Audi A3のモデルチェンジ

アウディA3最新モデルチェンジ情報:30年の集大成、限定250台「edition S line plus」登場

A3スポーツバック571万円・セダン596万円で登場した限定モデル「edition S line plus」。マトリクスLEDヘッドライト、ブラックアウトグリル、アンビエントライティングプロなど内外装の特別装備を標準化。アウディドライブセレクトやサラウンドビューカメラも含む充実の仕様を解説。

アウディA3最新モデルチェンジ情報:30年の集大成、限定250台「edition S line plus」登場

アウディ ジャパン、A3シリーズに集大成の限定モデル「edition S line plus」登場——スポーツバック200台・セダン50台

2026年4月14日、アウディ ジャパンはプレミアムコンパクトの定番モデル「Audi A3」シリーズに、スポーティな魅力を極限まで研ぎ澄ませた限定モデル「A3 Sportback edition S line plus」「A3 Sedan edition S line plus」を発売した。全国127店舗のアウディ正規ディーラーにて即日販売を開始。価格はスポーツバックが571万円(限定200台)、セダンが596万円(限定50台)。アスカリブルーメタリックを選択する場合は各6万円高となる。

専用色「アスカリブルーメタリック」が放つ存在感

Audi A3Audi A3

本限定モデル最大の見どころのひとつが、エクステリアに採用された専用ボディカラー「アスカリブルーメタリック」だ。深みのある青色は、見る角度や光の加減によって表情を大きく変える。晴天下では鮮明な青みが際立ち、室内光や曇天下では落ち着いたネイビーに近い色調へと変化する。

アスカリブルーは、かつてアウディのパフォーマンスモデルに設定されていたカラーの系譜を持ち、S lineというスポーティグレードとの相性は抜群だ。エクステリアに施されたブラックアウト処理——ダークAudi ringsとブラックスタイリングパッケージによりフロントグリル、フォーリングスエンブレム、ドアミラーハウジングがすべてブラック化されている——との対比が、アスカリブルーの色の深みをより一層際立たせる。

ボディカラーはアスカリブルーメタリックのほか、デイトナグレーメタリック(スポーツバック130台・セダン20台)、グレイシアホワイトメタリック(スポーツバック50台・セダン20台)の全3色を用意。いずれもメタリックペイントを標準採用している。

精悍なエクステリア——マトリクスLEDと18インチホイールが完成度を高める

Audi A3Audi A3

フロントフェイスは、マトリクスLEDヘッドライトが採用されており、夜間の存在感は格別だ。デイタイムランニングライトの細く鋭い光の筋と、ブラックアウトされたグリル周りの組み合わせが、コンパクトなボディに似つかわしくない威圧感を演出している。ヘッドライトウォッシャーも装備され、機能面でも妥協がない。

足元を引き締めるのは、特別装備のグラファイトグレーポリッシュ仕上げ・5Yスポークデザイン18インチアルミホイールだ。スポークの間から見えるブレーキキャリパーとの視覚的なバランスも良く、走りへの期待感を否が応でも高める。セダンにはさらにコントラストルーフブラックが特別装備として追加され、スポーツバックとは異なる締まりのあるシルエットが完成する。

インテリア——Audi Sportレッドステッチが情熱を静かに主張

Audi A3Audi A3

車内に乗り込むと、まず目に飛び込んでくるのがドアエントリーライトが照らす「S」のロゴだ。限定モデルならではのこの演出が、乗り込む前から気分を高揚させる。

シートはレッドのステッチを施したブラックのレザー/アーティフィシャルレザー製S lineシートを採用。派手な主張はないが、赤いステッチがスポーツモデルへの情熱を静かかつ力強く伝えてくる。このシートはS line plusパッケージに含まれるもので、サポート性も高く長距離ドライブでも疲れにくい設計だ。

さらに、アンビエントライティングプロが室内をほんのりと照らし、夜間のインテリアに上質なラウンジのような雰囲気を与える。プライバシーガラスとアウディドライブセレクトも標準装備される。

1.5リッターターボ+48Vマイルドハイブリッドで走りと燃費を両立

パワートレーンは1.5リッター直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボを搭載し、最高出力116PS、最大トルク220Nmを発生。7速Sトロニック(DCT)と組み合わせ、駆動方式はFFだ。

特筆すべきは、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムの搭載だ。このシステムによりエネルギー回生機能が向上しているほか、コースティング(惰力走行)時にはエンジンが完全停止し、より効率的で快適なドライビングを可能にしている。日常の市街地走行から高速クルージングまで、余裕を持ってこなせる実力を持つ。

ナビ・安全装備も標準で充実

装備面でも死角はない。MMIナビゲーションシステム、バーチャルコックピットプラス、アウディサウンドシステムを含むナビゲーションパッケージを標準装備するほか、電動調整機能付きフロントシート、アドバンストキーシステム、シートヒーター、パークアシストプラス、サラウンドビューカメラ、アダプティブクルーズアシスト/エマージェンシーアシスト、ハイビームアシスト、3ゾーンオートマチックエアコンを網羅するコンビニエンス&アシスタンスパッケージも標準装備となる。この価格帯でこれだけの内容を標準化した点は、限定モデルならではの思い切りといえる。

スペック一覧

項目 A3 Sportback edition S line plus A3 Sedan edition S line plus
エンジン 1.5リッター直列4気筒DOHC ガソリンターボ
最高出力 / 最大トルク 116PS / 220Nm
トランスミッション 7速Sトロニック(DCT)
駆動方式 FWD(FF)
電動化システム 48V マイルドハイブリッド(BAS)
全長 × 全幅 × 全高 4,355 × 1,815 × 1,435mm 4,505 × 1,815 × 1,410mm
ホイールベース 2,635mm
限定台数 200台 50台
車両本体価格(税込) 5,710,000円 5,960,000円
アスカリブルーメタリック 各+60,000円

まとめ——「集大成」の名に恥じない完成度

「edition S line plus」は、A3という30年の歴史を持つモデルが到達した現時点での完成形だ。専用色アスカリブルーのエクステリア、レッドステッチが映えるインテリア、最新の安全・快適装備をすべて盛り込みながら、スポーツバック571万円という価格設定は同クラスのライバルと比較しても十分に訴求力がある。スポーツバック200台・セダン50台という限定枠を考えると、早めの問い合わせが賢明だろう。

Audi A3のモデルチェンジ歴史——30年の系譜

プレミアムコンパクトのパイオニアとして1996年に誕生したAudi A3は、30年にわたってフルモデルチェンジを重ね、常にこのセグメントの基準を作り続けてきたモデルだ。「小さな高級車」というコンセプトのもと登場した初代は、フォルクスワーゲン・ゴルフとプラットフォームを共有しつつも、横置きエンジン・FFベースという合理的な設計にアウディらしい高品質な仕立てを加えることで、それまでになかったカテゴリーを市場に生み出した。

第2世代(2003年〜)では、3ドアに加えて2004年10月に5ドアの「スポーツバック」が追加ラインナップされ、実用性が大幅に向上。日本でも幅広い層に受け入れられた。

第3世代(2013年〜)は、2012年のパリモーターショーで発表され、日本では2013年9月にスポーツバック、2014年1月にはA3シリーズ初の4ドアセダンが加わった。デザインは先代比で引き締まったスポーティなプロポーションへと進化し、エンジンも小排気量ターボ(TFSIシリーズ)へのダウンサイジングが進んだ。

現行第4世代(2021年〜)は2020年春に欧州で発表され、日本では2021年5月18日より発売を開始した。先代から実に8年ぶりの刷新となったこの世代では、デザインの抜本的な刷新、マイルドハイブリッドを組み込んだ新世代パワートレインの採用、デジタル化されたコックピットへの進化、グレード体系の再編(base / advanced / S line)など全方位で進化した。さらに2024年12月には大幅アップデートが実施され、フレームレス六角形シングルフレームグリルの採用や、デジタルデイタイムランニングライトのパターン変更機能(LEDで3種類・マトリクスLEDで4種類)など、デザインと機能の両面でさらなる洗練が加えられた。

そして2026年4月、この最新アップデート後のA3をベースに誕生したのが、今回の限定モデル「edition S line plus」だ。現行世代が積み上げてきた進化の集大成として位置づけられている。