トヨタのコンパクトスポーツS-FRは市販が期待されていたが開発が中止された
トヨタ自動車が開発していると見られているライトウェイトコンパクトスポーツ「S-FR」は、2015年の東京モーターショーで公開されました。5ナンバー枠のコンパクトボディに駆動方式はFRを採用していて、「86」の部署が開発を担当しています。
色々な人に楽しめるよう「価格が安い」を目標に開発され、2ドア4人乗りのモデルになります。2017年の東京モーターショーで進化したコンセプトモデルが登場すると噂されていましたが、登場せず市販することなく開発が白紙に戻ることになりました。市販の噂があったライトウェイトFRスポーツ「S-FR」のエクステリアやインテリアや搭載エンジン、もしも市販されていたことを考えた予想価格帯などを紹介します。
トヨタS-FRは丸目が可愛いエクステリア
トヨタS-FRのエクステリアは、全体的に丸いフォルムでライト類も円形や楕円形にデザインされていて、グリルも大きく開口しているのが特徴的です。ルーフはブラックカラーですが、取り外してオープンにもできる仕様です。
ルーフを取り外した状態のS-FR
サイドビューはドアが1枚設置されている2ドアスタイルで、ブレーキは前後レッドキャリパーのブレーキパッドが装着されているのが見え、フェンダー付近には「S-FR」のエンブレムが装着されています。スポーツカーらしいロングノーズのスタイリングで、4人乗りモデルです。
リアビューでは1本出しのマフラーエンドが右側に見え、ヘッドライトやフォグライトと同じく丸いテールランプが装着されています。LEDを使っているので視認性が高くトランク付近にLEDハイマウントストップランプが見えます。
東京オートサロン2016では、S-FRをベースにしたレーシングコンセプトが発表され、フロントアンダースポイラーやサイドシル、リアスポイラーが装着されていて、よりレーシーな雰囲気を纏っています。
リアビューでは、センター出しのマフラーエンドに変わっていて、ウィングも装着されています。ボディサイズは5ナンバー枠に収められていて、全長が3,990mm、全幅が1,695mm、全高が1,320mm、ホイールベースが2,480mmと、コンパクトサイズです。
全長 | 3,990mm |
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全幅 | 1,695mm |
全高 | 1,320mm |
ホイールベース | 2,480mm |
乗員定員 | 4名 |
車両重量 | 980kg |
トヨタS-FRのインテリア
トヨタS-FRのインテリアは、ボディカラーと同じライムイエローの加飾が印象的なデザインで、フロアシフトノブが設置されているところを見るとマニュアルトランスミッションだということが分かります。ATトランスミッションでは、ハンドルにパドルシフトが装着されると予想します。
シートは、イエローのアクセントを施したデザインで、シートサイドが張り出したセミバケット仕様になっています。サイドサポートがあるおかげで身体を支えてくれるので、運転中に姿勢がずれることなく安定してドライブを楽しむことができます。
メーターはスピードメーター、タコメーターが一体型になったデザインで、左右にはガソリン残量計・水温計・油圧計などが見え、外気温や時計も表示されています。入っているギアも表示されていて、シフトに触って位置で確認したり、前方から目を大きく離さずに確認できる便利な機能です。
センターコンソールには、上からエアコン吹き出し口、2つのコントローラー、エアコンモニターが設置されていて、1番下にはシガーソケットが1口見えます。
トヨタS-FRの搭載エンジン
トヨタ S-FRに搭載されるエンジンは、C-HRに搭載されている1.2Lターボエンジンや、1.5L直列NAエンジンだと予想されています。
型式 | 8NR-FTS |
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種類 | 直列4気筒ターボ |
排気量 | 1,196cc |
最高出力 | 116PS/5,200~5,600rpm |
最大トルク | 185Nm/1,500~4,000rpm |
1.5Lのエンジンはどのモデルを搭載するのか分かりませんが、マニュアルトランスミッションを搭載することを考えると、「1NZ-FE」か「2NR-FKE」の改良版になると予想します。
型式 | 2NR-FKE |
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種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 1,496cc |
最高出力 | 109PS/6,000rpm |
最大トルク | 136Nm/4,400rpm |
トヨタS-FRの開発は中止 2018年現在では代替モデルも発表なし
トヨタ S-FRの発売日は2020年頃になると考えられていましたが、2018年現在は開発中止になっています。また代替モデルの発表もないため、トヨタのラインナップへライトスポーツモデルの追加は無い可能性があります。
予想されていた価格帯は、兄貴分の「86」が262万円から、マツダのロードスターが249万円から、ホンダのS660が198万円からという価格帯を考えると200万円~220万円になると考えられていました。
トヨタのS-FRはより身近にライトスポーツを楽しめる車として登場が期待されたが開発は白紙に
トヨタのスポーツカーといえば、「86」がありますが、最低価格は262万円からでオプションをつけると300万円を軽く超え、最上級グレードともなると342万円からのスタートになります。スポーツカーに乗りたいと思っていても20代ではなかなか高額な車を買える人も少ないのが現状です。
そのため86の弟分にあたる「S-FR」が開発されていることを知ったファンは期待していましたが、新型S-FRの開発は白紙に戻ったことにより落胆の声も聞こえていました。
再度S-FRの開発が行われのかどうか、期待のライトスポーツだっただけに動向に注目が集まります。