CLSがモデルチェンジ!2018年6月25日から日本でも販売開始
メルセデス・ベンツの上級クーペモデル「CLSクラス」が、2018年にモデルチェンジしました。ロサンゼルスモーターショー2017でワールドプレミアされた新型CLSは欧州市場を中心に海外で2018年3月に発売し、日本でも2018年6月25日遂に販売開始されました。
エクステリアはよりブラッシュアップされ、ヘッドライトには最新のLEDヘッドライトが導入、安全装備や自動パーキング機能などが搭載されています。
2017年12月に開催されるロサンゼルスモーターショーで発表された模様やスパイショットなども含めて日本販売が開始されたメルセデス・ベンツ新型CLSクラスのモデルチェンジ情報を紹介します。
日本発売が開始したメルセデス・ベンツ新型CLSのエクステリア
2018年6月25日から日本発売が開始した新型CLSはメルセデス・ベンツの上級セダンのEクラスをベースに制作されています。
今回のフルモデルチェンジで、以前までラインナップしていたスポーツワゴンのシューティングブレークを廃止して「4ドアクーペ」のみのラインナップになっています。
新型CLSの流れるようなクーペスタイルは世界中最高峰の美しさがあります。
フルモデルチェンジによりヘッドライトデザインが変更、内向きに傾斜した細く長いデザインで奥行き感や先進性を表現しています。
メルセデス・ベンツの証、スリーポインテッドスターやダイヤモンドグリルも新型CLSにマッチしています。
また従来まで4人乗りだった4ドアクーペのCLSは、フルモデルチェンジにより5人乗りに変更しています。これまで扱いにくさもあったCLSですが、家族でも使える実用性の高さを備えました。
先進のドライビング環境をもつ新型CLSのコクピット
7年ぶりにフルモデルチェンジを行った新型CLSのコクピットは先進的な装備が満載です。
運転席中央のドライビングモニターには12.3インチの大型ディスプレイを採用、速度計やタコメーター、燃費情報などドライブしたときのデータをリアルタイムで表示します。
エアコンの吹き出し口にはメルセデス・ベンツ伝統のジェットエンジンのタービンをモチーフにしたデザインを採用、温度を上げると赤く光り、温度を下げると青く光るLEDイルミネーションが気分を盛り上げます。
メルセデス・ベンツは内装の評価がとても高い自動車メーカーです。それはドアトリムを見ると一目瞭然で、細部まで作りこまれたデザインがとても美しいです。
日本車ではあまり見られないデザインで統一された車内空間になっています。
ヘッドアップディスプレイを前方2mの位置に映し出します。
本国のドイツでは速度制限のないアウトバーンという高速道路があるため、ヘッドアップディスプレイには視線移動を少なくし安全にドライブできる仕組みが求められます。そのため新型CLSのヘッドアップディスプレイは視線を外さずに視認できるよう工夫されています。
4ドアクーペに相応しいスタイリッシュなインテリア
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情熱的なベルガレッドの内装 -
爽やかなイメージのあるマキアートグレーの内装 -
5人乗りになった新型CLSのリアシート
メルセデス・ベンツの中でも特にスタイルが良いと言われているのがCLSです。新型になってもそのスタイルは変わらず、内装の魅力もさらに向上しています。
内装色はベンガルレッドやマキアートグレーのカラーをはじめ、6色が用意されています。
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メルセデス・ベンツのイニシャルが刻印されたスカッフプレート -
夏のドライブも快適に過ごせるベンチレーション -
全自動のガラス・スライディングルーフはオプション装備
CLSに乗り込むときに目に入る足元のスカッフプレートには「メルセデス・ベンツ」のイニシャルが刻まれています。
前席には暑い日に便利なシートベンチレーションを装備、自動でチルトポジションになるガラス・スライディングルーフがオプション設定されています。
新型CLSには近未来の室内空間を表現する、全64色の間接照明「アンビエントライト」が装備されています。ドアやダッシュボードなど前席を中心にしたイルミネーションシステムはメルセデス・ベンツならではの装備で、とても満足度の高い室内空間を体験できます。
新型CLSのスペック・パワートレイン・価格
2018年6月25日から日本市場で販売開始された新型CLSのパワートレインは2.0Lの4気筒ターボディーゼルと、新開発の3.0Lの直列6気筒マイルドハイブリッドエンジンです。2.0Lのターボディーゼルは「CLS 220dスポーツ」に搭載され、マイルドハイブリッドエンジンは「CLS 450 4マチック スポーツ」に搭載されます。 それぞれのスペックや価格を紹介します。
グレード | 220d スポーツ | 450 4マチック スポーツ |
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全長 | 5,000mm | |
全幅 | 1,895mm | |
全高 | 1,430mm | 1,425mm |
ホイールベース | 2,940mm | |
最低地上高 | 120mm | |
トランクスペース | 490L | |
車両重量 | 1820kg | 1950kg |
最小回転半径 | 5.4m | 5.5m |
総排気量 | 1.949cc | 2.996cc |
エンジン型式 | 654 | 256 |
エンジン最高出力 | 194ps/3800rpm | 365ps/5500-6100rpm |
エンジン最大トルク | 40.8kgm/1600-2800rpm | 51.0kgm/1600-4000rpm |
モーター型式 | – | EM0014 |
モーター最高出力 | – | 10kW/16kW |
モーター最大トルク | – | 250Nm(25.5kgm) |
使用燃料 | 軽油 | 無鉛プレミアムガソリン |
JC08モード燃費 | 18.6km/L | 11.9km/L |
乗車定員 | 5名 | |
価格 | 7,990,000円~ | 10,380,000円~ |
CLSモデルチェンジ前に撮影されたスパイショット
CLSのモデルチェンジ後のエクステリアの詳細は、カモフラージュによって分かりにくいですが、現行CLSとヘッドライトの形状が違うように見えます。エンブレムは隠されていますが、メルセデス・ベンツのロゴ形状にとても似ています。
サイドビューは流れるようなデザインが美しいクーペデザインで、天井にサンルーフが装着されているのが見えます。
リアビューでは、テールランプにもカモフラージュが施されているので新しいデザインに変更になっています。
新型CLSでは2016年7月に発表された、Eクラス(W213)がベースとなっています。
全長 | 4,940mm |
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全幅 | 1,880mm |
全高 | 1,415mm |
ホイールベース | 2,875mm |
最低地上高 | 120mm |
車両重量 | 1,840kg |
定員 | 4人 |
ロサンゼルスモーターショー2017で公開された新型CLSのインテリア
CLSモデルチェンジ後のインテリアは自発光式の見やすいメーターや、ワイド画面のモニターが先進的なインテリアで、ダッシュボードがバイザーの役割も持っているデザインなので、日差しが強い日でも見えにくくなることが少なくなっています。
ステアリング左奥に見えるエアコンベゼルと同様のデザインがモニター下に4つ設置されていて、これもエアコン吹き出し口になっていると予想できます。エアコン下には様々なボタンがシームレスに配置されていて、手元にはドライブモードコマンダーなどが配置されています。
新型CLSに搭載されると噂されていたパワートレイン
2017年11月の時点で販売されているCLSクラスでは、直列4気筒ターボのディーゼルエンジンと、V型6気筒ツインターボエンジンの2種類を搭載しています。
エンジン型式 | 276型 | 651型 |
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種類 | 直列4気筒 | V型6気筒 |
過給機 | ターボ | ツインターボ |
排気量 | 2,142cc | 3,497cc |
最高出力 | 177PS/3,200~3,800rpm | 333PS/5,250~6,000rpm |
最大トルク | 400Nm/1,400~2,800rpm | 480Nm/1,200~4,000rpm |
新型のCLSには、新しくなった海外モデルのEクラスエンジンが搭載されると考えられていました。276型・651型のほかに「3LのV型6気筒ディーゼルエンジン」、「3LのV型6気筒ガソリンエンジン」のいずれか、AMGモデルには「4LのV型8気筒ツインターボガソリンエンジン」が搭載されるとみられていましたが2.0Lのガソリンエンジン「654型」と3.0Lのハイブリッドエンジン「256」型が採用されています。
CLSモデルチェンジ後の搭載装備
CLSのモデルチェンジ後の搭載装備は、ヘッドライトに最新の「デジタルライト」が装備されます。マイクロミラーで動作するLEDチップが200万以上使用し、まるでプロジェクターのように明るく前方を照射します。高度な技術によりナビの行先を道路に投影する技術も搭載しています。
また、X218型でも標準装備している「インテリジェント・ドライブ」が、2018年のCLSでも標準装備になります。
CLSに搭載されているインテリジェント・ドライブ機能
- レーダーセーフティパッケージ
- マルチビームLEDヘッドライト
- アダプティブハイビームアシスト・プラス
- LEDインテリジェントライトシステム
- アテンションアシスト
- アダプティブブレーキライトなど
このほかにも、車や歩行者・路上の障害物などの危険を察知し衝突回避をサポートする「アクティブブレーキアシスト」や「PRE-SAFEブレーキ」、後方衝突警報システムの「リアCPA」、ドアミラーに後方死角に車両がいることを教えてくれる「アクティブブラインドスポットアシスト」、自動ステアリング機能がついてシフトとアクセルだけを操作して駐車できる「アクティブパーキングアシスト」など、様々な支援システムが備わっています。
モデルチェンジした新型CLSの販売価格は8,150,000円から
CLSのモデルチェンジは2018年に行われ価格帯は8,150,000円からスタートしています。新しいLEDヘッドライトなどを装備して価格帯は据え置きになり購入するほうも嬉しいです。
CLS 220 d Sports | 8,150,000円~ |
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CLS 450 4MATIC Sports | 10,590,000円~ |
Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+ | 12,990,000円~ |
セダンなのにクーペのような佇まいのメルセデス・ベンツ・CLSクラスのモデルチェンジ遍歴
メルセデス・ベンツ・CLSクラスはドイツのメルセデス・ベンツがメルセデス・ベンツブランドで展開している高級乗用車でEクラスをベースにしています。セダンでありながらクーペのようなスタイルです。
ベンツ・CLS初代 W219/2005年~2010年
2005年2月、日本でのCLSの販売を開始しました。導入されたのは「CLS350」「CLS500」「CLS55 AMG」の3モデルになります。
2006年9月にマイナーチェンジを実施。「CLS500」「CLS55 AMG」が廃止され、新たに「CLS550」「CLS63 AMG」が設定されました。
ベンツ・CLS 2代目 W218/2011年~2018年
2011年2月、日本で2代目CLSの販売が開始されました。「CLS350 ブルーエフィスエンシー」「CLS63 AMG」が導入されました。10月には「CLS550 ブルーエフィスエンシー」が追加設定されています。
2012年1月、日本での2代目モデル発売1周年を記念した特別仕様車「CLS350 ブルーエスィシェンシー design Limited」を発売しました。6月にはシリーズ初となるステーションワゴンの「CLSシューティングブレーク」を発表。グレードは「CLS350 ブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」「CLS550 4MATIC ブルーエフィシェンシー シューティングブレーク」「CLS63 AMG シューティングブレーク」のラインナップです。併せて限定50台の特別仕様車「CLS63 AMG シューティングブレーク Edition 1」を発売。
2013年5月、一部改良で「CLS63 AMG 4MATIC」「CLS63 AMG 4MATIC シューティングブレーク」「CLS63 AMG S」「CLS63 AMG S 4MATIC」「CLS63 AMG S 4MATIC シューティングブレーク」のモデルが追加になりました。
2014年、「CLS350 Sport」を新グレードとして追加。10月にはマイナーチェンジを実施すると共にグレード体系を整理し、クーペが3モデルの「CLS 550」「CLS 63 AMG S」「CLS 63 AMG S 4MATIC」に、シューティングブレークは「CLS 550 4MATIC」と「CLS 63 AMG S 4MATIC」になりました。
2015年2月、「CLS 400」を新グレードとして追加。3月、クリーンディーゼルモデルの「CLS 220」を追加しました。
ベンツ・CLS 3代目 C257型/2018年~
2018年6月、日本仕様車がフルモデルチェンジをし、「CLS 220 d Sports」「CLS 450 4MATIC Sports」が設定されました。9月には「Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+」の追加が発表され、受注が開始されました。
2021年9月、マイナーチェンジを実施すると共に、特別仕様車「Mercedes-AMG CLS 53 4MATIC+ Edition 1」を設定。世界限定300台、日本への振り分けは50台となります。
ベンツ・CLSのモデル | 販売年表 |
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初代 W219 | 2005年~2010年 |
2代目 W218 | 2011年~2018年 |
3代目 C257型 | 2018年~ |
新型CLSはクーペモデルに集約
以前のCLSモデルは「クーペ」と「シューティングブレーク」の2モデルです。2018年モデルになり、スポーツワゴンのシューティングブレークを廃止してクーペのみの展開になりました。