トヨタの2シータースポーツ86が2022年にフルモデルチェンジ
86はトヨタとスバルが共同開発した2シーターFRライトスポーツです。スバルではBRZという名前で販売され兄弟車の関係となっています。
エンジンはスバルの水平対向エンジン(ボクサーエンジン)を採用しトヨタのD-4S(直噴技術)を組み合わせた2.0L 水平対向4気筒直噴DOHCエンジンを搭載し、最高出力200PS、最大トルク20.9kgmの運動性能を発揮します。
トヨタとスバルの技術が融合した夢のマシンとして登場した86が2022年フルモデルチェンジを実施、群馬製作所で生産し順次販売します。
新型86のエクステリアや注目のパワートレインなどモデルチェンジ最新情報を紹介します。
トヨタ86特別仕様車「GT“British Green Limited”」2月12日~5月31日期間限定で受注販売!
トヨタ86トヨタ86特別仕様車「GT“British Green Limited”」が期間限定で受注販売
トヨタ86の特別仕様車「GT“British Green Limited”」が、ベースにGTを採用したブリティッシュグリーンの特別設定色で登場し、2月12~5月31日まで限定で受注を受け付けています。
さらに、一部改良でこれまでのダークグレーメタリックのボディカラーをマグネタイトグレーメタリックの新色に変更して、4月9日に販売されます。
モデル | GT“British Green Limited” |
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エンジン | 2.0L 水平対向4気筒DOHC |
駆動方式 | FR |
トランスミッション | 6速MT/6速AT |
価格 | MT:3,251,880円/AT:3,318,840円 |
トヨタ86トヨタ86特別仕様車「GT“British Green Limited”」のスポーティさを演出したインテリア
インテリアは運転席と助手席にシートヒーターを採用した本革とアルカンターラのシートで、スエードのような質感のグランリュクスをメーターバイザーやインストルメントパネルオーナメントに使用し、ラグジュアリーで特別感を演出しています。もちろんスポーティ感も随所で強調されています。
特別仕様車「GT“British Green Limited”」の発売は7月下旬ころとのことです。
トヨタ86の現行イメージを引き継いでエンジンがパワーアップの予感!
トヨタ86の次期モデルの開発に注目が集まっていますが、全貌がなかなか見えてこないのでファンには気になるところでしょう。
コンポーネントなど、現行モデルのイメージを引継ぎつつ搭載エンジンがパワーアップされるとの噂です。
エンジンは2Lから2.4Lの現行型のシリンダー拡大版となり、加速時の心地よさも体感できるエンジンが搭載されると予想されます。ボディデザインも決まりそうとの情報もありますので、分かり次第掲載していきます。
トヨタ86がBRZとともに開発中止との噂?実は中止されていなかった!次期モデルの開発は継続中!
2022年にモデルチェンジすると考えていたトヨタ86が、現行モデルを引き続き販売するという情報がありました。これは次期86の開発が行われていないためで、共同開発しているスバルと全く協議していないという噂でしたが、トヨタとスバルでは開発中止の事実がないとのことで、噂は間違いということが分かりました。
コンパクトスポーツカーファンにとっては喜ばしいことなのではないでしょうか。次期モデルの発売日は今のところまだ発表されていませんが、現在も共同開発が進められていることから、2~3年後には生まれ変わったトヨタ86が発売されると期待されます。
米国トヨタから86の2019年モデルが登場!注目は1418台限定のTRDスペシャルエディション
86の2019年モデルが米国トヨタから発表されました。今回の発表と同時に設定された1,418台限定の「TRDスペシャルエディション」が注目されています。
躍動感のあるTRDスペシャルエディションは1,418台の限定販売
TRDスペシャルエディション専用の18インチアルミホイール装備
TRD製ボディキットにより厚みと迫力が増した
TRDスペシャルエディション専用のエグゾースト(排気装置)も装備
ボディサイドにはTRDのイニシャルが入り特別感を味わえる
TRDスペシャルエディションは「完璧なパフォーマンスの86」の基に誕生した通り、シビックタイプRやWRX STIのようなスポーツ色の強い車種に搭載されているブレンボ製ブレーキや、欧州で高い評価を得ているザックス製ダンパーを標準装備して、TRDスペシャルエディション専用18インチアルミホイールには高性能なミシュラン製のタイヤを装着しています。
座面から背面にかけてブラックカラーでサイドがレッドカラーのスポーツシート
シートはブラック&レッドのスポーツシートを採用、ステアリングホイールを含むインパネにはレッドカラーのステッチでスポーツ色を強調しています。
86の2019年モデルに設定されたTRDスペシャルエディションは8月から1,418台限定で販売され、価格は32420ドル(日本円で約3,605,500円)になっています。日本で販売される予定は今のところありません。
新型86のエクステリアは次期スープラ寄りになる
FT-1コンセプト
次期86のイメージ画像
2022年に予定されているフルモデルチェンジにより次期86はスープラ寄りのデザインになると予想されています。
スープラとは1986年から2002年まで販売されていたトヨタの本格派スポーツモデルで、後期モデルでは最大出力280PSを叩き出したハイパワーマシンです。
世界中で大ヒットしたハリウッド映画ワイルドスピードにも登場するなど知名度と人気は日本車の中でもトップレベルで、在庫車今でも高値で取引される伝説のスポーツモデルです。
2018年頃に復活する噂があるスープラは北米国際オートショー2014で公開されたコンセプトカー「FT-1コンセプト」をベースに開発されている噂があります。
2022年にフルモデルチェンジ予定となっている86の予想画像もスープラに予定されている「FT-1コンセプト」に似たエクステリアとなっています。
次期86の噂があるGR HV スポーツコンセプト
東京モーターショー2017で発表されたGR HV スポーツコンセプト
東京モーターショー2017で発表された、トヨタの次世代スポーツを示唆する「GR HVスポーツコンセプト」は86がベースとなっています。
次世代スポーツとして登場したGR HV スポーツコンセプトはパワートレインには世界耐久選手権で活躍する最新のスポーツハイブリッドシステム「THS-R(トヨタ ハイブリッドシステム レーシング)」が採用され、エコと走りを両立しています。
GR HV スポーツコンセプトと86はボディサイズやコンセプトが似ているため次期86になるのでは、という噂があります。しかしトヨタからの公式発表がなく、なにより86は他のコンセプトカーのベースになることが多い車種です。
噂が本当になるのか、今後のGR HV スポーツコンセプトの動向に期待しましょう。
新型86のプラットフォームは「SGP」を採用
新型86はトヨタの次世代プラットフォームTNGAではなく、スバルの「SGP(スバルグローバル プラットフォーム)」を採用する見込みとなっています。
SGPは2016年に発表されたスバルの次世代プラットフォームで「スバル史上最高レベルの総合性能進化」と謳われ、現行車種では2016年にフルモデルチェンジしたインプレッサと2017年にフルモデルチェンジしたXVに採用されています。
86はトヨタとスバルの友好的な関係のもと開発されています。
開発費用は両社で折半され、役割分担などもトヨタとスバルが連絡を取り合い進められています。今回のフルモデルチェンジで採用されるプラットフォームはスバルのSGPですが、これも次期86の進化に必要な選択だったと言えます。
パワートレインにはハイブリッドをラインナップ
新型86のパワートレインは現行86に採用されている2.0L 水平対向4気筒直噴DOHC自然吸気(ターボ無し)のエンジンが引き続き採用されますが、その他にも複数のエンジンがラインナップされる可能性があります。
ラインナップされる可能性のあるエンジンは、スバルが新開発した2019年に投入予定の次世代エンジン1.6L水平対向ダウンサイジング直噴ターボです。エネルギーの膨張率を上げ従来よりも熱効率が良くなる希薄燃焼(リーンバーン)を備えたエンジンはスバル初の技術で最大出力は220PSとなっています。
そしてフルモデルチェンジで注目されるパワートレインがトヨタのハイブリッドエンジンです。
GR HVスポーツコンセプトに搭載されたTHS-Rを市販レベルに落とし込み、エンジンとモーターの組み合わせで現行86の200PSを越える最高出力を目指します。
パワートレインについて現行型よりも400L大きい2,400Lのエンジンを搭載する噂も流れています。このエンジンの詳細はまだ確認できていませんが、2018年夏に発売される新型カローラハッチバックや2019年春に発売される新型RAV4に搭載予定の、新開発の2.5Lハイブリッドエンジンと関係しているかもしれません。
モデルチェンジする新型86にオープンモデルを追加
ジュネーブモーターショー2013に登場した2013年に登場した「FT-86オープンコンセプト」が2022年にフルモデルチェンジする新型86になる可能性もあります。
日本で市販されているオープンスポーツはマツダのロードスター、ダイハツのコペン、ホンダのS660の3台しかありません。
需要が少なく採算が合わないなどの理由により販売に力を入れ難い分野ですが、既存車種にオープンモデルを追加する形を取ることで開発費を極力抑えることができます。
オープンモデルはライバルが少なく「FT-86オープンコンセプト」は国内オープンモデル唯一の4人乗り仕様です。
魅力的な86オープンモデルはトヨタの強力な販売力も相まって、利益を見込める台数を販売できる可能性が高いため、次期86にもオープンモデルが追加されることが考えられます。
現行86 GTグレードのスペックを紹介
2012年に販売された86はトヨタにとってMR-S以来5年振りのライトスポーツ復活となりました。
車名の由来はトヨタの伝説的名車、4代目カローラレビンの車両型式番号AE86から取られた名称「ハチロク」からきています。
ハチロクこと4代目カローラレビンは人気漫画の影響もあり世界中で愛されていて、86もまたハチロクの進化を体現した車として世界的に人気となっています。
2022年にモデルチェンジ予定の現行86 GTグレードのスペックを紹介します。
全長 | 4,240mm |
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全幅 | 1,775mm |
全高 | 1,320mm |
室内長 | 1,615mm |
室内幅 | 1,490mm |
室内高 | 1,060mm |
ホイールベース | 2,750mm |
最低地上高 | 130mm |
最小回転半径 | 5.4m |
車両重量 | 1,260kg |
総排気量 | 1.998L |
エンジン種類 | 水平対向4気筒 直噴DOHC |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(ハイオク) |
最大出力 | 147kW(200PS)/7,000rpm |
最大トルク | 205Nm(20.9kgm)/6,400~6,600rpm |
乗車定員 | 4名 |
JC08モード燃費 | 12.4km/L |
ボディカラー | 全7色 |
価格 | 3,048,840円~ |
トヨタの2シータースポーツ86(型式:ZN6)の画像5枚
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モデルチェンジした86は運動性能と低燃費を実現して登場
2022年にフルモデルチェンジ予定となっている次期86はスバルの次世代プラットフォームSGPと新たなパワートレインを搭載して登場します。
今まで以上のスペックで登場することは間違いなく、トヨタのライトスポーツの新たな歴史を作ることになるでしょう。
日本の自動車メーカーがタッグを組んだ夢のマシンの進化に期待しましょう。