NSXのモデルチェンジ

NSXが2030年までに全個体電池を採用するBEVで復活か スープラEV・GT-REV・LFA2のライバル対決も

NSXのモデルチェンジ(改良モデル)について。2018年秋に発売した2019年モデルは、オレンジ系統の新たなボディカラーを追加設定し、パワートレーンやダンパー等を制御するソフトウェアを更新、2030年までに発売する新型はBEVになる噂。

NSXが2030年までに全個体電池を採用するBEVで復活か スープラEV・GT-REV・LFA2のライバル対決も

NSXが2022年で生産終了へ 最後の特別仕様車タイプSが限定発売

NSX の改良モデルは2018年10月25日に発表され、2019年5月に発売。事前に新型NSXの改良モデルのティーザー画像がホンダのホームページにて公開されていました。

2018年8月24日にカリフォルニア州で開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2018」で米国仕様のNSXアキュラの改良モデルが公開されました。
2021年にはNSXの生産終了をホンダ公式が告知。
2022年の生産終了と最後の特別仕様車タイプSを発表しています。

次期NSXはBEV(ピュアEV)になり2030年までに復活か バッテリーには全個体電池を採用するという情報も

2023年8月17日世界初公開した新型BEVのZDXホンダの新型BEVのZDX、ZDX Type Sは2024年北米市場で販売予定

ZDXの発表の場で映像公開したPrecision Crafted PerformanceZDX発表時に映像で公表されたPrecision Crafted Performance(プレシジョン クラフテッド パフォーマンス)がNSXの後継モデルにあたる新型BEVという噂がある

2022年4月に行われたホンダの四輪ビジネス説明会にて、2030年(早ければ2028年頃になるという噂も)までにピュアEVスペシャリティモデルを投入する、という発言があったことから全個体電池を搭載する第三世代の新型NSXのBEV(ピュアEVモデル)を投入するのではないかと話題になっています。

次期NSX投入については確定的に捉えている意見が多く、新型モデルではパワートレインを100%モーターで駆動するBEVということで、NSXを待ち望むファンからは賛否両論あるようです。
トヨタではレクサスの伝説的なスポーツモデルのLFA(LFA2)をBEV(プラグインハイブリッドの噂)で復活、日産も伝説的なスーパーカーのGT-RのBEVモデルを、トヨタは各社より少し早い2025年にGRスープラのBEVモデルを発表する動きもあることから、2030年頃はスポーツモデルの転換期になるかもしれません。

ホンダは2026年からF1(フォーミュラワン世界選手権)へ復帰することが決定しており、世界トップレベルのレーシングモデルの技術を新型NSXに投入するという噂もあるため、NSXらしいポテンシャルを搭載し復活するのではないでしょうか。

NSXが最後の特別仕様車タイプSで生産終了 全世界限定350台で日本は30台割り当て

NSX最後の特別仕様車タイプSのリヤビューNSX最後の特別仕様車タイプSは国外320台、国内30台限定で販売

NSXは2016年に2代目を販売、SPORT HYBIRD SH‐AWDという3モーターハイブリッドシステムを搭載するハイパーカーとしてデビューしましたが、日本市場では2020年に僅か9台しか販売していませんでした。

日本市場だけでなく、オーストラリア市場でも販売終了していることから、NSXの今後の展開に注目が集まりましたが、2021年8月3日にNSXの2022年生産終了の告知と最後の特別仕様車タイプSを公式発表しました。

NSXの特別仕様車タイプSの詳細は2021年8月30日に正式発表。パワートレインなどが変更されるという噂もありましたが、エンジンはそのままでタービンを変更してブーストアップした結果、最高出力529馬力・最大トルク61.2kgmへパワーアップしています。
NSXタイプSのインテリアにはシリアルナンバーが刻印され、満足感の高いモデルになることは間違いないでしょう。

ホンダ・NSXが東京モーターショー2019に出展!

NSX東京モーターショー2019に出展されたホンダNSX

NSXのリアNSXのリアのエクステリア

NSXのブレーキトリムボディカラーと同色のロゴ入りブレーキトリムが映える

ホンダNSXが、2019年10月より開催されている東京モーターショーのホンダブースに展示されました。NSXタイプRがワールドプレミアされるのではとの情報もありましたが、今回はサーマルオレンジ・パールのボディカラーに身を包んだ標準仕様の個体が出展されています。

2020年型ホンダ・NSXに「インディイエローパールII」を新設定!低迷中の販売台数の巻き返しなるか

ホンダ(アキュラ)NSXに「インディイエローパールII」が新色として追加ホンダ(アキュラ)NSXに「インディイエローパールII」が新色として追加

2020年モデルのホンダ(アキュラ)NSXに新たなボディカラーとして「インディイエローパールII」が追加されました。インディイエローパールIIを追加した新型NSXは、2019年のモントレーカーウィークや東京オートサロン2020にも展示されました。

パワートレインには3.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンに3基の電動モーターを採用。価格はおよそ2,420万円からで、発売時期は2020年4月を予定しています。製造はアメリカのオハイオ州メリーズビルで行われます。

2020年モデルホンダ(アキュラ)NSXのリヤビュー2020年モデルホンダ(アキュラ)NSXのリヤビュー

なお、新型NSXのボディカラーには、クルバレッド、ベルリナブラック、130Rホワイトの3カラーのほか、有料色としてインディイエローパールII、サーマルオレンジパール、ソースシルバーメタリック、カジノホワイトパール、バレンシアレッドパール、ヌーベルブルーパールの9色がラインナップ。
バレンシアレッドパールとヌーベルブルーパールの2色は有料色の中でも特に高額で、特別感のある美しいボディカラーです。

現在販売台数が落ち込み気味のNSX。2019年の販売台数は特に低迷しており、先代モデルでも人気の高かったインディイエローパールIIを復活させることで巻き返しを図ります。

NSXのエンジンサウンドには赤ちゃんの泣き止ませ効果アリ!?ホンダがエンジン音がなるぬいぐるみ「サウンドシッター」を開発

赤ちゃんの泣き止ませ効果があるとして、2018年にマイナーチェンジした新型NSXのエンジンサウンドを再現した車のぬいぐるみ「サウンドシッター」を開発しました。ホンダでは「クルマのエンジン音には赤ちゃんを安心させる可能性がある」という実験結果を受け製品化しましが、今のところ市販化の予定はありません。

ホンダの車のエンジン音には胎内音に近い鎮静効果のある周波数「250Hz」を含むとされ、新型NSXが250Hzに最も近い音ということが判明したようです。 実験では12人中11人の赤ちゃんが泣き止んだというから驚きです。「サウンドシッター」はホンダのイベントで定期的に展示されているため興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

新型NSXは2018年10月25日から受付し2019年5月に発売が決定

新型NSX2019のエクステリア2019年5月に発売される新型NSX

新型NSXの予約が2018年10月25日に始まりました。発売は2019年5月になっています。今回の改良ではボディ剛性を高め、スーパーカーをより楽しめる安定した走行実現しています。またボディカラーには新色の「サーマルオレンジ・パール」を追加、インテリアにも新色の「インディゴ」を追加しました。

2019年発売の新型NSXの変更点

  • 新色ボディカラー「サーマルオレンジ・パール」追加
  • 新色インテリアカラー「インディゴ」追加
  • ボディ剛性向上(フロントスタビライザー26%、リアスタビライザー19%、リアコントロールアームブッシュ21%、リアハブ6%)
  • 新開発専用タイヤを採用
  • インテグレーテッド・ダイナミクス・システムの最適化
  • 駆動制御の熟成
  • アルミ製スポーツペダル&フットレスト標準装備

2代目NSXは世界最高レベルのエンジンにホンダ独自の3モーターハイブリッドシステムを組み合わせる日本を代表するスーパーカー

2016年8月に発売された2代目NSXは、373kWという高出力を誇る世界最高レベルの「3.5L V6 DOHC ツインターボエンジン」に、高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBIRD SH‐AWD」を組み合わせる突出した運動性能が魅力的な車です。

誰もが運転操作をしやすい「人間中心のスーパースポーツ」という初代NSXのコンセプトを受け継いで進化した2代目は、エンジンだけでは達成が難しいハイレベルなレスポンスとハンドリング性能をホンダ独自の電動化技術によってクリアします。

販売価格は24,200,000円と国産車最高価格であるにもかかわらずに、2代目モデルは新時代のスポーツ走行を実現する圧倒的性能が評価されて、2018年までの全世界販売台数は1,900台を突破しています。

そのうち1,000台以上をアメリカで販売していて、北米市場の人気の高さがうかがえます。また日本では年間販売計画台数100台に対して2016年夏の発表から約400台の受注数になっています。年間販売計画の倍近い受注を受けているため納期が長期になり「幻のスーパーカー」とも言われています。

NSXのティザー画像からはボディカラーに新色が加わり、フロントグリルのビークがボディカラーと同色を採用している事がわかる

2019年改良モデルのNSXのフロントビュー2019年モデルのNSX 鮮やかなオレンジのボディカラーが似合う

ホンダのホームページで公開された2019年モデルのNSXのティーザー画像からは、現行モデルにはないエネルギッシュで重厚感のあるオレンジがボディカラーとして追加設定されている事が分かります。

また、フロントグリル上端に設置されるメッキ加飾を施すビークは、現行モデルではシルバーであるのに対して、次期改良モデルはボディカラーと同じ色を採用しているのも分かります。

そして、現行モデルと同様に美しくかつ斬新な幾何学的なデザインを採用するホイールの隙間からは、抜群の存在感を発揮するレッドカラーのブレーキキャリバーが設置されている事がわかります。

米国仕様のアキュラNSXは新開発の専用タイヤを装備しシャシーを強化しソフトウェアをアップグレードして走行性を更に高める

米国仕様のアキュラNSXの改良モデルは、2018年8月24日より開催されたカリフォルニア州のペブルビーチ近郊にて行われたモーターショー「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2018」に出展されました。

同車の特徴は、ボディカラーに新色「サーマルオレンジパール」を設定、シャシーの剛性も強化し新開発の専用タイヤを装備させて、パワーユニット・ダンパー・電動パワーステアリング等を制御するソフトウェアをアップグレードしている事です。

アキュラNSXの改良モデルは、コンチネンタル製の新開発の専用タイヤ「ContiSportContact 6」を採用します。同タイヤを従来型の「ContiSportContact 5P」と比較すれば、トレッドパターンやゴムコンパウンドが見直され、ハンドリング性能とオールラウンド性能が向上しています。

次期改良によって誕生する新型アキュラNSXは、現行モデルと同様にサーキット走行を楽しみたいというオーナーに対して、スポーツ走行に適したピレリ「P ZERO Trofeo R」をオプション設定で用意します。

次期アキュラNSXのインテリアの改良点は、採用するフルレザーシートではレッドを、レザーとアルカンターラ素材を組み合わせるシートはインティゴブルーをオプションカラーとして追加設定できるようにしている事です。

コーナリング性能などが向上するNSXの2019モデルはドライバーとクルマとの一体感を堪能できる車

2代目NSXはオールアルミモノコックボディに3.5LV6 ツインターボエンジンをミッドシップ方式で搭載し、スポーツハイブリッドSH‐AWDと9速デュアル・クラッチ・トランスミッションを組み合わせる事で実現する群を抜く走行性能が魅力的な車です。

そんな2代目NSXの改良モデルのテスト走行を収録した動画で、レーシングドライバーの佐藤琢磨選手は次のような感想を述べています

第一印象、すごく正常進化したなというのを感じ取ることができました
高速コーナー、一発飛び込んだ時のフロントの入り方もいいし
リアの動きが格段にいいな
すごく綺麗に立ち上がる
全然いいですね

引用元:NSX|Honda

2018年秋に発売したNSXの2019年モデルは、コーナリング性能やレスポンス、スムースさなどが向上したドライバーとクルマとの一体感をより体感できる車になっています。

高性能なスポーツカー NSXのモデルチェンジ遍歴

NSXはホンダがかつて販売していた2シーターのミッドシップスポーツカーです。「New SportsCar X」を略したネーミングで、16年間、フルモデルチェンジがされることなく販売されていました。NC1型は初代の販売終了から11年の時を経て、2代目として、ハイブリッドシステムを搭載して登場しました。

NSX 初代 NA1/2型(1990年~2005年)

1990年9月、NSXが登場しました。販売当初は標準モデルのみでしたが、11月に「タイプR」を追加設定。1994年2月にマイナーチェンジを実施、翌1995年にもマイナーチェンジでオープントップ仕様の「タイプT」を追加設定しました。
1997年2月、マイナーチェンジでMT仕様車のエンジンを変更し、6速MTに。MT仕様車に新たにスポーツgradeの「タイプS」「タイプS-Zero」を設定。
2001年12月のマイナーチェンジではエクステリアを大きく変更。ヘッドライトが固定式になった他、フロント周りやリヤ周りを改良しました。
2002年5月、「NSX タイプR」から「NSX-R」に名称を変更。「タイプS-ZERO」を廃止しました。
2003年10月、マイナーチェンジでタイプRを除く全車にCDチェンジャーを、また、イモビライザーを全車に標準装備されました。
2005年2月、限定5台の特別仕様車「NSX-R GT」を発表。価格は5,000万円で、実際に販売されたのは1台のみでした。12月には欧米で2006年から始まる燃費・排ガス環境規制に対応できず、生産を終了します。

NSX 2代目 NC1型(2016年~2022年)

2016年8月、初代の販売終了から11年。2代目NSXが登場します。販売開始は2017年2月。
2018年10月、改良型の2019年モデルを発表。発売は2019年5月。
2019年12月、2020年モデルが発表され、2020年4月に発売。
2021年8月、2022年12月で生産終了を発表。同月、「Type S」を発表。燃費性能、走行性能、パフォーマンスが向上し、全世界350台が販売され、日本では限定30台で2022年7月に販売開始。
2022年10月、販売を終了。

NSXのモデルチェンジ遍歴
NSXのモデル 販売年表
初代 NA1/2型 1990年~2005年
2代目 NC1型 2016年~2022年

スペシャルな車NSXはモデルチェンジ(次期改良)で人間の五感をさらに刺激する車へと進化

NSX

国産車最高価格を誇るNSXはスペシャルな車です。NSXは全国に数あるホンダディーラーの中でも、専用装備を備えNSXに関する特別な知識を持ったスペシャリストが在籍するディーラーしか販売が許されません。

次期改良で誕生するNSXや米国仕様のアキュラNSXの新型モデルは、ボディカラーにエネルギッシュなオレンジカラーを採用し、パワートレーン等を制御するソフトウェアをアップグレードした人間の五感をさらに刺激できる魅力に包まれる車へと進化する事が予想されます。

そんな、NSXの改良モデルは日常のドライブシーンからサーキットでの本格的なスポーツ走行をもっと楽しめる車となると期待します。