Android Autoの使い方

Android Autoとは?できることや使い方とCarPlayとの違い、対応車種を解説

Android AutoとApple CarPlay・Googleマップの違いを比較表で解説。有線接続とワイヤレス接続の要件、対応車種の確認方法、注意点まで詳しく紹介しています。

Android Autoとは?できることや使い方とCarPlayとの違い、対応車種を解説

Android Autoとは?できることや使い方、CarPlayとの違いをわかりやすく解説

スマートフォンと車の連携を強化した車種が増える中、カタログやカーディーラーで「Android Auto対応」というフレーズをよく見かけるようになりました。

漠然とナビ系のアプリと知っていても、「具体的に何ができるのか」「CarPlayやGoogleマップと何が違うのか」がわからないという方も少なくないでしょう。

本記事では、Android Autoの仕組みと主な機能、CarPlay・Googleマップとの違い、接続方法と注意点、対応車種について詳しく解説します。

Android Autoとは?Googleが開発したスマートドライビングアプリ

Android Auto(アンドロイドオート)の画面イメージ

Android Auto(アンドロイドオート)は、Googleが開発したカーナビ・エンターテイメント機能を備えたスマートドライビングアプリです。Androidスマートフォンを車載ディスプレイに接続することで、スマートフォンのナビ・音楽・通話・メッセージ機能を大きな画面で操作できるようになります。

初めてAndroid Auto対応車が販売されたのは2015年で、韓国ヒュンダイのソナタが最初の対応車種でした。現在は数百を超える車種に対応が広がっています。

動作要件は現在Android 9.0以降となっています(2019年記事時点の「Android 5.0以降」から変更されています)。また、Android 10以降のスマートフォンにはAndroid Autoが標準搭載されているため、別途アプリをインストールする必要はありません。

接続方法はUSBケーブルとワイヤレスの2種類

Android Autoの接続方法は大きく2種類あります。

接続方式 必要な環境 特徴
有線(USBケーブル) Android 9.0以降 + Android Auto対応車またはカーステレオ 接続が安定している。ケーブルをつなぐ手間がある
ワイヤレス(Bluetooth+Wi-Fi) Android 11.0以降(一部機種はAndroid 10)+ 5GHz Wi-Fi対応スマートフォン+ ワイヤレス対応車またはカーステレオ 乗り込むだけで自動接続。ケーブル不要で快適

ワイヤレスAndroid AutoはAndroid 11以降で全機種に開放・標準搭載されました。ただし5GHz Wi-Fiに対応したスマートフォンと、ワイヤレスAndroid Auto対応の車両・カーステレオが揃っている必要があります。車両が対応しているかはメーカーや販売店に確認しましょう。

有線接続では乗車のたびにケーブルをつなぐ手間がかかる一方、充電も同時に行えます。充電速度は低めになりやすいため、長時間ドライブではモバイルバッテリーと合わせて使うと安心です。

Android AutoはCarPlayやGoogleマップと何が違う?

CarPlayとGoogleマップの操作画面イメージ

混同されやすい3つのサービスの違いは以下のとおりです。

サービス名 開発元 対応OS 特徴
Android Auto Google Android ナビ・通話・音楽・メッセージを車載ディスプレイで操作。複数アプリをバックグラウンドで連携
Apple CarPlay Apple iOS(iPhone) Android Autoと機能はほぼ同等。iPhoneユーザー向け
Googleマップ Google Android・iOS 地図・ナビに特化したアプリ。Android Autoとも連携可能

GoogleマップはAndroid Autoのナビ機能の基盤として動作しますが、Android Auto全体はナビに加えて音楽・通話・メッセージをバックグラウンドで並行して扱える点が異なります。運転中の操作に最適化されたUI(大きなボタン・音声コマンド中心)も特徴です。

Android Autoを使ってできること:4つの主な機能

カーナビだけでなく多彩な機能を持つAndroid Auto。主要な4つの使い方を解説します。

1. ナビゲーション:Googleマップベースの見やすいルート案内

スマホでAndroid Autoを操作している画面Googleマップをベースにした地図はシンプルで視認性が高く、運転中でも確認しやすい

Googleマップを基盤としたナビゲーションは、シンプルで見やすい地図と明瞭な音声案内が特徴です。表示モードは交通状況と航空写真の2パターンから選べ、周辺の駐車場・ガソリンスタンドなどの施設もカテゴリ検索で探せます。

「OK Google」と呼びかけるか、マイクをタップするだけで音声によるルート検索が可能です。走行中もハンズフリーで目的地を設定できます。音声・経路・地図表示・運転オプションの4項目で細かくカスタマイズもできます。

経路オプション設定画面

音声オプション設定画面ナビのオプション設定はドライバーの好みに合わせて細かくカスタマイズできる

また、USBケーブルで接続してGPSカーナビアプリ「Waze(ウェイズ)」と連携すれば、ユーザー同士がリアルタイムで渋滞・事故情報を共有することもできます。

Googleマップと連携することでEV車のバッテリー残量や到着時の推定残量、ルート上の充電スタンドも車載ディスプレイに表示できるようになっています。電気自動車オーナーには特に便利な機能です。

2. 音楽・メディア再生:SpotifyやAmazon Musicなどと連携

アプリの選択画面とミュージックアプリの画面Spotifyなどの対応ストリーミングアプリと連携して、音楽・ラジオ・ポッドキャストを楽しめる

車のオーディオやスマートフォンのスピーカーを通じて好きな音楽を流せます。「OK Google、音楽を再生して」と声をかけるだけでハンズフリーで操作可能です。

対応する主要な音楽・メディアアプリには、Spotify・Amazon Music・YouTube Music・TuneIn Radio(ラジオ)・Audible(オーディオブック)などがあります。AWAはサービスが2024年6月に終了しているため、現在は利用できません。

3. 通話:走行中も安全にハンズフリーで発着信

Android Autoでのダイヤル入力画面大きなボタンで操作しやすいダイヤル入力画面

車載スピーカーを通じてハンズフリーで通話できます。発信・着信対応のほか、不在着信や通話履歴の確認、ボイスメール再生、通話中の着信対応もスマートに行えます。

4. メッセージ:音声入力でテキストの送受信が可能

WhatsApp・LINE・SMS・Telegramなどの対応メッセージアプリで、音声入力によるメッセージの送受信・返信が可能です。手入力不要なので運転に支障なくやりとりができます。グループテキストの長いチャット内容もAIが要約してくれるため、運転中でも素早く把握できます。

なお、元記事で言及していたハングアウトはサービスを終了しています。現在はWhatsApp・LINE・Telegramなどの対応アプリをご利用ください。

Android Auto対応車種一覧(国産車・カーオーディオ)

以下の表は記事公開当時(2019年頃)に対応が確認されていた国産車メーカーの対応車種です。現在はさらに多くの車種・年式が対応しています。最新の対応状況はAndroid Auto公式の対応車種ページでご確認ください。

ホンダ アコード(2016~)
シビック(2016~)
クラリティFuel Cell(2017~)
CR-V(2017~)
フィット(2018~)
フリード(2017~)
オデッセイ(2018~)
マツダ CX-5(2018~)
CX-8(2019~)
三菱 デリカD:2(2017~)
デリカD:2カスタム(2017~)
エクリプスクロス(2018~)
i-MiEV(2017~)
ミラージュ(2017~)
アウトランダー(2017~)
アウトランダーPHEV(2017~)
パジェロ(2016~)
日産 リーフ(2018~)
ムラーノ(2018~)
スバル BRZ(2018~)
インプレッサ(2017~)
レガシィアウトバック(2018~)
スズキ ハスラー(2016~)
イグニス(2016~)
ラパン(2016~)
ソリオ(2016~)
ソリオバンディット(2016~)
スペーシア(2016~)
スペーシアカスタム(2016~)
スイフトスポーツ(2016~)
ワゴンR(2016~)
ワゴンRスティングレー(2016~)

輸入車メーカーではBMW・ベンツ・アウディ・ボルボなど多くのブランドが対応しています。国内カーオーディオメーカーでは、JVCケンウッド・クラリオン・パイオニア・パナソニックの一部製品が対応しています。

Android Autoを使う際のデメリットと注意点

便利なAndroid Autoですが、使用前に把握しておくべき注意点もあります。

注意点 内容・対策
データ通信量に注意 ナビ・音楽・通話を使うほど通信量が増える。月間データ量に上限があるプランでは使いすぎに注意
接続中はAndroid Auto以外の操作が制限される 接続中はスマートフォンの通常操作ができなくなるケースがある
有線接続では充電速度が落ちる USBポートをデータ通信に使うため、急速充電よりも遅くなることが多い
接続できない不具合が起きることがある アプリのアップデート確認・ケーブルの差し直し・アプリ再インストール・スマートフォン再起動を試す

Android Autoは無料で使える便利なカーナビ機能。有線・ワイヤレスで幅広い車種に対応

Android Autoは、ナビ・音楽・通話・メッセージを運転中でも安全に操作できるスマートドライビングアプリです。Android 10以降では標準搭載のため、追加コストなしで使えます。高性能な車載カーナビは導入コストが高いですが、AndroidユーザーであればAndroid Autoを使えば無料でカーナビとして活用することも可能です。

カーシェアやレンタカーでも、対応車種であればAndroid Autoをそのまま利用できます。自家用車を持たないユーザーにとっても手軽に使えるのがメリットです。

ワイヤレス接続に対応した車種・スマートフォンをお持ちであれば、乗り込むだけで自動的に接続されるシームレスな体験が実現します。Apple CarPlayと並んで対応車種が急速に広がっているため、次の愛車選びの際にAndroid Auto対応かどうかを確認してみることをおすすめします。