ランドクルーザー70(再再販モデル)の内装はどう変わったか インパネ・シート・安全装備を詳しく解説
2014年の再販から9年を経て2023年11月に再再販されたランドクルーザー70(AXグレード)。エンジンはV型6気筒ガソリンからランドクルーザープラドと同系統の2.8L直列4気筒ディーゼルターボへと刷新され、トランスミッションも5速MTからヘビー系初の6速ATへ変更。グレードもAXのみの展開となり、5ナンバーから3ナンバーへと変わりました。
外装では基本的なデザインを再販モデルから踏襲しつつ、角型ヘッドライトがLEDの丸型に、バンパーやフェンダーが樹脂製に、テールランプがバンパーに配置されるなどの変更が施されています。
内装での大きな変更はシート表皮がファブリック仕様からファブリック+合成皮革仕様になりクッション性が向上したこと、メーターがアナログからデジタルに変わったことなどです。本記事では再再販モデルの内装をインパネ・収納・ラゲージ・オフロード装備・安全装備の各項目に分けて詳しく紹介します。
なお、再再販モデルは発売直後から注文が殺到し、2023年12月に抽選販売が行われた後、ほどなく全国的に受注停止となりました。2026年3月現在も受注停止が続いており、受注再開の正式な時期は未定です。購入を検討している方は最寄りのトヨタ販売店にご確認ください。
ランクル70のインストルメントパネル周辺と快適に運転するための装備
ランクル70のインストルメントパネル
ランクル70のコックピットは、オフロード車らしく無駄なものをそぎ落とした視認性・機能性・操作性に優れたレイアウトが特徴です。水平基調で見晴らしが良く、見えにくい左前方には2面鏡式の補助確認用ミラーが設置されています。メーター類はデジタル化されてマルチインフォメーションディスプレイの視認性も向上。空調は直感的に操作できるマニュアルエアコンが採用されています。
オプティトロンメーター+4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ
ランクル70王道レイアウトを継承するオプティトロンメーター
中央のスピードメーターと左のタコメーターというランクル70の王道レイアウトをデジタル化後も継承。サブゲージをスピードメーター直下に配置することで悪路走行中でも視線移動をスムーズに保てます。右側の4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイには平均燃費・瞬間燃費などをドライバーの視線移動が最小限になるよう配置しています。
バックモニター内蔵の自動防眩インナーミラー
バックモニターを表示する自動防眩インナーミラー
通常時の自動防眩インナーミラー
通常走行時は周囲の光や後続車のヘッドライトに応じて反射状態を自動調整する自動防眩インナーミラーとして機能します。後退時にはミラー内にバックカメラの映像と固定ガイド線を表示し、バック駐車などをスムーズに行えます。

バックカメラは後方ナンバープレートの上部に設置されています。
握る箇所で形状を最適化した本革巻き4本スポークステアリングホイール
握りやすい形状でオフローダーにはピッタリなステアリングホイール
本革巻き4本スポークステアリングホイールは握る箇所ごとに形状を最適化し、フィンガーレストも設けられています。本格的なオフロード走行時でも確実なグリップ感が得られる操作性の高い設計です。
マルチインフォメーションディスプレイや安全装備を操作するステアリングスイッチ

ステアリングに設けられたステアリングスイッチにより、指先だけでマルチインフォメーションディスプレイの操作やレーンディパーチャーアラートの設定変更などが可能です。ボタン[A]は4方向スイッチ・戻る操作など情報表示系、ボタン[B]は運転支援系の操作に対応しています。
高速道路での疲労軽減に役立つクルーズコントロール(定速制御)
手軽にセッティングできるクルーズコントロール(定速制御のみ)
ステアリングに設置されたクルーズコントロールは、設定速度を一定に保ってアクセル操作なしで走行できるシステムです。高速道路の長距離走行での疲労軽減に役立ちます。なお、先行車追従機能は付かない定速制御のみの仕様です。
スーパーインテリジェント6速ATとシーケンシャルシフトマチック
最大限にエンジン性能を引き出してコントロールする
再再販モデルでヘビー系初採用となったスーパーインテリジェント6速AT(6 Super ECT)は、小型で高効率な6速ギアトレーンを搭載し、低燃費とパワフルな走りを両立します。専用パワーモードで最適な回転域を引き出し、強力なエンジンブレーキも発揮。シフトを「M」に入れることでシーケンシャルシフトマチックによるマニュアル感覚の変速も可能で、オフロード走行時のきめ細かいコントロールに貢献します。
直感的に操作できるマニュアルエアコンとリヤヒーターコントロール
マニュアルエアコン
リヤヒーターコントロール
エアコンはシンプルな操作感のマニュアル式。温度設定ダイヤルを回すだけで感覚的に調整でき、オフロード走行に集中しながらでも使いやすい設計です。後席には足元を温めるリヤヒーターコントロールを搭載しています。
前後3か所に設置されたルームランプ

フロント・センター・リヤの3か所に設置されたルームランプは明るく、ワンタッチでオン/オフを操作できます。
ワイヤレスドアロックリモートコントロール
離れていてもランクル70の施錠と開錠が可能
車両に近づいてスイッチを操作するだけで施錠・開錠できるワイヤレスドアロックリモートコントロールを装備。雨天時や荷物を抱えているときでも、手前で開錠しておけばスムーズに乗り込めます。
ブラック基調のインテリアと合成皮革+ファブリックのシート表皮
ランクル70のインテリア
ランクル70のドアトリム周辺
再再販モデルのインテリアはブラック基調。シート表皮は2014年の再販モデルのファブリックから、合成皮革+ファブリックの組み合わせになり、クッション性と質感が向上しています。ドアトリムも合成皮革が採用されており、本格オフローダーながら上質感が増しました。
ランクル70の収納 必要なものをすぐ手の届く位置に配置

余計なものを省いた必要十分な収納が、使いやすい位置にまとめて配置されています。
- A)シフトサイドポケット/センターコンソールトレイ/カップホルダー(1個)/小物入れ
- B)充電用USB端子(Type-C/フロント2個)/アクセサリーソケット(DC12V・120W/1個)
- C)センターコンソールボックス
- D)キー付グローブボックス
- E)フロントドアポケット(運転席・助手席/ボトルホルダー付)
- F)シートバックポケット(運転席・助手席)
(A)のシフトサイドポケットをカップホルダーとして使用する場合、オフロード走行中は振動や衝撃でカップが脱落するおそれがあるため使用を控えましょう。
大容量のランクル70ラゲージスペース シートアレンジで最大1,355mmの荷台長を確保
ランクル70の荷室サイズは荷台長835mm(リヤシートタンブル状態で1,355mm)・荷台幅1,440mm・荷台高1,120mmと超大容量。リヤシートを格納することで広大なスペースが生まれ、大型アウトドア用品もたっぷり積み込めます。左右でサイズが異なるバックドアの左側リヤゲートのみを開けて手軽に荷物の出し入れも可能です。
6:4分割可倒式リヤシートで荷物と乗員を使い分け
長い荷物は後席片側だけ倒して積載可能
後席は6:4分割可倒式で、長尺物を積む際には片側だけシートを格納して残りの座席を確保できます。ワンタッチで格納できるタンブル機構により楽に荷室スペースを拡大できるので、急な積載にも素早く対応できます。
ランクル70のオフロード性能 本格派に求められる装備が全て揃っている
ランクル70はヘビーデューティモデルとして過酷な悪路走破性が求められる本格オフローダーです。再再販モデルもその伝統を受け継ぎ、さまざまなオフロード向け装備を標準搭載しています。
急勾配の下り坂を安全に走行するダウンヒルアシストコントロール(DAC)

トランスファーギヤをH4またはL4に設定した状態でスイッチをオンにすると、急な下り坂でも低速を自動確保して安定走行をサポートします。アクセルやブレーキ操作が難しい急傾斜の悪路で特に有効です。
スリップからの素早い脱出をサポートするVSC&アクティブトラクションコントロール(A-TRC)

岩場や雪道などでタイヤがスリップすると即座にシステムが検知し、空転した車輪にブレーキをかけながら空転していない車輪に駆動力を配分。悪路での安定走行と脱出をサポートします。H4またはL4のトランスファーギヤ設定時に作動します。
スタック脱出をスイッチ操作で行える電動デフロック(フロント・リヤ)
悪路でスタックしてしまったとき、スイッチ操作でデフをロックして駆動力を反対の車輪に伝えることで脱出をサポートします。リヤデフのみのロックと、リヤ+フロントデフの同時ロックをスイッチで切り替えられます。
なお、電動デフロックをオンにしている間はABSとブレーキアシストが作動しません。一般道や舗装路では必ず電動デフロックをオフにし、VSC OFFインジケーターが点灯していないことを確認してから走行してください。
本格オフロードの走破性を示す対地障害角(アプローチ角33°・デパーチャー角23°・ランプブレークオーバー角26°)
険しい傾斜も走破する対地障害角
最低地上高200mmの余裕に加え、以下の対地障害角が本格的なオフロード走破性を支えています。
アプローチアングル(33°)
- フロントバンパーから前輪タイヤの接地面に引いた線と地面との角度。岩などの障害物を前輪で乗り越えられる角度の目安。
デパーチャーアングル(23°)
- 車両後端とリヤタイヤ後ろ側接地面を結んだ線と地面との角度。坂道や岩場から降りる際にリヤバンパーが勾配に当たるかどうかの目安。
ランプブレークオーバーアングル(26°)
- 斜路走破角。岩や障害物に乗り上げた際、頂上部の車底と障害物との干渉の程度を判断できる指標。数値が大きいほどボディのクリアランスが高い。
坂道での後退を防ぐヒルスタートアシストコントロール(HAC)
登り坂での発進時、車両の後退をシステムが感知すると自動的にブレーキを作動させ、後退速度を抑えてスムーズな坂道発進をサポートします。急な山道での発進や、オフロードの登坂時に特に役立つ機能です。
路面状況に合わせて駆動を切り替えられるパートタイム4WDシステム
悪路や雪道で活躍するパートタイム4WDシステム
路面状況に応じて駆動方式を切り替えられるパートタイム4WDシステムを搭載。滑りやすい路面では「H4」を選択して4輪駆動の安定感を、さらなる悪路では「L4」を選択してより強力な低速駆動力を発揮します。ただし、乾いた舗装路や高速道路での「H4」「L4」の使用は避けてください。
ヘビー系初導入の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」
再再販モデルのランクル70には、ヘビーデューティーモデルとして初めて予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が導入されました。ミリ波レーダーと単眼カメラの2種類のセンサーが連携し、様々な走行シーンでドライバーの安全をサポートします。
昼夜の歩行者・昼間の自転車を検知するプリクラッシュセーフティ
直進時の歩行者や自転車を検知する
ミリ波レーダーと単眼カメラで昼夜の歩行者および昼間の自転車運転者を検知。衝突の恐れがある場合には警報を発し、自動ブレーキを作動して衝突回避をサポートします。
車線逸脱をブザーとディスプレイで知らせるレーンディパーチャーアラート(LDA)
ウインカーを出さずに車線を逸脱しそうな場合は注意喚起を促す
単眼カメラが道路の白線・黄線を認識し、ウインカー操作なしで車線を逸脱しそうな場合にディスプレイ表示と警報音でドライバーに告知します。車両のふらつきも検知し、長距離走行時の居眠り運転防止にも役立ちます。
対向車や先行車に応じてハイ/ロービームを自動切り替えするオートマチックハイビーム(AHB)
対向車や先行車がいる場合は自動でロービームに
先行車がいない・周囲が暗い場合は自動でハイビームに
対向車や先行車がいない暗い状況では自動でハイビームに切り替え、対向車・先行車がいたり周囲が明るくなると自動でロービームに戻します。切り替え忘れを防ぎ、夜間の視界確保と対向車への配慮を両立します。
標識の見逃しを防ぐロードサインアシスト(RSA)
単眼カメラで認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示し、最高速度や侵入禁止などの標識に従っていない可能性があるとシステムが判断した場合、ブザーや表示の点滅でドライバーに告知します。認識できる標識の種類は「最高速度」「一時停止」「車両進入禁止」「はみ出し通行禁止」などです。
信号待ちや渋滞時の発進遅れを告知する発進遅れ告知機能(TMN)
先行車が発進しているにもかかわらず停止状態が続くとブザーでお知らせ
信号待ちや渋滞で先行車が発進したにもかかわらず停止状態が続く場合、ディスプレイ表示とブザーでドライバーに発進を促します。スマートフォンや会話への不注意によるうっかり停止を防ぐ実用的な機能です。
ランクル70の内装はオフロード走行と街乗り両方の実用性に配慮した仕上がり
再再販モデルのランクル70は、過酷な悪路を走破するヘビーデューティモデルとしての本質を守りながら、メーターのデジタル化・6速ATの採用・Toyota Safety Senseの初導入・シート表皮の質感向上など、現代のニーズに合わせた実用的なアップデートが施されています。
オフロード走行時に役立つDACや電動デフロック・パートタイム4WDといった本格装備と、街乗りや高速走行での安全性を支える予防安全装備が高い次元で両立した内容です。ランクル70ファンだけでなく、アウトドアや災害対策での実用性を求めるユーザーから注目を集めています。
なお、2026年3月現在も全国的に受注停止が続いており、受注再開の正式な目処は立っていません。購入を検討している場合は、最寄りのトヨタ販売店に最新の受注状況をご確認ください。


























