マツダの歴代車種

マツダの歴代車種70種を画像つき解説!車好きを熱狂させた名車が多数

マツダの歴代車種を画像付きで解説。海外のSUV好きにも人気の現行車種をはじめ戦後の経済復興を支えた商用車や小型トラックなどのはたらくクルマ、ロータリーエンジン搭載のスポーツカーなどマツダの名車を紹介。RX-7、カペラ、ルーチェ、ファミリアなど復活してほしい車ばかり!

マツダの歴代車種まとめ!国内販売した70車種を画像付きで解説

世界で初めてロータリーエンジン搭載の量産車開発に成功、ル・マン24時間レース総合優勝、世界一売れている2シーターオープンカー「ロードスター」の販売など、輝かしい実績を持つマツダ自動車株式会社(MAZDA)の歴代車種を紹介。

経営不振に陥っていた1990年代には、1度マツダ車に乗ると他社での買い取り価格が大幅に安いため、結局マツダディーラーに下取りに出し、新たなマツダ車を買う「マツダ地獄」なんて言葉もありました。
ですが、現在は大分イメージが回復し、「マツダ車はかっこいい!」とブランド化に成功しつつあります。デザイン性を海外で高く評価されているのも近年のマツダ車の特長です。

マツダが国内で販売している現行車種一覧

2012年以降の新型車には、マツダは「魂動デザイン」という一貫したコンセプトのもとボディデザインを設計しています。また「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブ・テクノロジー)」と呼ぶ各車にとって最適な技術を搭載することによって、車の基本性能を向上させているのが特長です。

CX-60(2022~)

FRラージ商品群第一弾のCX-60

CX-60はFRラージ商品群第一弾として発売。FR(フロントエンジン、リヤ駆動)ベースに直列6気筒エンジンを搭載するなど、発売前から話題に。
CX-60は走行性能だけだけでなく、織物や本杢やナッパレザーを採用するなど、質感高いインテリアも魅力のSUV主力モデル。

車種名 CX-60
発売年 2022年~
特徴 FRラージ商品群第一弾として登場し、FR(フロントエンジン・リヤ駆動)をベースに開発
エンジン 直列6気筒エンジンを搭載し、力強い走行性能を実現
内装 織物や本杢、ナッパレザーなどを採用し、高級感のあるインテリアが特徴
位置づけ マツダのSUVラインアップにおける主力モデルとして展開

MX-30(2020~)

マツダの最新技術を投入するMX-30

MX-30は観音開きのヒンジドアを採用する個性的なコンパクトクロスオーバーで、マツダの新技術を積極的に投入する挑戦的なモデルでもあります。
パワートレインはマイルドハイブリッドのほか、2021年にはEV(ピュアEV)を、2023年にはマツダが満を持して投入したe-SKYACTIV R-EVというロータリーEVシステムを搭載。

車種名 MX-30
発売年 2020年~
特徴 観音開きのヒンジドアを採用した個性的なコンパクトクロスオーバー
技術的特徴 マツダの新技術を積極的に採用した挑戦的なモデル
パワートレイン マイルドハイブリッドに加え、EV(ピュアEV)やロータリーEVシステム(e-SKYACTIV R-EV)も搭載
e-SKYACTIV R-EV 2023年に登場した、マツダ独自のロータリーエンジンを発電用に使うEVシステム

CX-30(2019~)

MAZDA CX-30 ボディサイズは4395mm×1795mm×1540mm

MAZDA CX-30 リア

マツダの未来を占うクロスオーバーSUV。理想の運転姿勢を引き出す「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」やマツダ独自の内燃機関「SKYACTIV-X」を採用。エクステリアは魂動デザインのもと、「書道の筆遣い」を意識した動きある美しい弧が特長。

車種名 CX-30
発売年 2019年~
車種分類 マツダの未来を担うクロスオーバーSUV
特徴 運転姿勢を最適化する「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を採用
エンジン技術 マツダ独自の内燃機関「SKYACTIV-X」に対応
デザイン 魂動デザインを基調に、「書道の筆遣い」を意識した美しい弧を描くエクステリア

MAZDA3 セダン/ファストバック(2019~)

MAZDA 3 ファストバック

MAZDA3 セダン

旧車名アクセラ。2019年5月発売の4代目より、車名を海外と同じに統一。セダンとファストバック(「ハッチバック」より名称変更)が存在。製造工場との綿密な打ち合わせの末に完成したエクステリアが美しい。新開発「スカイアクティブX」エンジンも搭載。

車種名 MAZDA3 セダン / ファストバック
発売年 2019年~(第4世代)
旧車名 アクセラ(海外名称と統一しMAZDA3に変更)
ボディバリエーション セダンとファストバック(ハッチバックから名称変更)
デザイン 製造現場との連携により完成した、美しく洗練されたエクステリア
エンジン技術 新開発の「スカイアクティブX」エンジンを採用

CX-5(2012~)

CX-5 XD L Package 4WD

マツダのクロスオーバーSUV代表作であり、海外でも大人気。ガソリンは2.0L・2.5L・2.5Lターボ、ディーゼルは2.2Lターボが存在。マツダ独自の「SKYACTIV TECHNOLOGY」技術を初めて全車採用し、2016年のモデルチェンジでは安全装備も更に強化された。

車種名 CX-5
発売年 2012年~
車種分類 マツダを代表するクロスオーバーSUVで、海外市場でも高い人気を誇る
エンジンラインアップ ガソリン:2.0L、2.5L、2.5Lターボ / ディーゼル:2.2Lターボ
技術的特徴 全車にマツダ独自の「SKYACTIV TECHNOLOGY」を初採用
モデルチェンジ 2016年に大幅改良、安全装備を中心にさらなる強化が図られた

CX-3(2015~)

CX-3 初期型

スタイリッシュな外観が人気のコンパクトSUV。「女性におすすめのSUV」として真っ先に挙げられることが多く、4割が女性ユーザーというデータも。2.0ガソリンエンジンと、1.8Lのディーゼルターボがラインアップ中だが、マイナーチェンジを繰り返す傾向あり。

車種名 CX-3
発売年 2015年~
車種分類 スタイリッシュなデザインが特徴のコンパクトSUV
ユーザー層 「女性におすすめのSUV」として人気で、購入者の約4割が女性
エンジンラインアップ 2.0Lガソリンエンジンと1.8Lディーゼルターボを設定
商品戦略 度重なるマイナーチェンジにより仕様を継続的にブラッシュアップ

デミオ(1996~2019)/ MAZDA2(2019~)

デミオ4代目 前期型 XD Touring L Package

4代目(2014~)はディーゼルエンジンを初採用し、「魂動デザイン」によってエクステリアの評価が際立っている。後部座席はやや狭めだが、200万以下で買えるクルマとしてもコスパが高い1台。2019年9月「MAZDA2」に車名変更。

車種名 デミオ(1996~2019) / MAZDA2(2019~)
世代と特徴 4代目(2014年~)で初のディーゼルエンジンを搭載
デザイン 「魂動デザイン」により、外観の完成度が高く評価されている
後部座席 スペースはやや狭めで、居住性にやや制限あり
価格帯 200万円以下で購入可能なモデルもあり、コストパフォーマンスに優れる
車名変更 2019年9月に「MAZDA2」へ名称を統一

ロードスター(1989~)

ロードスター(ND)4代目

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世界でもっとも売れた小型オープンカーとしてのギネス記録を保持する。洗練されたデザインかつスポーツカーらしい小型軽量を実現し、重量は1トン未満に抑えた。人馬一体のコンセプトによって運転する喜びを心から味わえる名車。

車種名 ロードスター(1989~)
特徴 世界で最も売れた小型オープンカーとしてギネス記録を持つ
設計思想 軽量コンパクトで車重1トン未満、人馬一体の操縦感覚を追求
デザイン 洗練された外観とスポーティなプロポーションが魅力
ドライビング体験 運転する喜びを直感的に味わえるマツダを代表する名車

ロードスターRF(2016~)

ロードスターRF

「RF」はリトラクタブルファストバックの略で、電動格納式ルーフを装備したモデルを指す。流れるようなシルエットスタイルが美しい1台で、「人馬一体」の走りも健在。スポーティーグレードRSが特に人気。大人2名の小旅行ぐらいなら可能な積載量。

車種名 ロードスターRF(2016~)
モデル名の意味 リトラクタブルファストバック(電動格納式ルーフ)を指す
デザイン 流麗なシルエットでスタイリッシュな外観が特徴
走行性能 「人馬一体」の運転感覚を継承し、スポーティーグレードRSが人気
積載能力 大人2名の小旅行に対応可能な積載量を確保

フレアクロスオーバー(2013~)

フレアロスオーバー(MS31S)XSモデル

大ヒットした軽自動車のクロスオーバーSUVのスズキ・ハスラーのOEM車。エンブレム以外に外観・内装ともに大きな違いはないが、ハスラーの最廉価版やMT車がマツダには存在しない。また、スズキからしか買えないボディカラーも存在する。

車種名 フレアクロスオーバー(2013~)
概要 スズキ・ハスラーのOEM車で、軽自動車クロスオーバーSUVとして人気
外観・内装 エンブレム以外はほぼ共通で、大きな違いはない
グレードの違い マツダにはハスラーの最廉価版やMT車の設定はなし
ボディカラー スズキでしか購入できない特別なカラーも存在

フレアワゴン(2012~)

フレアワゴン(MM53S型)3代目

スズキ・スペーシアとスペーシアカスタムのOEM車。ほとんど違いはないが、フレアワゴンは衝突を回避する「デュアルカメラブレーキサポート」を全車標準装備しているため、非装備が選択できるスペーシアよりも最安値が高く設定されている。

車種名 フレアワゴン(2012~)
概要 スズキ・スペーシアおよびスペーシアカスタムのOEM車
特徴 ほぼ同一仕様だが、全車に「デュアルカメラブレーキサポート」を標準装備
価格設定 安全装備の標準化により、スペーシアより最安値が高めに設定

フレア(2012~)

フレア(MJ55S型)HYBRID XG

スズキ・ワゴンRのOEM車。フレアにはワゴンRの最廉価グレードが存在しないため、最安値が高く設定されている。マツダはXGとXSの2グレードで、どちらもマイルドハイブリッドを搭載車のため、30.4キロ/Lの燃費を実現している。

車種名 フレア(2012~)
概要 スズキ・ワゴンRのOEM車
グレード構成 マツダはXGとXSの2グレードを展開
燃費性能 両グレードともマイルドハイブリッド搭載で、30.4km/Lの燃費を実現
価格設定 ワゴンRの最廉価グレードがないため、最安値はやや高めに設定

キャロル(1962~)

キャロルKPDA型のエクステリア

オートザムキャロル(AA6PA)2代目/後期型

キャロル(HB12S)前期型 スズキ・アルトのOEM車。

初代は60年代のヒットカーであるキャロル360。軽自動車として初めて実用的な4ドアセダンを実現し、1970年まで生産が続けられた。1989年にスズキ・アルトをベース車に、内外装に変更を加え2代目を販売。4代目以降はエンブレムだけが違うOEM車としての道を歩んでいる。

車種名 キャロル(1962~)
初代モデル キャロル360。軽自動車で初めて実用的な4ドアセダンを実現し、1970年まで生産
2代目モデル 1989年にスズキ・アルトをベースに内外装を変更し販売
4代目以降 エンブレムだけが異なるOEM車として展開
特徴 歴史ある軽自動車ブランドで、長い期間にわたり続くモデル

スクラムワゴン(1989~)

スクラムワゴン(DG17V)5代目

軽自動車規格としては最大を誇る積載量と室内空間、全車ターボエンジン搭載のパワフルな走りが特徴。キャンプ(車中泊も可能)や楽器の輸送用など、趣味の車として安定した人気がある。スズキ・エブリイワゴンのOEM車。

車種名 スクラムワゴン(1989~)
特徴 軽自動車規格で最大級の積載量と広い室内空間を持つ
エンジン 全車ターボエンジン搭載で力強い走りを実現
用途 キャンプや車中泊、楽器輸送など趣味の車として人気
OEM元 スズキ・エブリイワゴンのOEM車

ボンゴ(1966~)

小型ワンボックスの商用車として人気となった初代ボンゴ

ボンゴ4代目(1999~)

ワンボックスの商用車を定着させるほどの人気を博したベストセラーカー。これ以降「ワンボックスカー」という言葉が定着するまで、ワンボックスはすべて「ボンゴ車」と呼ばれることに。ボンゴといえばバンとトラックだが、昔はワゴンも存在していた。日産バネットバンの元OEM提供車。

車種名 ボンゴ(1966~)
特徴 小型ワンボックス商用車として高い人気を誇るベストセラー
ワンボックスカーの呼称 ボンゴの普及により「ワンボックスカー」という言葉が定着
車種バリエーション バンとトラックが主流だが、過去にはワゴンも存在
OEM元 日産バネットバンのOEM提供車

ボンゴブローニイ(1983~2010/2019~)

ボンゴブローニイ 2代目 警視庁納入車

ボンゴの上級車種。初代と2代目はバン、ワゴン、トラックがラインナップし、事故処理車や資材車として警察や消防で活躍した。2019年5月にかつてのライバル車ハイエースのOEM車として「ボンゴブローニイバン」の車名が復活した。

車種名 ボンゴブローニイ
販売期間 1983~2010年 / 2019年~
車種タイプ 上級商用車(バン、ワゴン、トラック)
用途 事故処理車や資材運搬車として警察・消防などで使用
特徴 広い荷室と耐久性で公共・業務用として重宝された
再販モデル 2019年、ハイエースのOEM車として「ボンゴブローニイバン」が復活