レクサスのフラッグシップクーペ新型LCが登場 2021年にはLFAの再来「LC F」も設定
2017年3月16日にレクサスから販売されたフラッグシップクーペが「LC」です。
2010年から2012年にかけ世界限定500台が販売されたスーパーカーLFAの後継モデルか、それとも2012年のデトロイトモーターショーで発表されたコンセプトカーのLF-LCか、など発表までに様々な憶測を呼び大きな話題となりました。
新型LCはコンセプトカーLF-FCの市販車として、LFAの運動性能に近付けたフラッグシップクーペとして誕生しました。販売から1ヶ月後には目標販売台数50台の30倍強となる1,800台を受注し大ヒットを記録した、レクサス新型LCのエクステリアやインテリアなどの最新情報、レクサスのスーパーカーLFAの再来を予感させるLC Fなども紹介します。
レクサスの最上位に位置するLC Fが2021年内に発表される可能性
レクサスLCに600psオーバーのスポーツモデル「LC F」が設定され2021年内に発表する可能性があります。4.0LのV型8気筒ツインターボエンジンを搭載、予想最高出力は600psを超えるLC Fはレクサスが2010年に発売した「天使の咆哮」を持つスーパーカーLFAの再来とも言われているため世界中から注目されています。
すでに海外ではLC Fの目撃例が多発していて、LC Fの発表と同時に2017年1月に公開されたオープンタイプのコンバーチブルモデルも設定する可能性もあります。
新型LC Fの発表は2021年で早ければ2019年10月に行われる東京モーターショーか、2020年に北米で行われるロサンゼルスオートショーになるでしょう。レクサスが展開するスポーツモデルの頂点に君臨するため期待が高まります。
レクサスLCが一部改良し操舵性を高め乗り心地を向上
2018年8月30日にレクサスのフラッグシップクーペLCが一部改良を行いました。改良された内容はステアリングの一部のステアリングサポートをアルミダイキャスト化して高剛性にしたこと、ブッシュ特性のチューニングを行い操舵性を向上したこと、ショックアブソーバーに伸圧独立オリフィスを採用して乗り心地を高めたことです。
またマルチステージハイブリッドシステムをチューニングしてより滑らかな加速を手に入れ、クラウドと車載機を使ったルート検索を使ったナビゲーションシステムも標準設定しています。ドクターヘリなどの早期出動判断を行うD-Call Netにも対応し万一の事故などでも速やかに対応できるようになりました。
LC500h | 13,522,000円~ |
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LC500h Lパッケージ | 13,522,000円~ |
LC500h Sパッケージ | 14,522,000円~ |
LC500 | 13,022,000円~ |
LC500 Lパッケージ | 13,022,000円~ |
LC500 Sパッケージ | 14,022,000円~ |
ハイパフォーマンスモデルの新型「LC F」が海外で目撃 発売時期は2019年10月と予想
これまでドイツのニュルブルクリンクで目撃されていたレクサスのフラッグシップクーペ「LC」のハイパフォーマンスモデル「LC F」ですが、今回路上を走るLC Fが海外でスパイショットが撮影されました。
目撃されたLC Fはフロント下部の左右に大きなエアインテーク装着されているため、現行のLCよりも大きくハイパワーなパワートレインになると思われます。どのようなパワートレインを搭載するのか噂の域をでませんが、1つは5.0LのV型8気筒NA(自然吸気)エンジン、もう1つが最大出力608psで最大トルク636Nmの4.0LのV型8気筒ツインターボエンジンが搭載されるということです。
これらのエンジンにハイブリッドシステムが搭載される可能性が高いため、さらなるスペックアップが考えられます。
新型LC Fのライバルとして挙げられるのがポルシェ911ターボや、アストンマーティンDB11 AMRなどで、公道走行からサーキット走行まで楽しめるオールマイティーなスポーツカーになるでしょう。RCとRC Fの価格差が約450万円なので、LC500の販売価格の13,000,000円~から450万円プラスした、17,500,000円以上がLC Fの価格帯で、発表時期は早くて2019年10月の東京モーターショーになると予想します。
また海外で需要のあるLCのオープンモデル「LC コンバーチブル(ロードスター)」も2020年に発売を控えているという情報があります。3.5Lのマルチステージハイブリッドエンジを搭載したLC ロードスターはソフトトップを採用しています。日本国内ではマツダのロードスターがオープンカー市場をほぼ独占しているため、LC ロードスターは強力なライバルになるでしょう。
レクサス新型LCのエクステリアは立体感のあるワイドでボディが特徴
デザインモチーフとなったコンセプトカーLF-LC
2017年3月16日販売開始された新型LCはコンセプトカーのLF-LCと同様のデザインで登場したため、自動車市場へ大きな衝撃を与えました。コンセプトカーと同じデザインで登場する市販車は稀で、そのデザイン性は高く評価されています。
車高は極限まで低く設計され、全幅1,920mmの抑揚あるワイドな立体ボディは艶やかでエレガントな印象を与え、クーペらしい機敏な走りを予感させてくれます。
新型LCの特徴とも言えるフロントマスクは三眼のフルLEDヘッドライトを搭載、そこから流れるようなデザインでスピンドルグリルのある下部まで、縦型のウインカーランプが伸びていきます。L字型のアローヘッドライトはデイライト機能付きで精悍な新型LCの顔を彩ります。
スピンドルグリルは下から上へ密度が濃くなるグラデーションを採用し、形状と大きさを少しずつ変化させた芸術的なグリルとなっています。
グリル下の密度を広くとることによりデザイン性が良くなり、エンジンを冷却するため多くの空気取り込めるメリットの多いグリル構造です。
フルLEDリアコンビネーションランプはレクサスのLを象ったデザインで、合わせ鏡の原理を利用した奥行きのある光を放ちます。光が重なるように見えるため幻想的な雰囲気も感じられます。
全11種の個性的なボディカラー
新型LCには全11種のボティカラーが用意されています。
ラディアントレッドコントラストレイヤリング(162,000円高)
ネープルスイエローコントラストレイヤリング(162,000円高)
ダークグレーマイカ
ソニックシルバー
ソニックチタニウム
ガーネットレッドマイカ
アンバークリスタルシャイン
ディープブルーマイカ
ホワイトノーヴァガラスフレーク
ブラック
グラファイトブラックガラスフレーク
オプション設定された「ラディアントレッドコントラストレイヤリング」と「ネープルスイエローコントラストレイヤリング」は新しい技術の特別カラーで、中央にクリアコートを使用した5層構造となっています。光の当たる部分はより鮮やかに、影の部分は深みが強く出る「コントラスト」をはっきりさせた美しいカラーです。
レクサス新型LCのインテリア
ドライバーを包み込むプレミアム空間がレクサスLCの特徴です。
一体感あるコクピット、ペダルやスイッチのレイアウト、シートのホールド感を徹底的に作り込まれているので心地よい運転を感じられます。
2ドアクーペの弱点でもある室内の閉塞感はガラスパノラマルーフを採用することで解決し、シートにはセミアニリン本革を採用、本革スポーツシートにはアルカンターラを採用した格別な室内空間となっています。
メーカー純正ナビ満足度世界一の、レクサスナビゲーションシステムは10.3インチのワイドディスプレイを採用しています。
ドアトリムやステアリングホイール、一番触れる機会が多いシフトノブにも本革が使われ全てにおいて「ラグジュアリー」を感じられるのが新型LCの室内空間となっています。
新型LCのために新開発された内装色に注目
新型LCには全4色の内装色が用意されブラックとダークローズの他に、LC専用の特別な内装色「オーカー」と「ブリージーブルー」が新規開発されました。どちらのカラーも柔らかく手触りの良いセミアニリン本革が使われた最高級素材を採用しています。
オーカーは落ち着きあるブラウンカラーとなっていて、フラッグシップクーペの最先端のテクノロジーを感じる知的なイメージを与えてくれます。
ブリージーブルーはオーカーの対極とも思えるアグレッシブなスタイルとなっています。ダークブルーと柔らかなベージュカラー、そしてドアトリムの鮮やかなオレンジが先鋭的な室内イメージを感じます。
オーカーのコクピット
オーカーのシート
ブリージーブルーのコクピット
ブリージーブルーのシート
なおブリージーブルーの内装色は108,000円のオプション設定ですが、新型LCでしか楽しめない満足度の高い上品な色合いで人気のインテリアカラーになっています。
レクサス新型LCの特徴や特別装備
新型LCはレクサスのフラッグシップクーペとして最先端の技術が詰め込まれています。
海外ではイギリスの高級自動車メーカー、アストンマーティンや日産のハイパワースポーツGT-Rで採用されている、レクサスのエンブレム付ポップアップハンドルが採用されています。
LCの後席へスムーズに移動できるワンタッチウォークインシートは、全自動のメモリー付なので頻繁に後席へ乗り降りする方も便利に使うことができます。
ドライブに必要な情報をフロントガラスに映し出すカラーヘッドアップディスプレイは、視線移動を最小限に押させる位置へ投影し、車速やレーン表示、ナビゲーションなど必要な情報を瞬時に表示します。フルカラーのワイド画面なので視認性が良いのも特徴です。
スポーツクーペらしい特別装備がアクティブリヤウイングです。
空気の流れで車体を安定されるダウンフォースを発生させるための装備で、時速約80km/hで作動して時速約40km/hで格納されます。作動は全て自動的に行われますが、手動でも作動・格納ができます。
新しく開発された13スピーカーによる7.1chサラウンドシステムを搭載した「マークレビンソン」のサウンドシステムがオプション設定されています。
レクサスは世界中の自動車メーカーで唯一マークレビンソンのオーディオシステムを採用しているので、特別感を味わえるオプション装備です。
レクサスの次世代FRプラットフォームGA-Lを採用
新型LCはレクサスのFRラインナップのベースとなるべく開発されたGL-Aプラットフォームを先駆けて採用、世界トップレベルのボディの高剛性化とカーボンやアルミニウムを使用した軽量化に成功し新型LCのワイド&ローのスタイリングを実現しました。
コーナリング時のねじれを均一化した軽快なハンドリングは、今までもスポーツモデルとは一線を画すほどの操作性となっています。新型LCは新時代のGA-Lプラットフォームを採用したことで、車をコントロールする楽しみを感じられます。
10速ATと新開発されたハイブリッドシステムが魅力
新型LCのガソリンモデルにはレクサスRC FやGS Fで採用されているV8 5.0Lエンジンが搭載されています。新開発されたDirect Shift-10ATは10速のオートマチック変速システムで、マニュアルに近い操作感を実現しています。エンジンの回転数を抑え低燃費と室内の静粛性を向上させています。
ハイブリッドモデルのパワートレインにはGS450hやRX450hで採用されているV6 3.5Lエンジンを搭載し、新たに開発されたマルチステージハイブリッドシステムを初めて採用しました。
今まで低速域でしかできなかったモーター走行を高速域まで対応、低燃費で強力なトルクを感じる走行が可能となっています。
レクサス新型LCのスペック
レクサス新型LCはレクサスのスポーツモデルとして最上位に位置するフラッグシップクーペです。搭載するパワートレインや各種装備、システムも最先端のものが採用されています。
販売価格も日本国内トップレベルですが、それ以上の魅力が詰まった車であることは間違いありません。
大ヒット中のスポーツクーペ レクサス新型LCのスペックを紹介します。
LC500h | LC500 | |
---|---|---|
全長 | 4,770mm | 4,770mm |
全幅 | 1,920mm | 1,920mm |
全高 | 1,345mm | 1,345mm |
室内長 | 1,870mm | 1,870mm |
室内幅 | 1,550mm | 1,550mm |
室内高 | 1,080mm | 1,080mm |
ホイールベース | 2,870mm | 2,870mm |
車両重量 | 2,000kg | 1,940kg |
最低地上高 | 140mm | 135mm |
最小回転半径 | 5.3m | 5.3m |
総排気量 | 3.456L | 4.968L |
最高出力 | 220kW (299PS) / 6,600rpm | 351kW (477PS) / 7,100rpm |
最大トルク | 356Nm (36.3kgm) / 5,100rpm | 540Nm (55.1kgm) / 4,800rpm |
モーター最高出力 | 132 (180) | – |
モーター最大トルク | 300 (30.6) | – |
乗車定員 | 4名 | 4名 |
ボディカラー | 全11色 | 全11色 |
JC08モード燃費 | 15.8km/L | 7.8km/L |
価格 | 13,500,000円~ | 13,000,000円~ |
新型LCはレクサスの技術の粋を結集した次世代クーペ
次世代クーペとして最先端の技術が採用された新型LCは、今後のレクサスクーペの未来を見ることができます。
コンセプトモデルのLF-LCのデザインがほぼそのまま市販化したことからも、新型LCにかけるレクサスの強い想いが感じられます。