PHEVの車特集~ おすすめの国産車・外国車だけではなくて購入する際に意識すべきチェックポイントやメリット&デメリットに関する情報もピックアップ
ガソリン車あるいはディーゼル車を買い替える際に、意識する選択肢の一つがプラグインハイブリッドカー。外部電源を利用すれば充電が行えて、モーターに蓄えられた電気を使用すればEV走行が行え、慣れ親しんでいるエンジンを動力源とする走行も可能なPHEV。
ハイブリッド車とEVの中間的なポジショニングを果たしているPHEV(Plug-in Hybrid Vehicle)の特徴や、購入する際の役立つチェックポイントや、PHEVのおすすめ国産車や外国車についても紹介していきます。
PHEVとは?HV(ハイブリッド車)とEV(電気自動車)と比較しながら特徴を紹介
PHEV「Plug-in Hybrid Vehicle(プラグインハイブリッド)」は、電気とガソリンを動力源とする事で、エンジン車の航続距離の長い走りと、電気自動車のクリーンで静粛性の優れた走りも可能とするHV(ハイブリッドカー)の一種。
PHEVは、プラグを差し込めば、外部電源から動力用バッテリーへの充電が行えて、バッテリーに蓄えられた電気が少なくなれば、動力源はエンジンへと切り替える、走行中にも回生エネルギーを有効活用して発電を行う事でも、低燃費を実現させている車。
そんなPHEVの特徴をHVやEVと比較しながら紹介していきます
動力源 | 外部電源からのバッテリー充電 | |
---|---|---|
PHEV | ・エンジン ・モーター |
〇 |
HV | ・エンジン ・モーター |
× |
EV | ・モーター | 〇 |
PHEVはHVとは異なりガソリンを利用して内燃機関を動かさなくてもプラグを差し込んで受電を行えば車載バッテリーに蓄えられている電気をモーターへと給電できる
PHEVとHVは車体の基本構造は同一ですが、PHEVはEV走行を可能とさせるために駆動用バッテリーの容量を引き上げて、搭載するモーターを高出力化させているのが、HV(ハイブリッドカー)との違いです。
ハイブリッドカーには、トヨタのプリウスなどの車種が選択するモーターとエンジンがともに駆動を行うシリーズ式と、日産ノートなど車種に搭載されるエンジンは発電用に利用するパラレル式がありますが、どちらの方式であるにせよ、搭載するモーターへ電力を供給するためには、ガソリンを使用して内燃機関を動かさなければなりません。
PHEVであれば、充電口にプラグを差し込めば外部電源から、駆動用バッテリーへと直接電気を給電できるので、ガソリンを使用する必要はありません。
モデル | PHEV | HV |
---|---|---|
車体寸法 | 4,600mm×1,780mm×1,430mm | |
ホイールベース | 2750mm | |
エンジン型式・種類 | M20A-FXS 直列4気筒 | |
総排気量 | 1.986L | |
フロントモーター型式 | 1VM | 1VM |
最高出力 | 120kW | 83kW |
最大トルク | 208Nm | 206Nm |
動力用主電池 | リチウムイオン電池 | リチウムイオン電池 |
容量 | 51.0Ah | 4.08Ah |
車両重量 | 1570Kg | 1420Kg |
燃費(WLTCモード) | 26.0km/L | 28.6km/L |
EV走行換算距離 | 87km | ‐ |
PHEVはEVとは異なりモーター走行だけではなくてエンジン走行も可能なのでトータルの航続距離は上回っている
PHEVはモーターだけではなくて搭載されるエンジンによる駆動も可能なのでトータルの航続距離は長い
EV(Electric Vehicle)は、バッテリーに蓄えられた電力のみを動力源としているので、PHEVよりも環境に優しいクリーンな車で、エンジンユニットを設置していないので、車体を設定する際の自由度が高いなどのメリットが伴います。
電気のみを動力源とするEVは、PHEVよりも大容量バッテリーのバッテリーを搭載しているために、フル充電させる際には、PHEVよりも長い充電時間が必要となります。
PHEVであれば、バッテリーに蓄えられた電気の容量が少なくなったとしても、タンク内に燃料が入っていれば、エンジンを駆動させて走行できますが、エアコン/ディスプレイ/オーディオ等の機器の全てをバッテリーに蓄積された電気で動かしているEVであれば、電気を消費し尽くしてしまえば走行不能となってしまいます。
電気の力のみで駆動する航続距離を比較した場合には、容量の大きな駆動用バッテリーを搭載しているEVの方が上回りますが、PHEVに設置されている燃料タンクにガソリンを満タンにした状態でエンジンを作動した際に走行可能な航続距離も加算した場合を比較した際には、PHEVの方が上回る傾向があります。
PHEVのメリット・デメリット比較~ 停電時に役立つ・車両価格が高い以外の長所や短所をチェックしよう
PHEVは停電時に、バッテリーに蓄えられた電気を家電へと供給できるメリットもありますが、半面エンジンに加えてモーターユニットも動力源としているため、車両価格は高くなってしまうというデメリットも伴います。PHEVが気になっている方は、各項目をチェックしていきましょう
PHEVには「アウトドアスポットで電気が利用できる」「ガソリンスタンドだけではなくて充電スポットでもエネルギー源を補給できる」「燃料代を浮く」などのメリットがある
PHEVには、ガソリン代を節約できるので燃料代が浮く、ガソリンスタンドだけではなくて充電スポットでもエネルギー源を補給できるなどのメリットがあります。各項目を詳しく紹介していきます。
普段はEV走行でロングドライブ時にはエンジンとモーター走行を組み合わせれば経済的でPHEVの走行コストを低く抑えられる
PHEVは、職場への移動あるいは買い物に利用するなど、移動距離が限られているドライブシーンでは、バッテリーに蓄えられた電気エネルギーのみを動力としてEV走行をして、フル充電時に可能とする航続距離を超えるようなロングドライブを休日などに行う場合には、エンジンも作動させるドライブを行えば、燃料代を浮かせる事ができます。
エンジンを動かすために必要となる燃料であるガソリンと、モーターを駆動させるエネルギー源である電気で同一距離を走行させた場合には、電気を利用した方が経済的なので、日々の近距離走行はEV走行でガソリン代を節約すればお得です。
PHEVは大容量バッテリーに蓄えられた電気を家電や建物へも供給できるので災害時・アウトドアシーン・車中泊時に活躍する
PHEVのバッテリーに蓄えられた電気はV2H機器を設置していれば建物へ供給する事ができる
三菱「アウトランダーPHEV」の大容量バッテリーに蓄えられた電気は、車載アクセサリーコンセントに、プラグを差し込めば電子レンジなどの家電への給電やスマホへの充電を行えるだけではなくて、V2H機器を設置している建物へも供給可能であり、災害・停電が発生した際には、非常用電源としても活躍する便利な車であると各メディアが取り上げました。
PHEVのバッテリーに蓄えられた電気は、災害発生時だけではなくて、アウトドアシーンにおいても、電気ケトルでお湯を沸かすなどのシーンや、車中泊時などでも有効活用できます。PHEVの場合、バッテリーに蓄えられている電気を使いきってしまったとしても、燃料タンクにガソリンが入っていればエンジンで走行可能なのも魅力的。
HV(ハイブリッド車)でも1500Wのコンセントが設置され、家電への電気の供給を可能としている車種もありますが、搭載されているバッテリーの容量は少なく、長時間電気を供給するためには、エンジンをかけ続けてなければならないので、PHEVの方が利便性は高いです。
エンジンorモーターのみで駆動できるのでガソリンor電気残っていれば走行可能である
ガソリンのみを動力源とする車であれば、燃料がつきてしまえばガス欠となって走行不能となってしまい、ピュアEVの場合には、車載バッテリーに蓄えられている電気の容量がつきてしまえば、モーターに電気が供給されずに、走行不能となってします。
エンジンあるいはモーターのみでの単独走行を可能としているPHEVの場合には駆動用バッテリーに蓄えられている電気が全て消費されたとしても、燃料タンクにガソリンが入っていれば走行可能です。
ガソリンスタンドだけではなくて充電スポットにおいても車を動かすのに必要なエネルギー源をチャージできる
資源エネルギー庁の調査によると2002年度には全国に5万ヵ所以上あったガソリンスタンドが、2022年度末には、約2万8千ヵ所にまで減少してしまいました。過疎化の影響、脱炭素化の流れを受けて、ガソリンスタンドの数は今後も減って行く見込みです。
PHEVであれば、ガソリンスタンドだけではなくて、全国に約2万ヵ所設置されて今後も増えていく可能性の高い、充電ステーションにおいても車を動かすのに必要となるエネルギー源を補給できます。
PHEVには「車両価格が高い」「自宅で充電を行うためには専用の設備が必要」などのデメリットがある
PHEVには、高出力モーターや動力用の大容量バッテリーを搭載しているので、車両本体価格が高いなどのデメリットがあります。各項目を詳しく紹介していきます。
PHEVは大容量バッテリーと高出力モーターを設置しているので車体本体価格が高めに設定されている
PHEVは動力ユニットに高出力モーターと動力用の大容量バッテリーを搭載しているため、ハイブリッド車やガソリン車、あるいはディーゼル車と比較すると、車両価格が高くなってしまう傾向があります。
例えば、同一のエンジンを搭載し、車両寸法等も共有化しているクラウンスポーツのPHEVモデルであるグレード「SPORT RS」と、HVモデルの「SPORT Z」の車両価格を比較すれば、大容量バッテリーを搭載し、フロントモーターを高出力化しているPHEVモデルの方が、180万円ほど価格は上回ります。
PHEVは車両価格が高くはなってはいるものの、環境へ与える負荷を抑えているので、エコカー・低公害車の条件をクリアするため、国が進めるクリーンエネルギー自動車補助金や環境性能割、各自治体の助成金などを有効活用すれば、車両価格を抑える事も可能です。
グレード | SPORT RS | SPORT Z |
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エンジン型式・種類 | A25A-FXS 直列4気筒 | |
フロントモーター型式 | 5NN | 3NM |
最高出力 | 134kW | 88kW |
最大トルク | 270Nm | 202Nm |
リヤモーター | 4NM | |
動力用主電池 | リチウムイオン電池 | ニッケル水素電池 |
容量 | 51Ah | 5Ah |
車両重量 | 2,030Kg | 1,810Kg |
燃費 | 20.3km/L(WLTCモード) | 21.3km/L(WLTCモード) |
自宅でもPHEVに充電を行えるようにするためには専用設備を設けなければならないので費用がかさむ
自宅でもPHEVに充電を行えるような環境を整えるためには専用の設備を設けなければならない
PHEVに搭載される大容量バッテリーをフル充電するには、各充電ステーションにより異なりますが、普通充電であれば数時間単位と、それなりの時間を要します。
PHEVでEV走行を毎日行うためには、自宅に充電用の専用設備を設けた方が効率的ですが、数十万円ほどの費用が掛かってします。
ガソリンを一定期間消費しないでいると劣化してしまって内部系統にダメージを与えてしまう恐れがある
PHEVは会社に出勤する、買い物に出かかるなどの日々のドライブであれば、バッテリーに蓄えられた電気のみを利用するEV走行だけでも可能です。PHEVで定期的にロングドライブをせずに、タンク内に蓄えられているガソリンを消費しないでいると、ガソリンが劣化してしまって、タンクに錆びを発生させてしまうなど、内部系統にダメージを与えてしまう恐れもあります。
各自動車メーカーは、そういった事態を懸念して、一部車種では、ガソリンが燃料タンク内に蓄積されているにも関わらずに、一定期間消費されていないとシステム側が判断すれば、自動的にエンジンを作動させて、ガソリンを消費させるプログラムが組み込まれています。
PHEVを購入する際に意識すべきポイント~「充電時間が早い」「ドライブルーティンにマッチした航続距離をクリアしているか」「駆動用バッテリーの保証期間」をチェックしよう
PHEVを購入する際に意識すべき、充電時間が早い/ドライブルーティンにマッチした航続距離をクリアしているなど、チェックすべきポイントを紹介します
充電時間が早いか急速充電を行える車種であるかをチェックする
PHEVでEV走行を可能とさせる為に必要となるエネルギー源である電気は、出来るだけスムーズに充電できた方がメリットは大きいです。充電時間が長い車種であれば、外出先の充電ステーションでの待機時間が長くなってしまいますし、自宅の充電設備を利用するケースにおいては、朝起きて利用する際にフル充電が行われていない恐れもあります。
充電時間が早い、あるいは急速充電が可能な車種であれば、時間を有効活用できてスムーズにEV走行を楽しめます。
ドライブルーティンにマッチした航続距離を実現しているPHEVであるかをチェックする
PHEVは、仕事や買い物に出かける平日のドライブルーティンに見合った航続距離を実現している車種を選んだほうがお得です。
PHEVでは電気の力で走る走行距離が長いほど、燃料代を節約できるため、結果的には低コストとなります。例えば、会社の往復や買いものに出かけるなどの平日の走行距離が50kmであれば、電気の力だけで走れる航続距離は50km以上を実現しているPHEVであれば、ガソリン代を節約できます。
駆動用バッテリーのメーカー保証期間やリセールバリューも考慮して総合的に判断する
スマホやノートパソコンに搭載されているバッテリーは年数が経過すると、性能の悪化、故障が発生してしまうように、PHEVに搭載されている駆動用バッテリーも充電・放電を繰り返すとパフォーマンスが落ちて、故障もしてしまいます。
メーカーによっても異なりますが、駆動用バッテリーの保証期間は、5年・10万kmあるいは8年/16万kmに設定されています。保証期間が過ぎた後のバッテリーの修理・交換費用は、国産車では数10万円単位、輸入車の場合には100万円を超える金額が請求されてしまうケースもあります。
PHEVは、バッテリーが故障したタイミングで乗り換えようと考えている方は、リセールバリューや残価設定、国や自治体からの補助金なども勘案し、総合的な判断で車種を決定しましょう。
PHEV一覧~国産・外国車の外部電源からの充電を行えるおすすめ車の性能・特徴比較
外部電源からの電気チャージを可能とする機器を搭載しているPHEVの国産車・外国車の性能や特徴を紹介していきます
「センチュリーPHEV」は後輪にe-Axleモーターを配置するショーファーカーに相応しい3.5Lプラグインハイブリッドシステムを搭載して乗員に静粛性と快適性が優れた優雅な走りを堪能させる
トヨタブランドの最高級乗用車「CENTURY(センチュリー)」は2023年にフルモデルチェンジが実施されて3代目(GRG75型)へと移行
2023年には「センチュリー」に動力用バッテリーなどを搭載するPHEVモデルが追加設定された
国産ショーファーカーの頂点として君臨するトヨタ「CENTURY(センチュリー)」は、2023年にフルモデルチェンジを実施して、SUVテイストも採り入れた流麗なボディに、伝統の鳳凰エンブレムを配置して威厳を与え、鏡面磨きによって上質な光沢感を付与させ、日本の伝統工芸技術を取り込んだ装飾パーツで圧倒的な風格を完成させている3代目(GRG75型)へ移行。
同年末に3代目「センチュリー」に追加設定されたPHEVモデルは、後輪にはe-Axleを配置するモーターユニットに、V6 3.5Lエンジンを組み合わせ、容量51Ahの動力用バッテリーを搭載させるプラグインハイブリッドシステムを導入する事で、EV走行距離は69Kmを実現。
「センチュリーPHEV」は、対応する機器を設置していれば、車側のコネクトターを電源プラグコードに差し込めば、商業施設や宿泊施設だけではなくて、自宅でも充電が行えて、スマホアプリMy TOYOTA+を利用すれば、最寄りの充電施設を探せて、タイマー充電も可能となります。
運転手を付けて移動する利用者の多い「センチュリー」は後部座席に着座するVIPな方をおもてなすために専用ディスプレイ等の快適装備を充実させている
3代目「センチュリー」は、後部座席に着座するVIP な方の乗り心地や快適性を引き上げる為に、E‐FOUR Advancedやリヤコンフォードモードを搭載し、専用のディスプレイなどの内装パーツを充実させている、日本を代表するラグジュアリーな高級車でもあります。
エンジン(最高出力) | 193kW/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 335Nm/4,600rpm |
総排気量 | 3.456L |
フロントモーター(最高出力) | 134kW |
フロントモーター(最大トルク) | 270Nm |
リヤモーター(最高出力) | 80kW |
リヤモーター(最大トルク) | 169Nm |
動力用バッテリー容量 | 51Ah |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 213wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 69Km |
燃料消費量 | 14.2Km/L(WLTCモード) |
車両重量 | 2,570Kg |
「Wrangler 4xe」は環境に配慮しながら大自然の中でワイルドなオフロード走行も楽しめるジープのPHEV
「Wrangler 4xe(ラングラー・フォーバイイー)」は4代目(JL系)に追加設定させたPHEVモデル
「Wrangler 4xe (ラングラー・フォーバイイー)」は、日本市場では2022年12月に追加設定された、電気の力でモーターのみで走るELECTRICモードなど、3つのドライブモードで環境に配慮した走りを可能とするプラグインハイブリッドシステムを導入する4代目(JL系)のPHEVモデル。
「Wrangle 4xe」はPHEVシステムを導入して環境性能を高水準化させながらも、ジープが長年築き上げてきた4WD技術も搭載するワイルドな走りも可能とする車
走行中に発生する回生エネルギーを利用して、バッテリーへの充電を可能とするPHEVシステムを搭載する「Wrangle 4xe」は、環境に配慮しながらもジープが長年築き上げて4WD技術に、2基のモーターをパワーユニットで組み合わせる事で、ワイルドかつ刺激的なオフロード走行も堪能させてくれます。
エンジン(最高出力) | 200kW/5,250rpm |
---|---|
エンジン(最大トルク) | 400Nm/3,000rpm |
総排気量 | 1.995L |
P1モーター(最高出力) | 46kW |
P1モーター(最大トルク) | 54Nm |
P2モーター(最高出力) | 107kW |
P2モーター(最大トルク) | 255Nm |
動力用バッテリー容量 | 49.5Ah |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 368Wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 42Km |
燃料消費量 | 8.6Km(WLTCモード) |
車両重量 | 2,350kg |
シトロエン「C5 X プラグインハイブリッド」はエレガンスな外観で積載力も魅力とする車体にエネルギー効率が優れたプラグインハイブリッドシステムを組み込んでいるPHEV
「C5 X PLUG-IN HYBBRID (C5 X プラグインハイブリッド)」は後続距離66KmをクリアしているシトロエンのフラッグシップのPHEVモデル
「C5 X PLUG-IN HYBBRID (C5 X プラグインハイブリッド)」は、2022年に日本市場でのリリースを開始したシトロエンのフラッグシップのPHEVモデル。
エレガンスな車体の魅力に、実用性を加えているステーションワゴンタイプのボディを選択する同車は、1.6L PureTechガソリンターボエンジンに、ハイスペックな電動モーターを組み込むPHEVシステムに、e-EAT8をパワーユニットとして組み合わせる相乗効果によって、航続距離は日常的なドライブでは実用的な66Kmを実現。
「C5 Xプラグインハイブリッド」はバッテリー残量などをリアルタイムに確認できる7インチデジタルインストルメントパネルを装備している
「C5 X プラグインハイブリッド」に搭載されるリチウムイオンバッテリーには、10万Km・6年の長期保証が与えられ、200V普通充電器に設置されているプラグを差し込むだけでスムーズに充電が行える。
EV走行を優先させるエレクトリックモードや、ハイブリッドモードなど4パターンの走りを道路状況に合わせて選択できるドライブモードを用意している「C5 X プラグインハイブリッド」に、装備される7インチデジタルインストルメントパネルでは、バッテリー残量などをリアルタイムに確認する事も可能です。
エンジン(最高出力) | 132kW/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 250Nm/1,750rpm |
総排気量 | 1.598L |
フロントモーター(最高出力) | 81kW/2,500rpm |
フロントモーター(最大トルク) | 320Nm/500-2500rpm |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 194Wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 66km |
燃料消費量(WLTCモード) | 17.0km/L |
車両重量 | 1,790kg |
プジョー「308」はe-SAVE機能を発動すればバッテリーに蓄えられた電気量を抑えた走行モードへと変化させられるシステムを導入しているPHEV
プジョーは2021年に「308」をフルモデルチェンジして、シリーズ初のプラグインハイブリッドをラインナップさせた
プジョーは2021年に「308」に対してフルモデルチェンジを実施して、ロゴデザインを刷新させる、ボディサイズを従来型よりもワイド化する、先進のインフォテイメントシステムであるi-Connect Advancedを搭載させるなどの改良を加え、躍動感のあるフォルムを魅力とする3代目(P5型)へと移行。
ステランティスという自動車グループに属するプジョーは、シトロエンなどのメーカーとプラグインハイブリッドシステムを共有化させている
同型「308」に追加設定されたプラグインハイブリッドモデルは、ステランティス・グループに属するプジョーと共有化させたシステムを搭載し、最高出力は132kWのポテンシャルを誇るガソリンターボエンジンに、専用のトランスミッションe-EAT8を組み合わせる効果で、エンジンとモーターの駆動力を走行状況に合わせて最適化させて、運動性能と環境性能を高水準化している。
e-SAVE機能を発動すれば、バッテリーに蓄えられた電気の消費量を抑えながらの走りを実現できる3代目「308」は、アクティブクルーズコントロールなどをパッケージングするADAS(先進運転支援システム)を搭載する、走行時の安全性の高さも魅力とするプジョーのPHEVです。
エンジン(最高出力) | 132kW |
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エンジン(最大トルク) | 250Nm |
総排気量 | 1.598L |
モーター(最高出力) | 81kW |
モーター(最大トルク) | 320Nm |
動力用バッテリー容量 | |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 168wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 64km |
燃料消費量(WLTCモード) | 17.6km/L |
車両重量 | 1,660kg |
「アウトランダー PHEV」は世界で初めてプラグインハイブリッドをSUVに組み込んだ三菱自動車の販売店や高速道路のサービスエリアで急速充電を行える実用面も備えている車
- 「アウトランダー」はSUVに世界では初めてプラグインハイブリッドをパワーユニットとして搭載させて進化を続け、三菱のPHEVのブランド力の構築に貢献した
- アウトランダーPHEVのラゲージ
- アウトランダーPHEVの説明
- アウトランダーPHEVの純正タイヤ・アルミホイール
三菱は、SUVのパワーユニットにプラグインハイブリッドシステムを導入すれば、ユーザーにとってのメリットが大きいと判断し、2013年1月に2代目アウトランダー(GF7W/8W型)にPHEVモデルを追加設定。
以降、「アウトランダーPHEV」はマイナーチェンジで改良を加え、PHEVとしてのポテンシャルを引き上げた事が評価され、好調な売り上げを続けた同車は、2021年12月にフルモデルチェンジを実施した3代目(GN0W型)では、国内仕様車においてはPHEVのみをラインナップする販売戦略を採用。
「アウトランダーPHEV」は前輪・後輪に高出力モーターを配置し、8年間のメーカー保証が付けられている駆動用バッテリーを搭載している
3代目「アウトランダー」は、旧モデル(GF7W/8W型)よりも高出力を実現しているモーターを前輪・後輪に配置させて、駆動用モーターの電流量を引き上げる効果で、車体重量のある車ながらEVモードの航続距離は87kmを実現している。
リヤモーターとコントロールユニットとを一体化させる効果で、室内空間に余裕を持たせ、7人乗りモデルも展開している3代目「アウトランダーPHEV」は、三菱自動車の各販売店や道の駅、高速道路のサービスエリアに設置されているスポットで、約38分で80%近くもの急速充電が行えて実用的。
「アウトランダーPHEV」にはNORMAL/EVなど4つのドライブモードが用意されてスイッチ操作で簡単に切り替えられる
駆動用バッテリーに蓄えられた電気を家電や、V2H機器を介して建物へと供給可能としている『アウトランダーPHEV』は、三菱独自の4輪制御技術である「S-AWC」に、バッテリーから送られる電力をメインに用いるEVモードなど、4つのドライブモードを用意して、走行状況に適したバランスの良い走りを実現させています。
エンジン(最高出力) | 98kW/5,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 195Nm/4,300rpm |
総排気量 | 2.359L |
フロントモーター(最高出力) | 85kW |
フロントモーター(最大トルク) | 255Nm |
リヤモーター(最高出力) | 100kW |
リヤモーター(最大トルク) | 195Nm |
動力用バッテリー容量 | – |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 239Wh/Km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 83km |
燃料消費量(WLTCモード) | 16.2km/L |
車両重量 | 2,050Kg |
三菱「エクリプスクロスPHEV」は駆動用のリチウムイオンバッテリーを床下に配置させる効果で低重心かつ機敏性に富んだEV走行を可能としているコンパクトSUV
三菱の世界戦略車「エクリプスクロス」は2020年に実施したビッグマイナーチェンジのタイミングでPHEVモデルを新設定した
三菱の世界戦略車「ECLIPSE CROSS(エクリプスクロス)」は、アウトランダーとプラットフォームを共有化するコンパクトカーSUVで、全高を低く抑えた流麗なスポーティなクーペフォルムを導入して、上位モデルとの差別化を図っている。
「エクリプスクロス」は、2020年に実施したビッグマイナーチェンジのタイミングで、ディーゼルモデルは廃止して、PHEVモデルを新展開。
「エクリプスクロスPHEV」は2.4L MIVECエンジンに大容量の駆動用バッテリー、高出力モーターをフロントとリヤに組み合わせるプラグインハイブリッドシステムを導入
「エクリプスクロスPHEV」が導入するPHEVシステムは、アウトランダーに搭載されているモデルを流用・最適化させたもので、発電効率も優れた2.4LMIVECエンジン、伸びの良い加速性をクリアする高出力モーターや、駆動用のリチウムイオンバッテリーをユニットに組み込んでいる。
同車は、駆動用バッテリーを床下に配置させて、前輪と後輪の付近にモーターを設置する事で、三菱の車両運動統合制御システム(S-AWC)との相乗効果によって、低重心走行による機敏性に富んだ魅力的な走りと、路面状況に左右されないストレスのない走りも可能としている。
エンジン(最高出力) | 94kW/4,500rpm |
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エンジン(最大トルク) | 199Nm/4,500rpm |
総排気量 | 2.359L |
フロントモーター(最高出力) | 60kW |
フロントモーター(最大トルク) | 134Nm |
リヤモーター(最高出力) | 70kW |
リヤモーター(最大トルク) | 195Nm |
動力用バッテリー容量 | – |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 213wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 65km |
燃料消費量(WLTCモード) | 16.4km/L |
車両重量 | 1,900Kg |
クラウンスポーツのPHEVモデル「SPORT RS」は必要時においては自動的にエンジンを起動させられるAUTO EV/HVドライブモードが用意されている
クラウンスポーツのPHEVモデルは「SPORT RS」グレードのみが展開されている
「SPORT RS」は2.5Lエンジンに2基の高出力モーターを組み合わせるプラグインハイブリッドシステムを搭載している
2023年12月にクラウンスポーツに追加設定されたPHEVモデルの「SPORT RS」は、HV(ハイブリッド車)モデルと共有化させているA25A‐FXS直列4気筒エンジンに、2基のモーターや動力用バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを組み込み込む事で、90kmのEV走行可能距離を実現させています。
「SPORT RS」のコックピットにはEV/EVモード・AUTO EV・HVモードスイッチが配置されている
「SPORT RS」は、電力消費量を抑えながらもモーターでのパワフルな走りを可能とするEV/HVモードや、EV走行にウェートを置きながらも、必要時においては自動的にエンジンを起動させられるAUTO EV/HVドライブモードを用意しているPHEV。
同モデルは、PHEVシステムを搭載している以外にも、進行方向の道路状況をシステム側が受信する事で、事前にショックアブソーバーの減衰力を調整可能とし、旋回時の安定性を高めるNAVI・AI‐AVSを装備させて、ベンチレーテッドディスクを20インチに大系化させる効果で、制動力を引き上げるなどして上級感を与えています。
エンジン(最高出力) | 130kW(177PS)/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 219Nm(22.3Kgm)/3,600~5,200rpm |
総排気量 | 2.487L |
フロントモーター(最高出力) | 134kW(182PS) |
フロントモーター(最大トルク) | 270Nm(20.6Kgm) |
リヤモーター(最高出力) | 40kW(54PS) |
リヤモーター(最大トルク) | 121Nm(12.3Kgm) |
動力用バッテリー容量 | 51Ah |
交流電力量消費率 | 165Wh/km(WLTCモード) |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 90km |
ハイブリッド燃料消費量 | 20.3km/L(WLTCモード) |
車両重量 | 2,030Kg |
「RAV4 Z」はオフロード走行性能を備えて家電への電力供給をエンジンは起動せずとも行えるアウトドアの遊びの質を高めてくれるトヨタのPHEVの車
RAV4のPHEVモデルは2022年に実施されたマイナーチェンジを機に最上位グレード「Z」としての扱いとなった
「RAV4」は、MUD&SANDなど路面状況に適した駆動力を4輪に発揮させられるマルチテレインセレクトを装備する、オフローダーとしての走行性能を十分に備える、トヨタのミドルクラスのクロスオーバーSUV。
RAV4は、2020年6月にトヨタのハイブリッド車で用いられているTHS 2をベースとして、大容量モーターを車体中央部に配置して、外部電源からの充電を可能とさせるTHS 2 Plug-inを搭載させ、外観を差別化させていた「RAV4 PHV」を独立車種としてリリースしていたが、2022年10月に実施されたマイナーチェンジを機に、PHEVモデルはRAV4の最上級グレードの「RAV4 Z」の扱いとなった。
RAV4のPHEVモデルである「RAV4 Z」は2.5Lダイナミックフォースエンジンに大容量リチウムイオンバッテリーを組み込んでいる
「RAV4 Z」は、プラグインハイブリッド車用へと再設定された2.5Lダイナミックフォースエンジンに、総電力量は18.1kWhをクリアするリチウムイオンバッテリーをユニットで組み込む事で、従来型よりもパワフルかつ操縦安定性が優れたEVドライブを体感させている。
燃料を満タンにしてフル充電にした状態時の航続距離の合算値は、1,000km以上を実現している「RAV4 Z」は、付属される充電ケーブルと外部電源に設けられているコンセントを連結させるだけで、スムーズに充電が行えて、駆動用バッテリーに蓄えられた電気はヴィークルパワーコネクターを利用すれば、家電への電力供給を行う事も可能です。
エンジン(最高出力) | 130kw/6,000rpm |
---|---|
エンジン(最大トルク) | 219Nm/3,600rpm |
総排気量 | 2.487L |
フロントモーター(最高出力) | 134kW |
フロントモーター(最大トルク) | 270Nm |
リヤモーター(最高出力) | 40kW |
リヤモーター(最大トルク) | 121Nm |
動力用バッテリー容量 | 51Ah |
交流電力量消費率 | 155Wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 95km |
ハイブリッド燃料消費量(WLTCモード) | 22.2km/L |
車両重量 | 1,920Kg |
トヨタ「ハリアー Z」は1時間単位で51Aの電流を流せる動力用バッテリーを搭載させる事でEV走行距離は90kmをクリアするPHEVの車
「ハリアーZ」はRAV4 とプラグインハイブリッドシステムのプラットフォームを共有化している
「ハリアーZ」は大容量かつ高出力を特徴とするリチウムイオンバッテリーをプラグインハイブリッドシステムに組み合わせる事で90kmを超えるEV走行距離を実現
トヨタのラグジュアリーSUV「ハリアー」は、2022年9月に実施したマイナーチェンジで、ハイブリッド車のE-FOURをベースとして、フロント部に配置させるモーターを小型・軽量化しながらも出力値は高める、新開発のプラグインハイブリッドステムTHS 2 Plug-inを搭載する最上位グレードの「ハリアーZ」をラインナップさせた。
「ハリアーZ」にはEVモード・AUTO EV/HVモード・HVモードといった3種類の走行モードが用意されている
51Aの電流を1時間単位で流せる動力用バッテリーを搭載する事で、EV走行距離は90km超えを実現している「ハリアーZ」には、排気ガスを出さず静粛性の優れた走りを体感できるEVモードや、モーターを主体としながらも、アクセルを踏み込んだ際にはエンジンパワーも加算するAUTO EVモード、電力量が十分ではない時には、エンジンをメインでクルマを走られるHVモードといった3種類の走行モードが用意されています。
エンジン(最高出力) | 130kW/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 219Nm/3,600rpm |
総排気量 | 2.487L |
フロントモーター(最高出力) | 134kW |
フロントモーター(最大トルク) | 270Nm |
リヤモーター(最高出力) | 40kW |
リヤモーター(最大トルク) | 121Nm |
動力用バッテリー容量 | 51Ah |
交流電力量消費率 | 160Wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 93km |
燃料消費量(WLTCモード) | 20.5km/L |
車両重量 | 1,950Kg |
「プリウス Z」はオプションでソーラー充電システムを追加設定すれば災害時にも有効活用できる電気を太陽光から生み出せるPHEVの車
プリウスPHVの後継モデルとして誕生したプラグインハイブリッドの「プリウスZ」は従来モデルの2倍以上の駆動用バッテリーを搭載している
フル充電時のEV走行可能距離は87kmに設定されている「プリウスZ」は日常的なドライブであればEV走行だけでも十分行える
2023年にフルモデルチェンジによって誕生した5代目プリウス(ZVW60/MXWH60 )の上級グレードとして展開される「プリウスZ」は、プリウスにとっては3世代目となるPHEVの車。
「プリウスZ」は、プリウスPHVから車名を変更するに際して、搭載する駆動用バッテリーの容量を従来モデル(2世代目)の2倍以上とする事で、EV走行可能距離を大幅に引き上げて、通勤・買い物・送迎といった日常的なドライブでは、モーターのみによる走行を可能とした。
「プリウスZ」のルーフ部にソーラーパネルを追加設定すれば年間換算では1,200kmを走行可能とする電力を生み出せる
第2世代TNGAプラットフォームを採用し、先進のエアロダイナミクスを搭載して、燃費と電気効率の良い走りをサポートしているボディ構造を実現している「プリウスZ」に、ソーラー充電システムをオプションで追加設定すれば、太陽光をエネルギー源として、災害時にも有効活用できる、年間換算では1,200kmの走行を可能とさせる電力を産み出す事が出来ます。
エンジン(最高出力) | 111kW/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 188Nm/4,400~5,200rpm |
総排気量 | 1.986L |
モーター(最高出力) | 120kW |
モーター(最大トルク) | 208Nm |
動力用バッテリー容量 | 51.0Ah |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 134wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 87km |
燃料消費量(WLTCモード) | 26.0km/L |
車両重量 | 1,570Kg |
レクサスブランドでは初のPHEVである「NX 450h+」は先読みエコドライブ機能を搭載して環境性能と動力性能が優れた走りをオーナーらに体感させるラグジュアリーカー
2代目「NX(AZ20型)」はレクサスの次世代モデルの第1弾としてラインナップして、ブランドでは初となるプラグインハイブリッドを「NX450h+」で展開
レクサスの次世代モデルの第1弾として位置づけられた「NX」は、2021年10月にフルモデルチェンジを実施して、走行性能・デザイン性などを全方向で進化させて2代目(AZ20型)へと移行したラグジュアリーなコンパクトSUV。
2代目NXは、2.5L直列4気筒エンジンに、フロント・リヤモーターをパワーユニットとして組み合わせ、大容量の駆動用バッテリーを搭載させて、ヴィークルパワーコネクターを用いて外部からの電気の供給を可能とするPHEVモデルを、レクサスブランドからは初めてリリースさせた「NX450h+」を展開。
レクサス「NX450h+」は、ナビに設けられている目的地設定機能と連動させる事で、駆動用電池の残量や、道路状況・ドライバーの運転履歴等の情報を総合的に判断して、EV走行あるいはHV走行に自動的に切り替えて、エネルギーロスを少なくする、先読みエコドライブ機能を搭載している環境性能と動力性能も優れたPHEV。
エンジン(最高出力) | 136kW/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 228Nm/3600~3700rpm |
総排気量 | 2.487L |
フロントモーター(最高出力) | 134kW |
フロントモーター(最大トルク) | 270Nm |
リヤモーター(最高出力) | 40kW |
リヤモーター(最大トルク) | 121Nm |
動力用バッテリー容量 | 51Ah |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 172Wh/h |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 87km |
燃料消費量(WLTCモード) | 19.6km/L |
車両重量 | 2,020Kg |
「RX 450h+」はエアコンの冷気を利用する電池冷却システムを導入してEV走行可能距離を引き延ばしているレクサスのPHEV
5代目レクサス「RX(ALA10 / ALH10型)」では、ガソリン・ターボハイブリッド・プラグインハイブリッドといった3タイプのパワートレインが展開されている
レクサスブランドでリリースされている「RX」は、2022年11月にフルモデルチェンジを実施して、5代目(ALA10/ALH10型)へと刷新されたタイミングで、シリーズでは初となるPHEVモデル「RX450h+」を展開。
レクサス「RX450h+」は、A25A-FXS型2.5L直列エンジンに、大容量駆動用バッテリーを組み込んで、電池冷却システムには、エアコンの冷気を利用して作動能率を引き上げる、昇圧コンバーターとDCコンバーターを配置する場所を最適化させて、ハイパフォーマンスを実現しているPHEV。
プラグインハイブリッドシステムの基本構造はNXと共有化している同車は、2023年7月に実施したマイナーチェンジで、スピンドルグリルからメッキ枠を外して、ボディ全体とグリルとの親和性を引き上げて、外観美を向上させるなどの改良を加えた。
エンジン(最高出力) | 136kW/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 228Nm/3,600~3,700rpm |
総排気量 | 2.487L |
フロントモーター(最高出力) | 134kW |
フロントモーター(最大トルク) | 270Nm |
リヤモーター(最高出力) | 40kW |
リヤモーター(最大トルク) | 121Nm |
動力用バッテリー容量 | 51Ah |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 178Wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 86km |
燃料消費量(WLTCモード) | 18.8km/L |
車両重量 | 2,160Kg |
マツダ「CX-60 PHEV」はV2H充放電設備に対応する建物へ駆動用バッテリーに蓄えられた電気を供給できる災害時に強いプラグインハイブリッドモデル
マツダのラージサイズSUV「CX-60」は2.5Lガソリン直噴エンジンと3.3Lディーゼルターボエンジンに、e-SKYACTIV PHEVあるいはe-SKYACTIV Dを組み合わせている
「CX-60 PHEV」は2.5Lガソリンエンジンに高出力モーターと大容量バッテリーを組み合わせる効果でユニット全体でのトルク特性を引き上げている
2022年に発売を開始したラージサイズのクロスオーバーSUVである「CX‐60」は、最上位グレードでマツダでは初となるPHEVモデルを展開した事でも話題を集めた。
マツダの世界戦略車としても位置づけられているCX-60からシリーズ展開されている『CX-60 PHEV』は、2.5Lガソリンエンジンを縦置きにして、エンジンとトランスミッションとの間のスペースにモーター配置させる仕組みを採用し、プロペラシャフトで前後輪を連結させる事で後輪だけではなくて前輪にも、動力を伝えるe-SKYACTIV PHEVをパワーユニットとして選択。
「CX60 PHEV」はV2H充放電設備を設置している建物には駆動用バッテリーに蓄えられている電気を供給する事も出来る
走行中に発生する回生エネルギーを利用して、バッテリーへの充電を行えるモードを備えた「CX60 PHEV」は、電気規格の互換性が伴うV2H(Vehicle to Home)に対応する機器を設置している建物であれば、駆動用バッテリーに蓄えられている電気の供給も行える災害時に強いプラグインハイブリッドです。
エンジン(最高出力) | 138kW/6,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 250Nm/4,000rpm |
総排気量 | 2.488L |
モーター(最高出力) | 129kW/5,500rpm |
モーター(最大トルク) | 270Nm/400rpm |
動力用バッテリー容量 | 50Ah |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 247wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 78km |
燃料消費量(WLTCモード) | 14.6km/L |
車両重量 | 2,060Kg |
メルセデス・ベンツ「GLC 350 e 4MATIC」はエネルギー効率の高いPHEVモジュールシステムと大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載する相乗効果でEV走行可能距離は100kmをクリアする
メルセデス・ベンツはGLC以外でもAクラスやCクラスでもPHEVモデルを展開している
メルセデス・ベンツのハイクラスSUVラインであるGLCでは、2.0L直列4気筒ターボエンジンにプラグインハイブリッドを組み合わせた「GLC350e 4MATIC」などの車両を展開。
日本市場では、2016年9月にPHEVモデルの「GLC350 e 4MATIC Sports」をラインナップさせて、その後、世界初となる燃料電池を搭載させるPHEV「GLC F-CELL」や、モーター出力を引き上げて走行性能を向上させた「GLC350 e 4MATICクーペ」がリリースされた。
2023年には日本市場に導入されているGLCモデルがフルモデルチェンジされて、2代目へと刷新され
たタイミングに合わせて「GLC 350 e 4MATIC Sports Edition Star」が追加設定された。
「GLC 350 e 4MATIC Sports Edition Star」は、254M20型2.0L直列4気筒直噴エンジンに最高出力は100kWをクリアするモーターを組み合わせている
「GLC 350 e 4MATIC Sports Edition Star」は急速充電(CHAdeMO)にも対応するリチウムイオンバッテリーとエネルギー効率を追及できるモジュールシステムを搭載
GLCクラスに新たにラインナップされたPHEV「GLC 350 e 4MATIC Sports Edition Star」は、2.0L直列4気筒直噴エンジンに、ツインスクロールターボを組み合わせる効果で、最大トルクは320Nmを達成するユニットに、高出力モーターを掛け合わせ、先進技術が搭載されたリチウムイオンバッテリー、エネルギー効率の高いモジュールシステムを組み込み事でEV走行可能距離は100kmをクリアしている。
エンジン(最高出力) | 150kW/5,500rpm |
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エンジン(最大トルク) | 320Nm/1200~4,000rpm |
総排気量 | 1.991L |
モーター(最高出力) | 100kW |
モーター(最大トルク) | 440Nm |
動力用バッテリー容量 | ‐ |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 281wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 118km |
「X5xDrive50e M Sport」はBMW Chargingカードを携帯していれば付近にある充電ステーションからの電気の供給を受けられるPHEV
BMWは3シリーズや5シリーズのセダンなどでも積極的にPHEVモデルを展開している
「X5 xDrive 50e M Sport」は、BMW・X5から展開されているPHEVで、電動パノラマ・ガラス・サンルーフ等を装備する上級モデル。BMW Chargingカードを携帯していれば、急速充電スポットも含めた国内約2万ヶ所のスポットからの外部充電を行えて、BMWとパートナー契約を結ぶチャージャー機器を設置していれば、自宅での充電も可能とするシステムを構築。
専用アプリをダウンロードしておけば、スマホで充電状況や付近にある充電ステーションを確認できる「X5 xDrive 50e M Sport」は、先進のPHEVシステムを搭載する事で、理想的な環境条件やエアコンを使用しない等の設定下においてのテストで、EV走行可能距離は100kmをクリアした。
エンジン(最高出力) | 230kW/5,000rpm |
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エンジン(最大トルク) | 450Nm/1,750-4,700rpm |
総排気量 | 2.997L |
電気モーター(最高出力) | 145kW/7,000rpm |
電気モーター(最大トルク) | 280Nm/100-5,500rpm |
システム・トータル(最高出力) | 368kW |
システム・トータル(最大トルク) | 700Nm |
EV走行換算距離(WLTCモード) | 110km |
Jeepブランド初となるPHEVモデルの「レネゲード 4Xe」は四輪制御技術に高出力モーターを組み合わせる効果で山道などを難なくクリアする悪路走破性を与えている
「レネゲード 4Xe」はJeepブランドでは初となるPHEVモデルとしてラインナップされた
2020年11月にリリースされた「Renegade(レネゲード) 4Xe」は、軍用車両を開発してきた経験から四輪駆動技術には定評のあるJeep社が、初めてラインナップさせたPHEVモデルという事もあって話題を集めた。
「レネゲード 4Xe」は、ノーマルグレードのLimited(リミテッド)と、オフロード走行性能を引きあげたTRAILHAWK(トレイルホーク)の2タイプを展開。
「レネゲード 4Xe」は動力用の高性能バッテリーを搭載することでEV走行距離は最大で52kmをクリアする
レネゲードはJeepブランドが展開する車種の中でも、車体がコンパクトで街乗りを意識したモデルであり、同車をベースに開発されたPHEV「レネゲード4 Xe」は、1.3L直列ターボエンジンに、外部からの充電を行える動力用バッテリーを搭載させる事で、フル充電時のEV走行距離は52kmを実現している。
「レネゲード 4Xe」は、リヤ部に最高出力は94.0kWのポテンシャルを備える交流同期電動機(モーター)を配置して、Jeepに蓄積された四輪駆動技術と組み合わせる事で、山道や岩場も難なくクリアする悪路走破性を与えている。
エンジン(最高出力) | 132kW/5,750rpm |
---|---|
エンジン(最大トルク) | 270Nm/1,850rpm |
総排気量 | 1.331L |
フロントモーター(最高出力) | 33.0kw |
フロントモーター(最大トルク) | 53Nm |
リヤモーター(最高出力) | 94.0kw |
リヤモーター(最大トルク) | 250Nm |
動力用バッテリー容量 | 33Ah |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 216Wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 52km |
燃料消費量(WLTCモード) | 14.8km/L |
車両重量 | 2,135Kg |
「カイエンE-ハイブリッド」はポルシェコネクトシステムを利用すれば航続可能距離や充電状態をスマホで確認できるPHEV
「カイエンE-ハイブリッド」ではポルシェコネクトを通じて航続距離や充電状態などを確認できる
2019年5月に3代目(E3K30型)に追加設定されたPHEVモデル「カイエンE-ハイブリッド」は、3.0L V6ターボエンジンに、新開発したソフトウェアシステムを組み込んで、加速シーン等においてのハイパフォーマンス化を実現させて、外部充電が可能な次世代型バッテリーを搭載させて、航続距離を引き上げる。
「カイエンE-ハイブリッド」は、ポルシェコネクトシステムを活用すれば、スマホアプリで航続可能距離や、充電状態を確認できるのも魅力的。
ポルシェは、カイエンのハイパフォーマンスモデルの「カイエン Turbo E-Hybrid」や、4ドアモデルの「パナメーラ」などの車種にも積極的にPHEVモデルを展開させています。
エンジン(最高出力) | 224kW |
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エンジン(最大トルク) | 420Nm |
総排気量 | 2.995L |
モーター(最高出力) | 130kW |
モーター(最大トルク) | 460Nm |
総合出力 | 346kW |
システムトルク | 650Nm |
車両重量 | 2425Kg |
「MINI クロスオーバー PHEV」は内外装の各部にイエローの差し色で特別感を演出しているゴーカートフィーリングをEV走行でも楽しめる車
「MINIクロスオーバーPHEV」は内外装の各部にイエローの差し色を配置して特別感を演出している
「MINI CROSSOVER PHEV」は、ミニブランドから初めてリリースされたPHEVモデルで、サイド・スカットル(充電口)には専用のクロームパーツを配置して目立たせて、内外装の各部にはイエローの差し色を配置する遊び心を取り入れている。
「MINI クロスオーバー PHEV」は2020年に実施したマイナーチェンジで燃料の残量等を確認できるフルデジタルメーターを採用した
「MINI クロスオーバー PHEV」は、2020年にマイナーチェンジを実施して、フロントグリルとバンパーに新デザインを採用する効果で外観に力強さを与え、視認性とデザイン性が優れたフルデジタルメーターを採用してユーザーの満足度を引き上げた。
同車は1.5L 3気筒ターボエンジンに、高出力モーターを組み合わせて、最大容量10.0kWhを確保する駆動用バッテリーを搭載する、プラグインハイブリッドシステムを構築して、電気の力だけで走行できる距離は53kmを実現させています。
エンジン(最高出力) | 100kW/4,400rpm |
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エンジン(最大トルク) | 220Nm/1,300-4,300rpm |
総排気量 | 1.498L |
モーター(最高出力) | 65kw |
モーター(最大トルク) | 165Nm |
動力用バッテリー容量 | – |
交流電力量消費率(WLTCモード) | 190wh/km |
EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 53km |
燃料消費量(WLTCモード) | 14.8km/L |
車両重量 | 1,770kg |
「XC60 Recharge プラグインハイブリッド」は回生エネルギーを効率的に電力へと変換可能とするシステムを搭載しているボルボのPHEV
ボルボは「60」シリーズの他にも、90シリーズでもプラグインハイブリッドモデルを展開している
北欧の環境先進国・スウェーデンを代表する自動車メーカーであるボルボは、EV / PHEV / マイルドハイブリッドシステムをパワーユニットとする車両を積極的にラインナップしています。
ミドルクラスのSUVのPHEVモデルの「XC60 Recharge Ultimate T6 AWD plug-in hybrid」に搭載される、プラグインハイブリッドシステムは、2.0L 4気筒ターボエンジンに、ブレーキ時に発生するエネルギーを効率的に電力へと変換可能とする内部ユニットを備える、駆動用リチウムイオバッテリーを搭載させる事で、EV走行時の最大航続距離は81kmを実現。
ボルボは2022年にRecharge Plug-in hybrid(プラグインハイブリッドシステム)の大刷新を行って、駆動用のリチウムイオンバッテリーでは、充電容量は従来型と比較すれば60%ほどアップさせて、EV航続距離は導入する車種により値は異なるが約70km‐90kmのレンジで、従来型よりも2倍とし、リヤ部に搭載する駆動用モーターでは、従来型よりも65%ほど出力値を引き上げて、パワフルな走りを実現させるなど、PHEVの技術開発に積極的。
交流電力量消費率(WLTCモード) | 234wh/km |
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EV走行換算距離(等価EVレンジ) | 81km |
燃料消費量(WLTCモード) | 14.3km/L |
ランドローバー初のプラグインハイブリッドモデルの「レンジローバー PHEV」は街中では静粛性が優れたEV走行を車内で優雅に堪能できる車
「レンジローバー PHEV」は作動後すぐに高トルクを発生できる特性を備えるモーターを組み合わせる効果で走行性能を引き上げている
「レンジローバー PHEV」は、ランドローバー初のプラグインハイブリッドモデルとして追加設定された車両で、ランドローバーが軍用車両等を開発してきてきた過程で構築してきたクロスカントリー走行性能や、耐久性に加え、家庭用コンセントや外出先に設置されている機器を用いた充電を可能とする機能性も与えている車両。
「レンジローバーPHEV」は、最大トルクは800Nmをクリアする高性能エンジンに、作動後すぐにパワフルなトルク値を発揮できる特徴を備えるモーターを組み合わせる相乗効果で、ランドローバーブランドの車両では最高レベルのクロスカントリー走行性能を付与させています。
同車は、高級サルーンとしての装いも呈するラグジュアリーな室内空間の中で、静粛性が圧倒的に優れたEV走行を優雅に満喫する事も出来ます。
エンジン(最高出力) | 404kW/5,500-6,500rpm |
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エンジン(最大トルク) | 800Nm/2,000-5,000rpm |
総排気量 | 2.997L |
EV走行換算距離 | 94km |
PHEVは世界の自動車メーカーが販売する車が100%EVとなるまでに現実的な選択肢となり得るメリットの多い車両
世界の自動車メーカーは持続可能な社会の実現に向けて、カーボンニュートラル化を目指し2050年までに販売する全ての車両をEVとする目標を掲げています。
2024年時点においては、EVは充電時間が長い、寒冷地には適していないなどのデメリットがあるため、興味はあるけれどもEVの購入を躊躇しているドライバーも存在します。そういった方達にとって、現実的な選択肢としてなり得ているのが、EV走行だけではなくて、エンジン走行も可能とするPHEV。
トヨタはアルファードとヴェルファイアにPHEVモデルを追加設定させる見込みです。COBBYは今後も災害時に強いなどのメリットを備えるPHEVの動向について着目していきます。