ルノー・メガーヌR.S.「トロフィーR」は2020年に世界500台限定で発売 日本は計51台
2019年7月5日、フランスのルノーは高性能モデル「ルノー・メガーヌR.S.(ルノー・スポール)トロフィーR」を発表し、翌2020年に世界500台限定で送り出しました。日本では2020年1月10日から東京オートサロン2020への出展も行われています。
トロフィーRは、メガーヌR.S.トロフィーをベースにさらに研ぎ澄ましたハイチューンモデルです。2019年4月5日のニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのタイムアタックでは、20.600km区間で7分40秒100、20.832km区間で7分45秒389という記録を打ち立て、当時の量産FF最速を更新しました。
東京モーターショー2019でお披露目されたメガーヌR.S.
メガーヌR.S.はその後生産終了 最終限定車「ウルティム」でルノー・スポールが幕を下ろす
トロフィーRを頂点に到達した4代目メガーヌR.S.でしたが、その後、本国での生産を終えています。2023年には最終限定車「メガーヌR.S.ウルティム」の受注が始まり(日本での価格は659万円)、東京オートサロン2023で世界に先駆けて公開されました。これがルノー・スポール(R.S.)を名乗る最後の一台となり、ホットハッチの系譜にいったん区切りがつきました。
以降、メガーヌの名は電気自動車「メガーヌE-Techエレクトリック」へと引き継がれています。なお、トロフィーRが打ち立てたニュルブルクリンク北コースの量産FF最速記録も、その後ホンダ・シビックタイプRなどによって塗り替えられており、「FF最速」はあくまで当時の称号となりました。
メガーヌ ルノー・スポール トロフィーRが大阪オートメッセ2020に出展
2020年2月14日から16日まで開催された「大阪オートメッセ2020」に、メガーヌR.S. TROPHY-Rが出展されました。同車が関西で展示されるのは、このときが初めてでした。
メガーヌR.S. TROPHY-Rは世界限定500台、日本では計51台のみの販売です。2019年11月の鈴鹿サーキットでのタイムアタックでは、2分25秒454というラップタイムを記録しています。
メガーヌR.S. TROPHY-Rの国内での購入申し込み受付を開始
ニュルブルクリンク北コースで当時の量産FF最速を誇ったメガーヌR.S. トロフィーRの購入申し込み受付は、2020年1月10日11時より始まりました。日本への割り当ては47台で、ルノー・ジャポン公式サイト内の専用申し込みページから申し込みでき、クレジット決済での申込金15万円が必要でした。規定台数に達し次第、受付終了という先着方式です。価格は689万円でした。
さらに軽量なカーボンホイールやカーボンセラミックブレーキを備える「カーボン・セラミックパック」は、世界30台のうち日本割り当てが4台。こちらも専用申し込みページからの申し込みと申込金15万円が必要で、受付期間は2020年1月10日から1月19日まで。応募多数の場合は抽選となり、2020年1月22日以降に結果が通知されました。価格は949万円です。
フランスでメガーヌR.S.トロフィーRの受注がスタート
ルノー メガーヌR.S.トロフィーRのエクステリア
2019年11月12日、ルノーはフランスで新型メガーヌR.S.トロフィーRの予約受注を開始しました。世界限定500台を2019年内に発売し、フランスでのベース価格は約670万円でした。
メガーヌR.S.トロフィーをベースに、さらなる高性能サーキットモデルへと磨き上げたのがトロフィーRです。ブレンボのブレーキ、ブリヂストンのタイヤ、サベルトのシート、アクラポヴィッチの排気システム、オーリンズのサスペンションなど、名だたるパートナーと組み、ルノー・スポールが開発を手がけました。
専用チューニングを施した直噴1.8L直列4気筒ガソリンターボは、最大出力300hp/6000rpm、最大トルク40.8kgm(400Nm)を発揮。トランスミッションは6速MTで、最高速262km/h、0-100km/h加速5.4秒に達します。
メガーヌR.S.トロフィーRのサイドビュー サーキット走行に対応する足回りにも注目
4輪操舵システム「4コントロール」でコーナリング性能を高めるほか、シャシー制御によって高いロードホールディングを実現するなど、足回りも強化されています。
エクステリアには新開発のボンネットを採用して空力性能を大きく高め、カーボンファイバー製のリアディフューザーや、鮮烈なレッドのエアロブレードなどを装着します。
メガーヌR.S.トロフィーが2019年10月31日より発売
メガーヌR.S.トロフィー ジョン シリウス M
メガーヌR.S.トロフィー ブラン ナクレ M
メガーヌR.S.トロフィー グリ チタニアム M
「メガーヌR.S.」のDNAを受け継ぐメガーヌR.S.トロフィーは、2019年10月31日から日本で発売されました。
価格はEDCが4,990,000円から、MTが4,890,000円から。ボディカラーは「ジョンシリウスM(+160,000円)」「ブランナクレM(+22,000円)」「グリチタニアムM」の3色を用意。パワートレインは1.8リッター直噴ターボで、最大出力300ps、最大トルク400〜420Nmを発揮します。
メガーヌ R.S. トロフィーの足回り
メガーヌ R.S. トロフィーのエキゾースト
メガーヌR.S.トロフィーの大径ローターは、軽量化と冷却性の向上を両立。ブレンボ製の4ピストンモノブロックレッドキャリパーが目を引きます。
リヤにはスポーティなアクティブバルブ付きスポーツエキゾーストを搭載します。
メガーヌ R.S. トロフィーのインテリア
インテリアはレッドのアクセントを効かせたブラックが基調。ナッパレザーやアルカンターラといった上質な素材を用い、フロントにはレカロ製バケットシートを備えます。
メガーヌR.S.トロフィーRはベースから最大130kgの軽量化を実現
ルノー・メガーヌR.S.トロフィーRは2020年に日本で限定販売された
メガーヌR.S.トロフィーRは黒×赤のスポーティなインテリアを採用
メガーヌR.S.トロフィーRは、後席を撤去し、チタンエキゾーストやカーボン複合材のボンネットを採用するなどして、ベースから最大130kgもの軽量化を達成しました。空力性能を高めたエクステリアにより、トロフィーの2倍のダウンフォースを生み出します。
足回りにはオーリンズ製ダンパーやブレンボ製バイマテリアルブレーキを採用し、タイヤは専用のブリヂストン・ポテンザ(245/35R19)を装着。オプションでカーボンセラミックブレーキも選べました。
日本での価格は689万円(カーボン・セラミックパックは949万円)。日本・フランス・ドイツ・スイス・イギリスなどへ、世界500台限定でデリバリーされました。
| エンジン | 1.8リッター直4直噴ターボ |
|---|---|
| 最高出力 | 300ps/6000rpm |
| 最大トルク | 400Nm(40.8kgm) |
| ボディサイズ | 全長4,410×全幅1,875×全高1,465mm |
| 車両重量 | 1,330kg(カーボン・セラミックパックは1,320kg) |
| 乗車定員 | 2人 |
| 価格 | 689万円(カーボン・セラミックパックは949万円) |
メガーヌR.S.トロフィーは完売 最後の限定モデルとしてファイナルエディションが登場した
2012年7月に発売された(3代目)RSトロフィーは、限定90台のベースモデル、それぞれ限定60台のトロフィーS・トロフィーRともに完売し、最後の限定モデルとして「メガーヌRS 273 ファイナルエディション」が2017年4月に限定200台で販売されました。
3代目メガーヌに273PSの2.0Lターボを積み、ブレンボ製ブレーキやLSDを備えたメガーヌRSトロフィー、そしてメガーヌRS273ファイナルエディションとはどのような車だったのか。エクステリアやエンジン、装備、発売日や価格帯を振り返ります。
メガーヌRSトロフィーのスペックまとめ

3代目のメガーヌRSトロフィーRは、2014年6月にニュルブルクリンク北コースで当時のFF車最速となる7分54秒36をマークしました。そのポテンシャルをそのまま市販化した「メガーヌRSトロフィー」「メガーヌRSトロフィーS」「メガーヌRSトロフィーR」が販売されていました。
ベースモデルは限定90台、S・Rモデルはそれぞれ60台の限定販売で、3モデルとも完売しましたが、中古車市場で見つかる可能性はあります。
| RSトロフィー | 4,260,000円 |
|---|---|
| RSトロフィーS | 4,770,000円 |
| RSトロフィーR | 4,990,000円 |
RSトロフィーとRSトロフィーSはリアシートを備えた5人乗り、トロフィーRはリアシートを撤去して補強パーツを備えた2人乗りです。
メガーヌRSトロフィーRのリアシート付近
メガーヌRSトロフィーSとRには、スピードライン製19インチアルミにミシュラン パイロットスポーツカップ2(235/35R19)が組み合わされ、サーキット志向。ベースのRSトロフィーは18インチ(235/40R18)を履き、街乗り向けの設定と考えられます。

ボディサイズは全長4,320mm、全幅1,850mm、全高1,435mm、ホイールベース2,640mmで、ホンダ・シビックタイプRに近いイメージです。ブレーキは3モデルともブレンボ製ディスクを備えます。
| 全長 | 4,320mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,850mm |
| 全高 | 1,435mm |
| ホイールベース | 2,640mm |

搭載エンジンは2.0Lターボで、3モデル共通です。最高出力273PS、最大トルク360Nmを発揮し、駆動方式はFFです。
| 型式 | F4R |
|---|---|
| 種類 | 直列4気筒ターボ |
| 排気量 | 1,998cc |
| 最高出力 | 273PS/5,500rpm |
| 最大トルク | 360Nm/3,000~5,000rpm |

インテリアにはレザーとアルカンターラのコンビシートを用い、シートはレカロ製です。ステアリングやシフトブーツ、サイドブレーキハンドルにもアルカンターラが使われ、レーシーな雰囲気を漂わせています。
メガーヌRS273ファイナルエディションのエクステリア

メガーヌRS273ファイナルエディションは特別仕様車で、メガーヌRS273をベースに「シルバーサイドデカール」「シリアルナンバープレート」を特別装備します。
シルバーサイドデカール
シリアルナンバープレート
ボディカラーは全4色で、特別塗装色のジョン・シリウスMは156,600円高、ブラン・ナクレMは21,600円高です。
ジョン・シリウスM(156,600円高)
ブラン・ナクレM(21,600円高)
ルージュ・フラムM
ノワール・エトワールM

ヘッドライトはハロゲンで、LEDポジションランプやリアフォグランプを備えます。ドアミラーはブラックで寒冷地に嬉しいヒーター付き。ドアノブは、イエローのジョン・シリウスMではブラック、それ以外ではボディ同色となります。
メガーヌRS273ファイナルエディションのインテリア

メガーヌRS273ファイナルエディションのインテリアは、RSトロフィー同様にレカロシートを備えますが、素材は「レザー調とファブリックのコンビ」か「レザー」の2種類が選べました。リアシートは6:4分割可倒式で、「ファブリック」と「レザー」を用意し、レザーのリアシートにはセンターアームレストも備わります。
メガーヌRS273ファイナルエディションの搭載エンジン

メガーヌRS273には、RSトロフィーと同じ2.0Lターボが搭載され、最高出力273PS、最大トルク360Nmを発揮します。サスペンションはダブルアクスルストラットで、マクファーソン式に強化ロワアーム、アンチロールバー、専用アクスルを組み合わせています。
トランスミッションは6速MTのみで、駆動方式はFF、燃料はハイオクです。ホイールは18インチで、前後とも235/40ZR18のタイヤが標準です。
メガーヌRS273ファイナルエディションの発売日は2017年4月6日 価格帯399万円から

メガーヌRS273ファイナルエディションの発売日は2017年4月6日で、限定200台。欧州ではすでに4代目メガーヌへ移行していたため、3代目メガーヌRS273が販売されるのは、まさにこのファイナルエディションが最後となりました。
価格帯は399万円からで、特別塗装色の「ブラン・ナクレM」で21,600円高、「ジョン・シリウスM」で156,600円高。オプションのレザーシートは100,000円でした。
ジョン・シリウスM+レザーシートを選ぶと256,600円のオプションとなり、車両価格は4,246,600円になりました。
メガーヌRSトロフィーは中古車市場で手に入る可能性も

ニュルブルクリンク北コースで当時のFF車最速ラップを刻んだ「メガーヌRSトロフィーR」は、限定モデルゆえ新車での購入はできませんが、中古車市場でなら出会えるかもしれません。
リアシートを外してボディ補強パーツを備え、6速MTの2.0Lターボを積むレーシーな仕立ては、メガーヌRSトロフィーRならではの装備でした。メガーヌRS273ファイナルエディションやRSトロフィーは18インチを履いて街乗りにも適し、ファミリーユースにも対応できます。

さまざまなシチュエーションに応えてくれる「メガーヌRS273」は、ルノーのスポーツスピリットが注ぎ込まれた一台でした。歴代のトロフィー/トロフィーRは、ホットハッチの一時代を象徴するモデルとして、今も色あせない魅力を放っています。

























