福祉車両におすすめの軽自動車 人気15車種
社会の高齢化が進む中、福祉車両のニーズはますます高まっています。その中でも、燃費が良く、維持費が安く、街中の走行に適した軽自動車タイプの福祉車両は注目度が高まっています。
福祉車両にはさまざまなタイプがありますが、ここで紹介するのは、車椅子利用者にとって便利な以下の機能を備えた車です。
- 車椅子のまま乗車できるスロープ付き
- 助手席または後部座席が昇降可能
これらの条件を満たす人気の軽自動車として、スズキの「スペーシア」やホンダの「N-BOX+」など、福祉車両におすすめの15車種を紹介します。
「ワゴンR カスタムZ 昇降シート車」は助手席に専用アームレストやフットレストを装備した利用者目線の福祉車両
「ワゴンR カスタムZ 昇降シート車」はデニムブルーメタリックなど全8色のボディカラーを展開
「ワゴンR カスタムZ 昇降シート車」は、男性ユーザーにも支持されるカッコ良さを取り入れたワゴンR カスタムZをベースとする福祉車両です。助手席には専用のアームレストやフットレストが標準装備されています。
助手席のドアを開き、ワイヤレスリモコンの下ボタンを押すとシートが回転・下降する
助手席昇降シートは、頭がドア上端にぶつからないよう昇降に連動してリクライニングする機能付き
ワゴンR カスタムZの福祉車両に搭載された助手席昇降システムは、ドアを開ききった状態でワイヤレスリモコンの「下」ボタンを押すと作動し、シートがスライド・回転・下降します。
シートに座った方を車内に乗せる際は、リモコンの「上」ボタンを押すと回転・上昇し、完了を知らせるブザーが鳴ったことを確認してから助手席のドアを閉めるのが操作の流れです。
全長 | 3,395mm |
---|---|
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,650mm |
室内長 | – |
室内幅 | – |
室内高 | – |
ホイールベース | 2,460mm |
最小回転半径 | 4.4m |
燃費 | – |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 890kg |
エンジン | R06D型 水冷4サイクル直列3気筒 |
総排気量 | 657㏄ |
ボディカラー | 8色 |
駆動方式 | フルタイム4WD |
特徴 | 内容 |
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ベース車両 | ワゴンR カスタムZをベースに、男性ユーザーにも支持されるデザイン性を持つ福祉車両として開発 |
助手席の専用装備 | アームレストとフットレストを標準装備し、長時間の利用でも快適性を確保 |
昇降システムの作動方法 | ドアを全開にした状態でワイヤレスリモコンの「下」ボタンを押すとシートがスライド・回転・下降 |
乗車時の操作 | リモコンの「上」ボタンを押すとシートが回転・上昇し、完了を知らせるブザー音で確認可能 |
安全への配慮 | 助手席昇降シートは昇降と連動してリクライニングし、頭部がドア上端にぶつからないように設計 |
ボディカラー | デニムブルーメタリックを含む全8色展開 |
車内装備が充実しお洒落なエクステリアも魅力の「スペーシア 車いす移動車」 スズキの福祉車両
ボディカラーはオフブルーメタリック、シルキーシルバーメタリック、ピュアホワイトパールの3色展開
スズキの福祉車両シリーズ「WITH」からラインナップされる「スペーシア 車いす移動車」は、爽やかで清潔感のあるオフブルーメタリックが人気のボディカラーです。
同車は後部座席足元に温風を送るリヤヒーターダクトや、プライバシー保護に役立つロールサンシェードも装備しており、快適性が高められています。
両側スライドドアで駐車場所の制限を受けずに介助可能
リヤシートを折り畳むと車いすを乗せるスペースが誕生
両側スライドドアを採用しているため、道幅が狭い場所でもスムーズな介助が可能です。リヤシートは背もたれを倒して回転させることで、車いすをそのまま乗せられるスペースを作れます。
スロープには目印となる車いす停止マークが付いている
スロープは雨の日でも安心な滑り止め加工が施され、黄色い矢印で目立つ車いす停止マークが付いているのが特長です。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,785mm |
室内長 | – |
室内幅 | – |
室内高 | – |
ホイールベース | 2,460mm |
最小回転半径 | 4.4m |
燃費 | |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 920kg |
エンジン | R06A型水冷4サイクル直列3気筒 |
総排気量 | 658㏄ |
ボディカラー | 3色 |
駆動方式 | 2WD |
特徴 | 内容 |
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シリーズ | スズキの福祉車両「WITH」シリーズにラインナップされる車いす移動車 |
ボディカラー | オフブルーメタリック、シルキーシルバーメタリック、ピュアホワイトパールの3色展開 |
車内装備 | リヤヒーターダクトで後席足元を暖め、ロールサンシェードでプライバシーも確保 |
スライドドア | 両側スライドドアを採用し、狭いスペースでもスムーズな介助が可能 |
車いすスペース | リヤシートを折り畳んで回転させることで、車いすをそのまま載せられるスペースを確保 |
スロープの工夫 | 滑り止め加工済みで、黄色い矢印と車いす停止マーク付きの安全設計 |
スズキの福祉車両シリーズWITHからラインナップされる「エブリイ 車いす移動車」は車いすスペースに余裕を持たせている
ボディカラーはシルバーメタリックとホワイトの2色展開
「エブリイ 車いす移動車」は、ワンボックスタイプの軽自動車エブリイをベースに改良され、スズキの福祉車両シリーズWITHにラインナップされている車両です。
設置されている手すりは回転するため、利用しやすい
車いすスペースは余裕を持たせ、専用の3点式シートベルトが標準装備
リヤシートは助手席側のみに設置され、不要なときには折りたたむことで車いすスペースを確保できます。手すりは回転可能で、握りやすい位置に調整可能です。標準装備される乗員専用の3点式シートベルトは、介助者が扱いやすい設計になっています。
全長 | 3,395mm |
---|---|
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,880mm |
室内長 | – |
室内幅 | – |
室内高 | – |
ホイールベース | 2,430mm |
最小回転半径 | 4.1m |
燃費 | – |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 960kg |
エンジン | R06A型水冷4サイクル直列3気筒 |
総排気量 | 658㏄ |
ボディカラー | 2色 |
駆動方式 | 2WD |
特徴 | 内容 |
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ベース車両 | ワンボックスタイプの軽自動車「エブリイ」をベースにした福祉車両 |
シリーズ | スズキの福祉車両「WITH」シリーズにラインナップ |
ボディカラー | シルバーメタリックとホワイトの2色展開 |
リヤシートの工夫 | 助手席側のみ装備し、不要時は折りたたむことで車いすスペースを広げられる |
手すり | 回転式で利用者が握りやすい位置に動かせ、介助をスムーズにする |
安全装備 | 車いす利用者のために専用3点式シートベルトを標準装備し、介助者が扱いやすい設計 |
「エブリイワゴン 車いす移動車」は左右分割リヤシート搭載でドライブシーンに合わせたシートアレンジが可能
ボディカラーはクールカーキパールメタリック、パールホワイト、シルキーシルバーメタリックの3色展開
「エブリイワゴン 車いす移動車」は、乗用タイプのエブリイワゴンをベースに開発された福祉車両で、クールカーキメタリックが人気のボディカラーです。
左右分割式リヤシートで豊富なシートアレンジが可能
左右分割リヤシートを搭載しているため、乗車人数やドライブシーンに合わせて多様なシートアレンジパターンを選択できるのが魅力です。
ベルトフリーボタンを押し、車いす前輪にフックをかけると電動ウインチが使用可能
車いすを車内に乗せる際は、リヤスペース左側のベルトフリーボタンを押してウインチベルトを引き出し、車いすのフレームにフックをかける手順で操作します。
全長 | 3,395mm |
---|---|
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,895mm |
室内長 | – |
室内幅 | – |
室内高 | – |
ホイールベース | 2,430mm |
最小回転半径 | 4.5m |
燃費 | – |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,010kg |
エンジン | R06A型水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ |
総排気量 | 658㏄ |
ボディカラー | 3色 |
駆動方式 | 2WD |
特徴 | 内容 |
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ベース車両 | 乗用タイプの「エブリイワゴン」をベースに開発された福祉車両 |
ボディカラー | クールカーキパールメタリック、パールホワイト、シルキーシルバーメタリックの3色展開 |
人気色 | 落ち着きとアウトドア感を併せ持つクールカーキパールメタリックが特に人気 |
リヤシート | 左右分割式リヤシートを搭載し、人数や用途に合わせて多彩なシートアレンジが可能 |
電動ウインチ | リヤスペース左側に設置されたベルトフリーボタンを押すとベルトを引き出せ、車いすをフックで固定して電動ウインチを使用可能 |
フルモデルチェンジで安全性を向上した「アトレー スローパー」はワンタッチ操作でスロープ利用が可能な福祉車両
スロープの角度は緩やかな14°で、乗り降りしやすい仕様
ダイハツの軽規格ワンボックスカー「アトレー」をベースとする「アトレー スローパー」は、2021年末にフルモデルチェンジされ、車椅子エリアの足元にゆとりを持たせるなど改良が加えられました。
スロープはワンタッチ操作で簡単に使用可能
搭載されるリトラクタブルスロープは、片手でも簡単に引き出せるため使い勝手が良く、車いす乗車だけでなく日常の買い物時にも活用できます。
電動ウインチにより、車いすを安全に乗せることが可能
安全性を高めるため、電動ウインチを搭載しており、女性や高齢者でも介助しやすい設計です。さらに、車いす利用者自身が体を支えやすいよう手すりも装備されており、福祉車両としての利便性が高められています。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,890mm |
室内長(車いすスペース) | 1,645mm |
室内幅(車いすスペース) | 770mm |
室内高(車いすスペース) | 1,380mm |
ホイールベース | 2,450mm |
最小回転半径 | 4.2m |
燃費 | ‐ |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,030kg |
エンジン | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ |
総排気量 | 658㏄ |
ボディカラー | 6色 |
駆動方式 | 2WD |
特徴 | 内容 |
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ベース車両 | ダイハツの軽ワンボックス「アトレー」をベースに開発された福祉車両 |
モデルチェンジ | 2021年末のフルモデルチェンジで足元スペースを拡大するなど改良を実施 |
スロープ仕様 | 緩やかな14°設定で乗り降りしやすく、片手で引き出せるリトラクタブルスロープを採用 |
操作性 | ワンタッチ操作で簡単に展開可能。車いす以外にも買い物など日常用途で活用できる |
電動ウインチ | 電動サポートにより介助が容易で、安全に車いすを乗せられる |
安全配慮 | 女性や高齢者でも扱いやすい設計。利用者自身が体を支えられるよう手すりも装備 |
「タント ウェルカムターンシート」はディーラーオプションで幅広ステップを搭載可能、誰でも乗り降りしやすい福祉車両
ディーラーオプションで幅広ステップを追加設定すると、ミラクルオープンドアの開閉に連動して乗り降りがさらにしやすくなる
タントでは、車いすのまま乗車できるスローパー方式だけでなく、助手席が回転して車内に迎え入れるウェルカムターンシート方式も採用されています。
ターンシートは30°旋回する設計
助手席のターンシートは、介助者がサポートしやすく、乗車する方も握りやすいラクスマグリップを設置したベストな角度で、30°回転するように設計されています。
固縛ベルトで移動中も車いすを安定的に固定可能
ラゲッジルームには車椅子をしっかり固定できる固縛ベルトが装備されており、車椅子の積み降ろしをサポートするパワークレーンや、作業中にバンパーを傷つけない保護カバーも付いているのが特徴です。
全長 | 3,395mm |
---|---|
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,775mm |
室内長 | 2,155mm |
室内幅 | 1,350mm |
室内高 | 1,370mm |
ホイールベース | 2,460mm |
最小回転半径 | 4.4m |
燃費 | – |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 910kg |
エンジン | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 |
総排気量 | 658㏄ |
ボディカラー | 11色 |
駆動方式 | 2WD |
特徴 | 内容 |
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方式 | スロープ方式だけでなく、助手席が回転して迎え入れるウェルカムターンシート方式を採用 |
ターンシート | 助手席が30°回転し、介助者がサポートしやすく、乗員もラクスマグリップを握って安心して乗降可能 |
ディーラーオプション | ミラクルオープンドアと連動して作動する幅広ステップを追加でき、さらに乗降が容易になる |
固縛ベルト | ラゲッジルームに車椅子を安定的に固定できる固縛ベルトを装備 |
サポート装備 | 車椅子の積み降ろしを補助するパワークレーンや、作業時にバンパーを守る保護カバーも用意 |
「N-WGN 助手席回転シート車」は専用設計シートで安心して移動できる福祉車両
ディーラーオプションで吊革グリップやシートバックグリップを追加設定可能
ホンダのN-WGNをベースとする福祉車両「N-WGN 助手席回転シート車」は、2022年9月のマイナーチェンジで従来の「助手席回転シート車 Honda SENSING」から車名を変更して誕生しました。
助手席ドアを開け切り、操作レバーを倒すと回転可能な状態になる
助手席ドアを完全に開けた状態でシート下部の操作レバーを倒すと、シートが一定の角度まで回転し、乗車可能な状態になります。
回転シートには足がぶつからないよう折りたたみ式フットプレートを装備
回転シートは専用構造で、クッション先端部の曲率を緩やかにすることで、座る方が安定して座れると同時に、介助者が足を抜きやすい設計となっています。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,675mm |
室内長 | – |
室内幅 | – |
室内高 | – |
ホイールベース | 2,520mm |
最小回転半径 | 4.5m |
燃費 | – |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 870k |
エンジン | 水冷直列3気筒横置 |
総排気量 | 658㏄ |
ボディカラー | 6色 |
駆動方式 | 2WD |
特徴 | 内容 |
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ベース車両 | N-シリーズ第4のラインナップ「N-WGN」をベースに開発された福祉車両 |
名称変更 | 2022年9月のマイナーチェンジで「助手席回転シート車 Honda SENSING」から名称を変更 |
シート操作 | 助手席ドアを全開し、シート下の操作レバーを倒すと回転し、人を乗せられる状態になる |
専用設計 | 専用形状の回転シートを採用し、クッション先端を緩やかにすることで安定性と足抜きのしやすさを実現 |
フットプレート | 旋回時に足をぶつけないよう折り畳み式フットプレートを設置 |
追加オプション | 吊革グリップやシートバックグリップをディーラーオプションで追加可能 |
「日産ルークス 助手席スライドアップシート」は助手席が車いすと同じ高さまで下降する福祉車両
日産ルークス 助手席スライドアップシートは、ライフケアビークルを代表する車種
ルークスをベースに、日産のモータースポーツ&カスタマイズ事業部が架装した軽自動車規格の福祉車両が「ルークス 助手席スライドアップシート」です。
助手席シートは回転時も足元に余裕があり、ぶつかる心配が少ない
助手席シートは回転するだけでなく、車いすと同じ高さまで下降する機能を備えており、介助者の負担を軽減する設計です。
車いすは折り畳んだ状態でスライドドアから横方向に乗せることも可能
固定用ゴムネットで移動中も車いすを安定して積載できる
乗車人数や荷物の状況に応じて、車いすをラゲッジスペースだけでなく、フロントシートとリヤシート間のスペースに積載できる点も特徴です。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,780mm |
室内長 | 2,200mm |
室内幅 | 1,335mm |
室内高 | 1,390mm |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,220kg |
駆動方式 | 2WD |
特徴 | 内容 |
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ベース車 | 日産ルークスをベースに、日産モータースポーツ&カスタマイズ事業部が架装した軽自動車規格の福祉車両 |
助手席シートの機能 | 回転だけでなく車いすと同じ高さまで下降し、乗降が容易で介助者の負担を軽減 |
安全性 | シート旋回時も足元スペースに余裕があり、ぶつけにくい設計 |
車いすの積載 | 折り畳んでスライドドアから横方向に入れられる。固定用ゴムネットを使えば走行中も安定して積載可能 |
積載アレンジ | ラゲッジスペースに加え、フロントとリヤシートの間にも車いすを収納でき、多様な積載に対応 |
「日産 NV100クリッパー リオ チェアキャブ」は女性一人でも簡単に折り畳み式スロープを操作できる福祉車両
NV100クリッパー リオ チェアキャブのスロープ耐荷重は最大200kg
「NV100クリッパー リオ チェアキャブ」は、スズキの軽自動車規格ワンボックスカー「エブリイワゴン」をOEM供給により日産ブランド化し、オーテックジャパンが改良を加えた福祉車両です。
室内には視認性の高いオレンジ色の手すりが左右に設置されている
ワイヤレスリモコンで操作可能な電動ウインチを装備している
折り畳み式スロープは女性一人でも簡単に出し入れ可能
車いすスペースに余裕を持たせているため、横に座る方もサポートしやすい構造となっています。
折り畳み式スロープは解除ノブを引き上げると地面に設置され、固定用フックと車いす用シートベルトを使用すれば、最大120kgの昇降能力を備えた電動ウインチで安全に車いすを乗せることが可能です。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,895mm |
最小回転半径 | 4.5 |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,050kg |
駆動方式 | 4WD |
車種 | 日産 NV100クリッパー リオ チェアキャブ |
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ベース車 | スズキ エブリイワゴン(OEM供給を受け、日産オーテックジャパンが福祉仕様に改良) |
スロープ | 折り畳み式で女性一人でも容易に出し入れ可能、耐荷重は最大200kg |
手すり | 室内左右に設置、視認性の高いオレンジ色の持ち手付きでサポート性向上 |
電動ウインチ | ワイヤレスリモコンで操作可能、最大120kgまで昇降サポート |
車いすスペース | 余裕のある設計で、横に座る方も介助しやすいと好評 |
安全装備 | 車いす固定用フックとシートベルトを標準装備 |
「マツダ FLAIR WAGON 車いす移動車」は雨の日でも安心して利用できる滑り止め加工付きスロープを備えた福祉車両
スロープの傾斜角は緩やかで、車椅子を乗せやすい仕様
「FLAIR WAGON 車いす移動車」は、スズキの軽トールワゴン「スペーシア」からのOEM供給を受け、マツダブランドで販売されている福祉車両です。
テールゲート一体型のスロープを採用し、シートには滑り止め加工が施されている
スロープは1枚構造で、解除ノブを操作すれば倒すだけで使用可能なワンアクション仕様です。滑り止め加工されたシートにより、雨の日でも安全に車いすの乗降ができる点が特長です。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,785mm |
室内長 | 2,050mm |
室内幅 | 1,345mm |
室内高 | 1,395mm |
ホイールベース | 2,460mm |
最小回転半径 | 4.4m |
燃費 | – |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 910kg |
エンジン | 水冷4サイクル直列3気筒DOHC12バルプVVT |
総排気量 | 658㏄ |
駆動方式 | 2WD |
車種 | マツダ FLAIR WAGON 車いす移動車 |
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ベース車 | スズキ スペーシアからOEM供給を受け、マツダブランドで販売される福祉車両 |
スロープ仕様 | テールゲート一体型の1枚構造スロープ。ノブ解除で倒すだけの簡単操作 |
滑り止め加工 | スロープとシートに滑り止め加工が施され、雨の日でも安全に利用可能 |
傾斜角 | 緩やかに設計されており、車椅子の乗せ降ろしが容易 |
ダイハツ タントスローバーは車椅子のまま乗車できるスロープ付きで便利な福祉車両
「タントスローバー」は、2003年に発売されたタントをベースに、車椅子のまま乗車できる福祉車両として開発されました。
室内高を高く設定した広々設計のため、車椅子に乗ったままでも窮屈さを感じにくい空間を確保しています。
リヤの両サイドには回転式で取り外し可能な手すりが設置されており、走行中に車体が左右に揺れても体をしっかり支えられます。
スロープは折り畳み式でコンパクトに収納でき、車椅子は専用ベルトで固定可能。これにより車内には4人が乗車できます。
さらに、タント同様にダイハツの先進安全装備「スマートアシスト3」を搭載している点も、福祉車両としての人気の理由となっています。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,750mm |
室内長 | 1,930mm |
室内幅 | 1,350mm |
室内高 | 1,365mm |
ホイールベース | 2,455mm |
最小回転半径 | 4.4m |
燃費 | 26.0km/L |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 980kg |
エンジン | 水冷直列3気筒12バルブDOHC横置 |
総排気量 | 658cc |
ボディカラー | 10色 |
駆動方式 | 2WD |
車種 | ダイハツ タントスローバー |
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ベース車 | ダイハツ タント(2003年発売) |
室内設計 | 高い室内高と広々スペースで、車椅子のまま乗車しても窮屈さが少ない |
手すり | リヤ両サイドに回転式で取り外し可能な手すりを設置、走行中も体をしっかり支えられる |
スロープ | コンパクトに折り畳み可能で、車椅子を専用ベルトで固定すれば車内に4人乗車可能 |
安全装備 | タント同様の「スマートアシスト3」を搭載、福祉車両としての人気を支える |
ダイハツ ムーヴ・フロントシートリフトは助手席が昇降するタイプの福祉車両でリモコン操作に対応
「ムーヴ・フロントシートリフト」は助手席が昇降するタイプの福祉車両です。ベース車はムーヴで、スズキのワゴンRを意識して設計されています。
助手席シートリフトはリモコン操作で簡単に昇降可能です。シート側面にはリモコンポケットがあり便利です。下部には折り畳み式フットレストを装備し、使用しない時は片手で収納できます。
車椅子収納スペースには、ホールド力の強い「車いす固縛ベルト」が設置されています。これにより運転中に車椅子が動く心配がなく、リヤガラスとの接触も防げます。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,630mm |
室内長 | 2,080mm |
室内幅 | 1,320mm |
室内高 | 1,280mm |
ホイールベース | 2,455mm |
最小回転半径 | 4.4m |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 870kg |
エンジン | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 |
総排気量 | 658cc |
ボディカラー | 10色 |
駆動方式 | 2WD |
車種 | ダイハツ ムーヴ・フロントシートリフト |
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ベース車 | ダイハツ ムーヴ(スズキ ワゴンRを意識して開発) |
助手席シート | 昇降タイプでリモコン操作可能。シート側面にリモコンポケット付き |
フットレスト | 折り畳み式で片手で収納可能、使わない時の邪魔にならない設計 |
車椅子固定 | ホールド力の強い車いす固縛ベルトを装備し、走行中の車椅子の揺れや衝突を防止 |
スズキ ワゴンR・ウィズは車高が高く室内空間が広い福祉車両のパイオニア
スズキのワゴンRは、軽自動車の弱点であった室内空間の狭さを車高を高くすることで克服したパイオニア的な車です。スズキは自社の車をWITH(ウィズ)シリーズとして福祉車両に改造しています。ワゴンR・ウィズは、助手席が昇降するタイプの福祉車両です。
シート昇降スイッチを押すと、シートはゆっくり旋回しながら車椅子とほぼ同じ高さまで降下します。そのため、車椅子から助手席シートへの移動をスムーズに行うことができます。
助手席シートには、ホールド力を高める胸部固定用ベルトや専用アームレスト・フットレストを装備しています。
ワゴンRは福祉車両に嬉しい安全性能も充実しています。車内に設置された単眼カメラや高性能レーダーにより、自動ブレーキや誤発進抑制機能などの安全サポートシステムを搭載しています。
ワゴンRは軽自動車で初めてヘッドアップディスプレイを搭載。ダッシュボード上に車速や安全システム作動状況を表示することで、視線移動を最小限に抑え、運転に集中できるため安全性が向上しています。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,650mm |
ホイールベース | 2,460mm |
最小回転半径 | 4.4m |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 870kg |
エンジン | 水冷4サイクル直列3気筒DOHC12バルブ吸排気VVT |
総排気量 | 658cc |
ボディカラー | 10色 |
駆動方式 | 4WD |
トランスミッション | CVT |
車種 | スズキ ワゴンR・ウィズ |
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特徴 | 車高を高くして室内空間を広くした福祉車両のパイオニア。WITHシリーズとして福祉改造済み |
助手席シート | 昇降タイプでスイッチ操作により車椅子と同じ高さまで降下、旋回しながらスムーズに移動可能 |
補助装備 | 胸部固定ベルト、専用アームレスト、フットレストを装備し、車椅子移乗をサポート |
安全性能 | 単眼カメラや高性能レーダーによる自動ブレーキ、誤発進抑制など安全サポートが充実 |
運転支援 | 軽自動車初のヘッドアップディスプレイを搭載、速度や安全情報を表示し運転に集中可能 |
ホンダ N-BOXはスロープや電動ウインチを装備して介護者の負担を減らす工夫が盛りだくさんの福祉車両
ホンダが発売した四輪車の中で最速で累計販売台数100万台を突破したN-BOXの派生車である「N-BOX+」は、N-BOXに新しい可能性をプラスするために開発されました。
N-BOX+では、車椅子のまま室内に乗り込むことができるアルミ製スロープや、介護する方の負担を軽減し安全に乗り降りできる電動ウインチを導入するなど、福祉車両としての利便性を高めています。
N-BOX+は、アルミスロープの床下に設けられた収納スペースやマルチボードを活用することで、介護以外の日常シーン、例えば買い物や子育てにも便利に使用できる車です。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,780mm |
室内長 | 1,885mm |
室内幅 | 1,350mm |
室内高 | 1,400mm |
ホイールベース | 2,520mm |
最小回転半径 | 4.5m |
燃費 | 24.4km/L |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,020kg |
エンジン | 水冷直列3気筒横置 |
総排気量 | 658CC |
ボディカラー | 9色 |
駆動方式 | FF |
車種 | ホンダ N-BOX+ |
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特徴 | N-BOXをベースに介護・福祉用途に特化した派生車。累計販売台数100万台突破の人気モデル |
スロープ | アルミ製スロープを装備し、車椅子のまま室内乗降が可能 |
電動ウインチ | 介護者の負担を軽減し、安全に車椅子を乗せ降ろし可能 |
収納・利便性 | スロープ下に収納スペースを配置。マルチボードも活用でき、買い物や子育てシーンにも便利 |
日産 デイズ LVは車椅子を固定するゴムネットや助手席リクライニングを設定するなど快適性に優れた福祉車両
「インテリジェント軽」を掲げる日産デイズからも福祉車両がラインナップされています。日産では福祉車両のことをライフケアビークル・LV(Life Care Vehicle)と呼び、日常生活でのさまざまなシーンに対応できる車の開発を行っています。
車内には車椅子を折り畳んだまま荷台に固定できるゴムネットを装備し、助手席には両側アームレストやリクライニング機能を設けるなど、快適性や使い勝手の向上にも配慮されています。
全長 | 3,395mm |
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全幅 | 1,475 mm |
全高 | 1,620 mm |
室内長 | 2,085 mm |
室内幅 | 1,295 mm |
室内高 | 1,280 mm |
ホイールベース | 2,520 mm |
燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 880kg |
駆動方式 | 2WD |
車種 | 日産 デイズ LV |
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特徴 | 日常生活での介助をサポートする福祉車両。インテリジェント軽のキャッチコピーで開発 |
車椅子固定 | 折り畳んだ車椅子を荷台に固定できるゴムネットを装備 |
助手席 | 両側にアームレストを装備。リクライニング機能も付いて快適性を向上 |
福祉車両に関する税制度や助成制度について
福祉車両を購入・利用する際には、「消費税」「自動車税(軽自動車税)」「自動車取得税」で税制上の恩恵を受ける事が出来ます。福祉車両への改造が一定レベルならば、ベースとなっている車と同じくエコカー減税の対象車となります。また、お住みになられている自治体に申請を行えば助成制度を受ける事も可能です。
福祉車両に関する税制度の恩恵|消費税は非課税となる・自動車税や自動車取得税は減免
車椅子などを自動車に乗せるための昇降装置と、自動車の中で車椅子を固定するために必要となるアクセサリーを装備している福祉車両は、車の購入費用やリース料などにかかる消費税は非課税となります。
車本体への価格 | 非課税 |
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車の販売メーカーのアクセサリー等 | 非課税(車を購入した場合) |
届け出書類の手数料等 | 課税 |
リース契約の料金 | 非課税 |
自動車税(軽自動車税)や自動車取得税は、福祉車両に限らず「身体に不自由を抱えている方が自分で運転する自動車」「体に不自由を抱えている方と一緒に暮らしている家族の方が運転する自動車」などの条件を満たしていれば、申請を行うことでそれらの税金は減免されます。
詳細や諸手続き事項に関しては、お住みになられている地区にある税務署や福祉事務所、各市区町村の税務担当課で確認する事が出来ます。
福祉車両に関する助成制度や貸付制度
身体に不自由を抱えている方が自動車を購入するケース・車の免許を取得する・車を福祉車両に改造する際などの必要に応じて、各自治体は様々な貸付・助成制度を設けています。
項目 | 内容 | |
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貸付制度 | 自動車購入資金 | 通勤・通院・通学など日々の暮らしが便利となるため、社会参加のために車が必要であれば資金を貸付ける |
車の免許取得費用 | 自営または働く事を目的として車の免許を取得する場合に、費用の貸付を行う | |
助成制度 | 自動車購入資金 | 身体に不自由を抱えている方を雇う事業主に対する制度。従業員が通勤用に利用する自動車に適用されます |
車の免許・技能習得費用 | 自営または働く事を目的として車の免許を取得しようと場合に、費用を助成します | |
福祉車両への改造資金 | 身体に不自由を抱えている方が就労等で車を改造する必要がある場合に、その費用を助成します | |
車の燃料代 | 身体に不自由を抱えている方やその家族が運転する車のガソリン代を助成します。 |
その他にも有料道路の通行料金が割り引かれる制度などもあって、それらも含めた制度を利用できるかについては、お住みになられている自治体や福祉事務所で確認する事ができます。
福祉車両の軽自動車のニーズはこれから高まる
これからの社会はさらなる高齢化が予想され、福祉車両のニーズが高まる可能性があります。
ご家族の方に介護が必要となれば、介護制度や助成制度は整えられておりますが、予想以上に出費が膨らんでしまいます。通院の際や買い物など際にあると便利な車は、ご家族の中に体が不自由な方がいれば車椅子も乗せられる福祉車両が必要となります。
軽自動車タイプの福祉車両は、購入費用や維持費も安いのでその他の出費の事も考えると、選択肢とする方がこれからも増えていくのでニーズは更に高まっていきます。