ボルボV60にエントリーモデル「Core B4」を新設定|特別仕様車2種を加えてラインアップを再編
ボルボ・カー・ジャパンは2026年8月3日、プレミアム・ミッドサイズ・エステート「V60」のグレード構成を見直し、新たな入門グレードとなる「V60 Core B4」を設定しました。あわせて上級グレードUltraを土台にした特別仕様車「V60 Ultra B4 Classic Edition」と「V60 Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection」を追加し、いずれも同日から販売を開始しています。価格帯は659万円〜939万円。フルモデルチェンジではなく、グレード変更と特別仕様車の導入という位置づけです。
この記事では、2026年8月のグレード変更と2種の特別仕様車の内容を軸に、現行ボルボV60のエクステリア・インテリア・パワートレイン・安全装備・価格、そしてモデルチェンジの歴史までをまとめて解説します。購入を検討中の方にも、情報収集中の方にも役立つ内容です。
ボルボV60、エントリーモデル「Core B4」を新設定|特別仕様車2種も同時導入(2026年8月3日)
V60 Core B4/Ultra B4 Classic Edition/Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection
ボルボ・カー・ジャパンは2026年8月3日、V60シリーズのグレード構成に変更を加えるとともに、2種類の特別仕様車を投入しました。今回の柱は次の3点です。
2026年8月3日の変更点
- エントリーモデルとして「V60 Core B4」を新設定(659万円)
- 特別仕様車「V60 Ultra B4 Classic Edition」を追加設定(739万円)
- 特別仕様車「V60 Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection」を追加設定(939万円)
- プラグインハイブリッドにミラーサイクル方式の新エンジンを採用し、燃費を従来比約11%改善
ボルボのグレード呼称は下位から「Core」「Plus」「Ultra」の順に並びます。これまで国内のV60はPlusとUltraの2本立てでしたが、今回さらに下の階層にあたるCoreが加わったことになります。ボルボが世界的に採用する新しいグレード体系へV60も足並みをそろえた、と読み取ってよいでしょう。
V60 Core B4|装備を絞り込んだ新しい入口グレード
V60のエクステリア
新設のCore B4は、48Vマイルドハイブリッドを積む2.0L直列4気筒ターボ「B4」+前輪駆動という構成で、V60シリーズの最も手の届きやすい選択肢となります。メーカー希望小売価格は659万円(消費税込)です。
興味深いのは、この659万円という数字が従来のエントリーだったPlus B4と同額だという点です。グレード名称としては一段下がったものの、シリーズの価格の入口そのものは据え置かれました。装備を整理しつつ価格上昇を抑え込む狙いがうかがえ、輸入車全般で値上げが続く昨今の状況を踏まえると、実質的な据え置きは検討層にとって歓迎材料といえます。具体的な標準装備・メーカーオプションの範囲は、ボルボ公式のスペック&プライスリストで確認するのが確実です。
特別仕様車「V60 Ultra B4 Classic Edition」|マイルドハイブリッド最終章を飾る一台
V60のインテリア
Ultra B4 Classic Editionは、V60のマイルドハイブリッド仕様が積み重ねてきた完成度を凝縮した、締めくくりの一台として企画された特別仕様車です。価格は739万円(消費税込)。
チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフを標準装備
ベースとなるUltraの厚みのある装備内容に加え、チルトアップ機構を備えた電動パノラマ・ガラス・サンルーフが標準で組み込まれます。天井から自然光が降り注ぐことで、キャビンの体感的な広がりと明るさが一段と高まる装備です。従来はメーカーオプション(21万円)扱いだったことを踏まえると、Ultra B4との価格差20万円はサンルーフ代でほぼ説明がつく計算で、専用バッヂ分は実質的なプラスアルファと見ることもできます。
専用「Classic」バッヂを採用
外観には専用のClassicバッヂが与えられ、長い時間をかけて熟成されてきたV60ならではの存在感と、特別なモデルであることを主張します。なお、すでに200台限定で販売されている「V60 Cross Country Classic Edition」とは別のモデルで、そちらはクロスカントリー系の集大成、今回のUltra B4 Classic Editionは標準ボディのマイルドハイブリッド仕様の集大成、という住み分けになります。名称が似ているため、購入検討時は混同しないよう注意したいところです。
特別仕様車「V60 Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection」|Brightエクステリアと新エンジンを獲得
最上位のプラグインハイブリッドをさらに魅力的に仕立てたのが、Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selectionです。価格は939万円(消費税込)となります。
Darkから一転、Brightエクステリアで上品な佇まいへ
これまでのT6 AWD Plug-in hybridはグロッシーブラックで統一したDarkエクステリアが与えられていましたが、本特別仕様車では方向性を切り替え、明るい加飾で構成するBrightエクステリアを採用しました。ブライト・フロントグリル、サイド・ウインドー・クローム・トリム、シルバー仕上げのインテグレーテッド・ルーフレール、前後バンパー下部のクローム・トリムを組み合わせ、精悍さよりも端正さ・優雅さを前面に出した仕立てです。
同じ車体でも加飾の色調が変わるだけで印象は大きく動きます。黒基調のDark仕様がスポーティに映るのに対し、Bright仕様はエステート本来の落ち着いた品格が際立つ方向。従来のT6は見た目の押し出しが強く、上品なワゴンを求める層とは必ずしも噛み合っていなかっただけに、選択肢としての価値は小さくありません。
ミラーサイクル採用の新エンジンで燃費が約11%向上、EV走行は94kmへ
今回のもう一つの目玉が、プラグインハイブリッドに搭載される新型エンジンです。膨張行程を圧縮行程より長く取るミラーサイクルテクノロジーを取り入れて熱効率を高めており、燃料消費率は従来比でおよそ11%改善しました。EV走行可能距離も94km(等価EVレンジ)へと伸び、通勤や買い物といった日常領域であれば充電した電力だけで賄えるレベルに達しています。
PHEVは自宅充電の環境が整っているほどランニングコスト面の恩恵が大きくなる方式です。EV走行距離が91kmから94kmへ延びたことで、毎日の移動をエンジンを掛けずに済ませられる場面はさらに増えるはずです。
2026年8月3日以降のV60ラインアップと価格
| グレード | パワートレイン | 駆動 | 価格 |
|---|---|---|---|
| Core B4 | 48Vマイルドハイブリッド | FF | 6,590,000円 |
| Ultra B4 Classic Edition(特別仕様車) | 48Vマイルドハイブリッド | FF | 7,390,000円 |
| Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection(特別仕様車) | プラグインハイブリッド(等価EVレンジ94km) | AWD | 9,390,000円 |
今回のグレード変更以前は、Plus B4(659万円)・Ultra B4(719万円)・Ultra T6 AWD Plug-in hybrid(919万円)という構成でした。ここにCore B4と2種の特別仕様車が加わり、シリーズの上限価格は939万円まで引き上げられています。なお派生モデルの「V60 Cross Country」については、200台限定の特別限定車「V60 Cross Country Classic Edition」が別途設定されています。受注状況や現行の設定内容は変動するため、実際の商談前にボルボ正規ディーラーで最新情報を確認してください。
V60の主要諸元(2026年モデル)
| B4(48Vマイルドハイブリッド) | T6 AWD Plug-in hybrid | |
|---|---|---|
| 型式 | 5AA-ZB420TM2 | 5LA-ZB420P2 |
| 全長×全幅×全高 | 4,780×1,850×1,435mm | 4,780×1,850×1,430mm |
| ホイールベース | 2,870mm | 2,870mm |
| 最低地上高 | 150mm | 145mm |
| 車両重量 | 1,690〜1,710kg | 2,050kg |
| 定員 | 5名 | 5名 |
| 最小回転半径 | 5.5〜5.7m | 5.7m |
| エンジン | 直列4気筒DOHC 直噴ターボ(B420T5) | 直列4気筒DOHC 直噴ターボ(B420)+モーター2基 |
| 総排気量 | 1,968cc | 1,968cc |
| エンジン最高出力 | 145kW(197ps)/4,750-5,250rpm | 186kW(253ps)/5,500rpm |
| エンジン最大トルク | 300Nm(30.6kgm)/1,500-4,500rpm | 350Nm(35.7kgm)/2,500-5,000rpm |
| モーター最高出力 | 8.5kW | 52kW(前)/107kW(後) |
| 駆動用バッテリー | 48Vリチウムイオン電池 | リチウムイオン電池(総電力量18.8kWh) |
| トランスミッション | 電子制御7速AT(7G-DCT ギアトロニック) | 電子制御8速AT(ギアトロニック) |
| 駆動方式 | 前輪駆動(FF) | 電子制御AWD |
| WLTCモード燃費 | 15.5km/L | 新エンジン搭載により従来比約11%向上 |
| EV走行換算距離(等価EVレンジ) | - | 94km |
| サスペンション(前/後) | ダブルウィッシュボーン式/マルチリンク式 | ダブルウィッシュボーン式/マルチリンク式 |
| タイヤ/ホイールサイズ | 225/50R17(7.0J×17インチ) 235/45R18(8.0J×18インチ) |
235/40R19(8.0J×19インチ) |
数値は2026年モデルのスペック&プライスリストに基づきます。装着ホイールはグレードによって異なり、17インチ・18インチ・19インチのいずれもダイヤモンドカット/ブラックの2トーン仕上げです。なお、チルトアップ機構付電動パノラマ・ガラス・サンルーフを装着した場合、車両重量および車両総重量は20kg増加します。
ボルボV60クロスカントリー、28年の歴史に幕を閉じる特別限定車「Classic Edition」を200台限定で発売
Volvo V60
ボルボ・カー・ジャパンは、エステートとSUVを融合した独自のクロスオーバーモデル「V60 Cross Country」の集大成として、特別限定車「V60 Cross Country Classic Edition」を全国200台限定で発売しました。電動パノラマ・ガラス・サンルーフや専用の19インチアルミホイールを特別装備し、テールゲートには完結版を象徴する「Classic」エンブレムを配置。ボディカラーはクリスタルホワイト・ブライトダスク・フォレストレイクの3色が用意されています。
V60クロスカントリー:1998年の「V70 XC」に始まる28年のクロスオーバーの系譜
V60クロスカントリーは、1998年登場の「V70 XC」をルーツとするモデルです。ボルボ伝統のエステート(ステーションワゴン)の洗練されたスタイルと、SUVの走破性・機能性を高い次元で融合させたクロスオーバーとして長年支持を集めてきました。「Classic Edition」はその哲学の「最終章」として位置づけられています。
V60 Cross Country Classic Editionのエクステリア
V60 Cross Country Classic Editionのエクステリアには、以下の特別装備が施されています。
最終モデルを象徴する特別装備
Volvo V60
「Classic」エンブレム:テールゲートに専用エンブレムを装着。1998年の「V70 XC」から始まるシリーズの最終章であることを示します。
Volvo V60
19インチ専用アルミホイール:ダイヤモンドカット面とブラックのコントラストが足元を引き締める「19インチ 5ダブルスポーク・アルミホイール」を採用しています。
Volvo V60
電動パノラマ・ガラス・サンルーフ:チルトアップ機構付きのサンルーフを特別装備しています。
プロポーションとCross Country専用デザイン
全高1,505mm・最低地上高205mm:SUVの機動力とエステートの美しいシルエットを両立させた伸びやかなスタイリングです。
Cross Country専用パーツ:グロスブラック仕上げのフロントグリルとサイドウインドートリム、チャコールカラーのフェンダーエクステンション・バンパー下部・サイドシルを装備。リアバンパーには「Cross Country」のロゴが刻まれています。
ボディカラーとライティング
ボディカラーはクリスタルホワイト・ブライトダスク・フォレストレイクの3色です。アクティブベンディング機能付きLEDヘッドライト、コーナリングライト機能付きLEDフロントフォグライト、シルバーのインテグレーテッド・ルーフレール、グラウンドライト付きドアハンドルなども装備しています。
V60 Cross Country Classic Editionのインテリア
北欧の美意識が息づく上質な空間を実現しています。
上質な素材とディテール
Volvo V60
ファインナッパレザー・シート:上質な本革を採用。長距離ドライブでも疲れにくい整形外科医監修のシート設計はボルボ伝統の特徴です。
Volvo V60
ウッドパネル:ドリフト・ウッドまたはリニアライム・ウッドのパネルが車内に温もりをもたらします。
オレフォス®社製クリスタル・シフトノブ:スウェーデンの老舗ガラスメーカーによるクリスタル製シフトノブが、インテリアのアイコン的存在となっています。
Volvo V60
テイラード・ダッシュボード:人工皮革仕上げのダッシュボードで細部までこだわりのある仕上がりです。
快適性と機能性
高機能フロントシート:ベンチレーション機能とリラクゼーション機能を備え、長距離ドライブでもドライバーの疲労を軽減します。
空調システム:4ゾーン・フルオートマチック・エアコンとPM2.5センサー付きエアピュリファイヤー(アドバンスト・エア・クリーナー)を搭載しています。
プレミアムサウンド:harman/kardon®プレミアムサウンド・オーディオシステム(600W、14スピーカー)を搭載しています。
先進のデジタルインターフェース
Google搭載:Google マップ・Google アシスタント・Google Playが利用可能なインフォテインメントシステムを標準装備。Google アプリ/サービスは5年間無償で利用できます。
デジタルディスプレイ:12.3インチのデジタル液晶ドライバー・ディスプレイとヘッドアップ・ディスプレイを装備しています。
V60 Cross Country Classic Editionの走行性能
エステートの洗練された走りとSUVの走破性を融合させたのが、このモデルの走行性能の核心です。
パワートレーン(B5マイルドハイブリッドAWD)
2.0L直列4気筒ターボエンジンに電気モーターを組み合わせた「B5」マイルドハイブリッドシステムを搭載。エンジン最高出力は184kW(250ps)/5,400〜5,700rpm、最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,800〜4,800rpmで、8速ギアトロニックATと組み合わせます。電子制御AWDにより四輪に最適な駆動力を配分し、雪道や未舗装路でも安定した走りを実現します。
足回りと取り回し
フロントにダブルウィッシュボーン式、リアにマルチリンク式サスペンションを採用し、走行安定性と乗り心地を両立しています。ヒル・スタート・アシストとヒル・ディセント・コントロールを装備し、急坂での発進・降坂もサポート。最小回転半径は5.7mです。
ボルボV60のエクステリア|トールハンマーLEDヘッドライトとボディサイズ

現行ボルボV60(2代目)最大の特徴は、「T」を横にしたような「トールハンマー」デザインのLEDヘッドライトです。目頭を越えてグリルに迫る大胆なデザインで、XC90・XC60・S90・S60など、ボルボの主要モデルに共通するブランドのアイコンとなっています。アクティブベンディング機能付きで、カーブではステアリング操作に連動して光軸が変化し、常に進行方向を的確に照らします。
サイドビューは「ダブルウェーブ」と呼ぶ抑揚のあるウエストラインが特徴で、クーペのように後方へ下がるルーフラインがスポーティな印象を演出しています。
モデルチェンジ後のボルボ V60 リアサイドビュー
モデルチェンジ前のボルボ V60 リアサイドビュー
先代との比較では、テールライトのデザインが刷新されリアバンパーが後方に張り出したシルエットになっています。コンケイブ(凹面)デザインのホイールは2代目でも継承されており、上品な足元の印象を与えます。全幅が1,850mmに抑えられている点は、日本の立体駐車場(1,850mm制限が多い)を意識したボルボの日本市場への配慮であり、オーナーからも好評です。
| 現行型(2代目) | 先代(初代) | |
|---|---|---|
| 全長 | 4,780mm | 4,635mm |
| 全幅 | 1,850mm | 1,865mm |
| 全高 | 1,435mm(T6 AWD PHEVは1,430mm) | 1,480mm |
| ホイールベース | 2,870mm | 2,775mm |
| 最低地上高 | 150mm(T6 AWD PHEVは145mm) | - |
| 車両重量 | 1,690kg〜2,050kg(グレードによる) | 1,650kg |
| 定員 | 5名 | 5名 |
| 最小回転半径 | 5.5m〜5.7m(装着タイヤによる) | 5.8m |
ホイールベースが先代より95mm拡大されたことで後席の足元空間が広がり、ラゲッジ容量は最大519リットル(後席格納時888リットル)を確保しています。パワーテールゲートとハンズフリーオープン機能(バンパー下に足をかざすだけで開閉)も標準装備されており、実用性が大きく向上しました。
現行V60のインテリア|北欧デザインと使いやすさを両立した室内空間

現行V60のインテリアはブラックを基調としたシックなデザインで統一されています。センタークラスターには縦型の大型タッチスクリーンを搭載。現行モデルではGoogleのインフォテインメントシステムが標準装備され、Google マップによるナビゲーション、Google アシスタントによる音声操作、Google Playへのアクセスが可能です。Google アプリ/サービスは5年間無償で利用できます。

センターコンソールにはシフト、ドライブモードセレクター、電動パーキングブレーキスイッチなどが配置されています。オレフォス®社製クリスタル・シフトノブはV60インテリアの象徴的なディテールとして広く知られています。

後部座席はセンター席のアームレストを収納・展開して状況に応じて使い分けられます。5人乗車時でも大人がゆったりくつろげる広さが確保されており、ホイールベース延長の恩恵が室内全体に及んでいます。

ラゲッジルームにはトノカバーが標準装備されており、荷物の目隠しや日差しの遮断に役立ちます。ラゲッジフロアを持ち上げた状態を保つフックも備わっており、一人でもスムーズにフロア下収納へアクセスできます。フロア面はフラットで段差がなく、重い荷物の積み下ろしも容易です。
現行V60のパワートレイン|全車電動化・B4マイルドハイブリッドとPHEVを設定

現行V60(2代目)は発売当初、ガソリンターボ(T5)とプラグインハイブリッド(T6・T8)を設定していましたが、2020年10月の仕様変更で全車が電動化されました。純ガソリンの「T5」とPHEVの「T8」は廃止され、現在は48Vマイルドハイブリッド「B4」とプラグインハイブリッド「Recharge T6 AWD」の2系統です。
48Vマイルドハイブリッド「B4」
2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたパワートレインです。ISGM(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター・モジュール)による回生ブレーキで発電した電力を48Vリチウムイオンバッテリーに蓄積し、エンジン始動や加速時の補助に活用します。エンジン単体の最高出力は145kW(197ps)、最大トルクは300Nm(30.6kgm)を1,500〜4,500rpmという常用回転域で発生。組み合わされる変速機は7速デュアルクラッチ式(7G-DCT ギアトロニック)で、駆動方式はFF(前輪駆動)のみです。
プラグインハイブリッド「Recharge T6 AWD plug-in hybrid」
2.0L直列4気筒ターボエンジンと前後2基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドです。外部充電が可能で、2026年8月導入の新エンジン搭載車ではEV走行可能距離が94km(等価EVレンジ、国土交通省審査値)に達しています。日常の通勤・買い物であれば電気のみで走行できる水準です。ワンペダルドライブ機能も備わっており、回生ブレーキを積極的に活用しながらスムーズな減速が可能です。駆動方式はAWD(四輪駆動)で、雪道や雨天時の安定性も高水準です。
参考:2代目発売当初のパワートレイン(2018年・現在は販売終了)
| 種類 | 直列4気筒ガソリンターボ |
|---|---|
| エンジン過給機 | 直噴ターボ |
| 排気量 | 1.968L |
| エンジン最高出力 | 187kW(254ps)/5,500rpm |
| エンジン最大トルク | 350Nm(35.7kgm)/1,500-4,800rpm |
| 種類 | 直列4気筒+モーター2基(PHEV) |
|---|---|
| エンジン過給機 | 直噴ターボ+スーパーチャージャー |
| 排気量 | 1.968L |
| エンジン最高出力 | 186kW(253ps)/5,500rpm |
| エンジン最大トルク | 350Nm(35.7kgm)/1,700-5,000rpm |
| モーター最高出力 | 34kW(前)/65kW(後) |
| モーター最大トルク | 160Nm(前)/240Nm(後) |
| システム最高出力 | 186kW(253ps)+65kW(87ps) |
| システム最大トルク | 350Nm(35.7kgm)+240Nm(24.5kgm) |
| 種類 | 直列4気筒+モーター2基(PHEV) |
|---|---|
| エンジン過給機 | 直噴ターボ+スーパーチャージャー |
| 排気量 | 1.968L |
| エンジン最高出力 | 233kW(318ps)/6,000rpm |
| エンジン最大トルク | 400Nm(40.8kgm)/2,200-5,400rpm |
| モーター最高出力 | 34kW(前)/65kW(後) |
| モーター最大トルク | 160Nm(前)/240Nm(後) |
| システム最高出力 | 233kW(318ps)+65kW(87ps) |
| システム最大トルク | 400Nm(40.8kgm)+240Nm(24.5kgm) |
現行V60の安全装備|インテリセーフが全車標準装備、エマージェンシーストップアシストも追加

現行V60には、ボルボが誇る先進安全・運転支援システム「IntelliSafe(インテリセーフ)」が全車標準装備されています。主な搭載装備は以下のとおりです。
インテリセーフの主な搭載装備
- アダプティブ・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付き)
- 360度カメラ
- ステアリングアシスト付きブラインドスポット・インフォメーション・システム(BLIS)
- アクティブ・ハイビーム制御
- パーク・アシスト・パイロット
- LKA(レーン・キーピング・エイド)/パイロット・アシスト
- City Safety(歩行者・自転車・対向車対応の衝突回避・被害軽減ブレーキ)
- インターセクション・サポート(交差点衝突軽減)
- オンカミング・レーン・ミティゲーション(対向車線はみ出し抑制)
- ランオフロード・ミティゲーション(道路逸脱回避支援)
- リア衝突回避・被害軽減ブレーキシステム
- DAC(ドライバー・アラート・コントロール)
- RSI(ロード・サイン・インフォメーション)
さらに、高速道路などでのパイロットアシスト作動中にドライバーが無反応の場合、自動で車を安全に停車させる「エマージェンシー・ストップ・アシスト機能」も搭載されています。万一の体調不良時など、ドライバーが運転操作を継続できなくなったシーンでも安全に対応できる機能です。ボルボは「誰も交通事故で死亡・重傷を負わない未来」を目標に掲げており、このような継続的な安全装備の拡充はそのビジョンを体現するものです。
現行V60のグレードと価格|Core B4から特別仕様車Ultra T6 AWD PHEV Selectionまで
2026年8月3日のグレード変更以降、V60のラインアップと価格は次のとおりです(メーカー希望小売価格・消費税込)。
| グレード | パワートレイン | 駆動 | 価格 |
|---|---|---|---|
| Core B4 | 48Vマイルドハイブリッド | FF | 6,590,000円 |
| Ultra B4 Classic Edition(特別仕様車) | 48Vマイルドハイブリッド | FF | 7,390,000円 |
| Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection(特別仕様車) | プラグインハイブリッド(等価EVレンジ94km) | AWD | 9,390,000円 |
参考までに、2026年8月のグレード変更前は、Plus B4が659万円、Ultra B4が719万円、Ultra T6 AWD Plug-in hybridが919万円という価格設定でした。2018年の発売当初は514万円〜849万円の価格帯だったことを踏まえると、装備の充実と為替の影響を受けながら、現在は659万円〜939万円まで水準が上がっています。派生モデルのV60 Cross Countryは、200台限定の「V60 Cross Country Classic Edition」が設定されています。購入時には最新の価格・在庫状況をボルボ正規ディーラーでご確認ください。また、PHEVモデルはCEV補助金(クリーンエネルギー自動車購入補助金)の対象となる場合があるため、実質負担額はさらに抑えられる可能性があります。
ボルボV60のモデルチェンジ遍歴|初代から現行2代目まで
ボルボV60はスウェーデンのボルボ・カーズが製造・販売するミドルクラスのプレミアム・ステーションワゴンです。パリモーターショー(モンディアル・ド・ロトモビル)で発表された「V60コンセプト」を源流とし、V50とV70の中間(Dセグメント)に位置するモデルとして誕生しました。
ボルボV60 初代 FB6304T(2010年〜2018年)
2010年のパリモーターショーで発表された初代V60は、日本市場では2011年6月に発売されました。発売時のグレードは「DRIVe」「T6 AWD SE」「T6 AWD R-DESIGN」の3種類です。その後、毎年のように特別仕様車の追加や一部改良が重ねられました。2014年には新開発の2.0L直列4気筒直噴ガソリンターボエンジン(T5)が追加され、2015年には2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボ「D4」グレードや、SUV要素を加えた「V60 Cross Country」も展開を開始しました。2017年まで継続的にマイナーチェンジや特別仕様車の追加が行われ、2018年に現行型へとフルモデルチェンジしました。
ボルボV60 2代目 ZB型(2018年〜現在販売中)
2018年3月のジュネーブモーターショーで発表、同年9月25日に日本で発売を開始した現行型は、ボルボの新世代モジュラープラットフォーム「SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)」を採用した完全な新設計車です。ディーゼルエンジンは設定されず、ガソリンターボ(T5)とプラグインハイブリッド(T6・T8)でスタートしました。2020年10月の仕様変更で全車電動化(48VマイルドハイブリッドB4/B5追加、T5とT8廃止)が実施され、グレード名称も「モメンタム」「インスクリプション」から「プラス」「アルティメット(後にウルトラ)」へと刷新されました。2022年からGoogleインフォテインメントシステムが全車標準装備となり、PHEVのEV航続距離も段階的に延伸されています。2026年8月にはエントリーグレード「Core B4」が新設定され、特別仕様車「Ultra B4 Classic Edition」「Ultra T6 AWD Plug-in hybrid Selection」が追加されました。2024年の国内販売台数は約2,200台で、XC40・XC60に次ぐ根強い人気を誇るモデルです。
| 世代 | 型式 | 販売期間 |
|---|---|---|
| 初代 | FB6304T | 2010年〜2018年 |
| 2代目(現行) | ZB型 | 2018年〜販売中 |
ボルボV60のまとめ|全車電動化で進化した北欧ステーションワゴンの完成度

現行ボルボV60は、トールハンマーLEDヘッドライトに象徴される彫刻的なデザイン、ホイールベース延長による広い室内・荷室空間、全車電動化によるクリーンな走り、そして業界最高水準の安全装備を高次元で両立したプレミアム・ステーションワゴンです。2026年8月にはエントリーグレード「Core B4」が加わり、シリーズへの入り口がより分かりやすく整理されました。
48VマイルドハイブリッドのB4は日常の使いやすさと維持費のバランスに優れ、PHEVのRecharge T6 AWDは新エンジン採用によって等価EVレンジ94kmとAWDの走行安定性を兼ね備えています。自宅に充電環境を整えればランニングコストを大幅に抑えることも可能で、年間走行距離の多いユーザーほどPHEVのメリットを実感しやすいモデルです。マイルドハイブリッド仕様の集大成である「Ultra B4 Classic Edition」は、サンルーフと専用バッヂを備えた記念碑的な一台として、所有する満足度の高さが際立ちます。
BMW 3シリーズ ツーリング・メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン・アウディ A4 アバントなどが主な競合ですが、ボルボV60は安全性と北欧デザインの独自性で差別化されており、2024年も国内で約2,200台が販売されています。購入前には最新のグレード・価格・在庫をボルボ正規ディーラーで確認の上、試乗されることをおすすめします。






















