S660のフルモデルチェンジはいつ?2代目は発売されず2021年には生産枠分の受注を完売して生産終了
ホンダが販売する2シーターの軽自動車であるS660は、フルモデルチェンジして2代目が発売されるのでしょうか?2022年に生産終了がアナウンスされましたが、2021年3月には2022年までの生産分が全て完売して生産終了になりました。
過去に販売されていたホンダの2シータースポーツカーの販売期間などをチェックしながら、S660がフルモデルチェンジしたらどうなっていたかなども考えていきます。
S660のBEVを開発中との噂 世界標準を目指すコンパクト2シーターで2025年以降発表か
S660が2022年に生産終了しましたが次期モデルを開発中との噂で、ボディサイズは軽自動車規格から世界標準としたBEV(電気自動車)になる可能性があるとのこと。
このモデルは2022年に公開したNSXとS2000の後継と見られるモデルとは別になり、2025年から2026年までの発表が予想されるようです。
ボディサイズはどこまで拡張されるかは不明ですが、トヨタのGR86(全長4,265mm、全幅1,775mm、全高1,310mm)よりもコンパクトな全長3,570mm、全幅1,500mmクラスの2シーターになるかもしれないようです。
S660が2022年に生産終了 2021年3月には販売予約が殺到して生産分を全て完売
S660の公式ホームページにて、2021年1月現在「一部カラーがお選びいただけない場合があります。詳しくは販売会社にお問い合わせください。」という表示がされ、2021年3月12日に、2022年3月でS660の生産終了をホンダが正式発表しました。
かねてからS660の生産終了の噂がありましたが、希少な2シーターの軽スポーツの生産終了のアナウンスは衝撃的だったようで、販売終了のアナウンスがあった2週間後には2022年の販売枠も全て完売しました。
その後、2021年11月1日に650台の追加販売が公式発表され、追加分の600台を一般販売枠として、50台をオンラインの抽選枠として2021年11月12日から12月5日まで受け付け。
これがS660を購入できる最後のチャンスになります。
S660は2020年1月にマイナーチェンジ 安全装備のホンダセンシングは搭載されず
S660は2018年5月にコンプリートカーであるModulo Xを発売している
ホンダが販売しているS660は、2015年に初代が発売しビート再来として話題となりました。2015年の販売から毎年ホンダや無限から特別仕様車の発売や改良を行いアップデートされています。そんなS660は、CVT車にシティブレーキアクティブシステムを搭載していますが、2020年のマイナーチェンジでホンダセンシングを搭載すると予想されていましたが、搭載は見送られました。なお、2020年1月開催の東京オートサロンにマイナーチェンジ版のS660が出展されました。
2013年10月 | 東京モーターショーにてコンセプトモデルが発表 |
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2015年3月 | S660が発売・特別仕様車のコンセプトエディションが発売 |
2016年5月 | S660 MUGEN RAが発売 |
2017年5月 | ブルーノレザーエディションが発売 |
2017年10月 | コモレビエディションが発売 |
2018年5月 | S660 Modulo Xが発売 |
2018年8月 | S660ネオクラシックキットが発売 |
2018年12月 | トラッドレザーエディションが発売 |
S660に搭載されているシティブレーキアクティブシステムは、時速5km~30kmの間で作動するブレーキシステムのため、Honda SENSINGの時速100km以下に比べると心もとないです。S660は発売から3年後の2018年に一部改良のマイナーチェンジを行っているため、次のアップデートは2020年に行われると考えます。
S1000は2022年以降に発売すると噂されているS660に1.0Lターボエンジン搭載した車種であり世界市場も見据えたモデル
S1000は1.0LのVTECターボエンジンを搭載すると噂されている
S1000はS660を小型自動車の5ナンバー枠で設計したモデルになると言われていて、2019年内に発売すると噂されています。全長4,100mm×全幅1,695mm×全高1,190mmのコンパクトサイズで、ルーフが低いフィットと同じサイズ感となるでしょう。
また、世界戦略車として開発するなら5ナンバー枠にこだわらず、幅はワイドボディで1,700mm以上になるのではないかと考えます。搭載するエンジンは直列3気筒の1.0Lターボで、最高出力は128PSで最大トルクは196Nmになります。
種類 | 直列3気筒VTECターボ |
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排気量 | 998cc |
最高出力 | 128PS |
最大トルク | 196Nm |
新型S660は出ない?ビートやS2000の販売期間を加味するとフルモデルチェンジは2025年以降になる可能性がある
新型S660はビートやS2000と同様に1代限りのモデルとなる可能性もあります。ホンダは2018年にインサイトを復活させていて、ハイブリッドクーペのCR-Zも復活するという噂があり、S1000やS2000も復活させるとラインナップがどんどん増えていく結果となります。
趣味性の高い軽自動車スポーツのビートや、ホンダの車両として珍しいFR車のS2000は1代限り10年ほどで販売終了していて、久しぶりに復活したS660も10年ほど販売して1代限りとなる可能性もあります。
ビートやS2000の販売期間
- ビート:1991年~1996年(5年)
- S2000:1999年~2009年(10年)
- S660:2015年~2025年?
ビートやS2000は5年から10年販売し1代限りで販売終了しています。S660も2015年から発売していますが、2020年にはマイナーチェンジで後期型となり2025年付近にはラインナップ整理のため販売終了する可能性も捨てきれません。
2人乗りK-Carのホンダ・S660のモデルチェンジ遍歴
S660はホンダが販売していた軽自動車で、2人乗りのオープンカーです。かつてホンダで販売していたビート以来の軽規格のオープンスポーツカーで、実に19年ぶりとなりました。東京モーターショー2013で公開されたコンセプトカー「Honda S660 CONCEPT」のデザインイメージを受け継いでいます。
ホンダS660 JW5型/2015年~2022年
2015年3月、S660のデビューと共に、特別仕様車「S660 CONCEPT EDITION」を発売。「β」と上級モデルの「α」をラインナップ。
2017年6月、11月までの期間限定受注の特別仕様車「Bruno Leather Edition」を発売。同年11月、2018年1月までの期間限定受注の特別仕様車「#komorebi edition」を発売。
2018年5月、一部仕様変更と共に、コンプリートモデル「Modulo X」を新設定。同年12月、特別仕様車「Trad Leather Edition」を発売。
2020年1月、マイナーチェンジを実施。内外装の変更の他、環境性能が強化されました。
2021年3月、最後の特別仕様車として「Modulo X Version Z」を発売。同年11月、生産終了の発表後に想定を上回るスピードで完売になり、「β」と「α」の650台の追加生産が行われます。
2022年4月、惜しまれつつも販売を終了します。
ホンダS660のモデル | 販売年表 |
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JW5型 | 2015年~2022年 |
S660は2022年にモデルチェンジせず生産終了 復活した場合はBEV(電気自動車)になる可能性も
S660は軽自動車枠のスポーツカーとして人気の高い車種ですが、2シーターでMRレイアウトという趣味性の高い車です。走らせていて楽しい車ですが買い物や通勤など日常的に使う実用性はほかのコンパクトカーやNシリーズには残念ながら負けてしまいます。
2022年に生産終了になったS660ですが、2025年頃に2代目S660が噂があります。
2025年以降は復活が噂されているS1000やS2000、CR-Zがありますが、S660もガソリンエンジンではなく100%モーター走行のピュアEVになり復活する可能性も。
希少性のある軽スポーツモデルだけに復活を心待ちにするユーザーも多いため、実現の可能性は高いと予想します。