アテンザの内装

アテンザの内装を徹底解説 グレード別シートデザインと快適装備の全比較

アテンザの内装はシートデザイン・インパネ・収納まで高水準。ナッパレザー・ピュアホワイト/オリエンタルブラウン・クロスブラックの3種のシートや、世界初採用のウルトラスエード・ヌーなど素材へのこだわりを詳しく解説。2024年生産終了モデルの中古車選びにも役立つ情報を網羅。

アテンザの内装を徹底解説 グレード別シートデザインと快適装備の全比較

アテンザの内装をシート・インパネデザインで徹底解説

マツダのアテンザ(現:MAZDA6)は、デザインテーマ「魂動(こどう)」のもと開発されたセダン・ワゴンです。低重心の流麗なスタイルと先進の安全技術、高水準の走行性能でマツダのフラッグシップモデルとして長く親しまれました。なお、アテンザは2019年に「MAZDA6」へ車名が統一され、国内向けモデルは2024年4月に生産終了しています。現在は中古車市場での流通が主となっています。

本記事では、アテンザ(3代目/GJ系)の内装について、グレードごとのシート構造・インパネデザイン・収納まで詳しく解説します。中古車での購入を検討している方や、内装の詳細を調べている方の参考になれば幸いです。

アテンザのシートデザインは全部で3種類

アテンザのシートは、グレードによって以下の3種類が設定されています。

  • ナッパレザー・ピュアホワイト:XD L Package/25S L Package
  • ナッパレザー・オリエンタルブラウン:XD L Package/25S L Package
  • クロスブラック:XD PROACTIVE/XD/20S PROACTIVE/20S

アテンザの上質感をより高めるナッパレザー・ピュアホワイト

アテンザのピュアホワイトのナッパレザーシート車内を明るい空間にするピュアホワイトのナッパレザー

L Packageのシートには、高級車にも採用される牛革表層を使用した柔らかなナッパレザーを採用しています。革本来の質感を活かした加工で、座り心地の向上にも貢献しています。

ピュアホワイトのナッパレザーは明るいリビングのような空間を演出し、同乗者を含めた全員の気分を清々しくしてくれます。アクセントとしてサテンクロームのメッキが施されているのもポイントです。実際にオーナーからは「白内装は汚れが目立つが、適切なケアを続ければ高級感が長持ちする」という声もあり、購入後のメンテナンスも念頭に置いておくとよいでしょう。

優しい木の温もりを感じさせるナッパレザー・オリエンタルブラウン

アテンザのオリエンタルブラウンのナッパレザーシート艶があり落ち着いた雰囲気のオリエンタルブラウンのナッパレザー

オリエンタルブラウンのナッパレザーにも、ピュアホワイトと同様にサテンクロームのメッキ加工が施されています。控えめな艶としっとりとした質感、奥深いブラウンカラーが落ち着いた車内空間を演出します。本杢パネルとの色調の調和も高く、上質感のある統一感が得られます。

大人の魅力を黒一色で体現したクロスブラック

アテンザのクロスブラックの内装スポーツセダン/スポーツワゴンに相応しい高級感があるクロスブラックの内装

内装を黒で統一したクロスブラックは、XD PROACTIVE/XD/20S PROACTIVE/20Sに設定されています。シンプルながら高級感があり、スタイリッシュなアテンザのエクステリアとの調和が取れたデザインです。ファブリックとレザーを組み合わせた素材で、夏場のべたつきを抑えながらも上質な見た目を実現しています。

アテンザのシートは設計面もハイレベル

アテンザのフロントシート座面座面には足元から伝わる衝撃を吸収する特殊なウレタンを使用

肉厚でしっかりとした作りのフロントシートは、座面構造を最適化して身体への負担を最小化しています。振動吸収性を持つ特殊ウレタンを座面に使用しており、長距離ドライブでも疲れが蓄積しにくい設計です。サイドサポートの形状も骨盤を適切に支えるよう設計されており、コーナリング時の横揺れを体で受け止めやすい構造になっています。

アテンザのリヤシート衝撃を吸収するウレタンはリヤシートにも採用しているので後席に乗る方も快適

フロントと同じ振動吸収ウレタンをリアシートにも採用しています。ゆとりあるシート幅と十分なヒップポイントの高さにより、後部座席に乗る同乗者もリラックスしやすい設計です。セダンタイプはリアシートのヘッドクリアランスが比較的タイトな一方、ワゴンタイプは後席居住性に余裕があります。

25S L Package・XD L Packageのパワーシートとヒーター類

アテンザのパワーシート操作スイッチ

パワーシートは運転席10Way・助手席6Wayのタイプが25S L PackageとXD L Packageに標準装備されています。20S PROACTIVEとXD PROACTIVEにはメーカーセットオプションで追加が可能でした。10Wayタイプは前後・上下・リクライニング・チルト・ランバーサポートの細かな調整ができ、長時間運転での姿勢維持に貢献します。

アテンザのシートヒータースイッチシートヒーターは運転席・助手席とも3段階で調節可能

シートヒーターは運転席・助手席ともに3段階で温度調節が可能で、25S L PackageとXD L Packageに標準装備されています。アームレスト後部にはエアコンの吹き出し口があり、後部座席への送風も手元で操作できます。寒冷地での使用を想定した方には特に重宝する装備です。

アテンザのステアリングヒーター

ステアリングヒーターは25S L Package・XD L Packageに標準装備、20S PROACTIVEとXD PROACTIVEにはメーカーセットオプションで追加可能でした。短時間でグリップ部分が温まるため、北海道や東北など積雪地域でのドライブで特に活躍します。

インパネ・メーター類はシンプルで視認性が高い

アテンザのセンターメーターホワイトのイルミネーションが美しいセンターメーター

メーターパネルにはホワイトのイルミネーションが使用されています。シンプルなデザインとハイコントラストの組み合わせにより視認性を高め、運転中に必要な情報をすばやく確認できます。夜間でもグレア(光の眩しさ)を抑えた設計となっており、長距離夜間ドライブでの目の疲れを軽減します。

アテンザのフルオートエアコン左右独立式フルオートエアコンは花粉除去フィルター付き

運転席・助手席それぞれに温度設定ができる左右独立コントロール機能と、花粉除去フィルターを備えたフルオートエアコンは全グレード標準装備です。季節を問わず快適な室内環境を維持できるほか、花粉症の方にとっても安心して乗れる装備といえます。フィルターはマツダ純正品で定期的な交換(1〜2年ごとが目安)が推奨されます。

その他アテンザの快適空間を作り出すさまざまな装備

アテンザのBoseサウンドシステムコンサートホールのような臨場感がある音質が楽しめるBose社のサウンドシステム

Bose社のサウンドシステムと11スピーカーは25S L Package・XD L Packageに標準装備、20S PROACTIVEとXD PROACTIVEにはメーカーセットオプションで追加できました。車内空間に合わせたチューニングが施されており、スピーカーの配置と音響設計によってセダン・ワゴンそれぞれの車室形状に最適化された音場を実現しています。

アテンザの電動パーキングブレーキとオートホールド機能近年導入が進む電動パーキングブレーキ&オートホールドを完備

電動パーキングブレーキ(スイッチ操作でかかる)とオートホールド機能(停車中にブレーキから足を離してもブレーキ保持が継続する)は全グレードに標準装備されています。渋滞時や坂道発進の場面で特に便利な機能で、ドライバーの疲労軽減に役立ちます。

アテンザの自動防眩ルームミラー

後続車のヘッドライトの眩しさを自動で抑える自動防眩ルームミラーは全車標準装備です。L Packageグレードにはフレームレスデザインを採用し、よりすっきりとした室内の印象を与えます。

アテンザの電動リアウインドーサンシェード後方の日差しを遮る電動リアウインドーサンシェード

セダンタイプの25S L Package・XD L Packageに装備される電動リアウインドーサンシェードは、後方からの強い日差しを遮ります。インパネのスイッチ操作一つで開閉でき、バック時にはオート格納されるため操作の手間がかかりません。夏場の後席の暑さ対策や、プライバシーの確保にも効果的です。

アテンザのリアシートセンターアームレストカップホルダー付きセンターアームレスト スマートフォンなどを充電できるUSB端子も備える

全グレード標準装備のリアシートセンターアームレストには、カップホルダー・蓋つき収納スペース・充電用USB端子が備わっています。アームレストの高さがドアトリムと同じ高さに設定されているため、後部座席に座る同乗者も自然な姿勢でアームを置くことができ、長距離移動の快適性を高めています。

アテンザのフットランプイルミネーションフットランプのイルミネーションはブルーとホワイトを設定

L Packageに標準装備されるフットランプとイルミネーションは、ブルーとホワイトの2色から選択できます。ホワイトはエアコンスイッチやメーターとの統一感があり、ブルーは夜間ドライブの雰囲気を高めます。

アテンザの収納スペースは大容量で使い勝手も充実

アテンザセダンのラゲッジルーム最大474Lのラゲッジルーム 蝶番が車内に収納されるタイプなので荷室を最大限利用できる

セダンの荷室容量は474Lで、ワイドな開口部により荷物の出し入れがしやすい設計です。トランクリッドの蝶番はトリム内に収納される構造のため、荷室内の角に出っ張りがなく、スーツケースや段ボール箱を傷つける心配がありません。運転席にはトランクリッドオープナースイッチも設置されています。

アテンザワゴンの荷室アテンザワゴンの特徴は最大1,648Lの広大な荷室容量

ワゴンタイプの通常荷室容量は506Lで、リアシートを倒した場合は最大1,648Lに拡大します。国産ラージサイズのステーションワゴンとして高い積載性を誇り、アウトドアや長距離移動でも荷物を余裕を持って積み込めます。現在は生産終了のため中古車市場が中心ですが、実用性の高さからワゴンモデルは中古車人気が根強い傾向があります。

XD L Package・25S L Packageの内装素材

アテンザの本杢パネルはっきりした木目が美しい本杢パネル

本杢パネルには「栓(せん)」と呼ばれる力強い木目の木材を採用しており、オリエンタルブラウンのシートカラーとの調和が意識されています。人工木目ではなく本物の天然木を使用している点が、上位グレードのこだわりを象徴しています。

アテンザのウルトラスエード・ヌー市販車では世界初採用となるウルトラスエード・ヌー

ドアトリムやインパネには、アパレル向けに開発されたウルトラスエード・ヌーを世界の量産車として初めて採用しています。ドアや窓から差し込む光の角度によって変化する絶妙な輝きが「うつろいの美」を表現しており、乗るたびに異なる表情を楽しめます。この素材は汚れが付いた場合も乾拭きや専用クリーナーで比較的手入れしやすいという声がオーナーから多く聞かれます。

アテンザの内装はフラグシップモデルに相応しい高級感ある作り

アテンザの内装全景

アテンザの内装の「高級感」は派手さではなく、素材の質と設計の細やかさから生まれるものです。本杢パネル、ウルトラスエード・ヌー、ナッパレザーなど吟味された素材の組み合わせが、国産フラッグシップとしての存在感を高めています。

ドライバーだけでなく、後部座席の同乗者まで快適に過ごせる設計も大きな魅力です。シートヒーターやBoseサウンドシステム、電動リアサンシェードなど、快適装備の充実度は今なお色あせません。

アテンザは国内生産を終えましたが、充実した内装装備と高い質感を備えたモデルとして中古車市場でも評価が高く、今からでも十分に魅力的な選択肢となっています。中古車購入の際は、シートの表皮の状態(特にナッパレザーのひび割れ)や電動パーキングブレーキの作動確認、フィルター類の交換履歴などを中心にチェックするとよいでしょう。