アメリカのSUV販売ランキング

アメリカで販売されているSUVで最も売れた車種ランキングTOP12

アメリカのSUV販売台数ランキングを紹介。アメリカは自動車大国で年間販売台数は1720万台にも上る。日本の3倍以上の市場規模を持ちますが約40%をSUVが占め人気が過熱。フォードやGMなど競合ひしめく市場で日本車はどの位置にランクイン?

意外な車がトップに!アメリカで販売されたSUV販売台数ランキング

2017年に日本で販売された自動車は523万台ですが、アメリカでは1720万台が販売されています。
販売する車の中で、特にSUVの販売台数が伸びているのは世界共通で、アメリカでは販売台数の約40%をコンパクトSUVとミドルサイズSUVが占めています。

世界最大級の市場規模を持つ自動車大国アメリカの自動車価格情報サイト「ケリー ブルー ブック」の報告書を基に2017年に最も売れたSUV車種TOP12と販売台数を紹介します。

12位 ジープ チェロキー 169,882台

今回のランキングで前年比14.9%減と最も高い落ち込みを見せたのがジープ チェロキーです。
独特のフロントマスクを持つミドルサイズSUVで、街乗りから山道などの峠道も難なくこなします。
アメリカ車にイメージする燃費の悪さは無く、このサイズからすると合格ラインのJC08モード10.3km/Lを達成します

アメリアは面積が広く、舗装路が充実していない地域もあるため、走破性の高いジープが人気です。

ジープ チェロキー トレイルホークの諸元
全長 4,630mm
全幅 1,905mm
全高 1,740mm
ホイールベース 2,720mm
車両重量 1,990kg
最低地上高 220mm
最小回転半径 5.8m
乗車定員 5名
JC08モード燃費 10.1km/L

11位 スバル フォレスター 177,563台

日本車メーカーのスバルはその高い走破性が評価されアメリカでも大人気です。
特にアメリカ北部では評価が高く、現地のメディアが注目するシカゴモーターショーでは各車のモデルチェンジを発表する機会も多いです。

2018年のニューヨークモーターショーではフルモデルチェンジする新型フォレスターをワールドプレミアする予定になっており、全米が注目する目玉車両になっています。
前年比0.6%減ですがフルモデルチェンジ後2018年は順位が上がるかもしれません

スバル フォレスター 2.0iL EyeSightの諸元
全長 4,610mm
全幅 1,795mm
全高 1,715mm
ホイールベース 2,640mm
車両重量 1,510kg
最低地上高 220mm
最小回転半径 5.3m
乗車定員 5名
JC08モード燃費 16km/L

10位 スバル アウトバック 188,886台

2006年にアメリカ市場で初めて20万台を突破したスバルの立役者がアウトバックです。
20万台の販売台数の内59,262台をアウトバックが占めるなど、アメリカで絶大な人気を誇る車です。

走破性の高さや故障率の低さを重視するアメリカの自動車市場にマッチするアウトバックは、今後ますます人気が高まることが予想されます。
2017年にマイナーチェンジしてフェイスリフトを行った結果、前年比3.3%増となっています

スバル アウトバックの諸元
全長 4,820mm
全幅 1,840mm
全高 1,605mm
ホイールベース 2,745mm
車両重量 1,570kg
最低地上高 200mm
最小回転半径 5.5m
乗車定員 5名
JC08モード燃費 14.8km/L

9位 ジープ ラングラー 190,522台

1987年から販売される、アメリカでも長い歴史を持つのがジープ ラングラーです。
本国での人気も高く、長らくSUV販売台数ランキングの常連になっています。

ジープ=ラングラーのイメージが強く、ジープの無骨な逞しさを体現するSUVです。2017年は前年比0.7%減ですが、古き良きアメリカが感じられるラングラーの人気はこれからも続くでしょう

ジープ ラングラー サハラの諸元
全長 4,185mm
全幅 1,880mm
全高 1,845mm
ホイールベース 2,425mm
車両重量 1,860kg
最低地上高 225mm
最小回転半径 6.0m
乗車定員 4名
JC08モード燃費 7.9km/L

8位 トヨタ ハイランダー 215,775台

ハイランダーは日本で2000年から2007年にかけて販売されていた、ミドルサイズSUVクルーガーの海外で販売される車名です。
日本ではフルモデルチェンジされずに販売終了しましたが、海外では2007年に2代目へフルモデルチェンジ、2013年には3代目にフルモデルチェンジされ継続販売しています。

日本では販売台数は振るわず不名誉な不人気車という立場でしたが、アメリカでは大人気の車種になっています。
前年比12.7%増と大幅に飛躍した車種で2018年もランクインが期待されます

トヨタ ハイランダー スポーツの諸元
全長 4,853mm
全幅 1,925mm
全高 1,729mm
ホイールベース 2,788mm
車両重量
最低地上高
最小回転半径
乗車定員 7名/8名
JC08モード燃費

7位 ジープ グランドチェロキー 240,696台

グランド チェロキーはジープのフラッグシップSUVで、全幅は1,945mmを越える大型サイズです。
SUVの本場アメリカではこのようなフルサイズSUVも人気がありますが、近年はコンパクトSUVやミドルサイズSUVに押され気味になっています。

煌びやかなエクステリア、走りの力強さ、余裕を感じられる室内空間などが評価され、前年比13.4%増の7位にランクインしました
ジープブランドでは唯一前年比が増えた車種です。

ジープ グランドチェロキー ラレードの諸元
全長 4,835mm
全幅 1,935mm
全高 1,825mm
ホイールベース 2,915mm
車両重量 2,160kg
最低地上高 230mm
最小回転半径 5.7m
乗車定員 5名
JC08モード燃費 9.6km/L

6位 フォード エクスプローラー 271,131台

アメリカで14年間連続SUV年間販売台数1位の記録を持つ大ヒット車種がエクスプローラーです。
累計販売台数500万台を突破する歴史的な車種ですが、日本では販売元のフォードが2017年に撤退したため、購入することができません。

アメリカではエクスプローラーの人気は健在で前年比9.1%増となっています
アメリカンサイズでゆとりのある佇まいと、悪路をものともしない高い走破性が魅力です。

フォード エクスプローラー タイタニアムの諸元
全長 5,050mm
全幅 2,000mm
全高 1,820mm
ホイールベース 2,860mm
車両重量 2,280kg
最低地上高 265mm
最小回転半径 6.0m
乗車定員 7名
JC08モード燃費 7.2km/L

5位 シボレー エクイノックス 290,458台

GMがシボレーブランドで販売するミドルサイズSUVがエクイノックスです。
日本に上陸していない車種なので知名度はありませんが、本国アメリカではピックアップトラックのシルバラードに次ぐ販売台数を持つ、シボレーを支える看板車種です。

2017年にフルモデルチェンジを行い、前年比19.9%増の伸びを見せました
日本にも上陸して欲しい、という声もあるので近いうちに新型エクイノックスを日本で見られるかもしれません。

シボレー エクイノックスの諸元
全長 4,651mm
全幅 1,844mm
全高 1,661mm
ホイールベース 2,725mm
車両重量
最低地上高
最小回転半径
乗車定員
JC08モード燃費

4位 フォード エスケープ 308,296台

エクスプローラーよりコンパクトなSUVがエスケープです。
フォードでは最小サイズで、世界で初めてハイブリッドエンジンを搭載したSUVとして知られています。

エスケープは前年比0.4%増で、世界的にフルサイズSUVよりもミドルサイズSUVやコンパクトSUVに需要が流れていることを証明しています

フォード エスケープ XLTの諸元
全長 4,480mm
全幅 1,845mm
全高 1,730mm
ホイールベース 2,620mm
車両重量 1,550kg
最低地上高 195mm
最小回転半径 5.4m
乗車定員 5名
JC08モード燃費

3位 ホンダ CR-V 377,895台

CR-Vは1995年から2016年まで販売されていたホンダのミドルサイズSUVです。
日本でも堅調な販売台数を維持していましたが、同社が販売するヴェゼルの登場もあり2016年からは海外専売モデルとなりました。

ホンダのエンジン性能はアメリカでも有名で、走破性と運動性能を兼ね備えたCR-Vは毎年SUV販売台数ランキングに登場する常連車種になりました。
前年比5.8%と2017年も好調で、2018年には日本再上陸が決定している注目のSUVです

ホンダ CR-V 20Gの諸元
全長 4,535mm
全幅 1,820mm
全高 1,685mm
ホイールベース 2,620mm
車両重量 1,460kg
最低地上高 170mm
最小回転半径 5.5m
乗車定員 5名
JC08モード燃費 14.4km/L

2位 日産 ローグ 403,468台

ローグは日本でエクストレイルの名前で販売されているミドルサイズSUVです。
2016年にマイナーチェンジを行い待望のハイブリッドモデルを追加したことで、前年比22.3%増の大人気車種になりました

日本でも2017年にエクストレイルをマイナーチェンジして、単一車線自動運転技術プロパイロットを搭載したことで注目されました。
2019年以降に予定されるフルモデルチェンジではPHEVをラインナップする可能性もあるため、国内外で話題を集めるSUVです。

日産 エクストレイル 20Sの諸元
全長 4,690mm
全幅 1,820mm
全高 1,740mm
ホイールベース 2,705mm
車両重量 1,450kg
最低地上高 205mm
最小回転半径 5.6m
乗車定員 5名
JC08モード燃費 16.4km/L

1位 トヨタ RAV4 407,594台

SUV世界一の販売台数を誇るトヨタRAV4は、2017年アメリカのSUV販売台数でもNo.1になりました。前年比は22.3%増で、世界的に販売台数が下落傾向の自動車市場で最も勢いのある車種です

RAV4は日本でも1994年から2016年まで販売されていましたが、後継車種のC-HRにその座を譲り海外専売モデルになりました。

2018年3月に開催されるニューヨークモーターショーでフルモデルチェンジ後の新型RAV4をワールドプレミア、その後日本市場へ再上陸する可能性がある期待のSUVです。

RAV4の諸元
全長 4,570mm
全幅 1,845mm
全高 1,545mm
ホイールベース 2,660mm
車両重量
最低地上高
最小回転半径
乗車定員 5名
JC08モード燃費

エクストレイルやRAV4を筆頭にアメリカでは日本のSUVが人気

2017年のアメリカのSUV販売台数ランキングですが、日本車が6台入りホンダ CR-Vが3位、日産 ローグ(エクストレイル)が2位、そしてトヨタ RAV4が1位という結果になっています。
販売台数でみるとアメリカの自動車メーカーが1,370,985台、日本の自動車メーカーが1,771,181台になり、日本車が400,196台も上回っています。
これは故障が少なくデザイン力もある日本車の信頼性が証明された証と言えます。

今までピックアップトラックやフルサイズSUVに力を入れていたフォードもセダンを削減し、今後はコンパクトSUVやミドルサイズSUVに力を入れることを発表しています。
2018年にはGM初のコンパクトSUV「キャデラック XT4」が登場するなど、2018年は販売台数ランキングに変動があるかもしれないので注目しましょう。