリックなど)が15%となっています。
世界で人気のボディカラーランキング
1位 ホワイト 37%
2位 ブラック 18%
3位 グレー 11%
4位 シルバー 11%
5位 レッド 6%
6位 ブルー 6%
7位 ブラウン 6%
8位 イエロー 3%
9位 グリーン 1%
10位 その他 1%
「2016年版自動車人気色調査報告書」では全世界のボディカラーだけではなく世界の地域毎でもランキングを作成しています。特徴的なものを紹介すると、インド地域だけはシルバーのシェアが最も多く、アフリカや中国、日本を除くアジアではホワイトが47%から57%と圧倒的なシェアを持っています。
各地域と主要国のボディカラーランキングも紹介します。
順位 | 北米 | 南米 | ヨーロッパ | アジア | アフリカ | |||||
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カラー | 比率 | カラー | 比率 | カラー | 比率 | カラー | 比率 | カラー | 比率 | |
1位 | ホワイト | 25% | ホワイト | 41% | ホワイト | 27% | ホワイト | 48% | ホワイト | 47% |
2位 | ブラック | 21% | シルバー | 24% | ブラック | 20% | ブラック | 16% | シルバー | 16% |
3位 | グレー | 16% | ブラック | 11% | グレー | 17% | シルバー | 10% | ブラック | 15% |
4位 | シルバー | 11% | グレー | 8% | シルバー | 11% | ブラウン | 7% | グレー | 8% |
5位 | レッド | 10% | レッド | 5% | ブルー | 9% | グレー | 5% | ブルー | 6% |
6位 | ブルー | 8% | グリーン | 5% | レッド | 6% | レッド | 4% | レッド | 4% |
7位 | ブラウン | 4% | ブラウン | 2% | ブラウン | 5% | イエロー | 4% | ブラウン | 2% |
8位 | イエロー | 2% | ブルー | 2% | その他 | 3% | ブルー | 3% | イエロー | 1% |
9位 | グリーン | 2% | イエロー | 2% | グリーン | 1% | その他 | 2% | その他 | 1% |
10位 | その他 | 1% | その他 | 1% | イエロー | 1% | グリーン | 1% | グリーン | 1% |
順位 | ロシア | 中国 | インド | 日本 | 韓国 | |||||
カラー | 比率 | カラー | 比率 | カラー | 比率 | カラー | 比率 | カラー | 比率 | |
1位 | ホワイト | 28% | ホワイト | 57% | シルバー | 31% | ホワイト | 34% | ホワイト | 33% |
2位 | シルバー | 17% | ブラック | 18% | ホワイト | 29% | ブラック | 22% | グレー | 19% |
3位 | ブラック | 16% | ブラウン | 8% | グレー | 12% | シルバー | 13% | ブラック | 16% |
4位 | グレー | 10% | シルバー | 5% | レッド | 8% | ブルー | 8% | シルバー | 12% |
5位 | ブルー | 9% | イエロー | 5% | ブラウン | 7% | レッド | 6% | ブルー | 8% |
6位 | ブラウン | 8% | グレー | 2% | イエロー | 4% | その他 | 6% | レッド | 7% |
7位 | レッド | 5% | レッド | 2% | ブルー | 4% | ブラウン | 5% | ブラウン | 3% |
8位 | グリーン | 5% | ブルー | 1% | ブラック | 3% | グレー | 4% | イエロー | 1% |
9位 | その他 | 2% | グリーン | 1% | グリーン | 2% | イエロー | 1% | その他 | 1% |
10位 | イエロー | 1% | その他 | 1% | その他 | 1% | グリーン | 1% | グリーン | 1% |
日本ではホワイト、ブラック、シルバーが69%を占める
日本では不動の人気色としてホワイト、ブラック、シルバーがあります。
昔からある車のボディカラーで、この3色が全体の69%を占めています。世界的にも人気の色で、クセもなく飽きにくい無難な色とも言えます。
世界的に見ると日本市場は少し特殊で、シェア1位のホワイトの内訳がソリッドカラー7%、パールホワイト27%と世界で唯一逆転している地域でもあります。
ソリッドカラーに比べると手間も価格も高くなるパールホワイトですが、日本ではそれが当たり前となっていることが驚きです。
またブルーやレッドも人気となっていて、その他カラーのシェアも世界で最も多く、全体の6%を占めます。
これは日本でしか販売していない軽自動車が影響していると見られています。
軽自動車は規格が決まっているため、豊富なボディカラーで差別化している部分もあります。また、ツートーンカラーも数多くあるため、その他のカラーが上位にきています。
日本で人気のボディカラーランキング
1位 ホワイト 34%
2位 ブラック 22%
3位 シルバー 13%
4位 ブルー 8%
5位 レッド 6%
6位 その他 6%
7位 ブラウン 5%
8位 グレー 4%
9位 イエロー 1%
10位 グリーン 1%
車のボディカラーごとの特徴
色は車イメージを強く印象付けるため、新車を購入する時に最も悩む部分かも知れません。
どの色がどのようなイメージになるのか、お手入れしやすい色や下取り査定額が高くなる色もあるのでじっくり考えましょう。
世界一の人気色 ホワイト系のボディカラー
ホワイト系の色は日本のみならず、世界中で人気があります。
膨張色のため車が大きく見え堂々とした雰囲気になります。性別や年代を問わないため万人におすすめの色で、水垢や傷が目立ち難いためお手入れもブラック系の色と比較すると楽な部類となっています。
人気色のため需要もあり、下取りに出した時の査定額が高いのも特徴です。
ホワイト系のメリット
・お手入れが楽
・下取り額が高い
・誰にでも似合う
ホワイト系のデメリット
・個性がない
・洗車しても違いが分かり難い
輝く艶が魅力 ブラック系のボディカラー
ブラック系の色は艶がありダントツでカッコイイ色です。
洗車後はうっとりするほどボディが輝くため、どの色よりも所有欲が満たされることでしょう。人気もあるため下取り額も高く、将来の乗り換えを視野にいれている方にも支持されています。
ブラックはカッコイイ反面、汚れが目立ちやすく、お手入れが大変なので敬遠する方もいます。こまめにお手入れができ、洗車が苦にならない方にはおすすめの色です。
また「ブラック系の色は夏場の車内が暑くなる」という噂もありますが、これはボディ表面の話で、実際の車内の温度は違いが分かるほどの変化はありません。
ブラック系のメリット
・洗車後の輝きは一番
・とにかくカッコイイ
・下取り額が高い
ブラック系のデメリット
・お手入れが大変
・汚れたままだと恰好悪い
安定の定番色 シルバー系・グレー系のボディカラー
定番色として人気があるのがシルバー系のボディカラーです。
若年層はホワイト系やブラック系に分かれるのに対して、シルバー系は年配の方に多く支持されています。全色の中で最も汚れが目立ち難いため、お手入れが非常に楽なのが特徴です。
車種により陰影もはっきりでるため車を立体的に見せる効果があり、近年ではスポーツカーやSUV、レクサスなどの高級車に採用されることも多いカラーです。
シルバー系のメリット
・お手入れが楽
・車のシルエットが綺麗
・安心感がある
シルバー系のデメリット
・年齢層が高い
・個性がない
スポーティな印象 ブルー系のボディカラー
日本国内ではスバルが積極的に採用しているのがブルー系のボディカラーです。
アクティブでスポーティな印象のあるボディカラーで、運動性能の高いスバル WRXやホンダのスーパーカー NSXなどにも採用されています。
ブラックほどではないですが、傷や汚れが目立ちこまめなお手入れが欠かせません。
ブルー系のメリット
・スポーティな印象になる
・個性的
ブルー系のデメリット
・傷や汚れが目立ちやすい
高級感と個性がある レッド系のボディカラー
マツダが「ソウルレッドクリスタルメタリック」として力を入れて販売しているように、近年人気となっているのがレッド系のボディカラーです。
一昔前は経年劣化により色あせしやすく、ピンク色に変色するとして避けていた方もいましたが、塗装技術の進化で輝きのある深いレッドを表現できるようになりました。
全色の中で最も目立つ色で存在感は抜群です。
しかしブラックと同様に傷や汚れが目立ちやすいためお手入れは大変です。また塗装技術が進化したとは言え、経年劣化のスピードは全色で一番早いです。
レッド系のメリット
・個性的
・満足度が高い
レッド系のデメリット
・経年劣化しやすい
その他の色の特徴
日本で販売されている個性的なカラーにはイエローやブラウン、グリーン系のカーキなどがあります。
これらの色の比率は13%で意外と多いのが分かります。
ホワイトやブラックやシルバーなどの定番色が不動の人気となっている中で、注目されているのが原色と人気色を組み合わせたツートーンカラーです。
イエローとブラック、グリーンとホワイトなどの組み合わせは軽自動車で多くみられ、最近ではアクアやC-HRなどでも採用されています。
個性を表現したい方にはツートーンカラーがおすすめです。
下取り額が高い色はホワイトとブラック
車は色により下取り額に違いがある、という話は本当です。
イエローやグリーンはそれぞれ1%しか選ぶ方がいませんが、ホワイトは34%でブラックは22%もいます。
市場価格は需要が大きければ価格も高くなるため、ホワイトとブラックのボディカラーというだけで下取り価格がプラスとなります。
これは日本だけではなく世界的にも同じで、2016年以降も人気のボディカラーに変動がない場合はホワイトとブラックの価値は継続されるでしょう。
車を移動手段と考えている方や特にこだわりがない方は数年先の下取りを考え、ボディカラーをホワイトかブラックにするのが無難です。
しかし車の価値は年数により変動します。例えば10万km走行した車や10年乗り続けた車は価値が無い、という話もあります。
そのため長く愛車に乗る予定の方は下取り額を気にせず、好きなボディカラーを選ぶほうが愛着は沸き楽しい時間を過ごせるかもしれません。
ブルー系の色は事故率が高い
1968年に海外で発表された著書によると、車のボディカラーにより事故率が違うというデータがあります。一種の都市伝説のような話なので全てが正しいとは限りませんが、頭に入れておくと車のボディカラー選びに役立つかもしれません。
色別事故率ランキング
1位 ブルー 25%
2位 グリーン 20%
3位 グレー・シルバー 17%
4位 ホワイト 12%
5位 レッド 8%
6位 ブラック 4%
7位 ブラウン 3%
8位 イエロー 2%
9位 その他 9%
事故率が高いカラー1位となっているのがブルー系のボディカラーです。ブルーは遠近の距離を計り難いため事故率も高いと言われています。
暗色のため悪天候時では見え難いとも言われているので、ブルー系のボディカラーを選んだ方は気を付けてドライブをするに越したことはないでしょう。
車の色選びは直観も大切
車種が決まったら次に重要なのがボディカラーです。
これから長い間大切にする愛車なので、納得できるボディカラーを選びましょう。
色選びに迷った時には「自分の好きな色」「リセールの良い色」「とにかく目立つ色」「お手入れが楽な色」など自分が一番求めることを叶える色を直観で選ぶのも良いかもしれません。