スズキの歴代車種

スズキの歴代車種まとめ!軽自動車や小型車の名車一覧

スズキの歴代車種を一覧解説。軽自動車やホットハッチ、SUVなどの現行車全車種と生産終了となった旧車を画像とともに紹介。当時の新車価格やスペック、現在の中古車としての人気にも言及。スズライト、アルト、アルトワークス、スプラッシュなど、思い出の名車を振り返る。

スズキの歴代車種まとめ!現行型や旧車の名車を一覧解説

スズキ自動車株式会社(旧社名:鈴木自動車工業)は、1973年~2006年まで30年以上にわたり、軽自動車年間販売台数NO.1に君臨し、長きにわたり日本の軽自動車産業を支えてきた存在です。

小型車開発に注力するため、一時期はトップの座を明け渡しましたが、2014年には軽自動車SUVハスラーの大ヒットで再び年間販売台数NO.1に返り咲き、2018年にフルモデルチェンジしたジムニーは「納車1年待ち」とやはり大ヒット。

スズキのロゴ(エンブレム)

軽自動車以外にも、スイフトスポーツなど走りを楽しむ本格ホットハッチも誕生させています。スズキの歴代車種、国内販売した軽自動車やコンパクトカーの名車を振り返りましょう。

スズキが現在国内で販売する軽自動車一覧

スズキの現行型軽自動車を紹介。
アルトやワゴンRなどは、日本の軽自動車界を代表するロングセラーです。2014年発売のハスラーやモデルチェンジしたジムニーも大ヒット中!

ワゴンR スマイル(2021~)

両側スライドドアを搭載した派生車種のワゴンR スマイル

ワゴンRの新しいユーザーを開拓した、革新的なモデルがワゴンR スマイル。
従来のワゴンRは横開きのヒンジドアだったのに対して、ワゴンR スマイルは両側スライドドアを採用、上級グレードにはLEDヘッドライトを採用するなど、高級感と利便性を両立しています。
予防安全技術のスズキセーフティサポートを全グレードに標準装備することから、運転が苦手な方や初めて車を購入する方などにも人気のモデルです。

車種名 ワゴンR スマイル
発売年 2021年~
特徴 新しいユーザー層を開拓した革新的なモデル
ドアタイプ 両側スライドドアを採用(従来は横開きヒンジドア)
上級グレード装備 LEDヘッドライト搭載で高級感を演出
安全技術 スズキセーフティサポートを全グレード標準装備
対象ユーザー 運転が苦手な方や初めて車を購入する方に人気

ジムニー(1970~)

4代目ジムニー 初代や2代目への原点回帰で四角いエクステリアに

3代目ジムニー 初代・2代目に比べて丸みを帯びたデザインには戸惑いの声も聞かれた

2代目第1期ジムニー(1981~1984)

初代第1期ジムニー 1970~1972年発売 まさにジムニーの原点

ラダーフレーム&パートタイム4WDの本格小型四駆。世界中にジムニストと呼ばれるファン多数。2018年20年ぶりのフルモデルチェンジにより、納車1年待ちの事態に。一般ニュースでも取り上げられるなど人気は社会現象の域に達していた。

車種名 ジムニー
発売年 1970年~
構造 ラダーフレーム&パートタイム4WDの本格小型四駆
特徴 世界中にファン多数「ジムニスト」と呼ばれる熱狂的支持層
モデルチェンジ 2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジ、納車1年待ちの人気
社会的影響 一般ニュースで話題になるほどの社会現象に達した人気モデル
デザインの変遷 4代目は原点回帰の四角いエクステリア、3代目は丸み帯びたデザイン

ハスラー(2014~)

ハスラー 2型 キュートなルックスで女性にも大人気

東京モーターショーに参考出品されていたハスラークーペ

軽トールワゴンとSUVの融合で大ヒット!SUVブームに突然生まれたように思われがちだが、セダンとSUVを融合させた車「Keiを復活してほしい」というユーザーの声により開発がスタートしている。スズキに8年ぶりの軽自動車年間販売台数NO.1をもたらした。

車種名 ハスラー
発売年 2014年~
車種特徴 軽トールワゴンとSUVの融合による人気モデル
開発背景 「Keiの復活を望む声」からセダンとSUVの融合として開発開始
市場実績 スズキに8年ぶりの軽自動車年間販売台数No.1をもたらした
デザイン 2型はキュートなルックスで特に女性に人気
参考モデル 東京モーターショーにハスラークーペを参考出品

アルト(1979~)

初代アルト 軽自動車は1~2名乗車が多いというデータをもとに開発

8代目アルト2014年~ テーマは「原点回帰」で初代アルトを意識したモデル

鈴木修が社長就任直後に指揮。「中古で50万円台の車が売れてるから、新車価格47万円にしよう」と開発スタート。後部座席を荷室と同等以下の広さにして、物品税が課されない軽貨物車登録で販売。バカ売れして当然お上からは睨まれる。

車種名 アルト
発売年 1979年~
開発背景 中古車市場の50万円台人気に合わせ新車価格47万円を目標に開発
設計特徴 後部座席を荷室と同等以下の広さにし軽貨物車登録で販売
販売状況 大ヒットし販売台数急増、その影響で行政の注目も集めた
モデル特徴 8代目(2014年~)は「原点回帰」で初代アルトを意識したデザイン
初代設計意図 軽自動車は1~2名乗車が多いデータを元に設計された

アルトラパン/ラパンLC(2015~)

初代アルトラパン お弁当箱をイメージしたゆるめの外観

2代目アルトラパン派生車ショコラ

アルトラパン(2015~)箱型エクステリアだがやや丸みを帯びた

ラパンと呼ばれることも多い。うさぎのエンブレムが特徴で、箱型エクステリアはお弁当箱がモチーフ。2代目には派生車ショコラも誕生。9割が女性ユーザー(うち6割が20~30代)というデータも。落ち着いたカラーの特別仕様車「モード」も人気。

車種名 アルトラパン / ラパンLC
発売年 2015年~
特徴 うさぎのエンブレムが特徴のかわいらしい軽自動車
デザイン 箱型をベースにやや丸みを帯びた外観、お弁当箱がモチーフ
派生モデル 2代目にはショコラという派生車が誕生
ユーザー層 9割が女性ユーザー、そのうち6割は20~30代女性
特別仕様車 落ち着いたカラーの「モード」が人気

ワゴンR/ワゴンR カスタム(1993~)

2017年発売6代目ワゴンR HYBRID FZ

現代まで続く軽トールワゴンの人気車種 初代ワゴンR

軽トールワゴンの人気を牽引したロングセラー。室内が開放的で運転しやすいのはもちろん、座面を高くしたため男性の体にも優しい設計に。「スポーツカーじゃないMT車が欲しい」という希望を叶えてくれる有難い車。

車種名 ワゴンR / ワゴンR カスタム
発売年 1993年~
特徴 軽トールワゴンの人気を牽引するロングセラー車種
室内設計 開放的で運転しやすく、座面は高めで男性にも優しい設計
MT車 スポーツカーでないMT車を求めるユーザーに対応
最新モデル 2017年発売の6代目ワゴンR HYBRID FZ

ワゴンR スティングレー(2007~)

ワゴンRスティングレー

3代目ワゴンRに追加され、後に独立した車種に。エアロパーツなどを装着したアクの強いエクステリアが特徴。ボディカラーは黒が基調となることが多い。は大半のグレードがマイルドハイブリッド仕様。

車種名 ワゴンR スティングレー
発売年 2007年~
成り立ち 3代目ワゴンRに追加され、後に独立車種化
デザイン エアロパーツ装着の個性的なエクステリア、黒基調のボディカラー多い
仕様 大半のグレードがマイルドハイブリッド搭載

スペーシア(2013~)

2代目スペーシア(2017年~)

2代目スペーシアカスタム(2017年~)

スペーシアギア(2018年~)

パレットの両側スライドドアを受け継いだ軽トールワゴン。初代よりフロントマスクが大きく違うスペーシアカスタムが存在。2代目は全車マイルドハイブリッド仕様で、2018年にはSUV風デザインのスペーシアギアも誕生。

車種名 スペーシア
発売年 2013年~
特徴 パレットの両側スライドドアを受け継いだ軽トールワゴン
モデルバリエーション スペーシアカスタムは初代からフロントマスク大幅変更
パワートレイン 2代目は全車マイルドハイブリッド仕様
派生車種 2018年にSUV風のスペーシアギアが登場

エブリィ(1982~)/エブリイワゴン(1999~)

エブリィ

商用車はエブリィ、後に追加された乗用車モデルは「エブリィワゴン」と区別。国内ではマツダ、日産、三菱、国外では韓国GMなどにOEM供給している。

車種名 エブリィ / エブリイワゴン
発売年 エブリィ:1982年~ / エブリイワゴン:1999年~
分類 エブリィは商用車、エブリイワゴンは乗用車モデルとして区別
OEM供給 国内はマツダ・日産・三菱、国外は韓国GMに供給実績あり

キャリイ/スーパーキャリイ(1961~)

スーパーキャリィ(2018~)

初代スズライトキャリィ(1961~)

キャリイ(2013~)

初代は「スズライトキャリィ」の車名で販売し、商用軽四輪車として大ヒット。OEM供給、海外輸出などを繰り返すスズキの長寿モデル。キャリイは2013年から発売されている11代目で、2018年にはラージキャブの派生モデル「スーパーキャリイ」も誕生。

車種名 キャリイ / スーパーキャリイ
発売年 1961年~
初代名称 スズライトキャリィとして販売開始
特徴 商用軽四輪車として大ヒット、OEM供給や海外輸出も展開
最新モデル 2013年発売の11代目キャリイ
派生モデル 2018年登場のラージキャブ「スーパーキャリイ」

スズキが現在国内で販売する普通車(登録車)一覧

スズキが開発し、国内販売している普通車(白ナンバー)を一覧解説。
軽の人気車であるジムニーの普通車モデル・ジムニーシエラ、小型ホットハッチ・スイフトスポーツなど、個性豊かなコンパクトカーが揃っています。

クロスビー(2017~)

ずんぐりしたルックスと明るいカラーが楽しいクロスビー

2017年登場のコンパクトSUV。大ヒットした軽自動車SUVハスラーの普通車版といったデザインだが、プラットフォームはソリオやイグニスと共通。4WD車は急な下り坂では自動で速度制御するヒルディセントコントロールなどを搭載。

車種名 クロスビー
発売年 2017年~
車種タイプ コンパクトSUV
デザイン 軽SUVハスラーの普通車版風デザイン
プラットフォーム ソリオやイグニスと共通プラットフォームを採用
4WD機能 ヒルディセントコントロール搭載で急坂の速度を自動制御
特徴 ずんぐりしたルックスと明るいカラーが楽しめる

イグニス(2016~)

イグニス 激戦区のコンパクトカー市場に登場したニューフェイス!

イグニスのリアデザインはフロンテクーペを意識

取りまわしやすいNEWコンパクトカー。SUV風スタイルで、視界も良好。リアデッキのデザインは70年代の人気車スズキ・フロンテクーペからインスピレーションを得ている。マイルドハイブリッド搭載で、JCO8モードでの燃費28.0km/L。

車種名 イグニス
発売年 2016年~
車種特徴 取り回しやすいコンパクトカーでSUV風スタイル
デザイン リアデッキは70年代スズキ・フロンテクーペを意識
燃費性能 マイルドハイブリッド搭載、JC08モード燃費28.0km/L
視界 良好な視界を確保

スイフト(2000~)

スイフト(2016年~)

燃費良し、走り良しのコンパクトハッチ。初代から一貫してMT設定あり。スイフトは2018年ワールド・カー・アワーズTOP3に選出されるほど海外での評価が高い。スポーツ走行向けのスイフトスポーツが存在するが、ベースモデルでも運転の楽しさは味わえる。

車種名 スイフト
発売年 2000年~
特徴 燃費と走行性能に優れたコンパクトハッチバック
MT設定 初代から継続してマニュアル車を設定
評価 2018年ワールド・カー・アワーズTOP3に選出され海外でも高評価
スポーツモデル スイフトスポーツがあり、ベースモデルでも運転の楽しさを味わえる

スイフトスポーツ(2003~)

スイフトスポーツ ZC33S型

2017年フルモデルチェンジしたスイフトスポーツ

日本でトップクラスに運転が楽しい車! 200万程度でスポーツ走行が楽しめるため「コスパ最強」の声多し。は新プラットフォーム・ハーテクト採用した1トン未満の軽量ボディに、1.4L直4DOHCターボを搭載。世界に誇れるホットハッチの傑作。

車種名 スイフトスポーツ
発売年 2003年~
特徴 運転が非常に楽しい日本トップクラスのホットハッチ
価格帯 約200万円でスポーツ走行が楽しめるコスパの良さ
構造 新プラットフォーム「ハーテクト」採用の軽量ボディ(1トン未満)
エンジン 1.4L直列4気筒DOHCターボ搭載
評価 世界に誇るホットハッチの傑作として高評価
モデルチェンジ 2017年にフルモデルチェンジ実施

エスクード(1988~)

初代エスクード ハードトップ

2代目エスクード(1997~2005)

エスクード(海外では「ビターラ」の車名で販売)2018年マイナーチェンジモデル

80年代のスキーブームに普段使いしやすいパートタイム4WDの「ライトクロカン」として登場。3代目以降はラダーフレーム一体型モノコックボディにフルタイム4WDのクロスオーバーSUVの世界戦略車に。4代目はハンガリーで生産中。

車種名 エスクード
発売年 1988年~
初期特徴 80年代スキーブームに対応した使いやすいパートタイム4WD「ライトクロカン」
構造変化 3代目以降はラダーフレーム一体型モノコックボディ、フルタイム4WDのクロスオーバーSUV
世界戦略 海外では「ビターラ」の車名で販売される
生産拠点 4代目モデルはハンガリーで生産中
モデルチェンジ 2018年にマイナーチェンジ実施

ジムニー シエラ(1993~)

ジムニーシエラ ジムニーにはないオーバーフェンダーが装備されている

国内登録車版ジムニー。海外には軽自動車規格が存在せず、エンジン排気量660ccの縛りがないため、シエラの方がバランスが良いと評されることもある。2018年発売の型は1.5Lの直4DOHC16バルブの新エンジンを搭載。高速での安定感・静寂性が持ち味。

車種名 ジムニー シエラ
発売年 1993年~
分類 国内登録車版ジムニー(軽自動車規格外)
特徴 オーバーフェンダー装備でジムニーとの差別化
エンジン 2018年モデルは1.5L直4DOHC16バルブ新エンジン搭載
評価 排気量制限がなくバランス良いと評されることも多い
走行性能 高速走行時の安定感と静粛性が持ち味

ソリオ(2000~)

ソリオ  HYBRID SX

ワゴンRワイドの後継として登場。2010年発売の2代目からはプラットフォームも新開発。スライドドアで広いコンパクトトールワゴンの人気車だが、トヨタ・タンク/ルーミー、ダイハツ・トール、スバル・ジャスティなど、他社とのガチ競争で最近ちょっと辛い。

車種名 ソリオ
発売年 2000年~
起源 ワゴンRワイドの後継車種として登場
モデル進化 2010年の2代目から新開発プラットフォーム採用
特徴 スライドドア搭載の広いコンパクトトールワゴン
競合 トヨタ・タンク/ルーミー、ダイハツ・トール、スバル・ジャスティと激しい競争中

ソリオ バンディット(2012~)

ソリオバンディット

エクステリアやインテリアに変更を加え、ボディカラー設定、装備などが異なるソリオの派生モデル。2代目はマイルドハイブリッドとフルハイブリッドモデルのみ。OEM提供しており、三菱はデリカD:2の車名で販売。

車種名 ソリオ バンディット
発売年 2012年~
モデル種別 ソリオの派生モデルでエクステリア・インテリアを変更
特徴 ボディカラー設定や装備内容が異なる
パワートレイン 2代目はマイルドハイブリッドとフルハイブリッドのみ
OEM 三菱にデリカD:2としてOEM提供

ランディ(2007~)

ランディ 日産セレナのOEMだがデザインには変更が加えられている

エブリイランディの後継ミニバン。2022年まで日産セレナのOEM車だったが、2022年のノアのモデルチェンジからしばらくしてトヨタ・ノアにOEM元を変更する。スズキにとっては他社からOEM供給を受ける唯一の車種だったが、たびたび終売(OEM終了)が噂されながらも、供給元変更で販売を継続。

車種名 ランディ
発売年 2007年~
分類 エブリイランディの後継ミニバン
OEM供給元 2007~2022年は日産セレナ、2022年以降はトヨタ・ノアに変更
特徴 OEM元のデザインを変更し独自性を持たせている
販売状況 終売噂があるがOEM供給元変更により継続販売中