現行型国産スポーツカーの新車販売価格表とメーカー別・車種別の性能比較
トヨタのスープラが2019年春に復活しました。1980年~1990年代のデートカーの定番であったプレリュードやシルビア、世界ラリー選手権で大活躍した三菱・ランサーエボリューションといった国産スポーツカーの復活も噂されています。
世界でも評価される国産スポーツカーは、かつての勢いを取り戻し始めています。ここでは、スポーツカー好きならチェックすべき、現行型国産スポーツカーの新車価格表とメーカー別・車種別のスペック情報をお届けします。
現行型国産スポーツカーの新車価格比較表~最も高いのはNSXで最も安いのはアルトワークス
国内の自動車メーカーが、スポーツカーとして分類している車の新車価格を表にしてまとめました。国産スポーツカーの新車販売価格で最も高いのは、NSXの24,200,000円です。最も安いのは、アルトワークス(2WD・5MT)の1,537,800円でした。
現行型の国産スポーツカーで新車価格が1,000万円を超えているのは「NSX」「GT‐R」「LC」の3台でした。200万円以下の価格を設定しているのは「S660(β)」「アルトワークス」「コペン(Robe)」「アクセラスポーツ(15S・15C 2WD)」「スイフトスポーツ(2WD・6AT セーフティパッケージ・全方位モニター用カメラパッケージ装着車は除く)」でした。
現行型国産スポーツカーが搭載するエンジンの特長とグレード別の新車販売価格表
現行型国産スポーツカーが搭載するエンジンやコックピットなどの特徴をメーカー別に紹介します。また、各スポーツカーのグレード別の新車販売価格に関する情報もお届けします。
スープラを復活させたトヨタは国産スポーツカーの開発を積極的に行っていく
日本を代表する自動車メーカーであるトヨタは、コンパクトカーやミニバン、セダンで数多くの車種を販売していますが、2019年1月時点でのスポーツカーはスバルと共同開発した86のみです。
過去にソアラなどのスポーツカーを販売して一時期を築いてきたトヨタは、2019年4月にフラッグシップスポーツカーであるスープラを復活させました。セリカやMR2も復活させる見込みのトヨタは今後、国産スポーツカーを積極的に開発していきます。
スバルと共同開発した「86」はアクセル操作に連動するサウンドをコックピットに伝えて運転中の爽快感を向上
86は、スバルと共同開発したFRレイアウトのクーペタイプの国産スポーツカーです。2012年4月より発売を開始した86は、トヨタブランドにとっては、MR‐S以来5年ぶりにラインナップされたスポーツカーでした。
兄弟車であるBRZと共有する水平対向4気筒直噴DOHCエンジンは、管内直接噴射とポート噴射を運転シーンに合わせて最適制御する専用ツインインジェクターを装備する「D‐4S」を採用する事で、環境性能と動作性能を高水準化させます。
86の現行モデルは、吸気サウンドデバイス「サウンドクリエーター」を搭載して、アクセル操作に連動するサウンドをコックピット内に伝えて、運転中の臨場感と爽快感を高めます。
86は、操舵性と握りやすさを徹底追求した「トヨタ車最小径ステアリングホイール」や、昼間時においての視認性も考慮した3眼タイプのコンビネーションメーターを、コックピットに配備します。
全長 | 4,240mm | |
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全幅 | 1,775mm | |
全高 | 1,320mm | |
ホイールベース | 2,570mm | |
駆動方式 | FR | |
変速機 | 6速マニュアル | 6‐Speed SPDS |
燃費(JC08) | 11.8km/L | 12.8km/L |
最小回転半径 | 5.4m | |
エンジン | FA20 水平対向4気筒 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS | |
総排気量 | 1.998L | |
最高出力 | 152kW/7,000rpm | 147kW/7,000rpm |
最大トルク | 212Nm/6,400~6,800rpm | 205Nm/6,400~6,600rpm |
乗車定員 | 4名 |
モータースポーツに参戦して技術力を磨き続けるホンダは「S660」「シビックTYPE R」「NSX」といった国産スポーツカーを展開
Nシリーズの販売が好調なホンダは、「S660」「シビック TYPE R」「NSX」といったスポーツカーをラインナップしています。F1に参戦するなどモータースポーツに積極的なホンダは、その過程で蓄積された技術を市販車に搭載して、数々の国産スポーツカーを誕生させてきました。
「S660」はMRレイアウトを採用して走行性能を引き上げるオープンタイプの国産スポーツカー
S660は、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用するオープンタイプのスポーツカーです。S660 は、専用設計のターボチャージャー付DOHCエンジンや、ダイレクトな変速感を楽しめるCVTなどの高性能パーツを搭載して、スポーツ性能を高めます。
現行モデルはその他に、路面状況に合った最適な減衰力へと調整できる4輪独立懸架サスペンションを採用し、横浜ゴムと共同で開発した強力なグリップ力を発揮する前後異径専用タイヤを搭載して、軽自動車規格のスポーツカーの可能性を広げます。
タイプ | α | β | ||
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全長 | 3,395mm | |||
全幅 | 1,475mm | |||
全高 | 1,180mm | |||
ホイールベース | 2,285mm | |||
駆動方式 | MR | |||
変速機 | 無段変速オートマチック | 6速マニュアル | 無段変速オートマチック | 6速マニュアル |
車両重量 | 850kg | 830kg | 850kg | 830kg |
燃費(JC08) | 24.2km/L | 21.2km/L | 24.2km/L | 21.2km/L |
最小回転半径 | 4.8m | |||
エンジン | S07A型 水冷直列3気筒横置 | |||
総排気量 | 0.658L | |||
最高出力 | 47kW/6,000rpm | |||
最大トルク | 104Nm/2,600rpm | |||
乗車定員 | 2名 |
「シビック TYPE R」はニュルブルクリンク北コースでFF市販車世界最速を記録した国産スポーツカー
「シビック タイプ R」は、 1997年8月に6代目シビックがマイナーチェンジした際に追加設定されて誕生した国産スポーツカーです。
2017年9月に、日本市場での販売を開始した5代目シビックタイプRは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースにて行われたタイムアタックで、2017年4月時点においてFF市販車世界最速であったゴルフGTIクラブスポーツSの記録を塗り替えました。
現行モデルが搭載する専用設計の2.0L VTEC TURBOエンジンは、低慣性モノスクロール・ターボチャージャーと多段噴射インジェクターによって構成される直噴システムや、柔軟性の備わる過給圧制御を可能とする電動ウェイスゲートを採用する事によって、燃費性能と動力性能を徹底的に追求します。
コックピットには、強力なコーナリングGがかかっても着座する人の安定姿勢をキープできるTYPE R専用シートや、ダイレクトな操舵感にこだわった本革巻きステアリングホイールなどが配置されています。
全長 | 4,560mm |
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全幅 | 1,875mm |
全高 | 1,435mm |
ホイールベース | 2,700mm |
駆動方式 | FF |
変速機 | 6速マニュアル |
車両重量 | 1,390kg |
燃費(JC08) | 12.8km/L |
最小回転半径 | 5.9m |
エンジン | K20C 水冷直列4気筒横置DOHC |
総排気量 | 1.995L |
最高出力 | 235kW/6,500rpm |
最大トルク | 400Nm/2,500‐4,500rpm |
乗車定員 | 4名 |
国産車で最も高いNSXは3モーターハイブリッドシステムによって圧倒的な走りを実現させるスーパーカー
初代モデルが1990年に誕生したNSXは、市販車としては世界で初めてオールアルミモノコックボディを採用するなど、各時代をリードしてきた日本を代表するスポーツカーです。
2016年に誕生した2代目 NSXが搭載する3モーターハイブリッドシステムは、3.5L V6ツインターボエンジンと3基のモーターによって構成されています。世界第一級の高性能エンジンとレスポンスに優れるモーターは、互いの特長を融合させあう事で、従来の国産スポーツカーでは、到達できなかったハイレスポンスな走りを実現させます。
カーボンファイバーや耐高温性プラスチックなどの複数の素材を、最適配置して完成させるNSXのボディは、耐久性や空力特性などにおいても圧倒的なパフォーマンスを発揮しています。
全長 | 4,490mm |
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全幅 | 1,940mm |
全高 | 1,215mm |
ホイールベース | 2,630mm |
駆動方式 | 4WD(SPORT HYBRID SH‐AWD) |
変速機 | 9速オートマチック+パドルシフト |
車両重量 | 1,800kg |
燃費(JC08) | 12.4km/L |
最小回転半径 | 5.9m |
エンジン | JNC 水冷V型6気筒縦置 DOHC |
総排気量 | 3.492L |
最高出力 | 373kW/6,500‐7,500rpm |
最大トルク | 550Nm/2,000‐6,000rpm |
モーター | H2‐H3‐H3 交流同期電動機 |
最高出力 | 前(H3) 27kW/4,000rpm(1基当り) |
後(H2) 35kW/3,000rpm | |
最大トルク | 前(H3) 73Nm/0‐2,000rpm(1基当り) |
後(H2) 148Nm/500‐2,000rpm(1基当り) | |
乗車定員 | 2名 |
日産は日本を代表するスポーツカーである「フェアレディZ」と「GT‐R」を進化させ続けている
コンパクトカー・ミニバン・商用車のラインナップが充実する日産は、フェアレディZやGT‐Rといった日本を代表するスポーツカーを販売しています。両車ともに競技車両がモータースポーツで好成績を収めるなど、進化を続けています。
世界ラリー選手権で活躍した「フェアレディZ」は美しきエクステリアも魅力的な国産スポーツカー
1969年に初代モデルが誕生したフェアレディZは、ヨーロッパの自動車メーカーが販売する高級GTと同レベルのスペックや美しいエクステリアを完成させながらも、リーズナブルな価格設定であったために北米市場などで大人気となった、クーペタイプの国産スポーツカーです。
フェアレディZは、1970~1980年代にかけて世界ラリー選手権などのレース活動に積極的に参戦して、日産の技術力を世界に知らしめました。
2008年12月に実施されたフルモデルチェンジで誕生した6代目が搭載するVQ37VHRエンジンは、VVELと呼ばれる技術を導入する事で、あらゆる回転域においてのバルブ作動角とリフト量の自由設定を可能としました。その効果によって、ドライバーは更なる心地良い操作性を体感できるようになります。
全長 | 4,260mm | |
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全幅 | 1,845mm | |
全高 | 1,315mm | |
ホイールベース | 2,550mm | |
駆動方式 | 2WD | |
変速機 | 6速マニュアル | 7速オートマチック |
車両重量 | 1,500kg | 1,510kg |
燃費(JC08) | 9.1km/L | 9.2km/L |
最小回転半径 | 5.0m | |
エンジン | VQ37VHR DOHC V型6気筒 | |
総排気量 | 3.696L | |
最高出力 | 247kW/7,000rpm | |
最大トルク | 365Nm/5,200rpm | |
乗車定員 | 2名 |
日産のスポーツブランドを支え続けてきたスカイラインの後継車種である「GT‐R」はマルチパフォーマンスを具現化するプレミアムカー
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GT-R プレミアムエディション T-specのエクステリア -
GT-R プレミアムエディション T-specのリヤウイング -
GT-R プレミアムエディション T-specの純正ホイール -
GT-R プレミアムエディション T-specのリヤバッジ
GT‐Rは、日産のスポーツブランドを支え続けてきたスカイラインGT‐Rの後継車種として、2007年12月に日本市場で販売を開始したノッチバッククーペタイプのスポーツカーです。
SUPER GT等のモータースポーツで総合優勝を果たすなど、好成績を収め続けるGT‐Rの競技車両の技術力は、市販車にも積極的に導入されています。
現行モデルが搭載するGT‐R専用VR38DETTエンジンは、気筒別点火時期制御技術を導入することで、ノッキングの発生を抑制して、燃焼圧力を気筒ごとに最大化させて、燃費に影響与えずに最高出力と最大トルクを向上させます。
現行型が導入するGR6型デュアルトランスミッションは、GT‐Rが掲げるマルチパフォーマンスというコンセプトを具現化するために、Mモード(パドルシフトによるマニュアル操作)とAモードの簡単な切り替えを可能とします。
GT-Rのコックピットは、国産車では数少ないプレミアムスポーツカーに相応しい上質感に充ちた仕上がりです。「R」「NORMAL」「SAVE」の3つの走行モードを選べるセットアップスイッチ等のパーツは、最適配置されて同車が掲げるヒューマン・マシン・インターフェースの理念を実現させます。
全長 | 4,710mm |
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全幅 | 1,895mm |
全高 | 1,370mm |
ホイールベース | 2,780mm |
駆動方式 | 4WD |
変速機 | デュアルクラッチ |
車両重量 | 1,980kg |
燃費(JC08) | 8.8km/L |
最小回転半径 | 5.7m |
エンジン | VR38DETT |
総排気量 | 3.799L |
最高出力 | 419kW/6,800rpm |
最大トルク | 637Nm/3,300‐5,800rpm |
乗車定員 | 4名 |
マツダはRXシリーズでスポーツカーメーカーとしてブランド力を構築してきた
マツダは、ロータリーエンジンを搭載したRXシリーズで自社のスポーツカーメーカーとしてのブランド力を構築してきました。そんなマツダが現在販売している国産スポーツカーは、「ロードスター」「ロードスターRF」「アクセラスポーツ」の3車種です。
次世代型ロータリーエンジン「SKYACTIV‐R」を搭載した新型RX‐7が2020年に登場するとの噂もあり、マツダは今後もCX‐5などのクロスオーバーSUVだけではなくて、国産スポーツカーも積極展開していきます。
小型オープンカー市場を開拓した「ロードスター」は世界累計生産台数が100万台を超えるグローバル市場でも評価される国産スポーツカー
二人乗りの小型オープンカー市場を開拓したロードスターは、初代モデルが誕生した1989年から約27年後の2016年4月に世界累計生産台数で100万台を達成したグローバル市場で評価される国産スポーツカーです。
ロードスターは、専用設計の鍛造クランクシャフトや高剛性を実現させるパワー・プラント・フレーム、回転の惰性モーメントを徹底的に低減できる軽量フライホールなどのパーツを採用する事で、動作性と操作性を向上させて、マツダが目指す人馬一体の走りをドライバーに体感させます。
搭載するエンジンは、アクセルを踏み込めば即座に力強いトルクが発揮されるFR専用設計のSKYACTIV‐Gです。ロードスターはフロント部にダブルウィッシュボーン式のサスペンションを、リヤ部にはマルチリンク式サスペンションを設置して、後輪駆動のスポーツカーを魅力であるフットワークの軽い走行性能を向上させます。
全長 | 3,915mm | |
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全幅 | 1,735mm | |
全高 | 1,235mm | |
ホイールベース | 2,310mm | |
駆動方式 | 2WD(FR) | |
変速機 | 6MT | 6EC‐AT |
車両重量 | 1,010kg | 1,050kg |
燃費(WLTC) | 16.8km/L | 17.2km/L |
最小回転半径 | 4.7m | |
エンジン | SKYACTIV‐G 1.5 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | |
総排気量 | 1.496L | |
最高出力 | 97kW/7,000rpm | |
最大トルク | 152Nm/4,500rpm | |
乗車定員 | 2名 |
ロードスターRFはファストバックスタイルの美しさを追求する姿勢が評価されて2016年次の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞した
ロードスターRFは、ベースとするロードスターにリトラクタブルハードトップを設置して、改良を加えたオープンタイプのスポーツカーです。
ファスタバックスタイルの美しさを追求する同車は、2016年次に「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」や「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞しました。
現行車が搭載するロードスターRF専用のSKYACTIV‐G 2.0は、高速道路で追い越しをする際、郊外のワインディングロードを運転している時に、その優れた走行性能を発揮します。
最上級グレードのRSは、エンジンサウンドに軽快さを加える「インダクションサウンドエアハンサー」や、専用チューニングを施してコーナリング性能を引き上げる「ビルシュタイン社製ダンパー」を標準装備して、スポーツカーとしての完成度を高めます。
全長 | 3,915mm | |
---|---|---|
全幅 | 1,735mm | |
全高 | 1,245mm | |
ホイールベース | 2,310mm | |
駆動方式 | 2WD(FR) | |
変速機 | 6MT | 6EC‐AT |
車両重量 | 1,100kg | 1,130kg |
燃費(WLTC) | 15.8km/L | 15.2km/L |
最小回転半径 | 4.7m | |
エンジン | SKYACTIV‐G 2.0 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | |
総排気量 | 1.997L | |
最高出力 | 135kW/7,000rpm | |
最大トルク | 205Nm/4,000rpm | |
乗車定員 | 2名 |
マツダの「SKYACTIV TECHNOLOGY」を積極的に採用するアクセラスポーツはエネルギッシュで躍動感にあふれるエクステリアも魅力的
アクセラは、マツダを長年支えてきたファミリアに変わる世界戦略車として2003年に初代モデルが誕生しました。4ドアセダンとともに発売を開始した「アクセラスポーツ」は5ドアハッチバックスタイルを採用するスポーツカーです。
2013年にフルモデルチェンジが行われて誕生した3代目BM系は、マツダの新たなデザイン哲学「魂動‐Soul of Motion」を採用して、エネルギッシュで躍動感にあふれるエクテリアを完成させました。
アクセラスポーツは、マツダの「SKYACTIV TECHNOLOGY」を積極的に採用して、走りを進化させ続ける車です。ガソリン車が搭載するSKYACTIV‐Gは、高圧縮燃焼によってエンジン効率を飛躍させて、低燃費性・圧倒的な静粛性を実現させます。
エンジン | SKYACTIV‐G 1.5 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | ||
---|---|---|---|
総排気量 | 1.496L | ||
駆動方式・変速機 | 2WD・6EC‐AT | 2WD・6MT | 4WD(6EC‐AT) |
最高出力 | 82kW/6,000rpm | ||
最大トルク | 144Nm/3,500rpm | ||
燃費(JC08) | 20.4km/L | 19.2km/L | 17.8km/L |
エンジン | SYACTIV‐D1.5 水冷直列4気筒 | ||||
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DOHC16バルブ直噴ターボ | SYACTIV‐D2.2 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ | ||||
総排気量 | 1.498L | 2.188L | |||
駆動方式・変速機 | 2WD・6EC‐AT | 2WD・6EC‐AT | 2WD・6MT | 4WD・6EC‐AT | 4WD・6MT |
最高出力 | 77kW/4,000rpm | 129kw/4500rpm | |||
最大トルク | 270Nm/1,600-2,500rpm | 420Nm/rpm | |||
燃費 | 21.6km/L | 19.6km/L | 21.4km/L | 18.0km/L | 19.6km/L |
一方のディーゼル車が搭載するエンジンSKYACTIV‐Gは、急速多段燃焼や可変ジオメタリーターボチャージャー等の新技術によって、ストレスのない加速フィールや心地良い低振動走行を実現させます。
人間中心設計をコンセプトに掲げて完成したコックピットは、ステアリングの操作性やシートの座り心地に徹底してこだわり、コントロールのしやすさを意識したオルガン式アクセルペダルなど各パーツも充実させています。
スズキのスポーツカーは燃費が良くて期待以上に走りも楽しめてコストパフォーマンスが高い
軽自動車やコンパクトカーを中心にカーラインナップを行うスズキは、低価格が魅力的「アルトワークス」と「スイフトスポーツ」の2車種の国産スポーツカーを展開しています。リーズナブルな価格設定ながらスズキのスポーツカーは、燃費も良くて走行性能も期待以上であると評判です。
専用チューニングを施して新開発のサスペンションを採用する「アルトワークス」は軽自動車規格で走行性能を可能な限り引き上げる
アルトワークスは、操縦安定性を向上させる高性能タイヤや、リム幅を拡げたアルミホイールを採用して、アグレッシブな走り実現させるスズキを代表するスポーツカーです。同車は、KYB製ショックアブソーバーや新開発のサスペンションを採用し、WORKS専用チューニングを施して、走行性能を可能な限り引き上げます。
現行型が採用するエンジンは、R06A型ツインカムターボエンジンをベースとして、WORKS専用チューニングを施したタイプです。同エンジンは、シリンダーヘッドとエキゾーストマニホールドを一体化させて、ターボチャージャーを直接取り付ける設計を採用して、加速レスポンスなどのパフォーマンスを向上させます。
アルトをベースとして開発されたスポーツカーである「アルトワークス」が、最も意識しているのは操る楽しさの追求です。現行モデルが搭載する5速マニュアルトランスミッションは、専用に開発されたショートストロークシフトを採用する事で、シフトチェンジを行う際に心地良い操作フィーリングをドライバーに与えます。
全長 | 3,395mm | |||
---|---|---|---|---|
全幅 | 1,475mm | |||
全高 | 1,500mm | |||
ホイールベース | 2,460mm | |||
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | フルタイム4WD | ||
変速機 | 5MT | 5AGS | 5MT | 5AGS |
車両重量 | 670kg | 690kg | 720kg | 740kg |
燃費(JC08) | 23.0km/L | 23.6km/L | 22.0km/L | 22.6km/L |
最小回転半径 | 4.6m | |||
エンジン | R06A型 水冷直列3気筒インタークーラーターボ DOHC12バルブVVT | |||
総排気量 | 658cc | |||
最高出力 | 47kW/6,000rpm | |||
最大トルク | 100Nm/3,000rpm | |||
乗車定員 | 4名 |
スズキの新プラットフォーム「HEARTECT」を採用するスイフトスポーツは低燃費と高出力を実現する新開発のブースタージェットエンジンを搭載
2003年6月に実施されたスイフトのマイナーチェンジのタイミングで誕生した「スイフトスポーツ」は、躍動感がみなぎる美しいボディラインを特長とするハッチバックスタイルのスポーツカーです。
2017年9月のフルモデルチェンジで誕生した4代目スイフトスポーツは、スズキの新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用して、走る・曲がる・止まるといった車の基本性能を向上させました。
コンピューターシミュレーションと風洞実験を幾度も繰り返す事で完成された、スイフトスポーツの流麗なボディラインには、スポーツ走行をアシストする優れた空力特性が備わります。同車が搭載するエンジンは、燃料をシリンダー内に直接噴射させる事で、燃費を抑えながらも高出力を実現させるなどの最新技術を導入する新開発のブースタージェットエンジンです。
全長 | 3,890mm | |
---|---|---|
全幅 | 1,735mm | |
全高 | 1,500mm | |
ホイールベース | 2,450mm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
変速機 | 6MT | 6AT |
車両重量 | 970kg | 990kg |
燃費(JC08) | 16.4km/L | 16.2km/L |
最小回転半径 | 5.1m | |
エンジン | K14C型 水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボ DOHC16バルブVVT | |
総排気量 | 1.371L | |
最高出力 | 103kW/5,500rpm | |
最大トルク | 230Nm/2,500‐3,500rpm | |
乗車定員 | 5名 |
ダイハツはヨーロピアンテイストのお洒落なオープンスポーツカーを得意とする自動車メーカー
タントシリーズやムーヴシリーズなど軽自動車を中心に展開するダイハツがラインナップさせるスポーツカーは、着脱構造を採用する事で外板の着せかえを可能とする「DRESS‐FORMATION」を特長とするコペンのみです。
ダイハツは1965年から1968年にかけて、4人乗りのお洒落なオープンスポーツカーである「コンパーノ・スパイダー」を販売するなど、ヨーロピアンテイストのオープンスポーツカーを得意とする自動車メーカーです。
コペンは「DRESS‐FORMATION」によってエクステリアパーツを自由に交換できる着せ替えも楽しめる国産スポーツカー
コペンは簡単操作でルーフを開閉できる軽自動車規格のオープンスポーツカーです。コペンは外板を樹脂化させる事で、エクステリアパーツの自由な着せ替えを可能とする「DRESS‐FORMATION」や、ルーフの素材感や色の組み合わせも選べるDラッピングを用意するなどお洒落な車です。
同車は、高圧ガスを単筒に封入して常に安定した減衰特性を実現させる「ビルシュタイン製ショックアブソーバー」を採用して走りの魅力も追求します。搭載するエンジンは、走行状況に応じて、吸気バルブの開閉タイミングを調整して、スムーズな加速性をクリアする3気筒DOHCターボです。
2019年4月に、開閉式ガラスハッチを特長とする限定200台生産のコペンクーペがラインナップに加わります。
全長 | 3,395mm | |
---|---|---|
全幅 | 1,475mm | |
全高 | 1,280mm | |
ホイールベース | 2,230mm | |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) | |
変速機 | CVT | 5速マニュアル |
車両重量 | 870kg | 850kg |
燃費(JC08) | 25.2km/L | 22.2km/L |
最小回転半径 | 4.6m | |
エンジン | KF型 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 | |
総排気量 | 658cc | |
最高出力 | 47kW/6,400rpm | |
最大トルク | 92Nm/3,200rpm | |
乗車定員 | 2名 |
自慢のボクサーエンジンで数々のモータースポーツで勝利してきたスバルはBRZとWRX‐STIを展開
スバルは自慢のボクサーエンジンを進化させて、数々のモータースポーツで勝利を収めてきました。ボクサーエンジンが実現する低重心・低振動走行は、数多くのスバリストを魅了してきました。
フォレスター・XV・レガシィアウトバックといったSUVのラインナップを強化するスバルは、トヨタと共同開発したBRZと、WRX‐STIといった国産スポーツカーを展開しています。
BRZのエクステリアはBOXERエンジンが可能とする低重心走行を最大限に楽しめるように意識されて設計
2012年3月に発売を開始したBRZは、スバルとトヨタが共同開発した2ドアクーペタイプのスポーツカーです。トヨタブランドで販売する86は兄弟車にあたります。
現行モデルが搭載するFA20水平対向エンジンは、走行性能と環境性能を両立させるために、高剛性シリンダーブロックを採用し、筒内直接噴射及びポート噴射をエンジンの回転数に応じて対応パターンを変える燃料噴射システム「D‐4S」を導入します。
BRZのエクステリアは、スバル自慢のBOXERエンジンが可能とする低重心走行を最大限に楽しめるように意識して設計されています。
全長 | 4,240mm | |
---|---|---|
全幅 | 1,775mm | |
全高 | 1,320mm | |
ホイールベース | 2,570mm | |
駆動方式 | RWD(後輪駆動) | |
変速機 | 6MT | E‐6AT |
車両重量 | 1,250kg | 1,270kg |
燃費(JC08) | 11.6km/L | 11.8km/L |
最小回転半径 | 5.4m | |
エンジン | FA20 水平対向4気筒 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS | |
総排気量 | 1.998L | |
最高出力 | 152kW/7,000rpm | 147kW/7,000rpm |
最大トルク | 212Nm/6,400~6,600rpm | 205Nm/6400~6,600rpm |
乗車定員 | 4名 |
スバルのフラッグシップスポーツカー「WRX STI」はデジタルコックピットの完成度の高さでもドライバーを満足
WRX‐STIは、インプレッサのスポーツ仕様車の遺伝子を受け継ぎながら進化を続ける、スバルのフラッグシップスポーツカーです。
2018年4月に実施された一部改良によって誕生した現行モデルは、高回転域になるにつれて伸びやかさを増すパワフルな走りや、レスポンスの優れた加速特性を、緻密にチューニングされたECU制御と「2.0L BOXER DOHC 16バルブ デュアル AVCSツインスクロールターボエンジン」の組み合わせによって実現させます。
エクステリア最大の特徴である大型インタークーラーは、吸気口をワイドとすることによって、空気による冷却効率を高めて、高温状態となっているエンジンを素早く冷やして性能確保に貢献します。
WRX STIは、運転時に必要となる情報をクリアに表示できて、多彩なメニュー画面が用意されるマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーターによって、デジタルコックピットを完成させます。
車種 | STI | STI Type S |
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全長 | 4,595mm | |
全幅 | 1,795mm | |
全高 | 1,475mm | |
ホイールベース | 2,650mm | |
駆動方式 | AWD(常時全輪駆動) | |
変速機 | 6MT | |
車両重量 | 1,490kg | |
燃費(JC08) | 9.4km/L | |
最小回転半径 | 5.6m | |
エンジン | EJ20 水平対向4気筒 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS ツインスクロールターボ | |
総排気量 | 1.994L | |
最高出力 | 227kW/6,400rpm | |
最大トルク | 422Nm/4,400rpm | |
乗車定員 | 5名 |
レクサスの「RC」や「LC」はモータースポーツで好成績を収めるラグジュアリークーペ
世界市場を意識するトヨタのラグジュアリーブランドであるレクサスは、「LX」や「RX」などのSUV、「LS」や「IS」などのセダンを中心にカーラインナップを行っています。
高級自動車メーカーとしてのイメージが強いレクサスは、「RC」や「LC」といったクーペタイプのスポーツカーを積極的にモータースポーツに参戦させて、その技術力の高さをアピールしています。
GT500クラスでタイトルを獲得した「RC」は車との一体感を堪能できるスポーツシートを採用
RCは、トヨタがレクサスブランドで展開する2ドアクーペです。RCの競技車両は、2014年から2016年までの3年間にSUPER GTのGT500クラスに参戦して、チームタイトルを獲得するなどスポーツカーとしての走行性能を披露しました。
現行型は、直列4気筒2.0Lエンジンにインタークーラーターボを付けた「RC300」、V型6気筒3.5Lエンジンを搭載する「RC350」、直列4気筒2.5Lエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせる「RC300h」の3タイプを展開しています。
RC350が搭載するV6 3.5Lエンジンは、運転系パーツをスリム化させて力強くリズミカルな加速フィールを達成させます。そして、シリンダーヘッド内の冷却システムを強化して、VVT‐iWを採用する事で、運動性能と環境性能を徹底的に追求します。
RCは、デザイン性とホールド性に優れた表皮一体発泡フロントスポーツシートを採用。同シートに着座すれば、車との一体感を堪能しながら、数々のアグレッシブなドライブシーンを思う存分に楽しめます。
全長 | 4,700mm |
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全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,395mm |
ホイールベース | 2,730mm |
駆動方式 | 2WD(FR) |
変速機 | 8‐Speed SPDS(電子制御8速オートマチック) |
車両重量 | 1,700kg |
燃費(JC08) | 10.2km/L |
最小回転半径 | 5.0m |
エンジン | 2GR‐FKS V型6気筒 |
総排気量 | 3.456L |
最高出力 | 234kW/6,600rpm |
最大トルク | 380Nm/4,800rpm |
乗車定員 | 4名 |
スピンドルグリルを初採用した「GS」はエクステリアの美しさと走行性能が魅力的な国産スポーツセダンの最上位に君臨する車
トヨタがレクサスブランドで販売するスポーツセダンである「GS」は、初代モデルと2代目までは国内市場でアリストという車名で販売されていました。
2012年1月に実施されたフルモデルチェンジで誕生した4代目は、レクサスのフロントマスクの代名詞となった「スピンドルグリル」を初採用し、アッパーグリルやロアグリルとの組み合わせ効果によって、空力性能を大幅に向上させました。
2018年8月の一部改良で誕生した現行モデルは、ハイブリッドカーの「GS450h」と「GS300h」、ガソリン車の「GS350」と「GS300」の4タイプを展開しています。
GS300が搭載する直列4気筒2.0Lターボエンジンは、ツインスクロールターボチャージャーとDual VVT‐iの技術に、燃焼効率を最適化できるD‐4STを組み合わせる事で、機敏な動作性と伸びのある加速特性を更に引き上げる事に成功しました。
運転時に必要となる情報をフロントガラスに表示するカラーヘッドアップディスプレイを、メーカーオプションで追加設定すれば、GSのコックピットは更に運転を楽しめる空間となります。
全長 | 4,880mm |
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全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,455mm |
ホイールベース | 2,850mm |
駆動方式 | 2WD(FR) |
変速機 | 8‐Speed SPDS |
車両重量 | 1,680kg |
燃費(JC08) | 13.0km/L |
最小回転半径 | 5.3m |
エンジン | 8AR‐FTS 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ |
総排気量 | 1.998L |
最高出力 | 180kW/5,800rpm |
最大トルク | 350Nm/1,650~4,400rpm |
乗車定員 | 5名 |
熟練職人が丹誠を込めて完成させたパーツを採用する「LC」はSUPER GTで圧倒的な走行性能を発揮した
2017年3月に日本市場での発売を開始した「LC」は、レクサスブランドのフラッグシップクーペです。同年、RC Fに代わってSUPER GTのGT500クラスに参戦したLCは、その圧倒的な走行性能を存分に発揮して、好成績を収めました。
レクサスLC500hが採用する新開発のマルチステージハイブリッドシステムは、変速機構を直列に配置するなどの改良を行って、エンジンとモーターの駆動力を向上させて、発進時・低速域・高速域においての加速性能を大幅に引き上げます。
同ハイブリッドシステムは、搭載するセンサーによって得られた加速度遷移データから、ドライバーの意志を推定するDMI制御を採用する事で、意のままにクルマを操る感覚をドライバーに与えます。
LCは、熟練職人が丹誠を込めて完成させたステアリングホイールやシフトノブ、着座圧力を最適に分配しサーキット走行時においても、安定した姿勢を確保できる本革スポーツシートを採用して、オーナーのクルマとの一体感を高めます。
全長 | 4,770mm |
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全幅 | 1,920mm |
全高 | 1,345mm |
ホイールベース | 2,870mm |
駆動方式 | 2WD(FR) |
変速機 | マルチステージハイブリッドトランスミッション(電気式無段変速機) |
車両重量 | 2,000kg |
燃費(JC08) | 15.8km/L |
最小回転半径 | 5.4m |
エンジン | 8GR‐FXS V型6気筒 |
総排気量 | 3.456L |
最高出力 | 220kW/6,600rpm |
最大トルク | 356Nm/5,100rpm |
モーター | 2NM 交流同期電動機 |
最高出力 | 132kW |
最大トルク | 300Nm |
乗車定員 | 4名 |
国産スポーツカーは更なる走りを追求するために進化を続けていく
実用性を求めるのではなくて、純粋に走りを追求するスポーツカーは、一度は所有してみたいと思わせる魅力を存分に秘めています。今回、紹介した情報は自分の予算に合った国産スポーツカーを新車で購入する際に役立ちます。
どの国産スポーツカーも、搭載するエンジンだけではなくて、コックピットやエクステリアにおいても徹底してこだわっています。空力特性を向上させるために、進化していくエクステリアは芸術的でもあります。デジタル化され機能性を増すコックピットは、ドライバーのスポーツマインドを更に刺激します。
COBBYは今後も、17年振りに復活するスープラなどの「国産スポーツカー」の最新情報をスポーツカー好きの皆さんにお届けしていきます。