日産新型シルビアS16のモデルチェンジは2024年以降か
日産が2002年まで販売していた2ドアクーペ「シルビア」が、2024年以降にBEV(100%モーターで走る電気自動車)になり復活するのではないかと一部でささやかれています。
FRの駆動方式を採用しサーキットなどでスポーツ走行をする人に人気のシルビアは、2013年の東京モーターショーで発表された「IDxコンセプト」は、初代シルビアに似たフロントマスクで「ついに復活か?」と期待されていましたが、市販化の話は出ていません。
IDxコンセプト
次期シルビアに関するコンセプトモデルなどはいつ発表されるのか?新型シルビアの予想エクステリアや予想される搭載エンジン、海外の日産ブランド「インフィニティ」で発表された次期シルビアと見られるモデル、予想発売日や価格帯を紹介します。
新型シルビアの予想エクステリア
海外での次期シルビア予想エクステリアとしてメディアに公開された画像で、ヘッドライトが釣り目の2ドアクーペになっています。S15シルビアを彷彿とさせるデザインで、市販車としても現実的な造形と感じます。
IDx フリーフロー
東京モーターショー2013で公開されたIDx ニスモのエクステリア
こちらは、2013年東京モーターショーで公開されたIDxコンセプトと呼ばれるモデルで、フリーフローが通常モデル、ニスモがスポーティモデルになっています。1965年に発売された初代シルビアに似たノスタルジックなデザインです。
初代シルビアのエクステリア
IDxコンセプトも、2013年の発表から市販化の話題は出ておらず、FRの駆動方式やコンパクトなボディサイズ、初代シルビアにデザインが似ていることからS16シルビアになると噂されていましたが、実現する可能性は低いと見られています。
新型シルビアに搭載する1.6Lと2.0Lのターボエンジン・ボディサイズについて
新型シルビアに搭載されると予想されているエンジンは、スカイラインにエンジンを提供している「メルセデス・ベンツ」の1.6Lターボエンジンと、親会社のルノー製2.0Lターボエンジンが搭載されると予想されています。
型式 | 274M16 |
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種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 1,595cc |
最高出力 | 156PS/5,300rpm |
最大トルク | 250Nm/1,200~4,000rpm |
メルセデス・ベンツの274M16型エンジンは「C180」に搭載されているエンジンで、最高出力は156PSになります。S15シルビアスペックSの出力である160PS(AT)に近い数値になります。
型式 | F4R |
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種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 1,998cc |
最高出力 | 220PS/5,500rpm |
最大トルク | 340Nm/2,400rpm |
ルノーのF4Rエンジンは「メガーヌハッチバックGT220」に搭載されているエンジンで、最高出力は220PSになっています。S15シルビアスペックRのAT車の出力225PSに近い出力です。グレード毎にスペック違いのエンジンを載せて差別化するのではないかと予想できます。
予想されるボディサイズはS15シルビアと同じサイズの全長4,445mm、全幅1,695mm、全高1,285mm、ホイールベース2,525mmか、グローバルサイズに合わせてS14シルビアの全長4,520mm、全幅1,730mm、全高1,295mm、ホイールベース2,525mmになると予想されています。
新型シルビアの後継車種はインフィニティのコンセプトカー「Emerg-E」がモデルになる可能性も
日産が海外で展開している高級車ブランド「インフィニティ」から2012年のジュネーヴモーターショーで公開された「Emerg-E」がシルビアの後継車種になるかもしれません。
パワートレインは、2個の電気モーターと1.2Lのガソリンエンジンを使ったレンジエクステンダーEV車で、2016年に発売された「ノート e-power」と同様のシステム構成です。
インテリアは白を基調としたデザインで、インナードアやセンタークラスターにはピアノブラックの加飾が行われています。
リアビューは、トランク付近まで続いたガラストップのルーフが印象的で、LEDテールランプが搭載されています。
パワートレインは、1.2Lエンジンで発電、2個の電気モーターで走行の役割を担っていて最高出力は408PSを発揮し、4.0秒で0-100km/hを加速します。EV走行も可能で、約48kmの距離ならゼロエミッションで移動することができます。
コンセプトモデルが発表された2012年では「e-power」の市販車は存在していませんでしたが、2016年には実現しているので「Emerg-E」の市販モデルが発表される可能性も高くなりました。
新型シルビアの予想発売日は2024年以降・価格帯は300万円~380万円からを予想
新型シルビアの予想発売日は早くて2024年以降になると考えられます。2017年、2019年の東京モーターショーでは発表されませんでしたが、いずれのモーターショーで何かしら発表され、2024年以降に市販化される可能性を考えます。
気になる価格帯は、ライバル車であるトヨタの86、スバルのBRZより少し上の価格帯になる300万円から、2.0Lエンジンを搭載した上位グレードが380万円になると予想します。
新型シルビアの復活でスポーツカーのラインナップを拡充
日産のスポーツカーといえばGT-RやフェアレディZがありますが、販売価格はGT-Rで10,828,400円から、フェアレディZも524万円からと、若い年齢層の人が新車で購入するには厳しい価格帯です。実際に最新のスポーツカーを新車で購入している年齢層は40代以上の人が多く、20代では1990~2000年代の中古車に乗っているのが多く見受けられます。
そこでトヨタの86やスバルのBRZと同様に、手頃な値段で手に入る新型シルビアが登場すれば、スポーツカーを購入する年齢層も若返ると考えられます。
かつてスペシャリティーカーやデートカーとして一世を風靡し、生産が終了して20年経った今もなお、ドリフト車として活躍しているシルビアの新型モデルが発売されることを期待しましょう。