スポーツカーの新車価格表

国産スポーツカーのメーカー別比較 価格とスペックを徹底解説

国産スポーツカーのエンジン性能・駆動方式・価格帯をまとめて比較。S660・NSX・WRX STI・スイフトスポーツなど生産終了となった名車の諸元も掲載。購入検討中の方が知っておきたい現行ラインナップの動向まで網羅しています。

国産スポーツカーのメーカー別比較 価格とスペックを徹底解説

国産スポーツカーの新車販売価格表とメーカー別・車種別の性能比較

新型スープラ

トヨタのスープラが2019年春に復活し、国産スポーツカーはその後も進化を続けています。GR86・GRヤリス・GRカローラといったGRブランドの拡充、日産フェアレディZの7代目復活など、国産スポーツカーは再び活気を取り戻しつつあります。一方でS660・NSX・WRX STI・スイフトスポーツといった名車が相次いで生産終了となるなど、ラインナップの変動も続いています。

ここでは、スポーツカー好きならチェックすべき、国産スポーツカーのメーカー別・車種別スペック情報と価格帯の目安をお届けします。なお、本記事で掲載している価格・スペックは各車の代表的なモデル・グレード時点の参考数値であり、現在の販売状況や価格は変更されている場合があります。購入を検討される際は必ず販売店や公式サイトでご確認ください。

国産スポーツカーの価格帯~軽スポーツから1,000万円超のスーパーカーまで幅広いラインナップ

アルトワークスとホンダNSX

国産スポーツカーの価格帯は、軽自動車規格の200万円前後から1,000万円を超えるスーパーカーまで非常に幅広く設定されていました。記事作成時点において新車価格が1,000万円を超えていたのは「NSX」「GT‐R」「LC」の3台で、200万円以下に抑えられていたのは「S660(β)」「アルトワークス」「コペン(Robe)」「アクセラスポーツ(15S・15C 2WD)」「スイフトスポーツ」などでした。

ただし、これらの車種の多くはその後生産終了・モデルチェンジを迎えており、現在の購入可否や価格は大きく変化しています。各車種の詳細については以下で解説します。

現行型国産スポーツカーが搭載するエンジンの特長とグレード別の新車販売価格

各メーカーの国産スポーツカーが搭載するエンジンやコックピットの特徴を、メーカー別に紹介します。また、代表的な車種のスペック情報も合わせてお届けします。

トヨタはGRブランドを中核に国産スポーツカーの開発を積極的に推進

SUPRAと86

日本を代表する自動車メーカーであるトヨタは、コンパクトカーやミニバン、セダンで数多くの車種を販売しています。スポーツカーに関しては、2019年4月にフラッグシップスポーツカーであるスープラを復活させ、2021年にはスバルとの共同開発モデル「86」を「GR86」へと進化させました。さらにモータースポーツ参戦車両を市販化する逆転の発想でGRヤリス・GRカローラも展開し、GRブランドを国産スポーツカーの中核に据えています。

スバルと共同開発した「86」はアクセル操作に連動するサウンドをコックピットに伝えて運転中の爽快感を向上

TOYOTA86

86は、スバルと共同開発したFRレイアウトのクーペタイプの国産スポーツカーです。2012年4月より発売を開始した86は、トヨタブランドにとっては、MR‐S以来5年ぶりにラインナップされたスポーツカーでした。2021年10月にはフルモデルチェンジし、GRブランドの「GR86」に刷新されています。以下のスペックは先代「86(ZN6型)」のものです。

兄弟車であるBRZと共有する水平対向4気筒直噴DOHCエンジンは、管内直接噴射とポート噴射を運転シーンに合わせて最適制御する専用ツインインジェクターを装備する「D‐4S」を採用することで、環境性能と動力性能を高水準化させています。

86は、吸気サウンドデバイス「サウンドクリエーター」を搭載して、アクセル操作に連動するサウンドをコックピット内に伝えて、運転中の臨場感と爽快感を高めるのが特長です。

トヨタ86のコクピット 86はトヨタ車最小径ステアリングホイールを採用するスポーツカー

86は、操舵性と握りやすさを徹底追求した「トヨタ車最小径ステアリングホイール」や、昼間でも視認性に優れた3眼タイプのコンビネーションメーターをコックピットに配備しています。

86(GT)の主要諸元
全長 4,240mm
全幅 1,775mm
全高 1,320mm
ホイールベース 2,570mm
駆動方式 FR
変速機 6速マニュアル 6‐Speed SPDS
燃費(JC08) 11.8km/L 12.8km/L
最小回転半径 5.4m
エンジン FA20 水平対向4気筒 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS
総排気量 1.998L
最高出力 152kW/7,000rpm 147kW/7,000rpm
最大トルク 212Nm/6,400~6,800rpm 205Nm/6,400~6,600rpm
乗車定員 4名

ホンダは「シビックTYPE R」を中心に国産スポーツカーのラインナップを維持

モータースポーツに積極的なホンダは、F1参戦などを通じて蓄積した技術を市販車に落とし込み、数々の国産スポーツカーを生み出してきました。かつては「S660」「シビック TYPE R」「NSX」の3本柱でラインナップを形成していましたが、S660は2022年3月に、NSX(2代目)は2022年末に、それぞれ生産終了となっています。現在の国産スポーツカーとしては、後継のFL5型シビック TYPE R(2022年9月発売)が主力を担っています。

「S660」はMRレイアウトを採用して走行性能を引き上げるオープンタイプの国産スポーツカー(生産終了)

ホンダS660

S660は、MR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)レイアウトを採用するオープンタイプの軽スポーツカーです。2015年の発売以来、軽自動車規格のミッドシップスポーツとして国内外から高い評価を受けましたが、安全・環境規制への対応コストなどを理由に2022年3月をもって生産終了となりました。新車での購入はできません。

S660は、専用設計のターボチャージャー付DOHCエンジンや、ダイレクトな変速感を楽しめる6速MTのほか、路面状況に応じて最適な減衰力へ調整できる4輪独立懸架サスペンション、横浜ゴムと共同開発した前後異径専用タイヤを搭載し、軽自動車規格のスポーツカーの可能性を最大限に引き上げたモデルでした。

S660 主要諸元(参考値・生産終了モデル)
タイプ α β
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,180mm
ホイールベース 2,285mm
駆動方式 MR
変速機 無段変速オートマチック 6速マニュアル 無段変速オートマチック 6速マニュアル
車両重量 850kg 830kg 850kg 830kg
燃費(JC08) 24.2km/L 21.2km/L 24.2km/L 21.2km/L
最小回転半径 4.8m
エンジン S07A型 水冷直列3気筒横置
総排気量 0.658L
最高出力 47kW/6,000rpm
最大トルク 104Nm/2,600rpm
乗車定員 2名
「シビック TYPE R」はニュルブルクリンク北コースでFF市販車最速を記録した国産スポーツカー

シビック TYPE R

「シビック タイプ R」は、 1997年8月に6代目シビックのマイナーチェンジ時に追加設定されて誕生した国産スポーツカーです。

2017年9月に日本市場での販売を開始した5代目シビックタイプR(FK8型)は、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースのタイムアタックで、2017年4月時点においてFF市販車最速タイムを樹立しました。その後、2022年9月には6代目(FL5型)へとモデルチェンジし、FK8よりさらに進化したパフォーマンスを実現しています。以下のスペックはFK8型の参考値です。

FK8が搭載する専用設計の2.0L VTEC TURBOエンジンは、低慣性モノスクロール・ターボチャージャーと多段噴射インジェクターによる直噴システム、電動ウエストゲートによる過給圧制御を採用し、燃費性能と動力性能を高次元で両立しています。

シビック TYPE Rの赤と黒を基調としたコックピット 赤と黒を基調としたコックピットは、ドライバーのスポーツマインドを刺激します

コックピットには、強力なコーナリングGがかかっても安定した着座姿勢をキープできるTYPE R専用シートや、ダイレクトな操舵感にこだわった本革巻きステアリングホイールが配置されています。

シビック TYPE R(FK8型)の主要諸元(参考値)
全長 4,560mm
全幅 1,875mm
全高 1,435mm
ホイールベース 2,700mm
駆動方式 FF
変速機 6速マニュアル
車両重量 1,390kg
燃費(JC08) 12.8km/L
最小回転半径 5.9m
エンジン K20C 水冷直列4気筒横置DOHC
総排気量 1.995L
最高出力 235kW/6,500rpm
最大トルク 400Nm/2,500‐4,500rpm
乗車定員 4名
国産車で最も高価だったNSXは3モーターハイブリッドシステムによって圧倒的な走りを実現したスーパーカー(生産終了)

ホンダNSX

初代モデルが1990年に誕生したNSXは、市販車として世界で初めてオールアルミモノコックボディを採用するなど、各時代をリードしてきた日本を代表するスポーツカーです。

2016年に誕生した2代目NSXは3.5L V6ツインターボエンジンと3基のモーターを組み合わせた3モーターハイブリッドシステムを搭載し、従来の国産スポーツカーでは到達できなかったハイレスポンスな走りを実現しました。しかし、2022年末をもって2代目NSXも生産終了となっており、新車での購入はできません。後継モデルについてホンダから正式な発表はされていません。

カーボンファイバーや耐高温性プラスチックなどの素材を最適配置して完成させたNSXのボディは、耐久性や空力特性においても圧倒的なパフォーマンスを発揮していました。

NSX 主要諸元(参考値・生産終了モデル)
全長 4,490mm
全幅 1,940mm
全高 1,215mm
ホイールベース 2,630mm
駆動方式 4WD(SPORT HYBRID SH‐AWD)
変速機 9速オートマチック+パドルシフト
車両重量 1,800kg
燃費(JC08) 12.4km/L
最小回転半径 5.9m
エンジン JNC 水冷V型6気筒縦置 DOHC
総排気量 3.492L
最高出力 373kW/6,500‐7,500rpm
最大トルク 550Nm/2,000‐6,000rpm
モーター H2‐H3‐H3 交流同期電動機
最高出力 前(H3) 27kW/4,000rpm(1基当り)
後(H2) 35kW/3,000rpm
最大トルク 前(H3) 73Nm/0‐2,000rpm(1基当り)
後(H2) 148Nm/500‐2,000rpm(1基当り)
乗車定員 2名

日産は「フェアレディZ」7代目復活と「GT‐R」で国産スポーツカーの伝統を守り続ける

日産は、フェアレディZやGT‐Rといった日本を代表するスポーツカーを展開してきました。フェアレディZは2022年に7代目(RZ34型)へとモデルチェンジし、復活を果たしています。GT‐Rは長年にわたってラインナップを維持してきましたが、2024年モデルで国内向け新車販売が事実上終了しており、後継モデルに関する情報は公表されていません。

歴代モデルが世界で愛され続ける「フェアレディZ」は美しいエクステリアも魅力的な国産FRスポーツカー

日産フェアレディZ

1969年に初代モデルが誕生したフェアレディZは、ヨーロッパの高級GTと同レベルのスペックと美しいエクステリアをリーズナブルな価格で実現し、北米市場などで大人気となったクーペタイプの国産スポーツカーです。

フェアレディZは、1970~1980年代にかけて世界ラリー選手権などのレース活動に積極的に参戦して、日産の技術力を世界に知らしめました。

以下のスペックは6代目(Z34型)のものです。2022年には7代目(RZ34型)へフルモデルチェンジし、3.0L V6ツインターボエンジン(最高出力405ps)を搭載するなど大幅な性能向上を果たしています。

フェアレディZ(Z34型)の主要諸元(参考値)
全長 4,260mm
全幅 1,845mm
全高 1,315mm
ホイールベース 2,550mm
駆動方式 2WD
変速機 6速マニュアル 7速オートマチック
車両重量 1,500kg 1,510kg
燃費(JC08) 9.1km/L 9.2km/L
最小回転半径 5.0m
エンジン VQ37VHR DOHC V型6気筒
総排気量 3.696L
最高出力 247kW/7,000rpm
最大トルク 365Nm/5,200rpm
乗車定員 2名
日産のスポーツブランドを支え続けてきたGT‐Rはマルチパフォーマンスを具現化するプレミアムカー
  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specのエクステリアGT-R プレミアムエディション T-specのエクステリア
  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specのリヤウイングGT-R プレミアムエディション T-specのリヤウイング
  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specの純正ホイールGT-R プレミアムエディション T-specの純正ホイール
  • R35 GT-R プレミアムエディション T-specのリヤバッジGT-R プレミアムエディション T-specのリヤバッジ

GT‐Rは、スカイラインGT‐Rの後継車種として2007年12月に日本市場での販売を開始したノッチバッククーペタイプのスポーツカーです。SUPER GTなどのモータースポーツで好成績を収め続け、その技術を市販車にも積極的に導入してきました。GT‐Rは2024年モデルをもって国内向け新車販売が事実上終了しており、後継モデルの発表はされていません。

GT‐R専用VR38DETTエンジンは、気筒別点火時期制御技術によってノッキングを抑制し、気筒ごとに燃焼圧力を最大化することで、燃費への影響を抑えながら最高出力と最大トルクを向上させています。GR6型デュアルトランスミッションはMモード(パドルシフトによるマニュアル操作)とAモードを簡単に切り替えられる設計で、マルチパフォーマンスというコンセプトを具現化しています。

GT-Rのコックピットは、国産車では数少ないプレミアムスポーツカーにふさわしい上質な仕上がりです。「R」「NORMAL」「SAVE」の3つの走行モードを選べるセットアップスイッチなどが最適配置され、ヒューマン・マシン・インターフェースの理念を実現しています。

GT‐R(Pure edition)主要諸元(参考値)
全長 4,710mm
全幅 1,895mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,780mm
駆動方式 4WD
変速機 デュアルクラッチ
車両重量 1,980kg
燃費(JC08) 8.8km/L
最小回転半径 5.7m
エンジン VR38DETT
総排気量 3.799L
最高出力 419kW/6,800rpm
最大トルク 637Nm/3,300‐5,800rpm
乗車定員 4名

マツダはロードスターを中心にスポーツカーの魅力を追求し続けている

マツダは、ロータリーエンジンを搭載したRXシリーズで自社のスポーツカーメーカーとしてのブランド力を構築してきました。現在マツダがラインナップするスポーツカーは「ロードスター」と「ロードスターRF」の2車種です。かつてラインナップしていた「アクセラスポーツ」は、2019年のフルモデルチェンジで「MAZDA3(マツダ3)」に車名変更されています。なおロータリーエンジンはMX-30 R-EVにレンジエクステンダーとして復活しており、次世代ロータリースポーツへの期待も高まっています。

小型オープンカー市場を開拓した「ロードスター」は世界累計生産台数130万台超のグローバルモデル

マツダロードスター

1989年に誕生した初代ロードスターは、二人乗り小型オープンカー市場を開拓し、世界累計生産台数130万台を超えるグローバルモデルへと成長しました(マツダ公表値)。現行の4代目(ND型)は2015年に発売され、2024年には「アシンメトリックLSD」が採用されるなど、持ち味の軽快な走りにさらなる磨きがかかっています。

ロードスターは、専用設計の鍛造クランクシャフトや高剛性のパワー・プラント・フレーム、軽量フライホイールなどを採用することで、マツダが目指す「人馬一体」の走りをドライバーに体感させます。

搭載するエンジンは、アクセルを踏み込めば即座に力強いトルクが発揮されるFR専用設計のSKYACTIV‐Gです。フロントにダブルウィッシュボーン式、リヤにマルチリンク式サスペンションを設置し、後輪駆動ならではのフットワークの軽さを実現しています。

ロードスターの主要諸元
全長 3,915mm
全幅 1,735mm
全高 1,235mm
ホイールベース 2,310mm
駆動方式 2WD(FR)
変速機 6MT  6EC‐AT
車両重量 1,010kg 1,050kg
燃費(WLTC) 16.8km/L 17.2km/L
最小回転半径 4.7m
エンジン SKYACTIV‐G 1.5 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 1.496L
最高出力 97kW/7,000rpm
最大トルク 152Nm/4,500rpm
乗車定員 2名
ロードスターRFはファストバックスタイルの美しさとオープン走行を両立するプレミアムスポーツカー

マツダロードスターRFのリアビュー

ロードスターRFは、ベースとするロードスターにリトラクタブルハードトップを設置して改良を加えたオープンタイプのスポーツカーです。

ファストバックスタイルの美しさを追求する同車は、2016年次の「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞しました。

ロードスターRF専用のSKYACTIV‐G 2.0は、高速道路での追い越しや郊外のワインディングロードなど、あらゆる走行シーンで優れた走行性能を発揮します。

ビルシュタイン社製ダンパーを装備するフロントサスペンション 最上級グレードRSは標準装備を充実させてスポーツカーとしての完成度を高める

最上級グレードのRSは、エンジンサウンドに軽快さを加える「インダクションサウンドエンハンサー」と、専用チューニングを施したコーナリング性能の高い「ビルシュタイン社製ダンパー」を標準装備し、スポーツカーとしての完成度をさらに高めています。

ロードスターRFの主要諸元
全長 3,915mm
全幅 1,735mm
全高 1,245mm
ホイールベース 2,310mm
駆動方式 2WD(FR)
変速機 6MT  6EC‐AT
車両重量 1,100kg 1,130kg
燃費(WLTC) 15.8km/L 15.2km/L
最小回転半径 4.7m
エンジン SKYACTIV‐G 2.0 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 1.997L
最高出力 135kW/7,000rpm
最大トルク 205Nm/4,000rpm
乗車定員 2名
マツダの「SKYACTIV TECHNOLOGY」を積極採用したアクセラスポーツはMAZDA3へ統合(車名変更)

マツダアクセラスポーツ

アクセラは、マツダを長年支えてきたファミリアに代わる世界戦略車として2003年に初代モデルが誕生しました。4ドアセダンとともに発売された「アクセラスポーツ」は5ドアハッチバックスタイルのスポーツカーです。

2013年にフルモデルチェンジで誕生した3代目BM系は、マツダの新デザイン哲学「魂動‐Soul of Motion」を採用し、エネルギッシュで躍動感あふれるエクステリアを完成させました。なお、アクセラの車名は2019年のフルモデルチェンジ時に「MAZDA3(マツダ3)」へと変更されており、アクセラの名称は現在は使用されていません。以下は3代目アクセラスポーツのスペックです。

アクセラスポーツは、マツダの「SKYACTIV TECHNOLOGY」を積極的に採用して、走りを進化させ続けた車です。ガソリン車が搭載するSKYACTIV‐Gは、高圧縮燃焼によってエンジン効率を飛躍的に高め、低燃費性と優れた静粛性を実現しています。

アクセラスポーツ ガソリン車のエンジンスペック(参考値)
エンジン SKYACTIV‐G 1.5 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
総排気量 1.496L
駆動方式・変速機 2WD・6EC‐AT 2WD・6MT 4WD(6EC‐AT)
最高出力 82kW/6,000rpm
最大トルク 144Nm/3,500rpm
燃費(JC08) 20.4km/L 19.2km/L 17.8km/L
アクセラスポーツ ディーゼル車のエンジンスペック(参考値)
エンジン SKYACTIV‐D1.5 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ
SKYACTIV‐D2.2 水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ
総排気量 1.498L 2.188L
駆動方式・変速機 2WD・6EC‐AT 2WD・6EC‐AT 2WD・6MT 4WD・6EC‐AT 4WD・6MT
最高出力 77kW/4,000rpm 129kW/4,500rpm
最大トルク 270Nm/1,600-2,500rpm 420Nm/2,000rpm
燃費(JC08) 21.6km/L 19.6km/L 21.4km/L 18.0km/L 19.6km/L

ディーゼル車が搭載するSKYACTIV‐Dは、急速多段燃焼や可変ジオメトリーターボチャージャーなどの新技術によって、ストレスのない加速フィールと心地よい低振動走行を実現しています。

アクセラスポーツのコックピット アクセラスポーツのコックピットは人間中心設計をコンセプトに掲げている

人間中心設計をコンセプトに完成したコックピットは、ステアリングの操作性やシートの座り心地にこだわり、コントロールのしやすさを意識したオルガン式アクセルペダルなど各パーツも充実しています。

スズキのスポーツカーは燃費が良くコストパフォーマンスが高い(各モデルの販売状況に注意)

軽自動車やコンパクトカーを中心に展開するスズキは、「アルトワークス」と「スイフトスポーツ」という2車種の国産スポーツカーを展開してきました。リーズナブルな価格設定ながら、燃費も良く走行性能も高いと評判でした。ただし、アルトワークスは2021年のアルト8代目フルモデルチェンジ時にラインナップに設定されず、スイフトスポーツ(ZC33S型)も2025年11月に生産終了となっています。いずれも現在は新車での購入ができません。

「アルトワークス」は軽自動車規格で走行性能を追求した国産スポーツカー(生産終了)

アルトワークス

アルトワークスは、操縦安定性を向上させる高性能タイヤやアルミホイール、KYB製ショックアブソーバーと新開発サスペンションにWORKS専用チューニングを施して、走行性能を限界まで引き上げたスズキを代表するスポーツカーでした。

搭載されたR06A型ツインカムターボエンジンは、シリンダーヘッドとエキゾーストマニホールドを一体化しターボチャージャーを直接取り付ける設計で、加速レスポンスを高めています。

アルトをベースとして開発された「アルトワークス」が最も意識したのは、操る楽しさの追求でした。専用のショートストロークシフトを採用した5速マニュアルトランスミッションは、シフトチェンジ時に心地よい操作フィーリングを提供していました。2021年12月のアルト8代目フルモデルチェンジ時にワークスグレードは設定されず、実質廃番となっています。

アルトワークスの主要諸元(参考値・生産終了モデル)
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,500mm
ホイールベース 2,460mm
駆動方式 2WD(前2輪駆動) フルタイム4WD
変速機 5MT 5AGS 5MT 5AGS
車両重量 670kg 690kg 720kg 740kg
燃費(JC08) 23.0km/L 23.6km/L 22.0km/L 22.6km/L
最小回転半径 4.6m
エンジン R06A型 水冷直列3気筒インタークーラーターボ DOHC12バルブVVT
総排気量 658cc
最高出力 47kW/6,000rpm
最大トルク 100Nm/3,000rpm
乗車定員 4名
スズキの新プラットフォーム「HEARTECT」を採用したスイフトスポーツはブースタージェットエンジンで低燃費と高出力を実現(生産終了)

スズキスイフトスポーツ

「スイフトスポーツ」は2003年6月のスイフトのマイナーチェンジで誕生した、躍動感のあるボディラインを特長とするハッチバックスタイルのスポーツカーです。

2017年9月のフルモデルチェンジで誕生した4代目(ZC33S型)スイフトスポーツは、スズキの新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用し、走る・曲がる・止まるといった基本性能を向上させました。1.4Lターボエンジン(ブースタージェット)を搭載し、シリーズ初の3ナンバーボディとしながらも車重は先代より軽量化を達成しています。しかしZC33S型は2025年11月に生産終了となり、現在は新車での購入ができません。

コンピューターシミュレーションと風洞実験を繰り返して完成されたスイフトスポーツの流麗なボディラインには、スポーツ走行をアシストする優れた空力特性が備わっていました。

スイフトスポーツ(ZC33S型)の主要諸元(参考値・生産終了モデル)
全長 3,890mm
全幅 1,735mm
全高 1,500mm
ホイールベース 2,450mm
駆動方式 2WD(前2輪駆動)
変速機 6MT 6AT
車両重量 970kg 990kg
燃費(JC08) 16.4km/L 16.2km/L
最小回転半径 5.1m
エンジン K14C型 水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボ DOHC16バルブVVT
総排気量 1.371L
最高出力 103kW/5,500rpm
最大トルク 230Nm/2,500‐3,500rpm
乗車定員 5名

ダイハツはヨーロピアンテイストのオープンスポーツカー「コペン」を展開

軽自動車を中心に展開するダイハツがラインナップするスポーツカーは、着脱構造による外板の着せ替えを特長とする「コペン」です。ダイハツは1965年から1968年にかけてヨーロピアンテイストのオープンスポーツカー「コンパーノ・スパイダー」を販売した歴史を持ち、オープン系スポーツに強みがある自動車メーカーです。

コペンは「DRESS‐FORMATION」でエクステリアパーツを自由に交換できる着せ替えも楽しめる国産スポーツカー

ダイハツコペンXPLAY

コペンは簡単操作でルーフを開閉できる軽自動車規格のオープンスポーツカーです。外板を樹脂化することでエクステリアパーツの自由な着せ替えを可能にする「DRESS‐FORMATION」や、ルーフの素材感や色の組み合わせを選べるDラッピングを用意するなどお洒落な車です。

同車は、高圧ガスを単筒に封入して常に安定した減衰特性を発揮する「ビルシュタイン製ショックアブソーバー」を採用し、走りの魅力も追求しています。搭載するエンジンは、走行状況に応じて吸気バルブの開閉タイミングを調整しスムーズな加速性能を実現する3気筒DOHCターボです。なお、2019年4月には開閉式ガラスハッチを特長とする「コペンクーペ」が限定200台で発売されました。

コペン主要諸元
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,280mm
ホイールベース 2,230mm
駆動方式 FF(前2輪駆動)
変速機 CVT 5速マニュアル
車両重量 870kg 850kg
燃費(JC08) 25.2km/L 22.2km/L
最小回転半径 4.6m
エンジン KF型 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置
総排気量 658cc
最高出力 47kW/6,400rpm
最大トルク 92Nm/3,200rpm
乗車定員 2名

スバルはBRZとWRX S4でボクサーエンジンの走りを継承

スバルは自慢のボクサーエンジンを進化させ、数々のモータースポーツで勝利を収めてきました。現在スバルがラインナップするスポーツカーは、トヨタと共同開発した「BRZ」(2代目・ZD8型)と「WRX S4」の2車種です。かつてのフラッグシップスポーツカーである「WRX STI」はEJ20 Final Editionが完売した後に国内での新規販売が終了しており、新車での購入はできません。

BRZのエクステリアはBOXERエンジンが可能とする低重心走行を最大限に楽しめるように設計

スバルBRZ

BRZは、スバルとトヨタが共同開発した2ドアクーペタイプのスポーツカーです。初代は2012年3月に発売され、2021年にはフルモデルチェンジし2代目(ZD8型)へと進化しています。トヨタブランドで販売するGR86が兄弟車にあたります。以下のスペックは初代(ZC6型)のものです。

初代モデルが搭載するFA20水平対向エンジンは、走行性能と環境性能を両立するために、高剛性シリンダーブロックを採用し、筒内直接噴射とポート噴射を回転数に応じて制御する「D‐4S」を導入しています。

BRZのエクステリアは、スバル自慢のBOXERエンジンが可能とする低重心走行を最大限に楽しめるように意識して設計されています。

BRZ(初代・STI Sport)の主要諸元(参考値)
全長 4,240mm
全幅 1,775mm
全高 1,320mm
ホイールベース 2,570mm
駆動方式 RWD(後輪駆動)
変速機 6MT E‐6AT
車両重量 1,250kg 1,270kg
燃費(JC08) 11.6km/L 11.8km/L
最小回転半径 5.4m
エンジン FA20 水平対向4気筒 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS
総排気量 1.998L
最高出力 152kW/7,000rpm  147kW/7,000rpm
最大トルク 212Nm/6,400~6,600rpm 205Nm/6,400~6,600rpm
乗車定員 4名
スバルのフラッグシップスポーツカー「WRX STI」はデジタルコックピットでもドライバーを満足させた名車(国内新車販売終了)

スバルWRX‐STI

WRX‐STIは、インプレッサのスポーツ仕様車の遺伝子を受け継ぎながら進化を続けてきた、スバルのフラッグシップスポーツカーです。しかし最終特別仕様車「WRX EJ20 Final Edition」が完売した後、WRX STIは国内向け新車販売を終了しています。後継モデルの国内投入は公表されていません。

2018年4月の一部改良で誕生したモデルは、パワフルな走りと優れた加速特性を、緻密にチューニングされたECU制御と「2.0L BOXER DOHC 16バルブ デュアルAVCSツインスクロールターボエンジン」の組み合わせによって実現しました。

エクステリア最大の特徴である大型インタークーラーは、ワイドな吸気口によって空冷効率を高め、高温状態のエンジンを素早く冷やして性能を確保します。

WRX STIのデジタルコックピットはスバリストからの評価も高い WRX STIのデジタルコックピットはスバリストからの評価も高い

WRX STIは、多彩なメニュー画面を持つマルチインフォメーションディスプレイ付ルミネセントメーターによって、運転に必要な情報をクリアに表示できるデジタルコックピットを完成させています。

WRX STIの主要諸元(参考値・国内新車販売終了モデル)
車種 STI STI Type S
全長 4,595mm
全幅 1,795mm
全高 1,475mm
ホイールベース 2,650mm
駆動方式 AWD(常時全輪駆動)
変速機 6MT
車両重量 1,490kg
燃費(JC08) 9.4km/L
最小回転半径 5.6m
エンジン EJ20 水平対向4気筒 2.0L DOHC 16バルブ デュアルAVCS ツインスクロールターボ
総排気量 1.994L
最高出力 227kW/6,400rpm
最大トルク 422Nm/4,400rpm
乗車定員 5名

レクサスの「RC」や「LC」はモータースポーツで好成績を収めるラグジュアリークーペ

世界市場を意識するトヨタのラグジュアリーブランドであるレクサスは、「LX」や「RX」などのSUV、「LS」や「IS」などのセダンを中心にカーラインナップを行っています。

レクサスは「RC」や「LC」といったクーペタイプのスポーツカーをモータースポーツに参戦させ、その技術力の高さをアピールしています。なお「GS」は生産終了となっており、現在は新車での購入ができません。

GT500クラスでタイトルを獲得した「RC」は車との一体感を堪能できるスポーツシートを採用

レクサスRC

RCは、トヨタがレクサスブランドで展開する2ドアクーペです。RCの競技車両は、2014年から2016年にかけてSUPER GTのGT500クラスに参戦し、チームタイトルを獲得するなどスポーツカーとしての走行性能を披露しました。

現行型は、直列4気筒2.0Lターボの「RC300」、V型6気筒3.5Lエンジンの「RC350」、直列4気筒2.5Lハイブリッドの「RC300h」の3タイプを展開しています。

RC350が搭載するV6 3.5Lエンジンは、運転系パーツをスリム化して力強くリズミカルな加速フィールを実現しています。シリンダーヘッド内の冷却システムを強化し、VVT‐iWを採用することで、運動性能と環境性能を徹底的に追求しています。

RCは、デザイン性とホールド性に優れた表皮一体発泡フロントスポーツシートを採用しており、着座するだけで車との一体感を感じながらドライビングを楽しめます。

RC 350(F SPORT)の主要諸元
全長 4,700mm
全幅 1,840mm
全高 1,395mm
ホイールベース 2,730mm
駆動方式 2WD(FR)
変速機 8‐Speed SPDS(電子制御8速オートマチック)
車両重量 1,700kg
燃費(JC08) 10.2km/L
最小回転半径 5.0m
エンジン 2GR‐FKS V型6気筒
総排気量 3.456L
最高出力 234kW/6,600rpm
最大トルク 380Nm/4,800rpm
乗車定員 4名

スピンドルグリルを初採用した「GS」はスポーツセダン市場を牽引してきたレクサスの名車(生産終了)

レクサスGS

トヨタがレクサスブランドで販売したスポーツセダン「GS」は、初代と2代目まで国内市場では「アリスト」として販売されていました。2012年のフルモデルチェンジで誕生した4代目は、レクサスのフロントマスクの代名詞「スピンドルグリル」を初採用し、空力性能を大幅に向上させました。GS(4代目)はすでに生産終了となっており、現在は新車での購入ができません。

GS300が搭載した直列4気筒2.0Lターボエンジンは、ツインスクロールターボチャージャーとDual VVT‐i、燃焼効率最適化システム「D‐4ST」を組み合わせることで、機敏な動力性能と伸びのある加速特性を実現しました。

カラーヘッドアップディスプレイをメーカーオプションで追加すれば、GSのコックピットはさらに運転を楽しめる空間となっていました。

GS 300(F SPORT)の主要諸元(参考値・生産終了モデル)
全長 4,880mm
全幅 1,840mm
全高 1,455mm
ホイールベース 2,850mm
駆動方式 2WD(FR)
変速機 8‐Speed SPDS
車両重量 1,680kg
燃費(JC08) 13.0km/L
最小回転半径 5.3m
エンジン 8AR‐FTS 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
総排気量 1.998L
最高出力 180kW/5,800rpm
最大トルク 350Nm/1,650~4,400rpm
乗車定員 5名

熟練職人が丹精を込めて完成させたパーツを採用する「LC」はSUPER GTで圧倒的な走行性能を発揮したレクサスのフラッグシップクーペ

レクサスLC

2017年3月に日本市場での発売を開始した「LC」は、レクサスブランドのフラッグシップクーペです。同年にSUPER GTのGT500クラスに参戦し、その圧倒的な走行性能で好成績を収めました。

レクサスLC500hのエクステリア レクサスLC500hのエクステリア

レクサスLC500hのリヤビュー レクサスLC500hのリヤビュー

レクサスLC500hが採用する新開発のマルチステージハイブリッドシステムは、変速機構を直列に配置するなどの改良によってエンジンとモーターの駆動力を最大化し、発進・低速域・高速域のあらゆる場面での加速性能を大幅に引き上げています。

同ハイブリッドシステムは、センサーで取得した加速度遷移データからドライバーの意志を推定するDMI制御を採用し、意のままにクルマを操る感覚を提供します。

LCは、熟練職人が丹精を込めて完成させたステアリングホイールやシフトノブ、着座圧力を最適に分配してサーキット走行時でも安定した姿勢を確保できる本革スポーツシートを採用し、ドライバーとクルマとの一体感を高めています。

LC500hの主要諸元
全長 4,770mm
全幅 1,920mm
全高 1,345mm
ホイールベース 2,870mm
駆動方式 2WD(FR)
変速機 マルチステージハイブリッドトランスミッション(電気式無段変速機)
車両重量 2,000kg
燃費(JC08) 15.8km/L
最小回転半径 5.4m
エンジン 8GR‐FXS V型6気筒
総排気量 3.456L
最高出力 220kW/6,600rpm
最大トルク 356Nm/5,100rpm
モーター 2NM 交流同期電動機
最高出力 132kW
最大トルク 300Nm
乗車定員 4名

国産スポーツカーは更なる走りを追求するために進化を続けていく

国産車のスポーツカー

純粋に走りを追求するスポーツカーは、一度は所有してみたいと思わせる魅力を存分に秘めています。今回紹介した情報は、自分の予算や用途に合った国産スポーツカーを検討する際の参考になります。ただし、S660・NSX・WRX STI・アルトワークス・スイフトスポーツなど生産終了となったモデルも多く、現在の購入可否は必ず最新情報を確認してください。

GR86・GRヤリス・フェアレディZ(7代目)・ロードスターなど、現在も購入できる国産スポーツカーは、エンジンだけでなくコックピットやエクステリアにおいても徹底したこだわりを見せています。空力特性を追求した芸術的なエクステリアと、デジタル化が進むコックピットは、ドライバーのスポーツマインドをさらに刺激します。

環境規制が厳しさを増す中でも、各メーカーは電動技術とスポーツ性能の融合という新たな方向性で、国産スポーツカーの進化を追求し続けています。