タントの維持費

タント(4代目)の年間維持費はいくら?グレード「X」と「Xターボ」の費用を項目別に比較

タント「X」vs「Xターボ」の年間維持費を比較。2グレードの差は年間約1.1万円。ターボ車と自然吸気車でどの費用に差が出るかを表で確認できます。購入グレード選びの参考に。

タント(4代目)の年間維持費はいくら?グレード「X」と「Xターボ」の費用を項目別に比較

タントの年間維持費をグレード「X」と「Xターボ」で比較・概算

2019年7月のフルモデルチェンジで誕生し、2022年10月にマイナーチェンジを経て現在も販売が続く4代目タントの年間維持費を概算します。次世代スマートアシスト・DNGAプラットフォーム・新開発D-CVTを採用し、安全性と走行性能を大きく引き上げたダイハツの軽スーパーハイトワゴンです。

モデルケースとして比較したのは、自然吸気エンジン搭載の「X」とターボエンジン搭載の「Xターボ」の2グレードです。エンジンの違いで維持費にどの程度差が出るか、各項目の内訳も含めて解説します。

4代目タントの特徴とグレード別スペック

4代目タントは、ダイハツが新世代のクルマ造りの指針として掲げる「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づいて開発された新プラットフォームを採用し、操縦安定性・乗り心地・衝突安全性を従来モデルから大幅に向上させています。

全方位にカメラを搭載して運転席から確認しにくい周囲の状況をモニターに映し出すパノラマモニターをメーカーオプションで設定できるほか、2022年10月のマイナーチェンジではタントに「ファンクロス」が追加され、ラインナップがさらに充実しています。なお、2024年10月には法規対応に伴う一部仕様変更と価格改定が実施されており、グレードXの車両本体価格は1,490,500円となっています。

タント グレード「X」「Xターボ」の主要諸元
グレード X Xターボ
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,755mm(1,775mm)
ホイールベース 2,460mm
最小回転半径 4.4m
燃費(WLTCモード) 21.2km/L(20.2km/L) 20.0km/L(18.8km/L)
燃料 無鉛レギュラーガソリン
乗車定員 4名
車両重量 900kg(950kg) 910kg(960kg)
エンジン KF型 水冷直列3気筒
12バルブDOHC横置
KF型 水冷直列3気筒
12バルブDOHCインタークーラーターボ横置
総排気量 658cc
タイヤサイズ 155/65R14

():4WD

「X」「Xターボ」ともに、運転席ロングスライドシート(シートバックレバー付)・助手席ロングスライド・TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイなどを標準装備し、車内の快適性を高めています。

連続式可変バルブタイミング機構やマルチスパーク等の先端技術を採用した改良型KFエンジンを新開発のD-CVTと組み合わせることで、「X」は21.2km/L・「Xターボ」は20.0km/Lの低燃費(いずれもWLTCモード、2WD)を実現しています。

タントの年間維持費(概算)~グレード「X」は約35万円・「Xターボ」は約36万円(ガソリン価格157円で試算)

タントの年間維持費(概算値)

年間走行距離を1万kmと設定して求めた燃料代、自動車税・車検代・任意保険料・駐車場代・諸経費を合算したタントの年間維持費を概算しました。ガソリン価格をレギュラー157円/L(2026年2月時点の全国平均に近い値)で試算した場合、「X」は約349,625円・「Xターボ」は約360,753円となります。

両グレードの差は約1.1万円で、主な差異はターボ車のオイル交換頻度の違いと燃費のわずかな差から生じています。

タント グレード「X」「Xターボ」の年間維持費(概算値)の比較表
グレード X Xターボ
自動車税 10,800円 10,800円
燃料代 74,125円 78,500円
駐車場代 120,000円 120,000円
車検代(年換算) 19,950円(27,687円) 19,950円(27,687円)
任意保険料 79,500円 79,500円
諸経費 24,750円 30,250円
合計金額(目安) 約34.9万円(約35.7万円) 約36.1万円(約36.9万円)

():継続審査時。燃料代はガソリン価格157円/L(2026年2月時点の参考値)で計算。ガソリン価格は変動するため、最新の価格での再計算をお勧めします。

タントを自家用として利用する場合の自動車税は10,800円

軽自動車の自動車税は、用途区分(自家用・営業用)と新規登録日によって税額が決まります。2015年4月1日以降に登録された自家用乗用軽自動車の税額は10,800円です。タントも同区分が適用されます。

用途区分 総排気量 税額
自家用乗用軽自動車 660cc以下(2015年4月1日以降) 10,800円
660cc以下(2015年3月31日以前) 7,200円
営業用乗用軽自動車 660cc以下(2015年4月1日以降) 6,900円
660cc以下(2015年3月31日以前) 5,500円

※グリーン化特例が適用される車両には、新車登録の翌年度の自動車税に軽減措置があります。
※年度途中に新規登録した場合は、翌月から翌年3月までの月割分を支払います。

年間走行距離1万km・ガソリン価格157円/Lで試算したタントの燃料代はグレード「X」が約7.4万円・「Xターボ」が約7.9万円

タントにかかる年間燃料代は、「年間走行距離」「燃費」「ガソリン価格」の3項目で概算できます。ただし、ガソリン価格は原油市況や補助金の有無によって変動します。資源エネルギー庁の発表値を定期的に確認し、実態に近い数値で再計算することをお勧めします。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復30km×120日=3,600km)
週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
合計:3,600km+1,560km+4,800km=9,960km → 10,000km(切り上げ設定)

タント「X」「Xターボ」の年間燃料代(概算値)の算出法

年間燃料消費量
「X」:10,000km ÷ 21.2km/L = 472L
「Xターボ」:10,000km ÷ 20.0km/L = 500L

1年間にかかる燃料代(ガソリン157円/Lで試算)
「X」:472L × 157円/L = 74,104円(≒ 74,125円)
「Xターボ」:500L × 157円/L = 78,500円

※タントはWLTCモード燃費を採用しているため、カタログ値をそのまま適用
※ガソリン価格は資源エネルギー庁発表の2026年2月時点の全国平均に近い157円/Lを参考値として設定

年間駐車場代12万円(全国平均月1万円で設定)

駐車場代は年間維持費のなかで最も差が生じやすい項目です。自宅に駐車スペースがあれば0円、月極駐車場を借りる場合は地域によって月数万円の差があります。ここでは全国平均の月1万円を用いて年12万円として計算しています。実際の月極料金を使って再計算すると、より実費に近い金額が把握できます。

全国主要都市の月極駐車場の相場(目安)

  • 東京(23区):30,000円
  • 大阪市:25,000円
  • 横浜市:17,000円
  • 名古屋市:11,000円
  • 福岡市:11,000円
  • 札幌市:10,000円
  • 全国の平均相場:10,000円

タントの車検代~年換算では初回時が約2.0万円・継続審査時が約2.8万円(2023年4月以降の自賠責料率)

車検代は、自賠責保険・重量税・印紙代の「法定費用」と、ディーラーや整備工場に支払う「代行手数料・整備費用」で構成されます。2023年4月に自賠責保険料が約11%値下げされたため、法定費用は元記事の計算から変わっています。

タントの法定費用(2023年4月以降の自賠責料率適用)
車検の有効期間 3年(初回) 2年(継続)
自賠責保険 24,010円(37ヶ月) 18,040円(25ヶ月)
重量税 7,500円 6,600円
印紙代 1,100円 1,100円
合計 32,610円 25,740円

上記の法定費用に代行手数料・整備費用(目安3.5万円)を加算すると、初回車検は67,610円・継続車検は60,740円となります。年換算ではそれぞれ約22,537円(÷3)・約30,370円(÷2)です。

車検の有効期間 3年(初回) 2年(継続)
法定費用 32,610円 25,740円
代行手数料・整備費用(目安) 35,000円 35,000円
合計 67,610円 60,740円
年換算 約22,537円 約30,370円

※代行手数料・整備費用は故障の有無や依頼先によって大きく異なります。上記は大きな故障がない場合の目安です。

タントの重量税~初回分は7,500円・継続審査時は6,600円

軽自動車の重量税は、普通車と異なり車重に関わらず一律で車検有効期間分が課されます。自家用軽自動車の場合、初回(3年)は7,500円、継続車検(2年)は6,600円です(エコカー外・減税なし)。

自動車重量税(軽自動車)
エコカー外 エコカー
税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税 75%減税
3年自家用(新車購入時) 9,900円 7,500円 5,600円 3,700円 1,800円
2年自家用(継続審査) 6,600円 5,000円 3,700円 2,500円 1,200円

※登録から13年・18年が経過すると重量税が加算されます
※エコカー減免制度が適用される車には税額の免除または一定割合の減免があります
※重量税は車検証の有効期間分を一括して支払います

タントの自賠責保険料~2023年4月以降の料率では37ヶ月加入は24,010円・継続審査時の25ヶ月加入は18,040円

自賠責保険は公道を走るすべての車両への加入が法律で義務付けられています。2023年4月の料率改定で軽自動車も大幅に引き下げられており、新車購入時の37ヶ月加入は24,010円、継続車検時の25ヶ月加入は18,040円となっています。

2017年4月1日以降、2020年3月31日以前の軽自動車自賠責保険料(旧料率・参考)
軽自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
35,610円 34,820円 25,580円 25,070円 15,960円 15,130円 5,840円
2023年4月1日以降の軽自動車自賠責保険料(現行料率)
軽自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,010円 23,520円 18,040円 17,540円 11,950円 11,440円 5,740円

※新車を購入した場合は37ヶ月加入となります
※自賠責保険に加入していなければ車検は受けられません
※沖縄・離島は除く

タントの車検を指定工場に依頼した場合の印紙代は1,100円

印紙代は車検の適合性を公的機関に認定してもらう際の手数料です。保安基準適合証を発行できる指定工場に依頼した場合は、軽自動車・普通車を問わず一律1,100円となります。

指定工場 1,100円(一律)
認定工場 軽自動車:1,400円
5ナンバー:1,700円
3ナンバー:1,800円

対人賠償無制限・車両保険あり・16等級ゴールド免許の条件で試算したタントの任意保険料は年間約7.95万円

任意保険は自賠責保険ではカバーしきれない人身事故や物損事故に備えて多くのドライバーが加入します。保険料は等級・年齢条件・型式別料率クラスなどで大きく異なります。以下の条件を設定した参考値です。

  • 年齢26歳以上
  • 年間走行距離11,000km以下
  • 対人賠償・対物賠償ともに無制限
  • 16等級
  • ゴールド免許保有

上記の条件でシミュレーションした結果、「X」「Xターボ」の任意保険料は79,500円(車両保険なしの場合は34,500円)となりました。実費に近い保険料を把握したい方は、ご自身の条件で複数社の見積もりを比較することをお勧めします。

タントの任意保険料の見積り額

  • 「X」「Xターボ」:79,500円(34,500円)

※()内は車両保険なしの金額
※実費に近い保険料を把握したい方は、ご自身の条件設定に合わせて再計算することをお勧めします。

タイヤ購入費とオイル交換代を含む諸経費はグレード「X」が約2.5万円・「Xターボ」が約3.0万円

夏用・冬用タイヤの年間積立購入費とエンジンオイル・エレメント交換費用を合算した諸経費は、「X」が24,750円・「Xターボ」が30,250円です。バッテリー交換やエアコンフィルター交換なども定期的に行う場合は、さらに加算が必要です。

タント グレード別 諸経費の概算値
グレード X Xターボ
タイヤ購入費(年換算) 16,750円 16,750円
オイル・エレメント交換代 8,000円 13,500円
合計 24,750円 30,250円
タイヤを4年周期で購入した場合の年間積立金は約1.7万円

消耗品であるタイヤは定期的に交換が必要で、一般的な交換目安は3〜4年です。4代目タントは新プラットフォームの採用で車両重量が軽減化されているため、タイヤのロングライフ化が期待でき、ここでは4年周期での購入を前提に年間積立金を計算します。

タント(V37型)の新品タイヤ購入費67,000円の内訳(目安)

夏タイヤ:4本セット安値相場 約31,000円(サイズ:155/65R14)

冬タイヤ:4本セット安値相場 約36,000円(サイズ:155/65R14)

合計:約67,000円

※タイヤ価格は銘柄・時期によって変動します。購入時の最新価格での確認をお勧めします。

「X」「Xターボ」ともにタイヤサイズは155/65R14です。夏・冬タイヤの合計購入費67,000円を4年で割ると、1年間の積立金は16,750円となります。

グレード X Xターボ
タイヤサイズ 155/65R14
タイヤ購入費(夏+冬) 約67,000円
年換算(÷4) 16,750円
タントのオイル・エレメント交換費用~「Xターボ」は年間13,500円・「X」は8,000円が目安

タントが搭載するKF型改良エンジンの状態を維持するためには、定期的なオイル・エレメント交換が必要です。ターボ車は熱負荷が高くオイルの劣化が速いため、「Xターボ」は年2回、自然吸気の「X」は年1回のオイル交換を前提に計算しています。エレメントは両グレードとも年1回交換を想定しています。

タントのオイル・エレメント交換費用の内訳

「Xターボ」
オイル交換(年2回):5,000円×2=10,000円
エレメント交換(年1回):2,000円
作業工賃:1,500円
合計:13,500円

「X」
オイル交換(年1回):5,000円
エレメント交換(年1回):2,000円
作業工賃:1,000円
合計:8,000円

※金額はディーラー・ガソリンスタンドなど依頼先によって異なります。

高い安全性と快適性を備えたタントのグレード選びに維持費を活用しよう

タント

軽スーパーハイトワゴンという新カテゴリを切り開き、両側パワースライドドアやミラクルオープンドアを採用して子育て世代から幅広い支持を集めてきたタント。4代目となった現行モデルは、DNGAプラットフォームと次世代スマートアシストによってクラストップレベルの安全性・静粛性・快適性を実現しています。

2022年10月のマイナーチェンジでファンクロスが追加され、2024年10月の一部仕様変更でコーナーセンサーの採用や価格改定も実施されています。タントの購入を検討する際は、グレード「X」と「Xターボ」の価格差(約1.7万円)と維持費の差(年間約1.1万円)を天秤にかけ、走行シーンに合ったグレードを選びましょう。坂道や高速道路を多用するなら「Xターボ」の力強い走りが快適性を高めてくれます。