Audi A8のモデルチェンジ情報:30余年の歴史に幕、最終限定車「final edition」を88台限定発売
アウディのフラッグシップセダン「Audi A8」が、1994年の誕生以来およそ30年にわたる歴史に幕を下ろします。2026年6月16日、アウディ ジャパンはその集大成となる最終限定車「Audi A8 final edition」を発表しました。これは新型へのモデルチェンジではなく、生産終了を記念して企画されたメモリアルモデルであり、世界限定88台のみが用意される特別な一台です。本記事では、この「final edition」の特別装備や価格はもちろん、歴代モデルが歩んできた技術の変遷、エクステリア・インテリア・走行性能・安全性能までを総合的に解説します。
アウディ、フラッグシップの集大成となる「Audi A8 final edition」を88台限定で発売
アウディ ジャパンは2026年6月16日、フラッグシップセダン「Audi A8」の生産終了を記念したメモリアルモデルとして、最終限定車「Audi A8 final edition(ファイナルエディション)」を発表し、同日より全国のアウディ正規ディーラーを通じて販売を開始しました。1994年の誕生以来、30余年にわたりラグジュアリーセダンの頂点に君臨してきた同モデルの集大成として、合計88台が用意されています。価格は15,980,000円(税込)で、右ハンドル仕様となります。
この限定モデルは「Audi A8 55 TFSI quattro S line」をベースとしており、最高出力250kW(340PS)、最大トルク500Nmを発揮する3.0ℓ V型6気筒直噴ターボエンジンを搭載しています。駆動系には8速ティプトロニックとquattro(四輪駆動)を組み合わせ、48Vマイルドハイブリッド(MHEV)システムを採用することで、滑らかかつ効率的な走行性能を実現しました。さらに、後輪の駆動力を最適に配分するリヤスポーツディファレンシャルや、標準より車高を10mm低く設定した専用の「アダプティブエアサスペンション スポーツ」を標準装備し、究極のドライバーズセダンとしての資質を研ぎ澄ませています。
エクステリアは、ハイパフォーマンスモデルである「Audi S8」の意匠を大胆に取り入れているのが特徴です。S8と同様のアルミルック・フロントグリルインサートやエアインレットトリムを備えた「S line plus エクステリア」を採用し、足元には通常A8シリーズではS8にのみオプション設定されるレッドブレーキキャリパーを特別に装備しました。ホイールはブラックパートリーポリッシュト仕上げの21インチ10Yスポークエボスタイルが装着され、精悍なルックスを際立たせています。
インテリアにおいても、パステルシルバーの「Audiデザインセレクション」を採用し、気品とスポーティさを融合させています。デコラティブパネルにはS8譲りのカーボンベクターを配し、バルコナレザーのダイヤモンドステッチングを施したSロゴ付きコンフォートスポーツシートが、洗練された空間を演出します。また、23スピーカーを備えた「Bang & Olufsen 3Dアドバンスト サウンドシステム」や、前後席のシートベンチレーション&マッサージ機能、パノラマサンルーフ、スマートフォンを充電できるワイヤレスチャージングなど、フラッグシップにふさわしい快適装備も網羅されました。
ボディカラーは、グレイシアホワイト メタリック(40台)、ミトスブラック メタリック(39台)、ファーマメントブルー メタリック(5台)、そして特別塗装のセブリングブラック クリスタルエフェクト(4台)の4色が展開されます。長きにわたるAudi A8の歴史の最後を飾る、プレステージ性とダイナミズムを極めた一台です。
革新を象徴するアウディの旗艦「Audi A8」:30余年にわたる技術の歩み
アウディのフラッグシップセダンである「Audi A8」は、1994年の誕生以来、ブランドスローガンである「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を最も純粋に体現するモデルとして、ラグジュアリーセダンの頂点に君臨してきました。世代ごとにモデルチェンジを重ねながら、常に時代の先駆者として革新的なテクノロジーを導入し続け、プレミアムカーのあり方を定義してきた歴史を持ちます。その系譜は、素材革命からデジタル化、そして電動化へと続く、アウディの進化そのものと言えます。
初代(D2系):ASFによるオールアルミボディの衝撃
初代Audi A8は、「アウディ V8」の後継モデルとして1994年にデビューしました。このモデルの最大の歴史的意義は、「ASF(アウディスペースフレーム)」コンセプトに基づくオールアルミニウムボディの採用にあります。全長5mを超える大柄な体躯を軽量化し、走りの質と効率性を両立させるという、当時の大型ラグジュアリーセダンの常識を覆す設計がなされました。日本市場へは1995年から導入が開始され、2001年にはハイパフォーマンスモデルである「S8」もラインアップに加わりました。
2代目(D3系):シングルフレームグリルの確立と多気筒化
2002年に発表された第2世代(日本では2004年発売)は、先代のコンセプトを継承しつつ、よりシャープでエッジの効いたデザインへと進化を遂げました。この世代の大きな転換点は、2005年のマイナーチェンジにあります。W型12気筒エンジン搭載モデルから順次、現代のアウディの象徴となっている「シングルフレームグリル」が採用され、ブランドのアイデンティティを確立しました。また、V10エンジンを搭載した「S8」の登場など、多気筒大排気量エンジンの黄金期を象徴する世代でもありました。
3代目(D4系):デジタル化と先進ライティングの融合
2010年に「The Art of Progress(革新の美学)」というコンセプトを掲げて登場した第3世代は、インフォテインメントシステムの飛躍的な進化が特徴です。指先で手書き認証を行う「MMIタッチ」が初めて搭載され、デジタルテクノロジーとの親和性が一段と高まりました。また、ライティング技術においても、マトリクスLEDヘッドライトが導入されるなど、アウディが「光の技術」におけるリーダーシップを明確にした世代でもあります。2013年には、シリーズ初となるハイブリッドモデルも投入されました。
4代目(D5系):知能化の極致と「final edition」による終幕
2018年より導入された第4世代(現行モデル)は、自動車の知能化と電動化に向けた大きな一歩を踏み出しました。量産車として世界初となるレーザースキャナー(LiDAR)の搭載や、全車への48Vマイルドハイブリッド(MHEV)システムの標準採用など、次世代のモビリティを見据えた技術が凝縮されています。これまでのモデルチェンジで培われた技術的資産を受け継ぎつつ、知能化の領域へと踏み込んだ世代と言えるでしょう。そして2026年、30余年にわたる歴史の集大成として「Audi A8 final edition」が発表され、フラッグシップとしての歩みにひとつの区切りを打つこととなりました。
品格と躍動が融合する、Audi A8のエクステリアデザイン
アウディのフラッグシップセダン「Audi A8」のエクステリアは、ラグジュアリーサルーンとしての圧倒的な存在感と、走りへの自信を象徴するスポーティなスタイルを高い次元で両立させています。アウディの伝統を継承するプロポーションに、モータースポーツで磨き上げた機能美とエレガントな装いを纏わせ、全身に未来を予感させる最新のテクノロジーを宿しているのが特徴です。プレステージセダンをリードする強い意志を漂わせつつ、正確で速い走りを予感させる独創的なシルエットを形成しています。
威厳に満ちたフロントマスクとダイナミックなシルエット
Audi A8のフロントビューを決定づけるのは、ワイド&ローの構えを強調する幅広のシングルフレームグリルです。立体的なクロームインサートを施したこのグリルは、精悍なエアインテークやバンパーと調和し、フラッグシップにふさわしい威厳ある表情を作り出しています。サイドから見ると、低くフラットなルーフラインがシャープな印象を与え、道の上を正確かつ軽快に駆け抜けていく躍動感を物語ります。さらに、力強く張り出したフェンダーとワイドなホイールアーチは、アウディ独自の四輪駆動システム「quattro」がもたらす走りのダイナミズムを視覚的に表現しています。
視覚と安全を革新する最先端のライティング技術
アウディが「光の技術」におけるリーダーであることを証明するのが、最新のライティングシステムです。フロントに搭載される「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」は、高解像度の光を路面に投影し、対向車や先行車を検知してその部分の光を正確にカットすることで、夜間ドライブの安全性と快適性を劇的に向上させます。リヤビューを彩る「OLEDリヤライト」は、面全体で均一に発光する有機発光ダイオードを採用しており、視認性が高く、斬新なライティングデザインを実現しています。このライトには機能性も備わっており、停車時に後続車が2メートル以内に近づくと、すべてのセグメントを点灯させて車間距離の確保を警告します。また、ドライブモードで「ダイナミック」を選択すると点灯パターンが変化し、異なる表情を楽しむことも可能です。
「final edition」が纏う、S8譲りの特別な意匠
最終限定モデルである「Audi A8 final edition」では、ハイパフォーマンスモデル「Audi S8」のエクステリアデザインが大胆に取り入れられています。具体的には、S8と同様のアルミルック・フロントグリルインサートやエアインレットトリムを備えた「S line plus エクステリア」が特別に装備されました。シルバーパーツの質感を強調しながら、あえてフェンダーのS lineバッジを排したクリーンな仕上がりにより、フラッグシップとしての美しさと存在感を一層際立たせています。足元には、通常はS8にのみオプション設定される「レッドブレーキキャリパー」が特別に装着され、ブラックパートリーポリッシュト仕上げの21インチ10Yスポークエボスタイル アルミホイールの間から鮮烈な個性を放ちます。また、専用チューニングされた「アダプティブエアサスペンション スポーツ」の採用により、標準モデルより車高が10mm低く設定され、より精悍で低重心なルックスを実現しました。
個性を彩るボディカラーのバリエーション
Audi A8には、その造形美を引き立てる多彩なカラーバリエーションが用意されています。標準的なラインアップとしては、ソリッドの「ブリリアントブラック」をはじめ、「ミトスブラック メタリック」「グレイシアホワイト メタリック」「ファーマメントブルー メタリック」「ウルトラブルー メタリック」「マンハッタングレー メタリック」「フロレットシルバー メタリック」などのメタリック系、そして「デイトナグレー パールエフェクト」などが展開されています。さらに、特別塗装として深みのある「セブリングブラック クリスタルエフェクト」も選択可能です。
今回の最終限定車「final edition」においては、厳選された以下の4色が設定されています。
- グレイシアホワイト メタリック(40台)
- ミトスブラック メタリック(39台)
- ファーマメントブルー メタリック(5台)
- セブリングブラック クリスタルエフェクト(4台)
また、オーダーメイドプログラムである「Audi exclusive」を利用することで、世界に1台しかない特別なスペシャルボディカラーを選択することも可能であり、フラッグシップにふさわしい究極のパーソナライズを叶えることができます。
研ぎ澄まされた美学と最先端テクノロジーが融合するAudi A8のインテリア
アウディのフラッグシップセダン「Audi A8」のインテリアは、単なる移動空間を超え、「開放的なラウンジ」のように静粛で上質な体験を提供することを目指して設計されています。細部にまでクラフトマンシップが息づく特別な質感のマテリアルと、心地よく研ぎ澄まされたデザイン、そして直感的な操作を可能にする機能的なレイアウトが高次元で融合しているのが特徴です。乗る人の心を解きほぐす穏やかな時の流れを演出し、ドライブをラグジュアリーな旅へと昇華させる空間が構築されています。
デジタライゼーション:ブラックパネルに溶け込む先進の操作系
Audi A8のコックピットは、ボタンやスイッチを排したフラットなデザインにより、洗練された美しさと機能性が調和しています。その中心となるのが「MMIタッチレスポンス」です。これは、インフォテインメント用の10.1インチアッパースクリーンと、空調操作や手書き文字入力用の8.6インチローワースクリーンという2つの高解像度ディスプレイを搭載したシステムです。イグニッションをオフにすると、これらのスクリーンは漆黒のフラットなパネルとなり、周囲のインテリアにシームレスに溶け込むようデザインされています。
さらに、ドライバーの前方には12.3インチの液晶ディスプレイを採用した「アウディバーチャルコックピット(またはバーチャルコックピットプラス)」が備わります。スピードメーターやマップ表示などをフレキシブルに切り替えることができ、ルートガイダンス中も視線移動を最小限に抑えた直感的な操作が可能です。
リヤシート:ファーストクラスの安らぎと機能性
後席は、Audi A8が「格式を誇る一台」であることを最も強く実感できる場所です。特にロングホイールベースモデルの「Audi A8 L」では、ゆったりとくつろげる広大なスペースが確保されています。コンフォートパッケージを選択することで、リヤシートは左右独立した2名乗車仕様となり、最高級のバルコナレザーを用いた贅沢な空間へと進化します。後席には以下の最先端装備が用意されており、パッセンジャーに無上の安らぎを提供します。
- リヤシートモニター:前席背面に設置された10.1インチの高解像度ディスプレイで、スマートフォンのミラーリングや映像コンテンツの視聴が可能です。
- リヤシートリモート:手元のタッチパネルでシート設定やライティング、エアコンなどの操作が可能です。
- 4ゾーンデラックスオートマチックエアコンディショナー:前後左右4つのゾーンで独立して温度・風量を調節できます。
- マトリクスLEDインテリアライト:後席読書灯として、照射範囲をリヤシートリモートで調整できる最新のライティング技術です。
- リラックス機能:シートベンチレーションやマッサージ機能が備わり、長距離移動でも疲れを感じさせない快適性を実現しています。
五感を満たす音響とライティング
Audi A8の車内を彩るもう一つの主役が、世界的に評価の高い「Bang & Olufsen 3Dサウンドシステム」です。標準的な17スピーカー仕様のほか、究極の音響を求めるオーナー向けには23スピーカーを駆動する「3Dアドバンスト サウンドシステム」も設定されています。これはAピラーやヘッドライニングにもスピーカーを配し、どの席に座っていてもコンサートホールにいるかのような繊細で奥行きのある立体的な音響体験をもたらします。
また、「マルチカラーアンビエントライティング」により、30色のカラーチャートから車内の色を選び、自分好みの雰囲気を演出できます。走行モードに連動したカラー設定にも対応し、光の演出によってドライビングの高揚感を高めます。
最終限定車「final edition」専用の特別仕様
生産終了を記念する「Audi A8 final edition」では、これらの贅沢な装備に加え、さらに特別なマテリアルが採用されています。インテリアテーマには、気品漂う「Audiデザインセレクション パステルシルバー」を採用しました。シートはバルコナレザーにダイヤモンドステッチを施したSロゴ付きのコンフォートスポーツシートとなり、ラグジュアリーとダイナミズムが融合した空間に仕立てられています。さらに、デコラティブパネルにはハイパフォーマンスモデル「S8」譲りのカーボンベクターを特別に採用しており、Audi A8の30余年の歴史を締めくくるにふさわしい、贅を尽くした仕様となっています。
強靭なパワーと至高の快適性を両立するAudi A8の走行性能
アウディのフラッグシップセダン「Audi A8」は、ラグジュアリーサルーンとしての圧倒的な静粛性と、スポーツセダンに比肩するダイナミックな走行性能を高い次元で融合させています。心臓部には、マイルドハイブリッドシステム(MHEV)を組み合わせた高効率なTFSIエンジンが搭載され、アウディ独自の四輪駆動システム「quattro」や先進のシャーシテクノロジーと相まって、いかなる走行状況においても意のままのハンドリングと路面に吸い付くような安定感を提供します。ドライバー自らがステアリングを握る愉しみと、パッセンジャーが享受する極上の乗り心地を両立させているのが最大の特徴です。
効率とレスポンスを追求したパワートレインとMHEV技術
Audi A8のパワートレインは、余裕あるトルクを低回転域からフラットに発生させ、優れたドライバビリティを実現しています。主要なラインアップとして、最高出力250kW(340PS)、最大トルク500Nmを発揮する3.0ℓ V型6気筒TFSIエンジンと、338kW(460PS)、最大トルク660Nmを誇る4.0ℓ V型8気筒TFSIエンジンの2種類が用意されています。これらのエンジンには、革新的な「48Vマイルドハイブリッドシステム」が標準装備されており、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)とリチウムイオンバッテリーが、発進時のスムーズなアシストや最大12kWという高いエネルギー回生を可能にしています。また、コースティング(慣性走行)中にエンジンを休止させる機能も備わり、燃費効率の向上と振動の少ない静かな再始動を両立しました。トランスミッションには、レスポンスに優れる「8速ティプトロニック」が組み合わされ、常に理想的なエンジン回転数を維持します。
卓越した安定性と俊敏性をもたらすシャーシテクノロジー
駆動方式には、アウディの代名詞であるフルタイム四輪駆動システム「quattro」が採用されています。このシステムは、セルフロッキングセンターディファレンシャルを介して前後の駆動力を最適に配分し、通常時は前40:後60の比率で路面を捉えつつ、状況に応じて前70:後30から前15:後85の間でダイナミックに可変制御を行い、優れたトラクションと推進力を生み出します。足回りには「アダプティブエアサスペンション」が全車に標準装備されており、四輪それぞれの車高と減衰力を瞬時に自動制御することで、フラッグシップに相応しい上質な乗り心地と正確なライントレース性を実現しています。さらに、後輪を操舵させる「ダイナミックオールホイールステアリング(4WS)」を選択することで、低速域では最小回転半径を最大約0.5m短縮させ、高速域では安定したレーンチェンジを可能にするなど、大型セダンとは思えない俊敏なハンドリングを手に入れています。
電動化の洗練と「final edition」の研ぎ澄まされた走り
電動化を象徴するプラグインハイブリッドモデル「Audi A8 TFSI e」は、3.0ℓ V6 TFSIエンジンと強力な電気モーターを組み合わせ、システム総合で340kW、最大トルク700Nmという圧倒的なパワーを誇ります。容量17.9kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、0-100km/h加速はわずか4.9秒(メーカー測定値)に達します。シーンに応じて「EVモード」や「ハイブリッドモード」など4つの走行モードを使い分けることで、クリーンな街乗りからパワフルな高速クルーズまで対応します。近年のラグジュアリーセダンではモデルチェンジのたびに電動化が大きなテーマとなっていますが、Audi A8もこうした流れの最前線を走り続けてきました。そして、30余年の歴史の最後を飾る「Audi A8 final edition」では、これらの走行技術がさらに研ぎ澄まされました。通常はハイパフォーマンスモデル「S8」にのみ設定される「リヤスポーツディファレンシャル」を標準装備し、コーナリング時に左右後輪の駆動力を最適に配分することで、卓越した敏捷性と意のままのコーナリングを実現しています。加えて、専用チューニングにより車高を標準より10mm低く設定した「アダプティブエアサスペンション スポーツ」を採用し、より精悍なルックスと鋭い走りを両立させています。まさに、Audi A8が長年培ってきたパフォーマンススピリットの集大成と言える仕上がりです。
360度の包囲網で守り抜く、Audi A8が誇る世界最高水準の安全テクノロジー
アウディのフラッグシップセダン「Audi A8」は、ブランドスローガン「Vorsprung durch Technik(技術による先進)」を最も具現化するモデルとして、常に安全技術の最前線を切り拓いてきました。その安全思想は、事故を未然に防ぐ「アクティブセーフティ」と、万が一の衝突時における乗員保護を最大化する「パッシブセーフティ」の両面において、世界最高水準のテクノロジーを惜しみなく投入することで構築されています。周囲の状況を常に監視し、ドライバーのミスを補いながら、すべての乗員に「格式を誇る一台」にふさわしい絶対的な安心感を提供します。
センサーの知能化:量産車初のLiDARとzFASによる高度な周辺監視
Audi A8の安全性能の核心は、人間以上の精度で周囲を把握する高度なセンサーネットワークにあります。車両全体に配置された5つのミリ波レーダー、5つのカメラセンサー、12個の超音波センサーに加え、量産車として世界で初めて「LiDAR(レーザースキャナー)」をフロントに搭載しました。
これらの最大23個に及ぶセンサーから得られた膨大な情報は、「zFAS(セントラル ドライバーアシスタンス コントローラー)」と呼ばれる電子頭脳によって統合的に分析されます。この高度な分析能力により、先行車や歩行者、さらには側方から接近する車両までを瞬時に検知し、極めて自然で正確な運転支援の制御を実現しています。
予防安全(アクティブセーフティ):衝突を回避し、夜間の視界を革新する
事故を未然に防ぐための支援機能として、Audi A8には「アダプティブクルーズアシスト」が搭載されています。これはアダプティブクルーズコントロールとアクティブレーンアシストを統合したもので、高速道路や渋滞時において、車間距離の維持や車線維持を快適にサポートします。また、「アウディプレセンスサイド」は、前後左右の全方位から衝突の危険を察知し、万が一の事態に備えて乗員を保護する体制を整えます。
前述のライティング技術も、安全性能に直結する重要な要素です。「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」は対向車や先行車を眩惑させることなく夜間の視認性を高め、リヤの「OLEDリヤライト」は後続車への近接警告機能によって追突リスクの低減に貢献します。光の技術を安全に活かしている点も、Audi A8ならではの先進性です。
衝突安全(パッシブセーフティ):強固なボディと最新のエアバッグシステム
万が一、衝突を避けられない状況になった際に乗員を守るのが、アウディ独自のボディ構造と先進の保護装備です。伝統の「ASF(アウディスペースフレーム)」は、アルミニウムを多用した軽量かつ高剛性な構造により、衝突エネルギーを効率的に分散・吸収してキャビンの変形を防ぎます。最新のモデルでは、衝突時に運転席と助手席の乗員同士が接触して負傷するのを防ぐ「センターエアバッグ(フロント)」を新たに採用し、多方向からの衝撃に対してより強固な守りを提供しています。
最終限定車「final edition」に標準装備される「安心」のパッケージ
生産終了を記念する最終限定車「Audi A8 final edition」では、これらの高度な安全機能がさらに充実しています。通常はオプションとなることも多い「アシスタンスパッケージ」を標準装備とし、前述のセンターエアバッグに加え、高速走行時の視界を確保する「アダプティブウィンドウスクリーンワイパー」などが含まれています。さらに、走行の安定性を高める「リヤスポーツディファレンシャル」や、後輪を操舵して俊敏性と安定性を両立する「ダイナミックオールホイールステアリング」も標準で採用されました。これらにより、Audi A8はその歴史の幕を閉じる最後の瞬間まで、安全技術におけるリーダーとしての責務を全うしています。
Audi A8シリーズの価格と主要諸元
アウディのフラッグシップセダンである「Audi A8」シリーズは、3.0ℓ V6ターボエンジンを搭載したバランスの良い標準モデルから、4.0ℓ V8エンジンによる圧倒的なパフォーマンスを誇るロングホイールベースモデルやハイパフォーマンス版の「S8」、さらには環境性能とパワーを両立させたプラグインハイブリッド(PHEV)まで、多岐にわたるグレードを展開しています。また、30余年にわたる歴史の集大成として、最高峰の装備を網羅した限定モデル「final edition」も設定されました。各モデルは、アウディ独自の軽量ボディ構造であるASF(アウディスペースフレーム)や、安定した走行を実現するquattro(四輪駆動システム)を基盤に、ラグジュアリーセダンの頂点にふさわしい諸元を備えています。
主要グレード別の諸元・価格一覧
以下に、現行Audi A8シリーズおよび最終限定モデルのメーカー希望小売価格と主要な諸元をまとめます。
| モデル / グレード | メーカー希望小売価格(税込) | エンジン型式 / 総排気量 | 最高出力 [ネット] | 全長×全幅×全高 (mm) | ホイールベース (mm) | 主要タイヤ・ホイールサイズ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Audi A8 55 TFSI quattro | ¥12,720,000 | V型6気筒DOHCターボ / 2,994cc | 250kW (340PS) | 5,190×1,945×1,470 | 3,000 | 9Jx19(標準)/ 265/40R20(オプション) |
| Audi A8 L 60 TFSI quattro | ¥18,830,000 | V型8気筒DOHCターボ / 3,996cc | 338kW (460PS) | 5,320×1,945×1,485 | 3,130 | 9Jx20(標準)/ 265/35R21(オプション) |
| Audi A8 60 TFSI e quattro (PHEV) | ¥13,830,000 | V型6気筒DOHCターボ+モーター / 2,994cc | 340kW (システム総合出力) | 5,190×1,945×1,470 | 3,000 | 9Jx19(標準)/ 265/40R20(オプション) |
| Audi S8 | ¥21,910,000 | V型8気筒DOHCターボ / 3,996cc | 420kW (571PS) | 5,190×1,945×1,475 | 3,000 | 9Jx21 + 265/35R21 |
| Audi A8 final edition (限定車) | ¥15,980,000 | V型6気筒DOHCターボ / 2,994cc | 250kW (340PS) | 5,190×1,945×1,460 | 3,000 | 9Jx21 + 265/35R21 |
※「final edition」のボディカラーで「セブリングブラック クリスタルエフェクト」を選択した場合は、+300,000円となります。
※最小回転半径は、標準で5.8m(A8 Lは6.0m)ですが、ダイナミックオールホイールステアリング(4WS)装着車は5.3m(A8 Lは5.5m)まで短縮されます。
※乗車定員は全車5名ですが、A8 Lでコンフォートパッケージ(リヤ2名乗車仕様)を選択した場合は4名となります。
アウディ・A8のモデルチェンジ遍歴
アウディ・A8はドイツのアウディが展開するFセグメントのフラッグシップセダンで、「アウディ・V8」の後継モデルとして1994年に登場しました。初代からオールアルミニウムボディを採用し、大柄な車体ながら軽量化を実現することで、走行性能と効率性の両立に貢献してきました。そして2026年、約30年にわたって重ねられてきたモデルチェンジの歴史は、最終限定車「Audi A8 final edition」をもってひとつの区切りを迎えます。ここでは、歴代A8がたどってきたフルモデルチェンジの遍歴を振り返ります。
アウディ・A8 初代 D2系/1994年~2003年
1994年、「アウディ・V8」の後継モデルとしてデビューしました。日本では1995年にフォルクスワーゲン アウディ ジャパン(当時)から発売され、グレードは「4.2クワトロ」のみでした。
1997年には、3.7Lエンジンを搭載する前輪駆動モデルを追加し、サイドエアバッグが標準装備となりました。
1999年8月、マイナーチェンジを実施して質感を高めるとともに、3.7Lの前輪駆動モデルを廃止しました。
2001年1月、ハイパフォーマンスモデルの「S8」が日本に導入されました。4.2L V型8気筒エンジンを搭載し、駆動方式はquattro(四輪駆動)のみの設定でした。
アウディ・A8 2代目 D3系/2003年~2010年
欧州では2002年にフルモデルチェンジを受けて2代目へと移行し、日本では2003年10月に発表、翌2004年2月に販売を開始しました。当初のグレードは初代同様「4.2クワトロ」の1グレードで、最高出力は335PSへと向上し、新たに6速ATが採用されました。
2004年9月には、3.7L V型8気筒エンジンを搭載する「3.7クワトロ」と、ホイールベースを130mm延長したロングボディの「4.2クワトロL」が追加されました。
2005年3月には、6.0L W型12気筒エンジン(450PS)を搭載する「6.0クワトロ」「6.0クワトロL」が登場し、現在のアウディの象徴であるシングルフレームグリルが採用されました。同年8月には、3.7Lエンジンに代わって直噴の「3.2 FSIクワトロ」が設定されました。
2006年8月、4.2Lエンジンが直噴化され、「4.2 FSIクワトロ」「4.2 FSIクワトロL」へと変更されました。同年には、5.2L V型10気筒エンジンを搭載する高性能版「S8」も登場しています。
2008年1月、2度目のマイナーチェンジを実施し、内外装の刷新や装備の充実が図られました。
アウディ・A8 3代目 D4系/2010年~2018年
欧州では2009年にフルモデルチェンジを受けて3代目へと移行し、日本では2010年12月に販売を開始しました。日本仕様はガソリン車のみで、ショートホイールベースの「3.0 TFSIクワトロ」「4.2 FSIクワトロ」と、ロングホイールベースの「L 4.2 FSIクワトロ」の3グレードが導入されました。
2011年6月には、6.3L W型12気筒エンジンを搭載するロングホイールベース専用モデル「L W12クワトロ」が発表されました。
2013年2月、シリーズ初のハイブリッドモデル「A8ハイブリッド」を発売しました。2.0L直噴ターボエンジン「2.0 TFSI」と電気モーターを組み合わせたパワートレインを採用しています。
2014年3月、「A8」および「S8」にマイナーチェンジを実施し、同年8月には装備や仕様の変更が行われました。
2015年8月には、対向車などへの眩惑を抑えるマトリクスLEDヘッドライトを「3.0 TFSIクワトロ」に標準装備しました。
アウディ・A8 4代目 D5系/2018年~2026年
欧州では2017年に4代目が発表され、日本仕様車は2018年10月に販売を開始しました。48Vマイルドハイブリッドシステムを全車に搭載し、「A8 55 TFSI quattro」「A8 60 TFSI quattro」「A8 L 60 TFSI quattro」が導入されました。また、量産車として世界初となるレーザースキャナー(LiDAR)を採用するなど、知能化・電動化に向けた先進技術が数多く投入されています。
2023年6月には、アウディとして初めてquattroを組み合わせたプラグインハイブリッド「A8 60 TFSI e quattro」「A8 L 60 TFSI e quattro」を追加しました。
2024年10月には一部改良が行われ、装備内容や価格が見直されました。
そして2026年6月16日、生産終了を記念した最終限定車「Audi A8 final edition」を88台限定で発売し、A8は約30年にわたるフラッグシップとしての歴史に幕を下ろすこととなりました。
| アウディ・A8のモデル | 販売年表 |
|---|---|
| 初代 D2系 | 1994年~2003年 |
| 2代目 D3系 | 2003年~2010年 |
| 3代目 D4系 | 2010年~2018年 |
| 4代目 D5系 | 2018年~2026年 |