ビートのタイヤ

ビートのタイヤおすすめ~純正サイズの軽自動車向け低燃費タイヤ5選

ホンダのビートは、1996年に惜しまれながら生産終了となった2ドアコンバーチブルの軽自動車。発売から四半世紀以上経てもなお続く高い人気を受けて、2017年には一部純正部品の生産が再開されるなど、これからも乗り継がれるであろうビートにおすすめのタイヤを紹介。

ビートのタイヤおすすめ~純正サイズの軽自動車向け低燃費タイヤ5選

ホンダビートPP1におすすめのスタンダードタイヤから低燃費タイヤまでをピックアップ

ここでは、ホンダビート(PP1型)の最終モデル(1996年販売終了)の純正サイズに適合するタイヤを特集します。ビートは軽自動車ながらも本格的なオープンスポーツカーであり、その走りを支えるタイヤ選びは非常に重要です。

ビートの標準装備タイヤサイズは、フロントが155/65R13、リアが165/60R14と、前後でサイズが異なる「異形サイズ」が採用されています。これは、当時の軽自動車規格の制約を受けつつ、高い運動性能を実現するためにホンダがこだわり抜いた設定です。特に、リアはインチアップされているため、選択肢が限られてくるのが現状です。

前後でタイヤサイズの設定が異なるビートのような車両では、走行性能、特にコーナリング時の安定性に大きく影響するため、タイヤ選びには細心の注意が必要です。前後で異なるメーカーのタイヤを装着することは可能ではありますが、車両本来の性能を最大限に引き出し、走行時のグリップバランスを最適に保つためには、できるだけ同一メーカーの同一ブランド(銘柄)のタイヤを装着することをおすすめします。

現代のタイヤメーカーは、ビートのようなネオクラシックカーのオーナーに向けて、当時の乗り味を再現できるスタンダードタイヤや、燃費性能に優れた低燃費タイヤ、さらにスポーツ走行に対応するハイグリップタイヤなど、多様な選択肢を提供しています。ご自身のビートの用途や走行スタイルに合ったタイヤを選ぶことが、より快適で安全なドライブにつながります。

ビートの純正サイズ155/65R13・165/60R14のおすすめタイヤ5選

ビートの純正サイズに適合するタイヤは、転がり抵抗性能がA以上でウェットグリップ性能がa~dの低燃費タイヤ。

ここでは、ブリヂストンの「エコピア」やダンロップの「エナセーブ」などの低燃費タイヤのほか、トーヨータイヤの軽自動車向けタイヤ「トランパス LuK」やヨコハマのスタンダードタイヤ「エコス」を紹介します。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「エコピア NH100 C」は雨の日も安心の低燃費性能と偏摩耗しにくいライフ性能により軽自動車の安全性と経済性を両立

BRIDGESTONE ECOPIA NH100 C 155/65R13 73S(フロント)

BRIDGESTONE ECOPIA NH100 C 155/65R13 73S(フロント)ブリヂストン エコピア エヌエッチ ヒャク シーのエコ効きもちゴムが低燃費性能とウェット性能をバランス化

車種 ビート
メーカー ブリヂストン
ブランド エコピア NH100 C
タイヤサイズ 155/65R13
タイヤ外径 532mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 73
速度記号 S
低燃費グレード A/b
静粛性 ★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★★
値段 8,030円~(2025年調べ)

ビートのタイヤ|ECOPIA NH100 C 14インチ

BRIDGESTONE ECOPIA NH100 C 165/60R14 75H(リア)

BRIDGESTONE ECOPIA NH100 C 165/60R14 75H(リア)ブリヂストン エコピア エヌエッチ ヒャク シーの耐摩耗最適化形状により接地圧が均等になって偏摩耗を抑制

車種 ビート
メーカー ブリヂストン
ブランド エコピア NH100 C
タイヤサイズ 165/60R14
タイヤ外径 554mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 75
速度記号 H
低燃費グレード A/b
静粛性 ★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★★

ブリヂストンの「ECOPIA NH100 C(エコピア エヌエッチ ヒャク シー)」は、軽自動車専用に開発された低燃費タイヤです。このタイヤは、軽自動車が持つ小回りや車庫入れなどの据え切り操作で生じやすい偏摩耗に特に配慮した設計を施しています。偏摩耗とは、タイヤの一部だけが異常に摩耗してしまう現象で、軽自動車オーナーの多くが関心を持つタイヤ寿命に関する重要な課題です。

ECOPIA NH100 Cは、この耐偏摩耗性能を向上させるだけでなく、ウェット性能も高次元で両立しています。これにより、ドライ路面はもちろんのこと、雨の日の滑りやすい路面でもしっかりとしたブレーキングを可能にし、高い安全性能を発揮します。軽自動車の日常的な使用環境、特に街乗りでの安心感を重視するドライバーに最適な選択肢の一つとなるでしょう。

ダンロップ(DUNLOP)の「エナセーブ EC204」は転がり抵抗性能「AA」の優れた低燃費性能に加えて接地圧の集中が原因の偏摩耗を抑制して長持ちを実現

DUNLOP エナセーブ EC204 155/65R13 73S(フロント)

DUNLOP エナセーブ EC204 155/65R13 73S(フロント)ダンロップ エナセーブ イーシー204の接地面のランド比を高めて接地圧を分散することで摩耗を抑制する

車種 ビート
メーカー ダンロップ
ブランド エナセーブ EC204
タイヤサイズ 155/65R13
タイヤ外径 536mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 73
速度記号 S
低燃費グレード AA/c
静粛性 ★★★
燃費 ★★★★
耐久性 ★★★
値段 5,190円~(2025年調べ)

ビートのタイヤ|エナセーブ EC204 14インチ

DUNLOP エナセーブ EC204 165/60R14 75H(リア)

DUNLOP エナセーブ EC204 165/60R14 75H(リア)ダンロップ エナセーブ イーシー204の非対称パターンによりアウト側のブロック剛性を高めて偏摩耗を抑制

車種 ビート
メーカー ダンロップ
ブランド エナセーブ EC204
タイヤサイズ 165/60R14
タイヤ外径 554mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 75
速度記号 H
低燃費グレード AA/c
静粛性 ★★★
燃費 ★★★★
耐久性 ★★★
値段 7,800円~(2025年調べ)

ダンロップの「ENASAVE EC204(エナセーブ イーシー ニーマルヨン)」は、低燃費タイヤとして優れた転がり抵抗性能を実現するとともに、長持ちさせることを追求した製品です。このタイヤは、日々の運転で発生する摩耗や偏摩耗を抑制する設計が施されています。特に、ホンダビートのような軽量なスポーツカーでは、その走行特性からタイヤへの負担も大きくなりがちですが、EC204は耐久性と経済性のバランスを考慮しています。

EC204は、カーブを曲がる際にタイヤのアウト側に集中しがちな接地圧を適切に分散させ、また、日常的な細かなハンドル操作によって引き起こされる偏摩耗を効果的に抑制します。これにより、タイヤの寿命を延ばし、交換頻度を減らすことで高い経済性を発揮します。さらに、安定したグリップ力と高い耐摩耗性によって走行中の安全性にも優れており、日常使いから軽いスポーツ走行まで、幅広いシーンでドライバーをサポートするタイヤです。

トーヨータイヤ(TOYO TIRES)の「トランパス LuK」は静粛性に優れた上質な乗り心地と横剛性の高いしなやかな走りを実現してロングライフにも配慮

TOYO TIRES TRANPATH LuK 155/65R13 73S(フロント)

TOYO TIRES TRANPATH LuK 155/65R13 73S(フロント)トーヨータイヤ トランパス エルユーケーのアウト側の広めにとった高剛性リブが偏摩耗を抑えてロングライフ

車種 ビート
メーカー トーヨータイヤ
ブランド トランパス LuK
タイヤサイズ 155/65R13
タイヤ外径 533mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 73
速度記号 S
低燃費グレード A/c
静粛性 ★★★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★

ビートのタイヤ|TRANPATH LuK 14インチ

TOYO TIRES TRANPATH LuK 165/60R14 75H(リア)

TOYO TIRES TRANPATH LuK 165/60R14 75H(リア)トーヨータイヤ トランパス エルユーケーの非対称3本溝とワイドトレッドが接地面積を広げて摩耗ライフがUP

車種 ビート
メーカー トーヨータイヤ
ブランド トランパス LuK
タイヤサイズ 165/60R14
タイヤ外径 555mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 75
速度記号 H
低燃費グレード A/c
静粛性 ★★★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★

トーヨータイヤの「TRANPATH LuK(トランパス エルユーケー)」は、軽自動車に求められるしなやかさと、走行時のしっかりとした安定性を追求して開発された軽自動車専用タイヤです。軽自動車特有のハイトなボディ形状や、車体の軽さからくるふらつきを抑制することに焦点を当てています。これにより、高速道路での走行やカーブでの操作時にも、より安心感のあるドライビングフィールを提供します。

このTRANPATH LuKは、ワイドなトレッド幅と高剛性なタイヤ構造を採用することで、優れた操縦安定性を発揮します。トレッド(接地面)を広く設計することにより、路面からの入力を効果的に受け止め、正確なハンドリングを実現します。さらに、タイヤの基本的な性能である転がり抵抗性能やウェット性能を高いレベルでバランスよく向上させることで、低燃費性能にもしっかり配慮しました。快適性、安全性、経済性を兼ね備えた、トータルバランスに優れたタイヤとして、多くの軽自動車オーナーから支持されています。

ヨコハマ(YOKOHAMA)の「エコス ES31」は低価格でありながらタイヤに求められる基本性能のトータルバランスを維持して優れた低燃費性能を発揮

YOKOHAMA ECOS ES31 155/65R13 73S(フロント)

YOKOHAMA ECOS ES31 155/65R13 73S(フロント)ヨコハマ エコス イーエス サンイチのパワーセンターリブが高い剛性を発揮して優れた高速安定性を実現

車種 ビート
メーカー ヨコハマ
ブランド エコス ES31
タイヤサイズ 155/65R13
タイヤ外径 532mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 73
速度記号 S
低燃費グレード A/c
静粛性 ★★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★

ビートのタイヤ|ECOS ES31 14インチ

YOKOHAMA ECOS ES31 165/60R14 75H(リア)

YOKOHAMA ECOS ES31 165/60R14 75H(リア)ヨコハマ エコス イーエス サンイチのサイドロゴデザインの凹凸を減らすことで空気抵抗を抑えて燃費に配慮

車種 ビート
メーカー ヨコハマ
ブランド エコス ES31
タイヤサイズ 165/60R14
タイヤ外径 554mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 75
速度記号 H
低燃費グレード A/c
静粛性 ★★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★

ヨコハマタイヤの「ECOS ES31(エコス イーエス サンイチ)」は、スタンダードタイヤとしての高い基本性能と、同社の低燃費技術「ブルーアース」のコンセプトを融合させた製品です。具体的には、ドライ性能、ウェット性能、走行時の静粛性、そして快適な乗り心地といったタイヤに求められる主要な性能を高いレベルでバランスさせています。

このECOS ES31は、特に転がり抵抗性能とウェット性能の相反する二つの性能を高い次元で両立させることを追求しました。これにより、燃費の向上に直結する優れた低燃費性能を安定して発揮します。ホンダビートのように日常使いからツーリングまで幅広く活用される車種において、経済性と安全性の両方を確保したいオーナーにとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。基本性能がしっかりしているため、初めてのタイヤ交換を検討している方にも自信を持っておすすめできる一本です。

ブリヂストン(BRIDGESTONE)の「プレイズ PX-C」はふらつきを抑えた高い操縦安定性が疲れにくい運転を実現して小回りや据え切りによる偏摩耗も抑制

BRIDGESTONE Playz PX-C 155/65R13 73S(フロント)

BRIDGESTONE Playz PX-C 155/65R13 73S(フロント)ブリヂストン プレイズ PX-Cのブロックの角を丸めるチャンファリングによってフラットに接地して安定感アップ

車種 ビート
メーカー ブリヂストン
ブランド プレイズ PX-C
タイヤサイズ 155/65R13
タイヤ外径 532mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 73
速度記号 S
低燃費グレード A/b
静粛性 ★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★★

ビートのタイヤ|Playz PX-C 14インチ

BRIDGESTONE Playz PX-C 165/60R14 75H(リア)

BRIDGESTONE Playz PX-C 165/60R14 75H(リア)ブリヂストン プレイズ PX-Cのアウト側のラグ溝を千鳥配置にすることで小回りや据え切りによる偏摩耗を抑制

車種 ビート
メーカー ブリヂストン
ブランド プレイズ PX-C
タイヤサイズ 165/60R14
タイヤ外径 554mm
タイヤの種類 低燃費タイヤ
ロードインデックス 75
速度記号 H
低燃費グレード A/b
静粛性 ★★
燃費 ★★★
耐久性 ★★★★

ブリヂストンの「Playz PX-C(プレイズ ピーエックス シー)」は、軽自動車専用に開発された低燃費タイヤでありながら、ドライバーの運転の疲れを軽減することに焦点を当てた独自のコンセプトを持つ製品です。このタイヤは、走行中に発生する細かなふらつきや、それを無意識に修正しようと行う微細なハンドル操作が引き起こすストレスを低減します。結果として、長時間のドライブでも疲れにくい運転を実現し、ドライバーの負担を大幅に減らします。

Playz PX-Cは、タイヤのサイド部を強化した設計を採用することで、軽自動車特有のふらつきを効果的に抑制します。この高剛性化により、駐車時などに行う据え切りにも強く、偏摩耗の発生を抑える効果も期待できます。さらに、高い操縦安定性を発揮するため、直進時だけでなく、カーブでの安心感も向上させます。安全かつ快適に、そして低燃費で軽自動車のドライブを楽しみたいオーナーにとって、Playz PX-Cは最適な選択肢の一つとなるでしょう。

ホンダビートの純正タイヤ・ホイールサイズの一覧

ビートのタイヤ

ホンダ ビートのタイヤ・ホイールサイズ一覧
車種 タイヤサイズ 車両型式 ホイールサイズ
バージョンZ フロント 155/65R13 E-PP1 13インチ X 4.5J(+35)
リア 165/60R14 14インチ X 5.0J(+45)
バージョンC フロント 155/65R13 13インチ X 4.5J(+35)
リア 165/60R14 14インチ X 5.0J(+45)
バージョンF フロント 155/65R13 13インチ X 4.5J(+35)
リア 165/60R14 14インチ X 5.0J(+45)
ベースグレード フロント 155/65R13 13インチ X 4.5J(+35)
リア 165/60R14 14インチ X 5.0J(+45)

ビートをより長く楽しんでほしい!ホンダが純正部品の生産を再開

タイヤ

ホンダビートは、1997年の販売終了後も根強いファンに愛され続けており、ネオクラシックカーとして高い残存率を誇ることで知られています。その熱心なオーナーの要望に応えるため、ホンダは2017年8月に「ビートをより長く楽しんでいただきたい」という想いのもと、純正補修部品の再販プロジェクトを開始しました。これは、単一車種の部品を広範にわたり再生産するという、ホンダの歴史の中でも初めての試みです。

再販の開始当初は、ホイールやシートベルト、ヒーターブロアー、ライセンスライト(ナンバー灯)などの比較的需要の高い部品から順次供給が始まりました。その後も継続的な計画のもと、2018年12月にはバンパーキャップやドライブシャフトなどを含む部品が追加されるなど、現在までに70点以上の純正パーツが供給対象となっています。ホンダは今後もオーナーからの要望を受け、再生産部品を拡充していく方針を示しています。

これらの純正パーツは、全国のホンダカーズを通じて注文が可能です。ホンダが公式に部品供給を支援することで、オーナーは旧車であるビートの維持とレストアがしやすくなりました。これにより、ビート人気は衰えることなく、多くのファンがこの貴重なミッドシップオープンカーを大切に乗り続けることができるでしょう。