アメリカで売れているSUV販売台数ランキングTOP12
アメリカの新車市場は、SUVが販売の過半を占める構造が定着しています。ジェトロがまとめた2025年の米国新車販売統計では、SUV(クロスオーバーやスポーツワゴンを含む)の販売が954万8,347台に達し、市場全体に占める構成比は58.4%となりました。前年比3.5%増と、市場平均を上回るペースで伸びています。
売れ筋の中心にあるのはコンパクトクラスです。2025年通年の上位12車種のうち8車種が、コンパクトまたはそれに近いサイズのクロスオーバーで占められています。ボディの大きさよりも、月々の支払い額と燃料消費率のバランスが選択の決め手になりやすい市場構造です。
電動化の流れにも変化が出ました。ハイブリッドの比率が上がり続ける一方で、EVは最大7,500ドルの連邦税額控除が2025年9月30日に終了したことを境に伸びが止まっています。2025年通年のネームプレート別販売台数と、その後の2026年上半期の動きを重ねると、売れ筋の入れ替わりがはっきり見えてきます。
12位 フォレスター 175,070台
スバルのフォレスターは2025年に175,070台を販売し、前年比0.3%減とほぼ横ばいで着地しました。特に強いのは五大湖周辺やニューイングランドといった降雪地帯で、全車に左右対称のシンメトリカルAWD(四輪駆動)を備える構成が、凍結路やシャーベット状の雪道で効いてきます。
アメリカ仕様には2.5Lガソリンに加えてハイブリッドが設定され、燃費と積載性を両立したい層の受け皿になっています。悪路寄りの味付けを施したウィルダネスも用意され、キャンプやトレイルヘッドまでのアクセスを日常的に走る使い方と相性がいいモデルです。
スバル車のオーナーから一般的に聞かれるのは、ピラーが細く交差点での見通しが利くという使い勝手の評価です。間近で見るとボンネットの先端位置がつかみやすい造形で、全幅1.8m級でも狭い駐車場で気を使う場面が少なくなります。
一方で、加速の鋭さや静粛性を最優先する選び方には向きません。AWDの安心感と視界の良さを評価の軸に置く人には刺さりますが、動力性能の数値だけで比較すると物足りなさが残ります。
| 2025年の販売台数 | 175,070台 |
|---|---|
| 前年比 | 0.3%減 |
| 2026年上半期 | 107,854台(SUV8位) |
| クラス | コンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | 2.5Lガソリン/2.5Lハイブリッド |
| 駆動方式 | AWD |
| 日本での取り扱い | あり |
11位 キア スポーテージ 182,823台
キアのスポーテージは182,823台、前年比12.9%増と上位勢のなかでも伸び率の高い部類に入りました。ハイブリッドとプラグインハイブリッドを早い段階からそろえ、価格帯を抑えたまま電動パワートレインを選べる構成が、ガソリン価格の上昇局面で評価されています。
韓国勢の存在感は、10年前の同じランキングと比べると最も大きく変わった部分です。保証内容の手厚さが購入の決め手に挙がりやすく、長期保証を前提に新車で乗り継ぐ買い方と噛み合っています。
日本では販売されていないため、国内で現車に触れる機会はほとんどありません。アメリカのレンタカーやカーシェアでは選択肢に入りやすく、現地で借りて違いを確かめるという接点のほうが現実的です。
| 2025年の販売台数 | 182,823台 |
|---|---|
| 前年比 | 12.9%増 |
| 2026年上半期 | 94,907台(SUV10位) |
| クラス | コンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | ガソリン/ハイブリッド/PHEV |
| 日本での取り扱い | なし |
10位 クロストレック 191,724台
クロストレックは191,724台、前年比5.5%増でした。フォレスターより一回り小さいボディに最低地上高を確保した構成で、スバルのアメリカ販売を支える二本柱の一方として機能しています。
全長4.5m級、全幅1.8m弱という数値は、アメリカの基準では小型の部類です。それでも年間19万台規模で売れている背景には、都市部の狭い駐車スペースや、ガソリン代を抑えたいという実用上の要求があります。燃費20km/L前後のクラスでは、年間2万km走る使い方でも燃料代の負担がミドルサイズSUVより明確に軽くなります。
日本では同じ車名で販売されており、北米仕様との差は主に装備構成とパワートレインの設定です。長期使用で指摘されやすいのは下回りの防錆処理の重要性で、融雪剤を撒く地域では定期的な洗浄が効いてきます。
| 2025年の販売台数 | 191,724台 |
|---|---|
| 前年比 | 5.5%増 |
| 2026年上半期 | 87,623台(SUV11位) |
| クラス | サブコンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | 2.0L/2.5Lガソリン、ハイブリッド |
| 日本での取り扱い | あり |
9位 シボレー トラックス 206,339台
シボレー トラックスは206,339台、前年比2.8%増でトップ10入りを果たしました。このモデルが興味深いのは、アメリカで年間20万台以上売れていながら四輪駆動の設定がなく、前輪駆動のみで展開している点です。
搭載するのは1.2L直列3気筒ターボで、最高出力は137馬力。アメリカ基準では小排気量の部類ですが、価格は2万3千ドル台から始まります。新車の平均取引価格が5万ドル近辺まで上昇した市場において、この価格設定は強力な武器になります。
大型SUVに憧れる購買層は厚くても、毎月のローン負担まで含めて選ぶと話は変わります。トラックスの伸びは、アメリカ市場でも支払い能力が選択を規定しているという現実を示す例です。日本には導入されていません。
| 2025年の販売台数 | 206,339台 |
|---|---|
| 前年比 | 2.8%増 |
| 2026年上半期 | 109,993台(SUV7位) |
| クラス | サブコンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | 1.2L直3ターボ(137馬力) |
| 駆動方式 | 前輪駆動のみ |
| 日本での取り扱い | なし |
8位 ジープ グランドチェロキー 210,082台
ジープのフラッグシップSUVであるグランドチェロキーは210,082台、前年比3.0%減でした。コンパクトクラスが伸びるなかでミドル以上のサイズを保ちながら20万台を超える水準を維持しており、ブランドの中核としての位置づけは揺らいでいません。
2列シートに加えて3列シートのロングボディが選べること、プラグインハイブリッドの4xeが用意されていることが、同クラスの競合と比べたときの強みです。牽引能力を重視してボートやトレーラーを引く用途では、モノコック構造のクロスオーバーでは代替しにくい領域を押さえています。
アメリカは舗装されていない道が残る地域が広く、走破性への需要が実需として残っています。ただし重量級のボディゆえに燃料消費率は不利で、街乗り中心の使い方では維持費の差が効いてきます。日本でも正規に販売されており、国内で現車を確認できる数少ないアメリカブランドのSUVです。
| 2025年の販売台数 | 210,082台 |
|---|---|
| 前年比 | 3.0%減 |
| 2026年上半期 | 101,737台(SUV9位) |
| クラス | ミドルサイズSUV |
| 主なパワートレイン | V6ガソリン/PHEV(4xe) |
| シート構成 | 2列/3列 |
| 日本での取り扱い | あり |
7位 日産 ローグ 217,896台
日本でエクストレイルとして販売されているモデルの北米名がローグです。2025年は217,896台、前年比11.3%減と上位勢のなかでは落ち込みが目立ちました。
ただし2026年に入ってから流れが変わります。上半期は135,970台でSUV3位まで順位を上げ、通年の7位から大きく浮上しました。プラグインハイブリッド仕様の追加や、悪路志向のロッククリークといった派生グレードの投入が効いています。ローグPHEVは三菱アウトランダーをベースとしたOEM供給モデルです。
コンパクトSUVの激戦区にあって、ローグの立ち位置は価格と装備のバランスにあります。購入前に見落とされがちなのは、同クラスのハイブリッドと比べたときの燃料消費率の差で、年間走行距離が長い使い方ほど差額が積み上がります。通勤距離が短く、車両価格と装備内容を重視するなら有力な選択肢になります。
| 2025年の販売台数 | 217,896台 |
|---|---|
| 前年比 | 11.3%減 |
| 2026年上半期 | 135,970台(SUV3位) |
| クラス | コンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | 1.5L VCターボ/PHEV |
| 日本での車名 | エクストレイル |
6位 フォード エクスプローラー 222,706台
エクスプローラーは222,706台、前年比14.7%増と上位12車種のなかで2番目に高い伸び率を記録しました。3列シートのミドルサイズSUVという需要の厚い領域を押さえたモデルで、フォードのSUV部門を牽引しています。
アメリカで3列シートが重視されるのは、子どもの送迎やスポーツチームの移動といった生活様式と結びついているためです。カタログ上は7人乗りでも、3列目に大人が長時間座る前提では話が変わります。荷室との兼ね合いを含め、実際にどの席をどれだけ使うかで評価が分かれるクラスです。
日本ではフォードが2016年に国内の販売網を閉じているため、正規ルートでの新車購入はできません。並行輸入車が中古市場に流通していますが、部品供給や整備対応を確認してから検討する必要があります。
| 2025年の販売台数 | 222,706台 |
|---|---|
| 前年比 | 14.7%増 |
| 2026年上半期 | 126,925台(SUV4位) |
| クラス | ミドルサイズSUV(3列シート) |
| 主なパワートレイン | 2.3L直4ターボ/3.0L V6ターボ |
| 日本での取り扱い | 正規販売なし |
5位 ヒョンデ ツーソン 234,230台
ヒョンデのツーソンは234,230台、前年比13.6%増でした。スポーテージと合わせると韓国勢2車種で41万台を超え、かつて日本車とアメリカ車が分け合っていた上位の構図が明確に変わっています。
ツーソンの強みはパワートレインの幅広さです。ガソリン、ハイブリッド、プラグインハイブリッドをそろえ、同じ車体で燃費重視から電動走行重視まで選べます。EV税額控除が終了した2025年秋以降、EVから乗り換え先を探す層の受け皿としても機能しました。
日本ではヒョンデの乗用車展開がEVと燃料電池車に絞られており、ツーソンは導入されていません。アメリカ市場のSUV勢力図を見るうえでは、日本の店頭に並ばないモデルが上位を占めているという点自体が、両市場の違いを示しています。
| 2025年の販売台数 | 234,230台 |
|---|---|
| 前年比 | 13.6%増 |
| 2026年上半期 | 117,612台(SUV6位) |
| クラス | コンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | ガソリン/ハイブリッド/PHEV |
| 日本での取り扱い | なし |
4位 シボレー エクイノックス 274,356台
エクイノックスは274,356台、前年比32.1%増と上位12車種で最大の伸び率を記録しました。日本での知名度は高くありませんが、アメリカではシボレーを代表する量販SUVとして定着しています。
伸びの要因はモデルの刷新です。内外装を一新した新型が市場に行き渡り、同時にEV版のエクイノックスEVも展開されました。ガソリン版とEV版を同じ車名で併売し、購入者が予算と使い方に応じて選べる体制が、販売台数の底上げにつながっています。
トラックスより一回り大きく、価格帯も一段上という位置づけです。同じシボレーのSUVでも、四輪駆動の有無や車内寸法で用途がはっきり分かれており、購入時の比較対象になりやすい関係にあります。日本では販売されていません。
| 2025年の販売台数 | 274,356台 |
|---|---|
| 前年比 | 32.1%増 |
| 2026年上半期 | 124,375台(SUV5位) |
| クラス | コンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | 1.5Lターボ/EV(エクイノックスEV) |
| 日本での取り扱い | なし |
3位 テスラ モデルY 317,800台
モデルYは推計で317,800台、前年比15%減でした。テスラはモデル別の販売台数を公表していないため、この数値は調査会社による推計値です。アメリカで最も売れているEVという立場は維持したものの、減少幅は上位12車種で最大となりました。
背景にあるのが税制の変更です。最大7,500ドルの連邦EV税額控除は本来2032年末まで続く制度でしたが、2025年7月に成立した法律により同年9月30日で終了しました。期限前の駆け込み需要と、その後の反動が年間の数値に表れています。
影響は2026年に入ってからのほうが鮮明です。米エネルギー情報局の資料をもとにした分析では、2026年上半期の新車EV販売は前期比19%減、新車に占めるBEVの比率も7%から6%へ低下しました。EV市場の調整局面は、ハイブリッドを持つモデルへの追い風として作用しています。
| 2025年の販売台数 | 317,800台(推計) |
|---|---|
| 前年比 | 15%減 |
| 2026年上半期 | 推計値のため集計対象外 |
| クラス | コンパクトSUV(EV) |
| 主なパワートレイン | バッテリーEV |
| 日本での取り扱い | あり |
2位 ホンダ CR-V 403,768台
CR-Vは403,768台、前年比0.2%増でSUV2位につけました。数字だけ見れば横ばいですが、2026年に入って状況が一変します。上半期の販売は226,114台に達し、SUVのみならずアメリカの乗用車全体で首位に立ちました。
首位を押し上げたのがハイブリッドです。2026年上半期のCR-V販売に占めるハイブリッドの比率は55%を超え、5月は前年同月比19%増、6月は30%増と伸びが加速しました。悪路寄りの装備を加えたトレイルスポーツの追加も、選択肢の幅を広げています。
日本市場では5代目が2022年12月に販売を終了し、2024年7月に燃料電池車のCR-V e:FCEVとして再登場しました。その後2026年2月27日にハイブリッドのe:HEVが加わり、約3年半ぶりに一般的な購入ができるSUVとして戻っています。日本仕様はスポーティな装いのRS系に絞られ、2L直4エンジンと2モーターを組み合わせた構成です。
長期使用の観点では、後席の広さと荷室の使い勝手がこのクラスの基準を作ってきたモデルです。実際に後席に座ると、足元の余裕がミドルサイズSUVに近い水準にあることが分かります。家族の送迎と荷物の積載を両立したい使い方に向く一方、走りの個性を求める選び方では物足りなさが出ます。
| 2025年の販売台数 | 403,768台 |
|---|---|
| 前年比 | 0.2%増 |
| 2026年上半期 | 226,114台(SUV1位) |
| クラス | コンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | 1.5Lターボ/2Lハイブリッド |
| ハイブリッド比率 | 2026年上半期で55%超 |
| 日本での取り扱い | あり(e:HEV/e:FCEV) |
1位 トヨタ RAV4 479,288台
2025年のアメリカSUV販売で首位に立ったのはRAV4で、479,288台、前年比0.9%増でした。ピックアップトラックを含めた全車種でもフォードFシリーズ、シボレー シルバラードに次ぐ3位という水準です。
強さの源泉はハイブリッドの比率の高さと、残価の高さにあります。中古車市場で値崩れしにくいモデルは月々のリース料を抑えられるため、新車の購入判断にも跳ね返ってきます。
2026年は転機の年になりました。6代目へのフルモデルチェンジにともなう工場切り替えで供給が絞られ、上半期の販売は153,955台、前年同期比で約36%減まで落ち込んでいます。需要が減ったわけではなく、生産側の制約が数字に出た形です。
新型は純ガソリン仕様を廃止し、ハイブリッドとプラグインハイブリッドのみの構成に切り替わりました。日本では2025年12月17日にハイブリッドが発売され、PHEVは2026年3月9日に追加されています。発売直後から受注が集中し、販売店によっては受注を一時停止する状況も生じました。
購入を検討するうえで押さえておきたいのは納期です。世界中で配分を奪い合うモデルであるため、仕様やグレードによって納車までの期間に差が出ます。すぐに乗り換えたい事情がある場合は、在庫状況を確認したうえで判断する必要があります。
RAV4のモデルチェンジ情報:2026年11月2日に初の一部改良へ!マルチテレイン追加で約5万円値上げ
トヨタFT-ACのその後 市販化されずRAV4 Adventureへ 6代目RAV4は2025年12月発売450万円でガソリン廃止
| 2025年の販売台数 | 479,288台 |
|---|---|
| 前年比 | 0.9%増 |
| 2026年上半期 | 153,955台(SUV2位) |
| クラス | コンパクトSUV |
| 主なパワートレイン | ハイブリッド/PHEV(6代目は電動のみ) |
| 全車種での順位 | 2025年は3位 |
| 日本での取り扱い | あり |
アメリカのSUV市場で日本車が強さを保つ理由と2026年の勢力図
上位12車種を並べると、アメリカのSUV市場がどの軸で動いているかが見えてきます。サイズでも馬力でもなく、燃料消費率と支払い額、そして供給量が順位を決めています。
TOP12の勢力図はどう変わったか
2025年のトップ12をブランドの国籍で分けると、日本勢がRAV4、CR-V、ローグ、クロストレック、フォレスターの5車種、アメリカ勢がエクイノックス、トラックス、エクスプローラー、グランドチェロキー、モデルYの5車種、韓国勢がツーソンとスポーテージの2車種という内訳です。
台数で見ると日本勢5車種の合計は約146万台、アメリカ勢5車種は約123万台となり、首位と2位を押さえている分だけ日本勢が上回っています。一方で、10年前には上位に名前がなかった韓国勢が2車種で41万台規模に達し、EVのモデルYが上位を占めるという構図は、かつてのランキングからは大きく変化した部分です。
2026年上半期はCR-Vが首位、RAV4は世代交代の端境期
2026年に入ってからの動きは、年間ランキングだけでは読み取れません。上半期のSUV販売はCR-Vが226,114台で首位、RAV4が153,955台で2位と、順位が入れ替わりました。その差は7万台以上に開いています。
要因は需要ではなく供給側にあります。RAV4は6代目への切り替えにともなう工場の転換で在庫が細り、販売が前年同期から約36%減少しました。同時期、ハイブリッド中心に伸びたCR-Vは、アメリカの乗用車全体でも首位に立っています。
通年でどちらが首位を取るかは、トヨタの生産回復のペース次第です。上半期で積み上がった7万台超の差を下半期だけで逆転するには、2025年の月平均を大きく上回る販売が必要になります。
EV減速とハイブリッド拡大が同時に進む
電動化の流れは一本調子ではなくなりました。最大7,500ドルの連邦EV税額控除が2025年9月30日に終了して以降、EVの新車販売は減少に転じ、2026年上半期は前期比19%減となっています。新車に占めるBEV比率も7%から6%へ下がりました。
その一方でハイブリッドは伸びています。CR-Vは販売の55%超がハイブリッド、RAV4に至っては6代目で純ガソリン仕様そのものを廃止しました。ガソリン価格の高止まりと、充電環境への不安が残る地域事情が重なり、燃費の良さを確実に得られる選択肢に需要が集まっている構図です。
この流れは、日本メーカーがハイブリッド技術を長く蓄積してきた強みと噛み合っています。上位12車種のうち日本勢5車種すべてにハイブリッドの設定がある点が、順位を支える土台になっています。
日本で買えるモデルと買えないモデル
アメリカで売れているSUVのうち、日本の正規ディーラーで新車が買えるのはRAV4、CR-V、ローグ(エクストレイル)、クロストレック、フォレスター、グランドチェロキー、モデルYの7車種です。
残るエクイノックス、トラックス、ツーソン、スポーテージは日本に導入されておらず、エクスプローラーはフォードの国内販売網閉鎖により正規ルートがありません。アメリカで最も売れている層のうち、約3分の1は日本の店頭で比較検討の対象にすらならないという状況です。
この差は、両国の道路事情と税制の違いから生まれています。全幅1.8mを超えるボディが標準となるアメリカ市場の売れ筋は、日本の住宅街や立体駐車場では扱いにくく、国内では一回り小さいクラスが主戦場になります。アメリカのランキングをそのまま日本での購入判断に当てはめると、サイズの前提がずれる点には注意が必要です。
これから注目すべき3つのポイント
第一に、RAV4とCR-Vの首位争いの行方です。供給制約が解消された後にRAV4がどこまで戻すかで、2026年通年の順位が決まります。
第二に、韓国勢の伸びがどこで頭打ちになるかです。ツーソンとスポーテージはいずれも二桁増で、ハイブリッドとPHEVを武器に上位を侵食しています。
第三に、価格です。2026年モデルでは複数の車種で値上げが実施され、新車の平均取引価格は5万ドル近辺まで上昇しました。トラックスのような2万ドル台前半のモデルが売れている事実は、価格が順位を動かす主要因になりつつあることを示しています。