BMW X1がマイナーチェンジ!キドニーグリルの大型化やPHEVの登場などポイント
「X1」は、BMW最小クラスのコンパクトSUVです。BMWは、SUVではなく、SAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)という独自の呼び方をしています。
2015年に駆動方式を後輪駆動から前輪駆動ベースに変更した2代目F48型X1が登場。2023年には第三世代へフルモデルチェンジを実施しました。
BMW X1が2023年にモデルチェンジ 3代目X1のラインナップには完全電動モデルのiX1も設定
BMW X1が2023年に3代目へモデルチェンジ。
今回のX1はディーゼルハイブリッドを設定するなど、カーボンニュートラルに適応したパワートレインをラインナップ。
またフル電動モデル(BEV)として新たにiX1も追加しています。
インテリアではiDriveコントローラーを廃止するとともに、新たにカーブドディスプレイを搭載するなど先進性も強化しています。
3代目BMW X1の販売価格は6,060,000円から7,860,000円、iX1は6,980,000円です。
BMWのMパフォーマンスモデル X1 M35i xDriveをX1の最上位モデルとして設定
BMWのX1へMパフォーマンスモデルのX1 M35i xDriveを追加設定。
最高出力233kW、最大トルク400Nmを発揮する2.0Lの直列4気筒BMWツインパワーターボエンジン搭載モデルで、販売価格は7,860,000円です。
MパフォーマンスはBMWがサーキット走行で培った技術を投入するハイパフォーマンスシリーズで、ダイナミックな走行と駆け抜ける喜びを提供するとしています。
X1 M35i xDriveにもパドルシフト操作により瞬時にスポーティモードに切り替えられるMスポーツブースト機能などを搭載します。
新型BMW X1がフランクフルトモーターショー2019に出展!2020年春にPHEV車も登場
フランクフルトモーターショー2019に本格改良が行われた新型BMW X1が出展されました。2020年春にはBMW X1にPHVモデルを設定することも明らかとなっています。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンがラインナップしている新型BMW X1は、全てのエンジンでEU 6d-temp排出ガス基準を満たしており、優れた環境性能を実現しています。
PHVの「X1 xDrive25e」グレードには、BMW i8のベースとして採用されている1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンを搭載。蓄電容量9.7kWhのリチウムイオンバッテリーを採用し、EVモードでの後続距離は50km以上となります。
エクステリアについてはヘッドライトやキドニーグリルの意匠変更を行い、次世代デザインを採用。テールランプも刷新されています。
新デザインのホイールは全部で4タイプ。車両色は「フカロベージュメタリック」やMスポーツ専用カラーの「ミサノブルーメタリック」、BMWインディビジュアル専用の「ストームベイメタリック」が新色としてラインナップしています。
車内には10.25インチのタッチコントロールディスプレイを設置。タッチ操作のほか、音声コントロールや「iDrive」コントローラーでの操作も可能。様々なインフォテインメント機能を充実させ、快適なドライブを実現します。
マイナーチェンジした新型X1、オーストラリアや米国での販売価格が明らかに!
2019年8月、BMWは、オーストラリアやアメリカ市場でのX1のグレードと販売価格を発表しました。
オーストラリアでは、2019年10月販売スタート。エントリーグレード「X1 sDrive18i」、中間グレード「X1 sDrive20i」、上位グレード「X1 xDrive25i」と、ディーゼルモデル「X1 sDrive18d」の4種類をラインアップ。価格は約339万円~478万円です。
一方で、アメリカ市場では、前輪駆動の「X1 sDrive28i」と四輪駆動の「X1 xDrive28i」の2グレードのみ。パワートレインは2.0Lの直列4気筒ターボで、トランスミッションも8速AT。駆動方式のみの違いです。
やや寂しいラインアップですが、前輪駆動の「X1 sDrive28i」の価格は約384万円、四輪輪駆動の「X1 xDrive28i」は405万円と、マイナーチェンジ前とほぼ価格差がなかったのは朗報でしょう。インテリアには8.8インチインフォテインメントディスプレイが標準装備されており、オプションでレザーシートなどを追加できます。
なお、全モデルM Sportパッケージが装着可能です。ボディカラーは「エストリルブルー」が廃止、一方で「ジュカロ・ベージュ」「ストームベイ」「ミサノブルー」が追加されています。
BMW X1はマイナーチェンジでキドニーグリルの存在感がアップ!躍動的なSUVらしいエクステリアに!
デビューから約4年が経過し、マイナーチェンジを受けるBMW X1は外観も大きくフェイスリフトされます。
もっとも大きな変更点は、BMWのデザインアイコン「キドニーグリル」です。全体的にサイズを大きくし、中央で繋がるグリルは、近年のBMWが好むデザインです。
その他、フォグランプは丸型から薄型LEDに変更。ヘッドライトやフロントバンパーも新しくなり、より躍動感あるSUVらしいフロントマスクとなります。
大きな花のような新デザインのホイールも近年のSUVの流行をおさえており、テールライトは細長く、よりスタイリッシュに見えるL字型へ変更されました。
ボディカラーは、「ストームベイメタリック」「フカロベージュ」「ミサノブルーメタリック」(M SPORT専用色)の3色が新たに追加される予定です。
新型X1にはプラグインハイブリッド「xDrive25e」が2020年3月追加予定!
マイナーチェンジするX1は、2020年3月からプラグインハイブリッド「xDrive25e」を追加します。
プラグインハイブリッド「xDrive25e」は、95ps・165Nmを発生する電動モーターと、125ps・220Nmを発生する1.5L直列3気筒ガソリンターボエンジンの組み合わせです。電動モーターが後輪、ガソリンエンジンが前輪を駆動させるAWDとなります。
9.7kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、モーター単独の走行も可能。満充電での航続可能距離は50km以上です。
「xDrive25e」は年々厳しくなる欧州のCO2規制、環境基準を考慮したモデルといえるでしょう。日本への導入はあるのか、いつになるのかも注目です。
BMW X1のインテリアは実用性とデザイン性の高さが両立!マイナーチェンジでは装備の多くが改良
BMW X1のインテリアは、モダンでラグジュアリーなデザイン性と、高い実用性が両立しています。エントリークラスのSUVながらBMWの最新装備も備わっているため、コストパフォーマンスが非常に高いことでも知られています。
マイナーチェンジモデルのX1の内装は、新しく設定された3種類から選択可能です。
オプションには、コントラストステッチを施したインストルメントパネル、アップグレードされた10.25インチのタッチパネルディスプレイ、スライド機構つきリアシートなどが新たに追加されました。
BMW X1のグレードと発売価格は?マイナーチェンジ前の日本仕様と比較
2019年夏に欧州発売される新型 X1のグレードごとのパワートレインを紹介。日本への導入は2019年末~2020年初頭の予定なので、マイナーチェンジ前の日本仕様車のスペックや価格も把握しておきましょう。
新型BMW X1はガソリンとディーゼルの計3種類をラインアップ
グレード | sDrive16d | xDrive25d | xDrive25i |
---|---|---|---|
駆動方式 | 2WD(FF) | 4WD | 4WD |
エンジン | 1.5L直列3気筒ディーゼル | 2.0L直列4気筒ディーゼル | 2.0L直列4気筒ガソリン |
最高出力 | 85kW(116HP) | 170kW(231HP) | 170kW(231HP) |
最大トルク | 270Nm | 450Nm | 350Nm |
スタンダードグレードはガソリンモデル1つ、ディーゼルモデルの2つの全3種類。2020年3月にはプラグインハイブリッド「xDrive25e」がラインアップに加わる予定です。
その他オフロード性能を引き上げた「xLine」やスポーツモデル「M Sport」の登場も期待されます。
現在日本で発売されているBMW X1は価格423万円~517万円!
2019年8月現在の日本発売モデル、マイナーチェンジされる前のX1のグレードと車両本体価格(税別)をまとめました。
グレード | X1 sDrive18i | X1 sDrive18i xLine | X1 xDrive18d xLine | X1 xDrive18d M Sport |
---|---|---|---|---|
全長 | 4,455mm | 4,455mm | ||
全幅 | 1,820mm | 1,820mm | ||
全高 | 1,610mm | 1,600mm | ||
ホイールベース | 2,670mm | 2,600mm | ||
エンジン | 直列3気筒DOHCガソリン | 直列4気筒DOHCディーゼル | 直列4気筒DOHCディーゼル | |
総排気量 | 1,498cc | 1,995cc | 1,995cc | |
最高出力 | 103kW(140ps)/4,600rpm | 110kW(150ps)/4,000rpm | 110kW(150ps)/4,000rpm | |
最大トルク | 220Nm(22.4) kgm/1,480-4,200rpm | 330Nm(33.7) kgm/1,750-2,750rpm | 330Nm(33.7) kgm/1,750-2,750rpm | |
駆動方式 | 2WD(FF) | 2WD(FF) | 4WD | 4WD |
トランスミッション | 7速DCT | 7速DCT | 8速AT | 8速スポーツAT |
価格 | 4,230,000円 | 4,480,000円 | 4,980,000円 | 5,170,000円 |
新型X1の価格はまだ発表されていませんが、マイナーチェンジのため同価格帯の430~530万円程度であることが予想されます。
しかし、日本では2019年10月に消費税が10%に引き上げられました。当然X1の販売価格にも反映されるでしょうから、新型の車両本体価格に大きな違いがなくても、購入時には「大きく値上げされた」と感じてしまう可能性もあります。
高級SUVのBMW・X1のモデルチェンジ遍歴
ドイツの自動車メーカー、BMWが販売している「X1」は高級SUVで、BMWではSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼んでいます。モデルチェンジと共にキドニーグリルが大型化していきます。
BMW・X1 初代 E84型/2009年~2015年
2009年10月、欧州にてX1が発売開始されます。翌年3月には「sDrive1 8i」が発売。
2010年4月、日本での販売を開始。後輪駆動モデルで2.0L直列4気筒エンジンを搭載した「sDrive1 8i」と4WDモデルで3.0L直列6気筒エンジン搭載の「xDrive25i」が導入されました。いずれも右ハンドル仕様です。
2011年4月、「Mスポーツパッケージ」を追加。10月には「xDrive20i」「xDrive28i」を導入するとともに、「xDrive25i」を廃止。
2012年9月、フェイスリフトモデルが日本で発売し、「sDrive20i」を新たに導入。「Mスポーツ」の他に「xLine」「Sport」のデザインラインも追加設定されました。
BMW・X1 第2世代 F48型/2015年~2023年12月27日
2015年6月、前輪駆動ベースとなって室内空間も拡大され、フルモデルチェンジが行われました。1.5L直列3気筒、2.0L直列4気筒のガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意されました。10月には日本市場向けが発表され、「xDrive20i」「xDrive25i」のラインナップです。デザインラインは「Standard」「xLine」「Mスポーツ」になります。
2016年、中国向けのロングホイールベースモデルを発表。
2017年8月、「sDrive18i」のトランスミッションを7速DCTに変更。
2019年10月、マイナーチェンジでキドニーグリルが大型化されます。バンパーやライトなど、フロントフェイスの変更が施されました。
BMW・X1 第3世代 U11型/2023年~
2023年2月、EV仕様の「iX1」と2.0Lターボ車が同時に発売され、後にマイルドハイブリッドのディーゼルエンジンモデルも追加になります。安全性能や装備が強化されています。
BMW・X1のモデル | 販売年表 |
---|---|
初代 E84型 | 2009年~2015年 |
第2世代 F48型 | 2015年~2023年 |
第3世代 U11型 | 2023年~ |
BMW X1は「新しいBMW」の魅力を伝えるコンパクトSUV
BMW X1は、世界的に競争が激化しているコンパクトSUVカテゴリーに属する車種です。
ライバル車にはメルセデス・ベンツGLAクラスやアウディQ3、ボルボXC40などが存在し、日本国内ではトヨタC-HR、マツダCX-5などと比較する人も多いでしょう。
また、ライバル車ではありませんが、「BMWミニクロスオーバー」とは、プラットフォームが共通しています。
FRの駆動方式にこだわってきたBMWがFFの駆動方式を採用したことでも話題になった2代目X1。「BMWらしくない」という批判の一方で、新たな顧客に新しいBMWの魅力を伝えきたモデルです。プラグインハイブリッドも揃う新型X1がどう評価されるのか、非常に気になるところ。
COBBYでは引き続きマイナーチェンジモデルの詳細や日本導入についての情報を掲載していきます!