スズキ・イグニスの内装インテリアをグレード別に解説 シート・コックピット・安全装備の特徴
2016年に日本で販売を開始したスズキ・イグニスは、ハスラーとエスクードの間を埋めるクロスオーバーSUV型コンパクトカーとして登場しました。ソリオ/ソリオバンディットとパワートレインやプラットフォームを共有しつつ、過去のスズキ車を思わせるデザイン要素を随所に盛り込んだ個性的な1台です。
なお、スズキ・イグニスは2024年2月末に国内生産を終了し、同年4月26日をもって日本での販売も終了しています。後継モデルに相当するコンパクトSUVとしてはスズキ「フロンクス」が2024年に日本市場に導入されています。本記事では、イグニスの内装をコックピット・シートデザイン・安全装備・ラゲッジルームの観点から詳しく解説します。中古車での購入を検討している方や内装の詳細を知りたい方の参考にご活用ください。
スズキ・イグニスの内装シートとコックピット グレード別のデザインと装備の違い
イグニスの内装カラーは全3種類でオレンジ・チタン・ブラックのインテリアがラインナップ
スズキ・イグニスは、蒸れにくく座り心地の良いファブリックシートを全グレードに採用しています。シート素材はどのグレードも共通ですが、ボディカラーやグレードによって内装色が異なります。
- HYBRID MZ・HYBRID MX:オレンジインテリアまたはチタンインテリア
- HYBRID MG:ブラックインテリアのみ
ボディカラーに合わせた鮮やかな内装色はイグニスの大きな魅力のひとつで、同クラスのコンパクトカーにはない個性を演出しています。
スズキ・イグニスの上級グレードのHYBRID MZは内装の質感も高く先進的な雰囲気が漂う。後部座席でも足元に余裕がありゆったりとくつろげる
コックピットのインパネ周りも、HYBRID MZとHYBRID MXは明るいホワイト系、ベースグレードのHYBRID MGはブラックで統一されています。上位グレードのHYBRID MZには本革巻きのステアリングホイールとシフトノブが標準装備されており、エアコン周りのサテンメッキ調の加飾が上品な高級感を演出しています。
後部座席はISOFIX対応のチャイルドシートを固定できる
フロント・リアシートはどちらも余裕ある設計でリラックスして座れます。ISOFIX対応のチャイルドシートも確実に固定できるため、小さなお子さんがいるファミリーにも安心な設計です。
大きく視認性に優れたイグニスの多機能メーターは低燃費運転を支援する
先進的なネオンブルーのイルミネーションが目を引くメーターは視認性に優れ、アイドリングストップ時間・平均燃費・エコスコアを表示してエコドライブをサポートします。燃費を意識した走り方を自然と身につけられる実用的な機能です。
イグニスHYBRID MZには手元でシフト操作ができるパドルシフトを標準装備している
パドルシフトはHYBRID MZにのみ標準装備されており、走行中にステアリングから手を離さずにシフトチェンジが行えます。スポーティな走り味と車を操る楽しさを求めるドライバーに支持された装備です。
純正アクセサリーとしては、革調シートカバーやフロアマットのほか、コンソールボックスガーニッシュ・インナーハンドルガーニッシュ・インパネガーニッシュ・シフトノブカバー・エアコンダクトガーニッシュの5点が揃うカラーアクセントパッケージも設定されていました。ボディカラーに合わせてより個性的な内装にカスタムしたいオーナーに人気のセットでした。
イグニスのラゲッジルームと車内収納 コンパクトボディからは想像以上の積載性

コンパクトなボディサイズながら、イグニスのラゲッジルームは広々と使えます。HYBRID MZとHYBRID MXの2グレードにはリアシートスライド機能を採用しており、荷室容量はリアシートを倒すと通常時の258Lから415Lまで拡大可能です。後部座席のリクライニング操作はシート上部のレバーで行え、ラゲッジルーム側からの操作にも対応しています。

HYBRID MZとHYBRID MXにはサブトランクも搭載されており、工具類や人目に触れさせたくない荷物の収納に活用できます。容量は2WD車が106L、4WD車が36Lと異なります(4WD車はモーター類のスペースを確保するため容量が少なくなっています)。
ポケットやドリンクホルダー、グローブボックスなど車内の至るところに収納ポイントを設置
コックピット周りのドリンクホルダーやグローブボックスをはじめ、助手席下や後部座席乗員用の収納も充実しています。通勤・通学からレジャーまで、日常のあらゆるシーンで使い勝手のよい設計です。
スズキ・セーフティサポート搭載のイグニスは高い安全性能を誇る

セーフティパッケージ装着車のスズキ・イグニスは、2016年度の予防安全性能評価においてASV++(ダブルプラス)の評価を取得しています。搭載されているスズキ・セーフティサポートの主な機能は以下の6つです。
- デュアルカメラブレーキサポート:ステレオカメラで前方を検知し衝突リスクを軽減
- 誤発進抑制機能:踏み間違いによる急発進を防止
- 車線逸脱警報機能:車線からはみ出しそうになると警報で通知
- ふらつき警報機能:居眠りや脇見によるふらつきを検知して警告
- 先行車発進お知らせ機能:信号待ちなどで前の車が発進したことを通知
- 全方位モニター用カメラ(メーカーオプション):フロント/サイド/バックカメラで周囲を確認

4WD車にはグリップコントロールを標準装備しており、ぬかるんだ路面や雪道などの悪路でグリップ輪に駆動力を集中させることで、安定した発進をサポートします。クロスオーバーSUVとしての走破性をしっかり活かせる機能です。

同じく4WD車のみの特別装備としてヒルディセントコントロールがあります。傾斜のある下り坂でスピードを自動制御するため、ブレーキ操作に頼りすぎることなく安定した下り走行が可能です。山道や未舗装路を走る機会が多いドライバーに特に重宝された機能です。
特別仕様車イグニス「HYBRID MGリミテッド」の内装 スポーティなブラックでまとめた上質な空間(販売終了)
スズキ・イグニスの特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」が新設定される
2019年7月11日に発売された特別仕様車「HYBRID MGリミテッド」は、HYBRID MGをベース車両としており、現在は販売を終了しています。シンプルでシックな内外装デザインに充実した装備を加えた満足度の高いモデルでした。
イグニスHYBRID MGリミテッド(2WD車)全方位モニター用カメラパッケージ装着車のコックピット
内装はスポーティなブラックで統一され、メッキ・サテンメッキ調の加飾が上質感を演出。フルオートエアコンを標準装備し、安全装備として「スズキ セーフティ サポート」とデュアルカメラブレーキサポートも搭載していました。全方位モニター用カメラはメーカーオプションで追加できる設定でした。
特別仕様車イグニス「Fリミテッド」の内装 シルバーステッチとカーキ塗装が個性的なスポーティデザイン(販売終了)
シンプルかつスポーティで内装デザインの特別仕様車イグニスFリミテッド
HYBRID MZをベース車とした特別仕様車「Fリミテッド」は、現在販売を終了しています。スポーティで飽きのこないブラックの内装カラーを採用し、シルバーステッチ入りの専用本革ステアリングホイール・シフトブーツ・助手席シートヒーターを特別装備していました。センターコンソールやインサイドドアグリップのカーキ塗装がさりげない個性を演出し、標準グレードとは一味異なるおしゃれな仕上がりが特徴でした。
特別仕様車イグニス「Sセレクション」の内装 快適装備と安全性能を強化したお得感のあるモデル(販売終了)

ラパン・ソリオでも同名シリーズを展開していた特別仕様車「Sセレクション」のイグニス版は、現在販売を終了しています。HYBRID MXをベース車両とし、助手席シートヒーターと本革ステアリングホイールを特別装備。さらにデュアルカメラブレーキサポートや誤発進抑制機能などの安全装備も強化されており、標準のMXより快適性・安全性の両面でお得感のある1台でした。
イグニスの内装は個性的なエクステリアにマッチするスポーティなデザイン

スズキ・イグニスの内装は、都市でも自然の中でも馴染む個性的なエクステリアとバランスのとれた、飽きのこないスポーティなデザインが特徴です。ボディカラーと連動したシートカラーやカラフルなインパネカラーは、同クラスのコンパクトカーにはない魅力でした。
スズキ・セーフティサポートによる充実した安全装備、多彩なシートアレンジで拡大できる荷室、4WD車専用のグリップコントロールとヒルディセントコントロールなど、コンパクトボディにデザインと実用性を高いレベルで詰め込んだ1台でした。
国内での新車販売は2024年4月に終了しましたが、中古車市場では各グレードの流通が続いています。購入を検討する際は、安全装備の有無(セーフティパッケージ装着の有無)や2WD/4WDの違い、特別仕様車の装備内容などを確認のうえ選ぶことをおすすめします。




















