アルティスのモデルチェンジ・一部改良の情報
ダイハツが販売するハイブリッドカーであるアルティスが2021年2月1日に2回目のマイナーチェンジ(一部改良)を行ってフロントフェイスのデザインを変更、また安全機能を強化し便利になりました。
2018年8月1日の一部改良の情報と合わせて、一体どの部分が変わったのか、標準装備になった機能や便利になったものなど、アルティスはどの部分が変わったのかを紹介していきます。
アルティスがモデルチェンジせず販売終了へ OEM元カムリの日本国内販売終了の影響
アルティスはトヨタが販売するカムリをOEM元とするセダンですが、2023年12月下旬カムリの国内販売終了を受け、アルティスも販売終了に。
アルティスの後継を務める車種の情報はないため、ダイハツのミドルサイズセダンは消滅。2023年のトヨタはダイハツからOEM提供を受けるパッソ、ピクシスジョイも販売終了しました。
アルティスが一部仕様変更で新ボディカラーを設定 2022年8月1日
エモーショナルレッドIIIのアルティス
トヨタのカムリからOEM供給を受けているダイハツのアルティスは、2022年8月1日に一部仕様変更を行いました。
アルティスの一部仕様変更の中身は、新ボディカラーとしてエモーショナルレッドIII(メーカーオプション:55,000円)を新設定し、販売価格は4,063,000円(2WD)~4,261,000円(E-Four)からの販売になりました。
OEM元のカムリは同日の仕様変更で内装色オーカーを設定し、充電用USB端子を「typeA」から「typeC」に変更する一部仕様変更を行っていますが、アルティスのプレスリリースでは「新ボディカラーの設定など」としています。
USB端子の変更の有無は曖昧ですが、8月1日にホームページを確認する限り新内装色の情報はありませんので、おそらく新内装色はカムリだけでしょう。
2021年2月1日にアルティスの一部改良が行われ全国一斉発売開始
マイナーチェンジ(一部改良)後の新型アルティス
ダイハツ工業はトヨタカムリのOEMで供給を受けている「アルティス」のマイナーチェンジ(一部改良)を行うことを2月1日に発表し全国で一斉販売を始めた。
今回の一部改良は2017年7月にフルモデルチェンジしたアルティスの2回目の改良であり、内外装の刷新と安全機能の強化、電気式4WDシステム(E-Four)の追加設定などが行われている。
価格はグレード「G」で2WDが4,053,000円から、4WDモデルのE-Fourが4,251,000円からとなっている。
2018年のアルティスの一部改良ではブラインドスポットモニターを標準装備
アルティス(OEM提供元はトヨタが販売するカムリ)が2020年8月5日に一部改良を実施、後方車両の接近をサイドミラーででお知らせするブラインドスポットモニターを標準装備します。
車線変更などで後方車両がいないか、サイドミラーのインジケーターの光で確認できる機能で、標準装備することでより安全なドライブが実現します。アルティスの一部改良が発表された日に販売され、価格は3,652,000円からになります。
アルティスのマイナーチェンジではインテリジェントクリアランスソナーが標準装備になり安全性が増した
マイナーチェンジ(一部改良)では警告と自動ブレーキで障害物に衝突する可能性を低減するインテリジェントクリアランスソナーを標準装備した
アルティスの一部改良で標準装備になった機能は「インテリジェントクリアランスソナー」で、駐車する時・車庫入れの時など低速で取り回し操作をしている場合に後方についているソナーが障害物との距離を測り、ブザーで警告・自動ブレーキをかけて衝突の可能性を低くしてくれるシステムです。
後方だけではなく前方にも搭載されているので、コンビニなどへ頭を向けて駐車する時にアクセルとブレーキを間違えて突っ込む事故や、シフトレバーをRとDを間違えて自分の思っている方向とは逆に急発進する事故の可能性を下げてくれます。
ドアミラーにはLEDサイドターンランプを備えた電動格納式のカラードドアミラーを装備して便利になった
ドアミラーには細いデザインのLEDサイドターンランプを備えたカラードドアミラーにアップグレードされています。ステルスミラーのような細いデザインで、スタイリッシュなアルティスのイメージによく似合うドアミラーです。
車体の1番外側にサイドウインカーが装備されているため対向車からも見やすく、従来の車に装着されていたボディ側のサイドウインカーもないためスッキリした見た目になっています。
アルティスのスペックやエクステリア・パワートレインをおさらい
トヨタが販売するカムリのOEM車がアルティス
ダイハツのアルティスは2017年7月にフルモデルチェンジして発売された車種で、トヨタ・カムリのOEMモデルです。前後のエンブレムがダイハツのものになっていて、車名ロゴもトランクのナンバープレート上にあるシルバーガーニッシュに「ALTIS」と刻まれています。
プラットフォームはTNGAを採用し、エンジンも2.5Lガソリンとモーターを組み合わせたTHS2を搭載しています。装備を見るとオーディオレスで充電用USB端子2個が標準装備になっているため、カムリのGグレードに相当するものと考えられます。
カムリのようにエントリーグレードのXやスポーツモデルのWSがラインナップしているわけではなく、アルティスはGの1グレードのみの展開で、カムリと同様にFFの2WDモデルのみの駆動方式が取り入れられています。
全長 | 4,885mm |
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全幅 | 1,840mm |
全高 | 1,445mm |
ホイールベース | 2,825mm |
最低地上高 | 145mm |
乗員定員 | 5人 |
エンジン型式 | A25A-FXS |
種類 | 直列4気筒 |
排気量 | 2,487cc |
最高出力 | 131kW(178ps)/5,700rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/3,600~5,200rpm |
モーター型式 | 3NM |
モーター最高出力 | 88kW(120ps) |
モーター最大トルク | 202Nm(20.6kgm) |
燃費 | 28.4km/L |
使用燃料 | レギュラー |
グレード | 販売価格 |
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G | 3,531,600円~ |
安全装備もしっかりと装備しており、サポカーSワイドに相当する「トヨタセーフティセンス」を標準装備、自動ブレーキはもちろんレーンディパーチャーアラート・オートマチックハイビーム・全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールが装備されているので安心です。メーカーオプションに設定されているブラインドスポットモニターをつけると更に安心感が増します。
アルティスのマイナーチェンジ後の価格帯はいくら?OEM元のカムリと比較してみる
一部改良のマイナーチェンジが行われたアルティスの価格帯は3,531,600円で、北海道地区は寒冷地仕様が標準装備になるため3,553,200円になります。寒冷地仕様になるとワイパーがガラスにくっつかないように熱線が入っていたり、猛吹雪で視界が悪い時に後方の車へ存在を知らせるために赤いリアフォグランプが装着されます。
一方、トヨタのカムリGの価格帯は3,531,600円で装備内容も同じなため変わりありません。アルティスはカムリのOEMモデルですので好きなほうを選ぶといいでしょう。
アルティスはOEM元のカムリ終売により生産終了へ 日本再導入の可能性について
ダイハツのアルティスは、トヨタのカムリがOEM元になるミドルクラスセダン。OEMモデルのため、基になるカムリの2023年終売に伴い、アルティスも生産終了しています。
カムリは北米を中心に販売好調なので、2024年にフルモデルチェンジが予想されています。
海外生産するカムリモデルチェンジをきっかけに、カムリの日本再導入が決定した場合は、アルティスも日本で復活するかもしれません。