フォルクスワーゲン ゴルフGTIのマイナーチェンジ

ゴルフGTIのモデルチェンジ情報 7代目のスペックと現行8.5世代265psまで解説

ゴルフGTIは今どうなってる?TCRは買える?という疑問に答えます。7代目のTCR(600台限定)は完売し中古中心、現行は8.5世代で265ps・MT廃止・価格5,498,000円。世代ごとの出力や装備の進化がひと目でわかります。

ゴルフGTIのモデルチェンジ情報 7代目のスペックと現行8.5世代265psまで解説

ゴルフGTIのモデルチェンジ情報 7代目の2017年マイナーチェンジと現行モデルまで

ゴルフは、ヨーロッパ最大の自動車メーカーであるVW(フォルクスワーゲン)の看板車種です。2017年5月に行われた7代目ゴルフのマイナーチェンジに合わせ、そのスポーツグレードであるGTIもマイナーチェンジを受けました。

標準モデルは今回の改良でエンジンに手を入れませんでしたが、GTIはエンジンを変更して運動性能を高めています。本記事では、この7代目GTIを中心に、その後の世代の動きも交えながら特徴を紹介します。

その後ゴルフGTIは8代目へ移行 2024年改良の「8.5」で265psに強化

本記事で詳しく扱う7代目に続き、ゴルフGTIはさらに世代を重ねてきました。8代目ゴルフGTIは2020年にワールドプレミアされ、日本では2022年1月に導入。エンジンは新世代の2.0L直4ターボ「EA888 evo4」で、最高出力245ps・最大トルク370Nm、トランスミッションは7速DSGを組み合わせました(当初の日本価格は466万円)。7代目に設定されていた「TCR」は8代目では見送られ、代わりに300psの「ゴルフGTIクラブスポーツ」が上位に置かれています。
さらに2024年には大幅改良(通称ゴルフ8.5)が実施され、日本では2024年9月に発表、2025年1月からデリバリーが始まりました。GTIは最高出力が265psへと引き上げられ、長く親しまれた6速MTは廃止されて全車7速DSGに一本化。日本初採用となるイルミネーション付きVWエンブレムや12.9インチの大型タッチディスプレイ、ChatGPTを活用した音声操作なども加わり、価格は5,498,000円となりました。現行のゴルフGTIを検討する際は、この8.5世代が最新の選択肢です。

ゴルフGTIの限定モデル「Golf GTI TCR」が受注 日本では600台限定で導入・完売

WTCR(ワールド・ツーリング・カー・カップ)参戦車をベースにしたストリートモデル「Golf GTI TCR」は、7代目ゴルフGTIをベースとする限定車として受注されました。日本での販売台数は600台限定、車両本体価格は5,098,000円で、2019年11月頃から順次納車されています。すでに完売しており、現在は中古車での入手が中心です。

Golf GTI TCR専用チューニングでパワーアップしたGolf GTI TCR

パワートレインは、最高出力213kW(290PS)/5400-6500rpm、最大トルク380Nm(38.7kgfm)/1950-5300rpmを発揮する直列4気筒DOHC 2.0Lターボに、7速DSGを組み合わせます。0-100km/h加速は5.6秒で、日本で販売された7代目ゴルフGTIのなかでも最速を誇るモデルでした。

  • ピュアグレー
  • ピュアホワイト
  • トルネードレッド
  • ディープブラックパールエフェクト

ボディカラーは「ピュアグレー」「ピュアホワイト」「トルネードレッド」「ディープブラックパールエフェクト」の4色。いずれもブラックルーフを備え、ドアミラーもブラックペイントされます。
足元には専用デザインの19インチ黒アルミ「Reifnitz」を装着し、リヤにはアクラポヴィッチ製のチタンエキゾーストを備えます。

ゴルフGTI TCRの専用インテリアゴルフGTI TCRの専用インテリアはレッドを効かせたスポーティなデザイン

ゴルフGTI TCRにはTCR専用の仕立てが与えられ、操作性に優れたコックピットとホールド性の高いスポーツシートを標準装備。ブラックのインテリアにファブリックとマイクロフリースを組み合わせ、GTIらしいレーシーな雰囲気に仕上げられています。

ゴルフGTI TCRの諸元表
全長×全幅×全高 4,275mm×1,800mm×1,465mm
ホイールベース 2,635mm
車両重量 1,420kg
乗車定員 5名
エンジン 直列4気筒DOHC 2.0Lターボ
総排気量 1,984cc
最高出力 213kW(290PS)/5400-6500rpm
最大トルク 380Nm(38.7kgfm)/1950-5300rpm
トランスミッション 7速DSG
タイヤサイズ 235/35 R19

8代目ゴルフGTIのグレード展開 日本では実質単一設定で導入された

8代目ゴルフでは、市場ごとにグレード体系が整理されました。米国で単一グレード中心になるとの見方もあったなか、日本のGTIは実質的に一つのグレードとして導入され、ブラインドスポットモニター、フロントアシスト、リヤクロストラフィックアラート、Wi-Fi機能などを標準的に備える構成となりました。その後の8.5への改良で、装備と動力性能はさらに引き上げられています。

特別仕様車「GOLF GTI Performance」が販売 500台限定で完売

GOLF GTI Performanceのエクステリア特別仕様車「GOLF GTI Performance」

7代目ゴルフGTIの特別仕様車「Golf GTI Performance」が販売されました。2017年10月に登場したこのモデルは500台限定で、完売しています。

人気を集めた特別仕様車で、エンジンや足回りに変更はないものの、19インチ専用アルミホイール「Santiago」を装着するなど特別感を高めていました。

グリルにはレッドラインをあしらい、スタイリッシュなLEDヘッドライト、流れるように点滅するダイナミックターンインジケーターのテールランプを備え、GTIらしいシャープな印象を際立たせています。

エンジンは2.0リッターTSIで最高出力245PS、トランスミッションは7速DSGを採用し、幅広い走りに応えてくれる一台でした。

GOLF GTI PerformanceのインテリアPerformance専用のマイクロフリースシートを採用

シートはPerformance専用のマイクロフリースで、レッドラインがスポーティさのなかに落ち着きを添えるアクセントになっています。

ステアリングホイールは本革を採用し、フロントタイヤの状況が手のひらに伝わりやすくなっています。

7代目ゴルフGTIのハイパフォーマンス版TCRは2018年末に量産開始 シビックタイプRのライバル

ゴルフGTI TCRのエクステリアシビックタイプRのライバルとされたゴルフGTI TCR

ゴルフGTIをさらにハイパフォーマンス化したのがゴルフGTI TCRです。コンパクトクラスのホットハッチで、日本市場ではシビックタイプRのライバルにあたる存在でした。

搭載エンジンは直列4気筒2.0Lターボで、ラジエーターを2基追加して最高出力を290PSへ、最大トルクは370Nmとしています。ノーマルのゴルフGTIと排気量は同じながら、最高出力で60PS、最大トルクで20Nm引き上げられていました。

トランスミッションは7速DSG、リミテッドスリップデフ(LSD)を備え、駆動方式はFFです。

ゴルフGTI TCRのリヤビューエアロを装着した存在感のあるリヤビュー

リヤは、切り込みの入ったディフューザーの両端にマフラーエンドがのぞきます。サイドスカートも備え、リヤにはTCRのロゴが入ります。通常のGTIとの外観差はサイドスカートやリアディフューザー程度ですが、しっかりと存在感を放っていました。

ゴルフGTI TCRはオプションで250km/hリミッターを解除でき最高速度は270km/hに

ゴルフGTI TCRの速度リミッターは250km/hですが、レース仕様を念頭に置いたTCRはオプションでリミッター解除が可能で、最高速度は270km/h前後に達しました。標準は18インチのBelvedere鍛造アルミで、オプションで19インチへのインチアップもできました。

ゴルフGTI TCRのブレーキ

ブレーキは赤キャリパーにGTIロゴが入り、パーフォレーテッドディスクで強化。250km/hを超える速度域から確実に減速するには、こうした強力なブレーキが欠かせません。

ゴルフGTI TCRのタイヤコンチネンタルの235/35R19を装着

リアバンパーにはソナーを示すくぼみがあり、安全装備も充実。タイヤは欧州で定番のコンチネンタルで、サイズは235/35R19です。

ゴルフGTI TCRのインテリアはシックかつレーシー

ゴルフGTI TCRのシートマイクロファイバーとファブリックのコンビシート

ゴルフGTI TCRのインテリアはマイクロファイバーとファブリックのコンビシートで、中央に赤いアクセントが入ります。座面と背中の当たる部分はファブリック、座面サイドや肩口はマイクロファイバーという使い分けです。

サイドやヘッドレストはレザー調の質感で、ステッチには赤い糸を使用。ステアリングはレザー張りで、内側はレッドステッチ、上部にはレッドアクセント、下部にはGTIロゴが配されます。

ゴルフGTI TCRは2018年末に量産開始され欧州で販売された

ゴルフGTI TCRはコンセプトの時点で完成度が高く、そのまま市販化されてもおかしくない仕上がりで、実際に2018年末から量産が始まりました。

販売の中心は欧州でしたが、日本にも前述のとおり600台限定で導入され、完売しています。なお、続く8代目ではTCRが設定されず、上位モデルは「ゴルフGTIクラブスポーツ」(300ps)へと引き継がれました。

ゴルフGTIは世界的に人気の高いゴルフのスポーツ仕様車

ヨーロッパ最大の自動車メーカーであるフォルクスワーゲンを代表する車といえば、日本でも街中でよく見かける「ゴルフ」です。ゴルフはカローラに次ぐほど世界の多くの国で親しまれ、その累計生産台数は3,500万台を超えています。

ゴルフをスポーツ仕様に仕立てた「ゴルフGTI」は初代から設定され、ゴルフのモデルチェンジに合わせて、GTIも魅力や性能を磨いてきました。

2017年5月のマイナーチェンジで登場した7代目ゴルフGTIでは、最高出力が10馬力アップして220馬力から230馬力となり、力強さが増しました。走行シーンに応じて「ノーマル」から、省エネの「エコ」、走りが際立つ「スポーツ」、各機能を個別に制御できる「カスタム」へと切り替えられる機能も好評でした。

エクステリアはハニカムグリルとヘッドライトが魅力的

7代目ゴルフGTIのエクステリア

モデルチェンジのたびに進化するハニカムグリルは、この改良でシャープさを増し、スポーツグレードとしての貫禄を漂わせています。リヤなどに専用ステッカーを配し、標準ゴルフとの差別化を図ります。

7代目ゴルフGTIのヘッドライト

7代目ゴルフGTIは、明るく省電力で長寿命なLEDヘッドライトを備えます。オプションで、安全性に直結するダイナミックコーナリングライトやダイナミックライトアシストを追加できました。GTIを象徴するレッドラインは、光源近くを引き立てるように配されています。

7代目ゴルフGTIのテールランプ

このGTIで初採用したLEDテールランプは、光が連なるように点滅するダイナミックターンインジケーターを備えます。特徴的な光り方は後続ドライバーの視界に入りやすく、追突リスクの低減にもつながります。

チェック柄と各パーツのレッドカラーが生む相乗効果

7代目ゴルフGTIの内装

ゴルフGTIのインテリアで目を引くのは、シートのチェック柄です。グレーやホワイトに配色されたレッドは、ステアリングホイールやインフォテインメントのモニターまわりなど、各所に差し色として取り入れられています。

各パーツとチェック柄にレッドを効かせることで、インテリア空間が引き締まって見えます。

7代目ゴルフGTIのシフトレバー

シフトレバーはトランスミッションごとに異なり、6速DSGはスタイリッシュなデザイン、6速MTは車名にちなんでゴルフボールを模した遊び心あるデザインを採用します。

7代目ゴルフGTIのスペック

2017年のマイナーチェンジで登場した7代目ゴルフGTIのボディサイズや最高出力などを紹介します。エンジンについては後段で詳しく取り上げます。

全長 4,275mm
全幅 1,800mm
全高 1,470mm
ホイールベース 2,635mm
最小回転半径 5.2m
燃費 14.6km/L
燃料 無鉛プレミアムガソリン
乗車定員 5名
車両重量 1,380kg
エンジン 直列4気筒DOHCインタークーラー付ターボ
最高出力 230PS/4,700-6,200rpm
最大トルク値 350Nm/1,500-4,600rpm
総排気量 1.984L
トランスミッション 6速M/T
メーカー希望小売価格 3,899,000円

スポーツグレードGTIのエンジンは高性能

7代目ゴルフGTIのエンジン

GTIに搭載されるのは2.0L TSIエンジンです。従来の燃料直接噴射に加え、マルチポイント噴射も行うデュアルインジェクションを採用し、最高出力を10PS引き上げました。

GTIが積む高性能エンジンの加速力と安定感は、ぜひ体感してみたいところです。

デジタルメータークラスター

7代目ゴルフGTIのメータークラスター

オプションで追加できる大型ディスプレイのデジタルメータークラスターは、速度計などをデジタル表示します。高解像度ディスプレイならではのカラフルな表示を視覚的に楽しめます。

画面中央には、VWのインフォテインメントと連動したマップを表示することもできます。

インフォテインメントシステム スマホ感覚で操作できる大画面

7代目ゴルフGTIのタッチスクリーン

7代目ゴルフGTIは、9.2インチの大画面タッチスクリーンに各種情報を表示するインフォテインメントを備えます。スマホ感覚で操作でき、ナビ情報などをマルチに表示できます。

7代目ゴルフGTIのオーディオシステム

インフォテインメントでは、フォルクスワーゲン車専用に開発されたオーディオで音楽を楽しめます。

また、「Volkswagen Car-Net」のコンセプトに基づきスマホと連携でき、アプリを活用することで利便性を高められます。

7代目ゴルフGTIは充実の安全技術を標準装備

7代目ゴルフGTIには、「予防安全」「衝突安全」「二次被害防止」を柱とする総合安全思想「VWオールイン・セーフティ」のもと、渋滞時追従支援「Traffic Assist」や後方視界を補助するリヤビューカメラ「Rear Assist」などが標準装備されていました。

ボディカラーは全7色

7代目ゴルフGTIのボディカラーは全7色。いずれも色に深みがあり、レッドやブルーといった土台色の魅力を引き立てています。

  • トルネードレッドのゴルフGTIトルネードレッド
  • アトランティック ブルーメタリックのゴルフGTIアトランティック ブルーメタリック
  • タングステン シルバーメタリックのゴルフGTIタングステン シルバーメタリック
  • ホワイトシルバーメタリックのゴルフGTIホワイトシルバーメタリック
  • ピュアホワイトのゴルフGTIピュアホワイト
  • ディープブラック パールエフェクトのゴルフGTIディープブラック パールエフェクト
  • オリックスホワイト マザーオブパールエフェクトのゴルフGTIオリックスホワイト マザーオブパールエフェクト

世界で支持される車のスポーツ仕様「ゴルフGTI」を体感してみよう

ゴルフGTI

ゴルフは世界で支持される車です。文化や環境が異なる国々で受け入れられてきた理由には、「ブランドイメージ」「街中での扱いやすさ」「故障しにくさ」などが挙げられます。

スポーツ仕様のゴルフGTIには、これに走りの魅力が加わります。7代目のマイナーチェンジで走りをさらに磨き、8代目、そして265psへ強化された8.5世代へと進化を続けてきました。
世代を問わず、ゴルフGTIでドライブすれば、世界で支持される理由を実感できるはずです。