海外専売ミニバンのシエナの燃費や維持費、エクステリアやインテリアなどスペック
トヨタが海外専売車種として販売するシエナとは、トヨタが北米で生産・販売を行っているファミリー志向の大型のミニバンです。
現在、日本国内では取り扱いがありませんが並行輸入されており、少数ではありますが所有者が増えている海外車種のひとつです。
トヨタ シエナの過去のモデルを遡りながら、スペックや気になる価格、維持費、エクステリア・インテリアなどについて紹介していきます。
シエナを中国市場で生産する初めてのミニバンとして市場投入
北米市場で大人気の海外専売モデル、シエナを中国市場で生産する初めてのミニバン(MPV)として発売。中国市場は日本でも人気のヴェルファイアやアルファードの需要が高まっていて、日本にはないレクサスのミニバン、LMなども販売されています。
中国国内で生産するシエナは、販売価格なども戦略的な価格になることが予想され、中国市場で大ヒットする可能性が高いと考えます。発売日は2021年中を予定しています。
トヨタ・シエナが2020年に4代目へフルモデルチェンジ!
次のフルモデルチェンジで4代目を迎えるシエナには、トヨタの次世代TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)をプラットフォームとして採用。これにより乗り心地や3列シートの居住性が大幅に向上しています。
パワートレインは3.5L V型6気筒エンジンに加えHYBRIDモデルも設定され、ワールドプレミアは2020年5月18日に行われ、2020年10月27日に発売しました。
トヨタ シエナの先代車は天才タマゴで日本でも一世風靡したミニバン「エスティマ」
イタリア中部のトスカーナ州にあるシエナ市が名前の由来となっているトヨタのシエナ。海外で販売するモデルとしてはとても珍しいミニバンタイプでその歴史は1997年にまで遡ります。
実はシエナのベースになったのは日本でも大ヒットした天才タマゴでおなじみの「エスティマ」でした。
初代トヨタ シエナはミニバンのエスティマを逆輸入して販売
元々、シエナの先代車は日本でも販売されている同社のエスティマでした。このエスティマの後を継ぐ形で1997年に北米市場に参入したのが現在まで続くシエナの歴史の始まりです。
初代モデルのトヨタ シエナは1997年から2003年まで販売されました。ミドルサイズセダンのカムリとプラットフォームを共有していて、前身モデルよりも車体がサイズアップし、V6エンジンを搭載しました。
2代目トヨタ シエナはボディサイズをさらに拡大して海外専売車らしい迫力を手に入れる
2003年のデトロイトモーターショーで発表された2代目シエナは、初代モデルと比べてボディサイズがより大きなものとなりました。翌年にはフェイスリフト、2006年にはマイナーチェンジされ、エアバッグの装備やエンジンなどが一新し、その後2010年まで7年にわたって販売されました。
3代目トヨタ シエナは最新の3.5Lエンジンと8速ATを採用してロングツーリングも快適に
2010年からは3代目のシエナが登場しました。
2017年には2.7Lモデルを廃止し、3.5Lエンジンに最新型2GR-FKSエンジンを搭載しています。2WDとAWDから駆動方式の選択が可能です。トランスミッションも6速から8速オートマへ変わったことで燃費がアップし、エンジンパワーの出方もよりスムーズとなりました。
海外専売ミニバンのシエナは2017年にモデルチェンジしたカムリと似たフロントマスクでインテリアはミニバンらしく使い勝手を追求した家族に優しい工夫がたくさん
トヨタ シエナのエクステリアは、シンプルでありながらも存在感のあるデザインです。大きく開いたバンパーグリルが印象的です。
トヨタ シエナのリアを見てみると、先代車であるエスティマによく似ています。
2018年モデルのインテリアは2017年とほぼ変更点はなく、シンプルですが機能的なデザインです。インパネ周りは運転席から操作しやすい作りになっています。
大人数でもゆったりとくつろげる開放的な空間が広がっており、安心安全で快適なドライブを楽しめます。
トヨタ シエナの基本スペックは最大8人乗れる3列シートと幅広で大きなボディサイズながら乗り込みやすい車高が特徴で燃費も良好
トヨタ シエナのボディサイズは全長5,085mm、全幅1,986mm、高さ1,750mm。乗車定員数は最大8人です。全長は5m越えとビッグサイズですが、車高が低いので小さな子供でも乗り降りしやすいのがポイントです。
エンジンはパワフルな3.5LのV型6気筒DOHCエンジンを採用、最高出力は296hp/6600rpm、最大トルクは263Nm/4700rpmでスポーツカー顔負けのパワフルな運動性能を発揮します。
燃費は街乗りで8.0km/L、高速道路で11.4km/L、混合だと9.3km/Lと、大型のミニバンとしては燃費も悪くないと言えます。
タイヤ空気圧監視システム(TPMS)やトヨタ車の安全機能「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティーセンス)」標準装備で、安全面にも配慮されています。
トヨタ シエナのボディカラーは全8色で個性的なグリーン系やブラウン系もラインナップ
2018年モデルのトヨタシエナのボディカラーは全9カラー展開で、日本ではあまり見られないグリーン系の「アルミナジェイドメタリック」や、ブラウン系の「トーステッドウォルナットパール」など個性豊かなラインナップが特徴です。
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SILVER SKY METALLIC(シルバースカイメタリック) -
SUPER WHITE(スーパーホワイト) -
MIDNIGHT BLACK METALLIC(ミッドナイトブラックメタリック) -
PREDAWN GRAY MICA(プリドーングレーマイカ) -
SALSA RED PEARL(サルサレッドパール) -
ALUMINA JADE METALLIC(アルミナジェイドメタリック) -
BLIZZARD PEARL(ブリザードパール) -
TOASTED WALNUT PEARL(トーステッドウォルナットパール) -
PARISIAN NIGHT PEARL(パリシアンナイトパール)
2017年モデルではCRÈME BRULEE MICA(クレームブリュレマイカ)、SKY BLUE PEARL(スカイブルーパール)、SHORELINE BLUE PEARL(ショアラインブルーパール)がありましたが、それに代わってALUMINA JADE METALLIC、TOASTED WALNUT PEARL、PARISIAN NIGHT PEARLが新しいボディカラーとして加わっています。
トヨタ シエナの維持費はボディサイズが大きいことから1ナンバーの貨物車登録で毎年の車税が16,000円に抑えられる
ボディサイズがあり積載量も大きいトヨタ シエナは、1ナンバーでの登録が可能です。そのため、自動車税は16,000円となります。
1ナンバーの車は毎年車検が義務付けられ、高速代は普通車と比べて高くなりますが、3ナンバーで登録した場合の自動車税は88,000円ですので、この差額はかなり大きいです。
今後のトヨタ シエナのフルモデルチェンジに期待
米国におけるミニバン市場でも人気のトヨタ シエナは、ファミリーカーとして乗るにもぴったりの車種です。現在、日本国内でのトヨタ シエナの取り扱いはありませんが、4代目トヨタ シエナへのフルモデルチェンジでどう変わっていくのか、今後の更なる改良に期待が高まります。