ZR-Vは日本市場で2023年4月21日に発売 ホンダSUVラインナップのフラッグシップに
ZR-Vはホンダが世界で発売するミドルサイズクロスオーバーで、北米市場ではHR-Vの名称で2022年6月から発売。
日本市場では先行予約が2022年9月8日から、発売は2023年4月21日に。北米市場で発売するHR-Vとはフロントグリルに差を設け、北米ではハニカム形状のグリルなのに対して、日本市場では縦基調のグリルに変更しています。
ホンダは2022年にZR-V導入に合わせCR-Vを廃止、ZR-VがホンダSUV群のフラッグシップになります。
ボリューミーで存在感の強いスタイルは自動車メーカーのライバル、トヨタのハリアーや日産のエクストレイルなどとも引けを取らず、販売台数争いも激化。
ホンダの新型SUV、ZR-Vのスペック・価格・エクステリア・インテリアなどを紹介。
ZR-Vが2023年10月12日に特別仕様車BLACK STYLE追加を発表・発売は2024年8月31日
内外装にブラックパーツを装備したホンダの人気特別仕様ブラックスタイルをZR-Vに設定
ZR-Vが特別仕様車BLACK STYLE(ブラック スタイル)の先行予約を2023年10月12日発表、発売は2024年8月31日。
ZR-Vブラックスタイルはバンパーガーニッシュ、バンパーコーナープロテクター、ホイールアーチプロテクターなどをクリスタルブラックパール塗装に、ベルリナブラックのアルミホイールを特別装備します。
ZR-V特別仕様車ブラックスタイルの装備
- クリスタルブラックパール バンパーガーニッシュ
- クリスタルブラックパール バンパーコーナープロテクター
- クリスタルブラックパール ホイールアーチプロテクター
- クリスタルブラックパール サイドシルガーニッシュ
- クリスタルブラックパール 電動格納式リモコンドアミラー
- クリスタルブラックパール アウタードアハンドル
- アバンギャルドグレーメタリック リアバンパーロア―ガーニッシュ
- ブラックルーフライニング
- ベルリナブラック 18インチアルミホイール
インテリアのルーフライニングもブラックにすることでシックな室内空間になります。
ZR-Vブラックスタイルの販売価格はe:HEV X BLACK STYLEが3,841,200円から4,039,200円、e:HEV Z BLACK STYLEが4,149,200円から4,347,200円です。
ZR-Vはシビックベースとは思えないスタイリングでスペック以上のサイズ感に
新型ZR-Vは丸みを帯びたスタイルにグロスブラックの縦基調グリルを合わせたミドルサイズのアーバンSUV
ZR-Vのサイズは、全長4,570mm、全幅1,840mm、全高1620mm、ホイールベース2,665mmで、ライバルのハリアーやエクストレイルより僅かにコンパクトに。
これはCセグメントにあたるシビックをベースにしているからで、Dセグメントのカムリとプラットフォームを共有するハリアーとは外寸に違いがでるのは当然と言えます。
- ZR-Vは最低地上高190mmで走行性能も高評価されている
- ZR-Vのリヤテールランプは左右独立式を採用
- 丸みのあるプロモーションが特徴のZR-V
しかしZR-Vの最低地上高はハリアーの2WDと同じ190mmをとり、見た目ではほぼ変わらないサイズ感になっています。
丸みの帯びたマッシブなスタイルや、グロスブラックの縦基調グリル、ボディ同色フェンダーなどはライバルのミドルサイズSUVにはない特徴で、プレミアムな印象もあります。
スペック | ZR-V | ハリアー | エクストレイル |
---|---|---|---|
全長 | 4,570mm | 4,740mm | 4,660mm |
全幅 | 1,840mm | 1,855mm | 1,840mm |
全高 | 1,620mm | 1,660mm | 1,720mm |
ホイールベース | 2,665mm | 2,690mm | 2,705mm |
最低地上高 | 190mm | 190mm-195mm | 185mm-200mm |
最小回転半径 | 5.5m | 5.7m | 5.4-5.6m |
ZR-Vの日本発表は2022年11月17日(発売は2023年4月21日)ですが、北米市場では2022年6月に発売しています。北米モデルのZR-Vと日本モデルのZR-Vの大きな違いはフロントグリルのデザインで、北米モデルはハニカムメッシュですが、日本モデルは縦基調のグロスブラックグリルに変更。
フロントバンパーのデザインも日本市場専用になっています。
ホンダ純正アクセサリーのPremium Style(プレミアムスタイル)や無限のエアロパーツもオプションで用意されるので、北米モデルのようなハニカムメッシュ仕様にすることも今後可能かもしれません。
またZR-Vの上級グレードZはボディ同色フェンダーを採用することで、アーバンスタイルを強めていることです。
ラグジュアリーSUVとして販売しているトヨタのハリアーやエクストレイルなど、日本で販売するほとんどのSUVが樹脂製フェンダーを採用しているため、ライバル車種と明確に違うスタイルになります。
ZR-Vの装備内容は豪華で、全てのグレードでヘッドライト、フロント・リヤウインカー、リヤコンビネーションランプにLEDを採用。
ZグレードにはプラスしてLEDアダプティブドライビングビームと、LEDアクティブコーナリングライトが追加されます。
ZR-Vのイメージカラーになる新色ノルディックフォレストパールを含む7色を設定
ZR-Vのボディカラーは、カタログカラーにもなっている新色のノルディックフォレストパールとプレミアムクリスタルガーネットメタリックの2色を含む7カラーを設定。
ノルディックフォレストパールはダークな色見のグレートーンが特徴で、角度や明るさ青系の色見にも見えるアースカラーです。
プレミアムクリスタルガーネットメタリックは深みのあるレッドで、2022年にマイナーチェンジした新型シビックにも採用しているカラーです。
- ZR-Vのボディカラー:プレミアムクリスタルガーネット・メタリック
- ZR-Vのボディカラー:ノルディックフォレスト・パール
- ZR-Vのボディカラー:ミッドナイトブルービーム・メタリック
- ZR-Vのボディカラー:プレミアムクリスタルブルー・メタリック
- ZR-Vのボディカラー:クリスタルブラック・パール
- ZR-Vのボディカラー:プラチナホワイト・パール
- ZR-Vのボディカラー:スーパープラチナグレー・メタリック
ZR-Vのボディカラー一覧
- ノルディックフォレストパール(新色)
- プレミアムクリスタルガーネットメタリック(60,500円高)
- プラチナホワイトパール(38,500円高)
- クリスタルブラックパール
- スーパープラチナグレーメタリック(38,500円高)
- ミッドナイトブルービームメタリック(38,500円高)
- プレミアムクリスタルブルーメタリック(60,500円高)
トヨタのRAV4や日産エクストレイルなどに設定する2トーンカラーは設定されず、ZR-Vは全てのグレードでモノトーンカラーのみ設定。
モノトーンカラーのみ設定するライバル車種として、トヨタのハリアーや、マツダCX-5、スバルのフォレスターなどがあります。
ZR-VのグレードはXとZの2種類シートカラーはブラックとマルーンを設定
ZR-V e:HEV Zに設定するマルーンのインパネ
ZR-VのグレードはエントリーグレードXと上位グレードZの2つを設定。
下のグレードだからといって最低限の装備ということではなく、全てのグレードでLEDヘッドライトやLEDリヤテールランプ、ウインカーは新型ステップワゴンでも採用する流れるLEDシーケンシャルを採用。電動パワーテールゲートやブラインドスポットインフォメーションも標準装備するなど、豪華装備を設定しています。
Xグレードのシートは合成皮革とファブリックのブラックのみですが、e:HEV Xになると素材は同じですがマルーンも選択可能。
Zグレードは本革のブラックになり、e:HEV Xは本革のブラックと本革のマルーンを選択できます。
本革シートはオプション装備になる車種が殆どなので、Zグレードでは標準で質感の高い空間になるのは嬉しいです。
ZR-V Zグレードの主な装備
- BOSEプレミアムサラウンド
- LEDアダプティブドライビングビーム
- LEDアクティブコーナリングライト
- LEDアンビエントライト
- ステアリング&シートヒーター
- 4WDモデルに後席シートヒーター
- アルミペダル
- 運転席メモリー機能付きフロントパワーシート
- マルチビューカメラシステム
- 本革シート
- ホンダコネクト 9インチディスプレイオーディオ
- ETC2.0
- ワイヤレスバッテリーチャージャー
- 新車装着タイヤ ADVAN dB V552
Xグレードではマルチカメラビューカメラシステムと9インチのホンダコネクトシステムセットがオプション設定されていますが、Zグレードではオプション設定無しのフル装備になっており、ホンダらしいグレード展開に。
装備が充実しているため、オプション設定が少なくなっており、Xグレードでマルチビューモニターと9インチのホンダコネクトディスプレイ+ETC2.0+ワイヤレスチャージャーセット、オプションボディカラーの3種類のみ。
上位グレードのZではボディカラー以外のオプション設定がありません。
パワートレインは1.5Lターボエンジンと新型シビックにも採用するスポーツe:HEVの2種類
ZR-Vはシビックe:HEVと同じパワートレインのスポーツe:HEVを採用
ZR-Vのパワートレインは1.5L直噴ターボエンジンと2.0L直噴ターボエンジン+2モーターのスポーツe:HEVシステムを採用。
1.5L直噴ターボエンジンは最高出力178ps、最大トルク240Nmを発揮します。
グレード | 駆動方式 | 値段 |
---|---|---|
X | 2WD(FF) | 2,949,100円~ |
4WD | 3,169,100円~ | |
Z | 2WD(FF) | 3,548,600円~ |
4WD | 3,768,600円~ | |
e:HEV X | 2WD(FF) | 3,298,900円~ |
4WD | 3,518,900円~ | |
e:HEV Z | 2WD(FF) | 3,899,500円~ |
4WD | 4,119,500円~ |
注目は2022年にフルモデルチェンジした新型シビックから初めて採用する2.0L直噴ターボエンジンとモーターを組み合わせたスポーツe:HEVシステムで、最大トルク315Nmを発揮することでSUVとは思えないパワフルな動力性能を楽しめるパワートレインになります。
2022年にモデルチェンジした新型エクストレイルは1.5LのVCターボ+モーターで、最大トルク330Nmを発揮、ハリアーハイブリッドは2.5Lガソリンエンジン+モーターで221Nmを発揮。
ZR-Vはエクストレイル、ハリアーハイブリッドと比較すると車重が軽いため同等以上の動力性能を発揮。
ZR-Vの日本市場導入と入れ替えでCR-Vが生産終了に 2023年はさらにコンパクトな新型SUV投入の噂も
ZR-Vの日本導入は2022年11月17日発表ですが、ZR-Vと入れ替わる形でホンダのフラッグシップSUVとしてラインナップしていたCR-Vが生産終了します。
生産終了の理由は明らかになっていませんが、販売台数が思うように伸びなかったのも事実。
ZR-VはヴェゼルとCR-Vの中間ですが、ハリアーやRAV4、エクストレイルやCX-5など売れ筋SUVとサイズ感が似ていて、質感は引けをとっていません。
ホンダのフラッグシップSUVとして期待されているため、ハリアーハイブリッドやエクストレイル、RAV4やフォレスターなど他車が販売するミドルサイズSUVとの販売台数争いも十分可能でしょう。
コンパクトSUVはヴェゼル、ミドルサイズSUVはZR-Vで対抗しながらも、2024年にはヴェゼルクラスのコンパクトな新型SUV WR-Vを投入。
トヨタのライズやダイハツのロッキーに相当するSUVになるため、とても楽しみなモデルになります。
グローバル展開されるZR-Vのモデルチェンジ遍歴
ZR-VはホンダのクロスオーバーSUVで、5代目CR-Vの後継車種です。北米仕様はHR-Vの名称で、中国でも展開されているモデルです。北米仕様と中国仕様では大型のフロントグリルははにかむデザインですが、日本仕様では垂直のバーチカルフロントグリルを採用しています。
ZR-V RZ1/2/3/4/5/6型:2023年~
2022年秋の発売予定から延期され、2023年4月、ZR-Vが誕生しました。標準グレードの「X」と、上級仕様の「Z」の2タイプが設定されます。2023年10月12日には日本仕様の特別仕様車「BLACK STYLE」が2024年8月31日に発売しました。
ZR-Vのモデル | 販売年表 |
---|---|
RZ1/2/3/4/5/6型 | 2023年~ |
扱いやすいボディサイズと鋭い走行性能を持つ新型ZR-Vに期待
ZR-Vのボディサイズは、ハリアーやエクストレイルなど他の自動車メーカーが販売するミドルサイズSUVよりもコンパクトですが、走行性能は同等以上です。
特にコンパクトボディは大きなアドバンテージで、全長4,600mm越えが当たり前になっている中、ZR-Vの4,570mmは取り回しもしやすく街乗りに最適なサイズです。
RAV4のようなオフロード感は必要なく、C-HRやヴェゼルよりもサイズの大きい街乗りSUVを求めている方には最適なモデルになるでしょう。
ZR-Vの全幅は1,840mmあるので、SUVらしい迫力や力強さも魅力です。
欧州車のようにスタイリッシュなアーバンスタイルが特徴のZR-Vに期待です。