トヨタの名車2000GT復活の可能性は?国内初のスーパーカー
1967年5月から1970年の生産終了まで337台が生産された伝説のスーパーカー「2000GT」が復活する噂があります。
当時の大卒初任給が約26,000円の時代に2,380,000円という超高額車として登場、日本を代表する自動車メーカー初の本格的スーパーカーとして注目を集めました。
1970年代に始まったスーパーカーブームもあり日本はもとより海外でも高い評価がされ、今でも驚きのプレミアム価格で取引されています。
そんな2000GTが第45回東京モーターショー2017で復活する可能性が噂されていましたが、今回は登場しませんでした。
2000GTの部品が復刻して再販売することをトヨタが公式発表
トヨタが2000GTの補給部の部品を国内外へ向け復刻して再販売することを2020年7月6日に発表しました。復刻するのは5速マニュアルトランスミッション用の部品で廃版になっているものです。
復刻する2000GTのトランスミッション関係の部品
- ギヤ
- シンクロハブ・スリーブ
- ガスケット・オイルシールキット
- ベアリングキット
- スナップリングキット
- スラストワッシャー
- シフトフォーク
復刻する2000GTのデファレンシャル関係の部品
- ファイナルギヤキット
- リングギヤセットボルト
海外でも熱狂的なファンがいる2000GTの予想される次期モデルのCG
2000GTは日本を代表する名車ですが、海外でも熱狂的なファンがいることで有名です。2017年には生誕50周年を迎えた2000GTに欧州で復活の待望論が高まっているという情報があります。
今回は海外で公開された2000GTの次期モデルとして予想CGを作成・公開されています。
トヨタでは世界的人気のスポーツカー「スープラ」が2019年に復活すること、日産ではシルビアが、ホンダではプレリュードが復活する噂もあるため、2019年に行われる東京モーターショーで「2000GTが復活」する可能性もあるのではないでしょうか。
トヨタの名車2000GT復活の噂の真相
2017年はトヨタ2000GT生誕50周年となり「2000GTのアニバーサリーモデル」を販売する可能性があります。この2000GT復活の噂には明確な根拠はなく「噂で終わる」こととなりました。
復活の舞台は2017年東京モーターショーでしたが、サプライズ登場もありませんでした。今後どこかのモーターショーで発表される可能性もあるので、引き続き注目しましょう。
現代的に進化したトヨタ2000GTのエクステリア
復活する2000GTのエクステリア予想図は1967年に販売されたオリジナルのものとは大きく異なり、フェラーリや次期スープラに似たデザインとなっています。丸型ヘッドライトはポルシェを彷彿させ、その周りにはLEDデイライトが装備されています。
2000GTの特徴である美しいロングノーズとトヨタのTをイメージさせる特徴的なフロントグリルを継承しています。
パワートレインは最高出力500PS
パワートレインにはドイツの自動車メーカーBMW製の3.0L 直列6気筒次世代エンジンを搭載する可能性がありますが、もう一つ有力な情報によると次期スープラに搭載される新型3.0L V型6気筒エンジンを搭載することも噂されています。
どちらのエンジンも最高出力500PSを発揮するハイパワーエンジンとなっています。
当時最速を誇った2000GTの2.0L 直列6気筒エンジンがパワフルに進化した2000GTの走りに期待しましょう。
トヨタ2000GTとは?国産車初のスーパーカーの歴史
トヨタ2000GTとは1969年にトヨタとヤマハが共同開発したスーパーカーです。
1960年に登場した日産の名車フェアレディ、1963年に登場したホンダのSシリーズS500とその後継車のS600が国内で人気を集める中で、トヨタもスポーツカーの開発に乗り出しました。
1967年2000GTが遂に発売され、トヨタで初めて市販化されたスーパーカーとして国内外から注目されました。
当時の価格でカローラが6台買える2,380,000円という高額車で現在販売されている車を例にするとホンダNSXや日産GTRが該当します。高額な車両価格でも製造コストが販売価格より高いため採算があわず1970年には生産終了となっています。
1970年代のスーパーカーブームもあり2000GTは日本唯一のスーパーカーとして評価されましたが、既に生産終了していたため「伝説の名車」として語り継がれることとなりました。
2013年に行われたクラシックカー専門オークションにおいて、日本車の最高価格を更新する118,000,000円で落札、2014年にも2台が出品されいずれも同様の金額で落札、世界の自動車市場へ衝撃を与えています。
全長 | 4,175mm |
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全幅 | 1,600mm |
全高 | 1,160mm |
ホイールベース | 2,330mm |
車両重量 | 1,120kg |
エンジン | 直列6気筒DOHC |
排気量 | 1,988cc |
最高出力 | 110.3kW(150PS)/6,600rpm |
最大トルク | 176.5Nm(18.0kgm)/5,000rpm |
サスペンション前後 | ダブルウィッシュボーン |
販売価格 | 2,380,000円 |
2000GTは海外人気が高く映画007のボンドカーにも抜擢
1967年6月に公開されたスパイ映画007シリーズの5作目にあたる「007は二度死ぬ」に登場したのが2000GTです。出演にあたりオープンカーにする条件があり、リヤフェンダーとリヤエンドパネルの改修をそれぞれ2週間で行い出演に間に合わせたと言われています。
この映画は東京オリンピックを終え高度経済成長期へ突入する日本を舞台とした映画で、大ヒットを記録しました。
2000GTを世界に披露するには良いきっかけとなったのは間違いありません。
世界中のファンを魅了するトヨタの伝説的なモデル2000GTの画像
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トヨタ2000GT -
トヨタ2000GT(MF12L型)輸出仕様 -
トヨタ2000GT(1969年式) -
トヨタ2000GTのスペック
プレミア価格がついている国産車初のスーパーカー 2000GTのモデルチェンジ遍歴
2000GTはかつてトヨタが販売していたスーパーカーで、トヨタとヤマハ発動機の共同開発で誕生しました。旧車の中でもプレミア価格がついている希少価値の高いモデルで、過去にクラッシックカー専門オークションで、約1億1,800万円で落札されたことがあります。
2000GT MF10/MF10L(1967年~1970年)
1967年、後世に語り継がれ、やがて伝説となる「2000GT」が誕生しました。当時の価格で高級車のクラウンを2台購入できる価格設定で、超高額車となったにも関わらず、開発と生産に手間がかかり、赤字計上だったと言います。ボディカラーは「ペガサスホワイト」「ソーラーレッド」「サンダーシルバーメタリック」の3色が設定されています。
クーペタイプのみでしたが、1967年、日本が舞台になった映画「007は二度死ぬ」のボンドカーとして2000GTのオープンカーが登場しています。オープン仕様は撮影用と予備用の2台が制作されました。
1969年8月、マイナーチェンジが実施され、フグランプとフォグランプリムが小型になり、直線的にグリルと一体化。フロントウインカーレンズ、リア再度リフレクター、ステアリングホイールのホーンボタンのデザインの変更と大型化され、ヘッドレストとクーラーが追加装備されました。ボディカラーは前期型のラインナップに加え、それまで特注色だった「ベラトリックスイエロー」「アトランティスグリーン」「トワイライトターコイズメタリック」が追加になっています。
2000GTのモデル | 販売年表 |
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MF10/MF10L | 1967年~1970年 |
2000GTが復活してモンスターマシンに進化
1967年の登場から世界中のモーターファンを魅了し続けているトヨタ2000GTの復活は度々話題となっています。トヨタにとってもファンにとっても、これほど特別な想い入れが強い車も珍しいのではないでしょうか。
誕生から50年を経て最高出力500PSのモンスターマシンに生まれ変わる2000GTが見られる日もそう遠くないのかもしれません。
第45回東京モーターショー2017で公開される噂もありましたが、公開には至りませんでした。今後どこかで2000GTが登場する可能性があるので続報に期待しましょう。