カマロ復活が現実味、次期型は2028年登場か 報道ではEVではなくエンジン車の可能性も(2026年時点)
6代目シボレー・カマロは2024年1月に生産を終え、いったんカタログから姿を消しました。しかし2026年に入り、次期(7代目)カマロの復活が現実味を帯びてきています。かつては「純エンジンをやめてBEV(電気自動車)で生まれ変わる」という見方が中心でしたが、直近ではむしろ、エンジンを積んだモデルとして戻ってくるのではないか、との観測が強まっています。ここでは、まず最新の動きから整理します。
シボレーが商標を再出願、デザインスケッチも公開 復活へ向けた地ならしが進む
生産終了の際、グローバル・シボレーのスコット・ベル氏は「これがカマロの物語の終わりではない」と語り、車名の存続に含みを持たせていました。その言葉どおり、シボレーは2025年9月に「Camaro」の商標を改めて出願し、同年10月にはGMデザインが新たなスケッチを公開しています。2026年に開かれたGMのグローバル・ビジネス・カンファレンスでは、NASCARとの結び付きを示す“荒々しい1台”のティザー映像が関係者に示されたとも伝えられ、復活へ向けた地ならしが着々と進んでいる印象です。
次期カマロは2028年モデルか 後輪駆動の「Alpha 2」系プラットフォームを採用の見込み
直近の情報では、次期カマロにはGMがすでにゴーサインを出したとされ、2027年後半に、6代目も生産していたランシング・グランドリバー工場(ミシガン州)で生産を開始し、2028年モデルとして市場へ出るのでは、との見方が有力です。プラットフォームは後輪駆動の「Alpha 2」系で、次期キャデラックCT5やビュイックのセダンと車台を共用するとみられています。かつて6代目がキャデラックATS/CTSと基盤を分け合ったのと同じ構図です。
最大の焦点は「EVか否か」と「2ドアか4ドアか」
ファンの関心を集めているのが、パワートレインとボディ形状です。パワートレインは、EVをめぐる市場環境の変化——2025年後半に米国でEV購入への連邦税優遇が縮小されたことなどを背景に——次期カマロはEV専用ではなく、エンジンを核に据える方向ではないか、との見方が広がっています。マニュアルを含む複数のトランスミッションが用意される、という情報もあります。
一方でボディ形状は、従来どおりの2ドアクーペにとどまらず、4ドア化されるのでは、との観測もあり、往年の2ドア派からは賛否が分かれています。いずれも公式に確定した情報ではなく、シボレーからの正式発表を待つ段階である点には留意が必要です。
6代目カマロのスペックを紹介 2024年に生産を終えて絶版に
ゼネラルモーターズ・ジャパンは2017年、日本市場で約2年ぶりとなるカマロの販売を再開しました。日本では5代目の2015年モデルを最後にいったん取り扱いを止めており、その後、アメリカで2015年5月にフルモデルチェンジを受けた6代目を導入した形です。
6代目カマロの開発コンセプトは「Evolution is never without purpose」で、日本語に訳すと「目的なくして進化なし」となります。
6代目を5代目と比べると、ボディサイズのダウンとエンジン性能のアップなどが図られています。スポーツカー好きのユーザーにさらに愛される1台を目指して進化したカマロですが、その6代目も2024年1月に生産を終え、絶版モデルとなりました。
6代目カマロは2024年1月に生産終了 国内限定「FINAL EDITION」で有終の美
シボレー・カマロ(6代目)は、2024年1月に生産を終了しました。カマロは北米を代表するマッスルカーで、3代目・4代目は日本でも人気を集め、知名度も抜群でした。5代目は映画「トランスフォーマー」に起用され、世界中のクルマ好きの話題をさらったモデルです。
日本では、最終章を飾る国内限定50台の特別仕様車「カマロ FINAL EDITION」(カマロSSベース、税込940万円)が2023年10月に発売され、同時にSSの6代目最終モデルも一部仕様・価格を改定して用意されました。生産を終えたあとも、シボレーはNASCARなどのモータースポーツでカマロを走らせ続けています。
GMはカマロの車名を残す姿勢を示しており、生産終了の当初は「7代目はBEVで復活するのでは」との噂もありました。もっとも、その後の状況は記事冒頭で触れたとおりで、直近ではエンジン車として戻る可能性が取り沙汰されています。
シボレー・カマロSSの限定車「STYLING SPORT EDITION」が発売された
シャドーグレーメタリックをまとうカマロSSの限定車「STYLING SPORT EDITION」
2019年8月20日には、シボレー・カマロSSの特別仕様車「STYLING SPORT EDITION(スタイリングスポーツエディション)」が発売されました。日本では20台のみの限定販売でした。
シボレー・カマロSS「STYLING SPORT EDITION」のインテリアと足回り
よりスポーツ性能に振ったカマロSSをベースとする1台で、6.2L V8のLT1エンジンを搭載し、最高出力453ps/5,700rpm、最大トルク617Nm/4,600rpmを発生しました。インテリアはジェットブラックで統一され、シートにはレカロのパフォーマンスシートを採用。ホイールはレッドのアウトラインストライプをアクセントにした5スポークデザインでした。
シボレー カマロは2020年モデルを2019年秋に米国で発売した
2019年秋に米国で発売されたシボレー カマロ2020年モデルのエクステリア
GMシボレーは、「カマロ(Chevrolet Camaro)」の2020年モデルを、米国で2019年秋に発売しました。日本には2017年に導入された6代目ですが、この2020年モデルではグレード「SS」「LT1」でフロントグリル、ヘッドライト、バンパーが変更され、カマロの“顔”が変わりました。
「SS」グレードは、2018年秋のSEMAショーでワールドプレミアしたコンセプトカーをテーマにデザインされたフロントマスクでした。
「SS」「LT1」ともに6速MTを標準としつつ、10速ATも選べる構成で、当時は日本導入も期待されていました。
シボレー カマロはアメリカを代表するスポーツカー

シボレー・カマロは、初代が1967年に登場したアメリカを代表するスポーツカーです。ゼネラルモーターズがシボレーブランドで生産・販売してきた同車は長い歴史を持ち、2017年には誕生から50周年を迎えました。
2009年に発売された5代目のコンセプトカーは、世界的な大ヒットとなったハリウッドの実写映画「トランスフォーマー」で、主人公サムを守るロボット「バンブルビー」として登場しました。2010年に発売された限定のトランスフォーマー特別仕様車も、大きな話題を集めています。
6代目カマロにはクーペタイプだけでなくコンバーチブルも用意された
6代目カマロのエクステリアは5代目と比べると、車体のゴツゴツ感がやわらぎ、クールでスタイリッシュなフォルムになっています。
ヘッドランプは、コンパクトながら存在感のあるLEDシグネチャーランプを採用しました。
サイドビューには、アメリカ車の魅力である力強さとダイナミックさが、洗練された形で受け継がれています。

アメリカンスポーツカーの象徴的存在ともいえるLT RSは、カマロとして初めて2.0L直列4気筒ターボエンジンを採用しました。歴代でも効率に優れるとされるこのターボを積むLT RSは、モデルチェンジによる軽量化も相まって、パワフルでスピーディーな走りを実現しています。
抜群の光沢感と美しいシルエットも、大きな魅力です。

ドライブで非日常を味わうなら、オープンカーが最適です。カマロのコンバーチブルは、時速50キロ近くまでの走行中でもルーフを開閉できます。
コンバーチブルにも高性能エンジンが搭載されているため、オープン時の走りの爽快感は格別です。

カマロSSに積まれる6.2L直噴V型8気筒エンジンは、カマロ史上でも屈指の実力を誇ります。0-60マイルを4秒ほどで駆け抜けるパフォーマンスです。
SSはカマロとして初めて磁性流体減衰力制御システムを装備するなど、シボレーが自信を持って投入した特別な1台でした。
6代目カマロの各グレードごとのエンジンスペック

2017年11月11日に日本でも発売された6代目カマロの、各グレードのエンジン性能を表で紹介します。
| グレード | LT RS | コンバーチブル | カマロ SS |
|---|---|---|---|
| エンジン種類 | 直噴 直列4気筒 DOHC VVT (インタークーラー/ターボチャージャー付) |
直噴V型8気筒 OHV VVT |
|
| 総排気量 | 1,998cc | 6,153cc | |
| ボア×ストローク | 86.0mm×86.0mm | 103.2mm×92.0mm | |
| 最高出力 | 202kW/5,500rpm | 339kW/6,000rpm | |
| 最大トルク | 400Nm/3,000-4,500rpm | 617Nm/4,400rpm | |
| 燃料供給装置 | 電子式燃料噴射(筒内直接噴射) | ||
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン | ||
| 燃料タンク容量 | 72L | ||
6代目カマロのインテリアは細部までこだわり抜かれている

6代目カマロの室内では、タッチパネル操作の機能性やビジュアル、ステッチの色にまでこだわった上質なレザーシートの充実ぶりが目立ちます。
スポーツカーの醍醐味であるステアリングやコックピットまわりも、期待を裏切らない仕上がりです。
6代目カマロのボディはコンパクト化と軽量化に成功
| グレード | LT RS | コンバーチブル | SS |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,780mm | ||
| 全幅 | 1,900mm | ||
| 全高 | 1,340mm | 1,350mm | 1,340mm |
| ホイールベース | 2,811mm | ||
| 車両重量 | 1570kg | 1670kg | 1710kg |
| 乗車定員 | 4名 | ||
| タイヤサイズ(前) | 245/40R20 | 245/40ZR20 | |
| タイヤサイズ(後) | 245/40R20 | 275/35ZR20 | |
日本で販売された6代目カマロのボディサイズを5代目と比べると、全長が約60mm、全幅が約15mm、全高が約40mm、ホイールベースが約40mm短くなっています。
ボディにはアルミとコンポジットを採用しており、前モデルより90kg以上もの軽量化を実現しています。
6代目カマロには「シボレーMy Link」など先進技術を凝縮した装備を多数採用

6代目カマロには、シボレーが独自開発したインフォテインメントシステム「シボレーMy Link」を標準装備します。
インフォテインメントシステムとは、「インフォメーション(情報)」と「エンターテインメント(娯楽)」を融合したシステムです。ナビ機能だけでなく、インターネット接続、音声・動画の再生、スマホアプリなどを総合的に楽しめます。
高音質のBoseプレミアムオーディオシステムも搭載し、ダイナミックで臨場感のあるサウンドを車内で味わえます。
6代目カマロの当時の新車販売価格は516万円から
日本で販売された6代目カマロのうち、クーペの「カマロLT RS」、オープンにもなる「カマロコンバーチブル」、ハイグレードクーペの「カマロSS」という3タイプの、導入時の価格を紹介します。
| グレード | メーカー希望小売販売価格(税込) |
|---|---|
| カマロ | 5,162,400円 |
| カマロ コンバーチブル | 6,026,400円 |
| カマロSS | 6,458,400円 |
日本へは2代目から正規輸入されているシボレー・カマロのモデルチェンジ遍歴
シボレー・カマロは、アメリカのゼネラルモーターズがシボレーブランドで販売してきた2ドアスポーツクーペです。スポーティなデザインと重低音のエンジンサウンドで人気を集めました。
シボレー・カマロ 初代(1967年~1969年)
1967年、初代カマロが誕生しました。直列6気筒とV型8気筒エンジンを用意し、2ドアハードトップとコンバーチブルが設定されていました。
1969年にはボディパネルの変更などが施されますが、わずか3年で生産を終了。日本での販売は10台ほどでした。
シボレー・カマロ 2代目(1970年~1981年)
1970年2月、2代目カマロが誕生します。グレードは「スポーツクーペ」「ラリースポーツ」「スーパースポーツ」「Z28」で、1973年には「LT」が追加されました。
1974年、マイナーチェンジでフロントとリヤのデザインを変更。
1978年、再びマイナーチェンジでデザインを一新。
1979年、ラグジュアリーモデルの「ベルリネッタ」を追加しました。
シボレー・カマロ 3代目(1982年~1992年)
1982年、3代目カマロが登場しました。エンジンに初めて燃料噴射装置が採用されています。日本には「RS」「Z28」「コンバーチブル」が導入されました。
シボレー・カマロ 4代目(1993年~2002年)
1993年、4代目カマロは3ドアクーペと2ドアコンバーチブルで登場。日本には「スポーツクーペ」「Z28」が導入されました。その後、フェイスリフトや一部改良、35周年記念モデルなどが投入されました。2002年に販売を終了し、以後7年間、カマロの名が途切れることになります。
シボレー・カマロ 5代目(2009年~2015年)
2009年4月、7年ぶりに5代目カマロが復活しました。日本では同年12月に販売を開始し、6速ATの「LT RS」「SS RS」が導入されています。
2012年モデルでは、スーパーチャージャーを搭載する高性能版「ZL1」が登場しました。
シボレー・カマロ 6代目(2015年~2024年)
2015年5月、6代目カマロが発表されました。ボディ剛性を高めつつ、90kg以上の軽量化を実現しています。日本では2016年12月に初公開されました。
2017年モデルに高性能版「ZL1」を、2018年モデルにサーキット指向の「ZL1 1LE」を設定。
2020年6月にはマイナーチェンジを実施し、2020年モデルが発売されました。
そして2023年10月に国内限定50台の「FINAL EDITION」を投入したのち、2024年1月に生産を終了しています。
| シボレー・カマロのモデル | 販売期間 |
|---|---|
| 初代 | 1967年~1969年 |
| 2代目 | 1970年~1981年 |
| 3代目 | 1982年~1992年 |
| 4代目 | 1993年~2002年 |
| 5代目 | 2009年~2015年 |
| 6代目 | 2015年~2024年 |
カマロは2024年に生産を終え絶版に 7代目はエンジン車として戻ってくるか

シボレー・カマロは、北米だけでなく日本を含む世界中で愛されてきたマッスルカーですが、2024年1月に生産を終え、絶版となりました。6代目までを重ね、2017年には生誕50周年を迎えていましたが、そのまま次期型を待たずに一区切りを迎えた形です。
もっとも、GMがカマロの車名を残す姿勢を示しているとおり、これは“いったんの休止”にすぎない、との見方も根強くあります。かつては「7代目はBEV(電気自動車)で復活するのでは」との噂もありましたが、直近では、後輪駆動プラットフォームを用いたエンジン車として、2028年ごろに戻ってくるのではないか、との観測が強まっています。今後のカマロの動向に期待したいところです。


















