ヴェゼルが2021年4月に二代目へフルモデルチェンジ ハイブリッドシステムが2モーター式のe:HEVに
ヴェゼルのモデルチェンジを2021年4月に行い、2013年から販売を開始したヴェゼルは、2代目に進化。
発売と同時に新車販売台数ナンバーワンを取り続けたヴェゼルは2代目になってもSUV販売台数No.1を獲得できるのか。アップデートされたガソリンエンジンやハイブリッドエンジンの内容や、エクステリアやインテリアの変化などを解説。
新型ヴェゼルのEV(電気自動車)を2022年4月に中国市場で発売
2代目新型ヴェゼルの電気自動車を、ホンダのEV戦略「e:N」シリーズの第一弾車種として、2022年4月26日から中国市場で販売することを発表。
ヴェゼルのEVモデル「e:NP1」をはじめ、e:Nシリーズの生産は中国ですが、海外輸出も予定していることから、将来的には日本市場での発売も期待できるかもしれません。
ヴェゼルが発売後1か月で32,000台を超える受注を達成
ヴェゼルの発売1か月後の受注状況について、販売計画が月5,000台に対して6倍を超える約32,000台を受注したことを発表。
初代ヴェゼルからの乗り換えやを中心に、そのほかのSUVユーザーからも支持されているとしていることから、ホンダユーザー以外からも乗り換えがあったことが想像できます。
新型ヴェゼルの一番人気のグレードは、最上位のe:HEV Zで76%のユーザーが選択しています。次いで全部入りの豪華なPLaYが12%、唯一のガソリンエンジンモデルのGが7%で、エントリーグレードのe:HEV Xが5%になっています。
発売する前に予約するユーザーは上位グレードを選ぶ傾向があり、発売後はお得なエントリーグレードの比率が増してきますが、2代目の新型ヴェゼルはe:HEV Zのお得感が強いので、発売後も一番人気のグレードになるかもしれません。
発売1か月後の受注状況の発表と同時に、新型ヴェゼルの人気ボディカラートップ3も発表していて、モノトーンカラーでは33%のユーザーがプラチナホワイトパールを、18%のユーザーがクリスタルブラックパールを、17%のユーザーがプレミアムサンライトホワイトパールを選んでいます。
2トーンカラーではプレミアムサンライトホワイトパール&ブラックが6%、サンドカーキパール&ブラックが4%、ミッドナイトブルービームメタリック&シルバーが1%になっています。
2代目になる新型ヴェゼルはボディ同色グリルが新鮮なエクステリア
2代目新型ヴェゼルはダイナミックな水平基調のクーペスタイルが特徴
新型ヴェゼルのエクステリアで注目なのが、ありそうでなかったボディ同色グリルです。
日本ではあまり見かけないフロントグリルだったため、発表時は賛否両論ありましたが、発表から発売までの約2か月で「かっこいい」の声が多くなりました。
新型ヴェゼルはボディ後方につれルーフがなだらかに低くなる、クーペSUVのシルエットになっています。見た目はかっこいいのですが、居住性を犠牲にするのですが、ヴェゼルではセンタータンクレイアウトを採用することで、後席のニースペースを十分に確保しています。
サイドは水平基調のデザインなので、ボディサイズ以上にワイド&ローを感じるダイナミックな印象になっているのも特徴です。
駆動方式 | FF/4WD |
---|---|
全長 | 4,330mm |
全幅 | 1,790mm |
全高 | 1,590mm |
ホイールベース | 2,.610mm |
室内長 | 2,010mm |
室内幅 | 1,445mm |
室内高 | 1,225mm |
車両重量 | FF:1,380kg/4WD:1,450kg |
最低地上高 | FF:195mm/4WD:180mm |
最小回転半径 | 5.5m |
総排気量 | 1.496L |
エンジン最高出力 | 78kW(106ps)/6,000-6,400rpm |
エンジン最大トルク | 127Nm(13.0kgm)/4,500-5,000rpm |
モーター最高出力 | 96kW(131ps)/4,000-8,000rpm |
モーター最大トルク | 253Nm(25.8kgm)/0-3,500rpm |
WLTCモード燃費 | FF:24.8km/L/4WD:22.0km/L |
乗車定員 | 5名 |
新型ヴェゼルのグレードはガソリンモデル1つとe:HEV3つの全4グレード
新型ヴェゼルの魅力は2つのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムのe:HEVですが、エントリーグレードにはガソリンエンジンを搭載するモデルも設定しています。
ガソリンモデルのGでもヘッドライトはフルLEDで、最新の予防安全システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準装備しています。
2代目ヴェゼルに搭載するホンダセンシングの機能
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)
- 先行車発進お知らせ機能
- 標識認識機能
- オートハイビーム
e:HEVの最上位グレードにはパノラマルーフや専用のコンビシート、2トーンカラーを設定するPLaYがあり、オプション選択の必要が無いくらい全部入りの豪華なグレードになっています。
エクステリアとインテリアもPLaY専用になるので満足感の高い特別なモデルです。
2代目ヴェゼル Gグレードの主要標準装備
- フルLEDヘッドライト
- 運転席&助手席シートヒーター(4WDのみ)
- フルオートエアコン
- 16インチアルミホイール(ブラック切削光輝)
- ホンダセンシング
2代目ヴェゼル e:HEV Xグレードの主要標準装備
- Gグレードの主要装備
- 減速セレクター
2代目ヴェゼル e:HEV Zグレードの主要標準装備
- e:HEV Xグレードの主要装備
- ブラインドスポットインフォメーション
- 運転席&助手席シートヒーター(FF、4WD)
- 予約クローズ機能付きハンズフリーアクセスパワーテールゲート
- ブラックコンビシート+専用インテリア
- 本革巻きステアリングホイール
- LEDシーケンシャルターンシグナルランプ
- 18インチアルミホイール(ブラック切削光輝)
2代目ヴェゼル e:HEV PLaYグレードの主要標準装備
- e:HEV Zグレードの主要装備
- ホンダコネクトディスプレイ
- ナビゲーション連動ETC2.0車載器
- パノラマルーフ
- ワイヤレス充電器
- グレージュコンビシート+専用インテリア
- オレンジステッチ本革巻きステアリングホイール
- e:HEV PLaY専用エクステリア
上位グレードのe:HEV Zと最上位グレードのe:HEV PLaYでは、フロントウインカーにLEDの流れるシーケンシャルターンシグナルランプが標準装備になるので、そのほかのグレードと一味違う印象になります。
新型ヴェゼルの販売価格は2,279,200円から3,298,900円で、エントリーグレードのGを見るとライバルはトヨタのヤリスクロスや日産のキックス、マツダのCX-30が該当しますが、最上位グレードのPLaYを見るとトヨタのRAV4やハリアーもライバルになりうる価格設定です。
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
G | FF | 2,279,200円~ |
4WD | 2,499,200円~ | |
e:HEV X | FF | 2,658,700円~ |
4WD | 2,878,700円~ | |
e:HEV Z | FF | 2,898,500円~ |
4WD | 3,118,500円~ | |
e:HEV PLaY | FF | 3,298,900円~ |
新型ヴェゼルのボディカラーは全11色設定 最上級グレードのPLaY専用の2トーンカラーも5色設定
新型ヴェゼルは新色のサンドカーキパールを含む13色がラインナップしていて、最上級グレードのPLaYでは5色の2トーンカラーを選択できます。
どのボディカラーを選んでもグリルがボディと同色になるため、統一感のある外観を楽しめるでしょう。
2代目の新型ヴェゼルのボディカラー一覧
- プレミアムサンライトホワイトパール(60,500円高)
- プラチナホワイトパール(35,000円高)
- メテオロイドグレーメタリック(35,000円高)
- クリスタルブラックパール
- プレミアムクリスタルレッドメタリック(60,500円高)
- サンドカーキパール(35,000円高)
- プレミアムサンライトホワイトパール×ブラック(PLaY専用、45,000円高)
- メテオロイドグレーメタリック×ブラック(PLaY専用、25,000円高)
- クリスタルブラックパール×シルバー(PLaY専用)
- ミッドナイトブルービームメタリック×シルバー(PLaY専用、25,000円高)
- サンドカーキパール×ブラック(PLaY専用、25,000円高)
プレミアムサンライトホワイトパール(60,500円高)
プラチナホワイトパール(35,000円高)
メテオロイドグレーメタリック(35,000円高)
クリスタルブラックパール
プレミアムクリスタルレッドメタリック(60,500円高)
サンドカーキパール(35,000円高)
プレミアムサンライトホワイトパール×ブラック(PLaY専用、45,000円高)
メテオロイドグレーメタリック×ブラック(PLaY専用、25,000円高)
クリスタルブラックパール×シルバー(PLaY専用)
ミッドナイトブルービームメタリック×シルバー(PLaY専用、25,000円高)
サンドカーキパール×ブラック(PLaY専用、25,000円高)
新色のサンドカーキパールは新型ヴェゼルのイメージカラーにもなっていて、2代目ヴェゼルのエクステリアとも相性の良い素敵なカラーリングです。
2トーンカラーにもラインナップされているため、どのグレードでも選べる、男女問わず人気のでそうな色です。
2代目の新型ヴェゼル発売前の情報まとめ
2021年に発売した新型ヴェゼルの発売前に噂された情報をまとめました。 新型ヴェゼルの初代モデルは発売から3年連続でSUV販売台数No.1に輝くなど、ホンダを支える中心モデルになっています。
2代目になる新型ヴェゼルも発売前から注目が集まり様々な噂やリーク情報がありました。ガソリンターボエンジンをラインナップする、初代ヴェゼルよりもサイズアップする、など新型ヴェゼルの発売前の噂や情報を紹介します。
新型ヴェゼルのモデルチェンジ後の画像と動画をオンラインで初公開
2021年2月18日に新型VEZEL(ヴェゼル)のワールドプレミアイベントがオンラインで実施されました。
新型ヴェゼルの外観画像
今回のヴェゼルのモデルチェンジは旧モデルのヴェゼルに比べデザインが全面的に刷新されており、特にエクステリアがクーペのような流麗さのある今までのヴェゼルにはない印象のものとなっています。
新型ヴェゼルの内装画像
新型ヴェゼルの発売は2021年4月23日を予定しており、すでにディーラーでも情報公開が始まっているものと思います。
またホンダアクセスではアーバンスタイルとカジュアルスタイルの純正アクセサリーの情報も公開されています。
ヴェゼルのフルモデルチェンジ発表は2021年2月18日 発売日は2021年4月23日
2021年1月18日に公開した新型ヴェゼルのティザーイメージ
ヴェゼルが2021年2月18日に次期モデルへフルモデルチェンジしました。発売は発表から遅れて2021年4月23日というのが有力です。
2021年1月18日にはホンダが新型ヴェゼルの特設サイトをオープン。
2021年2月18日にホンダの公式Youtubeチャンネルで新型ヴェゼルを世界初公開することを発表しました。その他にも2021年1月18日から新型ヴェゼルの公式Twitterアカウントを解説したことも発表しています。
新型ヴェゼルは新開発のプラットフォーム・コンポーネントを採用、現行モデルと比較するとサイズアップする可能性が高く、エクステリアも大きく刷新されます。パワートレインは1.5Lの直列4気筒エンジンと、1.5Lの直列4気筒エンジン+ハイブリッドです。ハイブリッドモデルは2基のモーターとリチウムイオンバッテリーを搭載した1.5Lのe:HEVを採用しています。
駆動方式はFFのほか、4WDも設定、トランスミッションはCVTを採用する可能性が高く、パワーバックドアもオプション設定するとのことです。ウインカーは流れるタイプのシーケンシャルターンランプを、リヤとフロントに採用するという噂もあります。
グレード構成はガソリンモデルの「G」と、ハイブリッドのe:HEVモデルの「X」、「Z」、「PLaY」の4つを設定するようで、PLaYは全部入りの最上級グレードになるようです。
新型ヴェゼルのティザーイメージにはガラスのサンルーフや、インパネにビルトインされたツィーターの画像が公開されていて、これがPLaYのグレードになる可能性が高いと考えます。
2代目になる新型ヴェゼルの販売価格は、ガソリンモデルが2,279,200円から、ハイブリッドモデルが2,658,700円からになっています。
公式発表前に新型ヴェゼルはサイズアップする、という噂もありましたが発表された新型モデルは初代ヴェゼルとあまりかわらないボディサイズで登場しました。
グレード | 駆動方式 | 販売価格 |
---|---|---|
ガソリン G | 2WD | 2,279,200円~ |
4WD | 2,499,200円~ | |
e:HEV X | 2WD | 2,658,700円~ |
4WD | 2,878,700円~ | |
e:HEV Z | 2WD | 2,898,500円~ |
4WD | 3,118,500円~ | |
e:HEV PLaY | 2WD | 3,298,900円~ |
欧州市場でホンダ・HR-V(日本名:ヴェゼル)のディーゼルモデルが2021年をもって販売終了
欧州市場で販売されているホンダの現行HR-V(日本名:ヴェゼル)ですが、2021年にディーゼルモデルの販売を終了することがわかりました。今回の決定にはディーゼルエンジンの需要低下が背景にあり、ホンダは今後、HR-Vだけでなくその他の車種においても電動化を進めていく方針です。
ヴェゼルについては既に中国市場でEVモデルの計画が進行中。Honda eに次ぐピュアEVとして投入される予定です。
フルモデルチェンジ前に実用性の高いヴェゼルの派生車種を投入する可能性も浮上
時期は未定ですが、ヴェゼルの派生車種が投入される可能性があります。派生車種の登場はフルモデルチェンジ前後に行われる可能性があり、クーペスタイルのヴェゼルとハコ型スタイル(ミニバンのようなスタイル)の実用性の高いヴェゼルの派生モデルの2車種をラインナップするということになります。
ホンダは2018年にCR-Vを復活させましたが、ヴェゼルとCR-Vの中間に派生モデルを投入し、スタイルや走りに特化し、ラゲッジ容量を拡大した実用性の高い派生モデル、ラグジュアリーなミドルサイズSUVにCR-Vを揃えSUVのラインナップを拡充します。
ヴェゼルのフルモデルチェンジをフィットやフリードの周期から探ってみると2021年4月が有力か
海外ではHR-Vという名前で販売されているヴェゼル ホンダのモデル周期から2021年4月にフルモデルチェンジされる可能性がある
ヴェゼルは初代モデルが2013年に発売してからモデルチェンジを行っておらず、代替わりの周期が分かりません。そこで、主力のフィットやフリードのモデルチェンジ時期を参考に探ってみましょう。
2013年12月 | 初代ヴェゼル発売 |
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2018年2月(4年2ヶ月) | マイナーチェンジを実施 |
2018年の時点ではヴェゼルは初代のままで、2018年2月にはフェイスリフトやホンダセンシングの標準化などを行うマイナーチェンジを行ったため、すぐにはモデルチェンジを行わないと考えられます。主要モデルの周期を見てみるとフィットは約6年間隔で2回、フリードは8年で1回のモデルチェンジを行っています。
約6年~8年の間でヴェゼルもモデルチェンジを行うと仮定すると、2020年から2021年末になると予想できます。エクステリアはキープコンセプトのまま、ボディサイズを拡大せずCR-Vよりひと回り小さいサイズを維持すると考えられます。
搭載するガソリンエンジンは噂されている1.0Lターボエンジンか?
新型ヴェゼルに搭載されると噂されているガソリンエンジンは、排気量1.5Lでターボエンジンを搭載したダウンサイジングと言われています。このエンジンは新型フィットから搭載され、ヴェゼルに搭載されるのは二弾目以降になると予想できます。
種類 | 直列3気筒 |
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排気量 | 1.0L |
最高出力 | 94kW/6,000rpm |
最大トルク | 219Nm/2,500rpm |
初代ヴェゼルに搭載している1.5Lエンジンは出力96kW、トルク155Nmですので、出力はそのままにトルクがアップし燃費も良くなると予想できます。
ハイブリッドシステムは4代目の新型フィットに採用する「e:HEV」に進化
初代ヴェゼルに搭載されているハイブリッドエンジンは、「SPORT HYBRID i-DCD」と呼ばれるハイブリッドシステムで、モデルチェンジ後のハイブリッドエンジンは、2020年2月にフルモデルチェンジしたフィットに採用するe:HEVになると予想します。
e:HEVハイブリッドシステムでもバッテリーだけで走ることができるEVモードがあり、夜中の住宅街を走行する際などに役に立ちます。エンジン自体はステップワゴンなどの2.0Lエンジンではなく、ヴェゼルに合わせた1.5Lエンジンを搭載するものと予想します。
今後ホンダのハイブリッドシステムはi-DCDやi-MMDからe:HEVに置き換わっていくため、小型のハイブリッドシステムがヴェゼルで搭載に成功したなら、モデルチェンジ後のフィットやフリードにも順次搭載していくことが必至です。
モデルチェンジした新型ヴェゼルはボディとグリルを同色にする先進的なエクステリアが魅力
ヴェゼルはフィットをベースとしたコンパクトSUVとして2013年に登場、大ヒットを記録しました。そのヴェゼルがフルモデルチェンジをして2021年4月23日に登場しました。
ベースとなっているフィットは2020年2月14日にフルモデルチェンジをして発売、エクステリアは初代フィットのような愛嬌のある顔つきに進化しました。次期ヴェゼルは世界的にも珍しい、ボディとフロントグリルを同色にする先進的なエクステリアが魅力です。
新型ヴェゼルは、1.5Lのガソリンエンジンをエントリーグレードに採用、上級グレードのハイブリッドシステムはe:HEVにアップグレードされ、燃費は走行性能は初代ヴェゼルより進化しています。