ランドクルーザー300系のグレード別の内装を紹介
ランドクルーザーは14年ぶりのフルモデルチェンジをして300系になり、エントリーモデルの「GX」「GR SPORT」をはじめ、「ZX」「VX」「AX」のグレードがあり、ガソリン車になります。「ZX」と「GR SPORT」にはディーゼルの設定もあります。
納車まで年単位で待つほどの人気のランドクルーザー300系ですが、それぞれに内装や装備の違いがありますので、紹介していきましょう。
ランドクルーザー300系のインテリアはオフロードでも快適な運転性と操作性のあるインパネ周り
ランドクルーザー300系のインパネ周り
オフロードでも快適に運転ができる快適性を備えるランドクルーザー300系。水平基調のインパネ上部が悪路での路面変化の中、走行や駆動系のスイッチを操作しやすい位置に、モニターと併せて把握しやすい配置になっています。
運転に集中できる操作性のあるコックピット
- GXのコックピット(シート・ファブリックブラック:ブラック)
- GR SPORTのコックピット(シート・本革GR専用ブラック)
- ZXのコックピット (シート・本革:ブラック)
- VXのコックピット(シート・本革:ブラック)
- AXのコックピット(シート・スエード調ファブリック:ブラック)
運転しながらの操作性に配慮されたコックピット。オフロード走行を想定し、スイッチ類は運転の妨げにならずに操作できる位置に集約されています。ステアリングに配置されたスイッチ類も、手を放さずに操作できるように配置されています。
直観的に視認できるディスプレイ
- 2眼オプティトロンメーター(メーター照度コントロール付)+7インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(ZX)
- 4眼オプティトロンメーター(メーター照度コントロール付)+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(AX)
メーターの裏側からELパネルの透過光で昼夜や周囲の明るさを問わずに見やすいオプティトロンメーターを採用。燃料計や油圧計、水温計、電圧計が一目見ただけで視認でき、悪路走行時でも車両状況が直観的に把握しやすくなっています。
メーター中央には高精細なTFTカラー液晶画面を配置し、様々な路面状況に応じた駆動力を4輪に瞬時に最適に分配するマルチテレインセレクトの状態など、整備されていない悪路やオフロードの走行に必要な情報を表示。航続可能距離や燃費などの車両情報もディスプレイに表示できます。
マルチインフォメーションディスプレイの表示例
- 1.エコドライブインジケーター
- 2.速度
- 3.タイヤ切れ角
- 4.矢印ナビ(要T-Connectナビゲーションシステム)
- 5.尿素表示(ディーゼル車)
カラーヘッドアップディスプレイ
ウインドウシールドガラスの視野内に運転に必要な情報を投影し、速度の表示やナビと連携してルート案内などの情報を表示。日中でも見やすい高輝度表示で視認性を高めています。「ZX」「GR SPORT」「VX」に標準装備されています。
マイセッティング画面
ドライバー最大3名分の車両設定を記憶させ、設定を再現するマイセッティングシステム。ステアリングやシート、ドアミラーなどのポジションや、エアコンや照明、ドアロックなどの室内設定だけではなく、メーターやヘッドアップディスプレイの設定まで、指紋認証やスマートキーで記憶したドライバーを特定し、スムーズに設定を呼び出します。
マイコンプリセットドライビングポジションシステムのスイッチ
ステアリングやシート、ドアミラーの最適なポジションを3通り記憶できるマイコンプリセットドライビングポジションは、スイッチ一つで設定を呼び出せます。メモリーコール機能で最適ポジションを自動で再現する機能も設定しました。
本革を使用した握り心地の良いステアリング
トヨタのフラッグシップに相応しいランクル300の本革巻きステアリングホイール
ランドクルーザーには本革が使用されており、手に心地よくフィットします。「GR SPORT」は切削カーボン調、「ZX」にはウォールナット杢目調、「VX」はゼブラウッド杢目調になっており、ステアリングヒーター搭載なので、寒い季節にステアリングが冷たくて手がかじかむこともありません。
- GXとAXは本革巻き3本スポークステアリングホイール
- GR SPORTは切削カーボン調+本革巻き3本スポークステアリングホイール(GRエンブレム付)+ステアリングヒーター
- ZXはウォールナット杢目調+本革巻き3本スポークステアリングホイール+ステアリングヒーター
- VXはゼブラウッド杢目調+本革巻き3本スポークステアリングホイール+ステアリングヒーター
センタークラスターボックス&フロントコンソールオープントレイ
写真はGX
センタークラスターボックスとフロントコンソールオープントレイは、前席のどちら側からも使いやすい位置に設定されています。センタークラスターボックスは、T-Connectナビゲーションシステムを選択した場合は非装着です。
ランドクルーザー300系の座り心地の良いシート
- GXのシート(シート・ファブリック:ブラック)
- GR SPORTのシート(シート・本革:GR専用ブラック&ダークレッド:設定色)
- ZXのシート(シート・本革:ブラック)
- VXのシート(シート・本革:ブラック)
- AXのシート(シート・スエード調ファブリック:ブラック)
ランドクルーザーにはブラックのシートの他、「ZX」にはニュートラルベージュ、「GR SPORT」には設定色でGR専用ブラック&ダークレッドの設定があります。
「GR SPORT」「ZX」「VX」はシートに本革が、「GX」にはファブリック、「AX」にはスエード調ファブリックが採用されています。
多彩なシートアレンジ
乗員人数や積載する荷物の量や大きさに合わせて柔軟なシートアレンジが可能です。
- 1.セカンドシート中央前倒し+サードシート両側フロア格納状態
- 2.セカンドシート片側前倒し+サードシート両側フロア格納状態
- 3.セカンドシート前倒し+サードシート両側フロア格納状態
- 4.セカンドシートタンブル+サードシート両側フロア格納状態
薄型フロントシートバック
シート後ろにある収納のフロントシートバックを薄型化することで、後席の乗員の足回りを広々とゆったりとした空間にし、快適な乗り心地になりました。
セカンドシートタンブル機構
セカンドシートを前方へ倒して折り畳めるタンブル機構で、サードシートへの乗降が楽になりました。タンブル機構は力を入れずにワンアクションで簡単に折りたたむことができ、サードシートからも操作しやすいように、グリップ形状となっています。
冬は車内が暖房で温まると共に快適温熱シートで、夏は冷房で冷えすぎた時に。ベンチレーションでは背もたれと座面にシート表皮の熱を吸い込む機能を設定しています。「HI」「MID」「LO」の三段階での切り替えと、状況に応じて自動で作動するオートモードも搭載しています。
「VX」はフロントシートのみ、「ZX」「GR SPORT」はフロントシートとセカンドシートに設定されています。
前席は、電動で前後スライド、シートの上下、リクライニング、座面前端上下の調整を無段階で行えます。運転席は2ウェイ電動ランバーサポート付きで、ドライバーに合ったドライビングポジションが選べます。「ZX」「GR SPORT」「VX」に標準装備されます。
フルオートエアコン(S-FLOW)で快適な室内環境で心地よさが増す
前後左右独立温度コントロールフルオートエアコン(S-FLOW)がランドクルーザーの車内を快適にします。室温をセンサーで感知することで、吹き出し温度や風量を制御。天井と足元まで設置された吹き出し口が隅々までいきわたる冷暖房性能を実現しています。S-FLOW制御が自動で乗員のいない後席の空調を制御するので、快適性だけではなく、省燃費にも貢献します。S-FLOWは「GX」を除く全車に標準装備されています。
ランドクルーザーには快適で便利な機能が多数装備されている
ハンズフリーパワーバックドア
アルファードのバックドアは、スマートキーを携帯していると、荷物で両手がふさがっていてもリヤバンパーの下の足の出し入れでバックドアが自動で開閉するハンズフリーパワーバックドア。バックドア下部に設置されているスイッチでの操作ができます。バックドアの停止位置を記憶することが可能。
「ZX」に標準装備、「VX」にメーカーオプションの「クローズ&ロック[ウォークアウェイ]機能」を搭載しており、予約操作をして車から離れることで、バックドアのクローズと、全てのドアの施錠ができます。
アクセサリーコンセント
停電などのもしもの時に電気製品が使用できる、アクセサリーコンセントがラゲージの左側に1か所、ソケットがインストルメントパネル下部とセンターコンソールボックス後部に各1か所設置されています。コンセントAC100Vは100W以下の電化製品を使用しましょう。
ランドクルーザーの車内には収納が数多く設置され、使いやすさと便利さの心遣いが感じられます。
- A)オーバーヘッドコンソール
- B)ランプ・キー付きグローブボックス
- C)センタークラスターボックス&フロントコンソールオープントレイ(T-Connectナビゲーションシステムを選択の場合は非装着)
- D)フロントコンソールカップホルダー 2個
- E)脱着トレイ付き2段式センターコンソールボックス
- F)フロント・リヤドアポケット&ボトルホルダー(左右各1本)
- G)カップホルダー2個付きセカンドシートセンターアームレスト(「GX」を除く)
- H)サードシートサイドとリムポケット&カップホルダー(5人乗りはラゲージルームに装備)
冷たい飲み物を冷たいまま保冷できるクールボックス
センターコンソール内に「GX」を除く全グレードで、メーカーオプションで設置できるクールボックスです。冷たい飲み物を保冷して冷たさを維持できるボックスです。
チルト&スライド電動ムーンルーフ
チルト&スライド電動ムーンルーフは、スイッチを押すだけで電動で開閉し、T-Connectスタンダードの契約で、音声認識操作が可能です。ランドクルーザーの車内に心地よい風と光を採りこむことができます。
ランドクルーザーのすぐれた走破性能をマルチテレインモニターでモード選択
アルファードにはオフロード走行を補助する装置、マルチテレインセレクトが搭載されています。悪路でのスタックや駆動力不足での失速が予測される路面状況に合わせた走行支援を6つのモードから選択できるシステムです。
選択したモードに合わせて自動で駆動力やサスペンション、ブレーキ油圧を総合制御。AUTOモードでは走行中の路面状況を各センサー情報から推定し、ドライバーがモードを切り替える必要なく、路面に応じた走破性能を発揮します。
L4モード時
- AUTO・SAND・MUD・ROCK
h4モード時
- AUTO・DIRT・SAND・MUD・DEEP SNOW
AUTO
- AUTOモードにしていると切り替え不要で路面状況や走行シーンに応じて悪路走破性を発揮
DIRT
- 凹凸や起伏の激しい路面や段差路や未舗装路で使用
SAND
- 滑りやすい砂利道や砂地で使用
MUD
- 泥道やぬかるみなどで使用
ROCK
- 岩場などで使用
DEEP SNOW
- 深雪路などで使用
車両4方向のマルチテレインモニターの画面
車両周囲の死角になりやすい箇所の状況を4つのカメラで路面状況や障害物、距離感をマルチテレインモニターで確認できるシステムです。作動条件はL4モード時とH4モード時+マルチテレインセレクトON状態。
マルチテレインモニターで、車両の下やタイヤの位置を透過映像で確認できるシステムです。フロント画面を表示中にランドクルーザーを停止させ、画面内のスイッチでアンダーフロアビューに切り替えます。車両下の状態がモニターで確認できるだけではなく、前後輪のタイヤの位置も確認できます。
タイヤ周辺の状況や障害物との距離感がわかるので、スタックの脱出などにも役立つシステムで、悪路走行などで役立ちます。
高いセキュリティ性 スマホで操作も行えるシステムも
ランドクルーザーには高いセキュリティ性でもしもの時にドライバーや車を守るシステムが搭載されています。離れた場所からスマホで操作が行えるセキュリティシステムもあります。
高いセキュリティ性の指紋認証スタートスイッチ
登録された指紋でエンジンを始動する指紋認証スタートスイッチ
指紋登録をして認証できなければエンジンを始動できないシステムです。スタートスイッチの中央に指紋センサーを搭載しています。スマートキーを携帯している状態でブレーキを踏みながらスタートスイッチにタッチすると、登録された指紋と照合して一致するとエンジンが始動します。一致しない場合、エンジンは指導しません。「GX」を除く全車に標準装備。「GX」はメーカーオプションになります。
傾斜を検知するオートアラーム
侵入センサーと傾斜センサー搭載のオートアラーム
車内への何者かの侵入や、持ち上げやジャッキアップなどでの車両の傾きを検知するとセキュリティシステムが作動してオートアラームが作動します。一時的にオフスイッチでキャンセルすることもできます。
マイカーサーチPlusが車を守る
オプションサービスで車を守るマイカーサーチPlus
マイカーサーチPlusはドアのこじ開けなどの異常を検知してオートアラームが作動すると、メールや電話、スマホアプリの「My TOYOTA」(要インストール)に通知が来るオプションサービスです。年間税込み2,420円か、月額税込む220円の利用料が必要になります。
マイカーサーチで車両の状態を確認
- 車の状態をリモート確認&リモート操作
- 車の駐車位置をスマホで確認できるカーファインダー
スマホに「My TOYOTA」をインストールしていると、ドアロックや開閉状態を確認できます。ドアロックのし忘れやハザードランプのつけっぱなし状態をスマートフォンから操作できます。
また、車が今どこに駐車しているか、スマホアプリの地図上で位置情報を確認することができます。
広々ラゲージスペースはサードシートの格納でさらに大容量に
サードシートを床下に格納できて大容量のラゲージスペース
ラゲージスペースはゴルフバッグを5つも積み込める大容量。セカンドシートを折りたたんでサードシートを床下に格納することでフルフラットになり、さらに大容量のラゲージスペースが広がります。
フロア格納電動サードシート
スイッチを押すだけの簡単アクションでサードシートの格納と復帰が電動で行えます。バックドア左側とリヤドアには両側にスイッチが設置されており、車内とラゲージ側、両方から操作が可能です。ヘッドレストは格納時に連動して自動で倒れますが、復帰時は手動になります。
- 1.スイッチを押すと自動でシートバックが格納開始
- 2.クッションもシートバックが格納開始と連動して動き出す
- 3.ヘッドレストがクッションに連動して格納
- 4.格納完了
「AX」はサードシートの格納は手動になります。シートにあるストラップを引くとヘッドレストが格納でき、肩口のレバーを引いてシートバックを前に倒すと同時にクッションも連動して格納されます。
ランドクルーザーは大画面で走行性能を管理できるオフローダーには嬉しい機能満載
ランドクルーザーは300系となる、拡大されたフロントグリルがアグレッシブでラグジュアリーな1台になりました。納車も数年待ちという世界中で大人気です。
大画面のマルチテレインモニターで6つの走行モードが選択でき、路面状況に応じた走行性能で走破性を発揮します。車両の下の状況もモニターで確認できるため、悪路でスタックしてもランドクルーザーに乗ったまま車両下がどうなっているのか、タイヤの位置なども確認できます。
収納も数多く設置され、走破性もあり、使い勝手のいいランドクルーザー300系の人気は衰えるどころか上がる一方で目が離せません。
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