フィットの維持費

フィットの年間維持費を比較|ガソリン車とハイブリッド車、結局どちらがお得?

フィットを買うならガソリン車とハイブリッド車のどちらがお得?年間維持費を各費目ごとに詳しく試算し、実際のコスト差と損益分岐点を明らかにします。

フィットの年間維持費を比較|ガソリン車とハイブリッド車、結局どちらがお得?

フィットの年間維持費をガソリン車とハイブリッド車で徹底比較

ホンダ フィットを購入する際、「ガソリン車とハイブリッド車どちらが結局お得なのか」と迷う方は多いはずです。車両本体価格はガソリン車の方が安いですが、燃費や税制面ではハイブリッド車に優位性があります。この記事では、両グレードの年間維持費を燃料代・自動車税・車検代・任意保険料などの項目ごとに計算し、トータルコストを比較します。

比較に使用したグレードのスペック

フィットに乗る男性

比較対象は、Honda SENSINGを搭載した人気グレードであるガソリン車「15XL Honda SENSING」ハイブリッド車「HYBRID・L Honda SENSING」の2車種です。両車ともホンダの先進安全支援システムHonda SENSINGを搭載しており、実用的な選択肢として多くのユーザーに選ばれています。なお、ハイブリッド車はガソリン車より約22万円ほど車両本体価格が高い設定です。

15XL Honda SENSINGとHYBRID・L Honda SENSINGのスペック比較
ガソリン車 ハイブリッド車
全長 3,990mm 3,990mm
全幅 1,695mm 1,695mm
全高 1,525mm 1,525mm
ホイールベース 2,530mm 2,530mm
最小回転半径 4.9m 4.9m
燃費(JC08モード) 22.2km/L 37.2km/L
燃料 無鉛レギュラーガソリン 無鉛レギュラーガソリン
乗車定員 5名 5名
車両重量 1,070kg 1,080kg
エンジン 水冷直列4気筒横置 水冷直列4気筒横置
総排気量 1.496L 1.496L
駆動方式 FF FF

年間維持費の合計:ガソリン車453,671円/ハイブリッド車433,002円

車とお金を交換する人

年間維持費の概算は、ガソリン車が約453,671円、ハイブリッド車が約433,002円となりました。ハイブリッド車の方が年間約20,000円ほど安くなる計算です。その主な要因は燃料費の差にあります。一方で、ハイブリッド車は内部構造が複雑なため、車検代はガソリン車より高くなる傾向があります。

※ガソリン価格は資源エネルギー庁の調査に基づく目安として155円/Lを使用。年間走行距離は10,000km、自動車税は2019年10月以降の新規登録車に適用される税額を採用しています。

フィット 年間維持費の内訳比較
費目 ガソリン車 ハイブリッド車
自動車税 30,500円 30,500円
燃料代 69,828円 41,659円
駐車場代 180,000円 180,000円
車検代(1年換算) 44,175円 51,675円
任意保険料 94,500円 94,500円
諸経費 34,668円 34,668円
合計 453,671円 433,002円

自動車税:30,500円の内訳

自動車税は毎年4月1日時点の車両所有者に課税される税金で、総排気量によって税額が異なります。フィットの総排気量は1.496L(1.0L超〜1.5L以下)に該当するため、2019年10月以降に初回新規登録した場合の税額は30,500円です(旧税率では34,500円)。

ハイブリッド車を新車で購入する場合は、エコカー減税により翌年度の自動車税が軽減される場合があります。ただし減税措置は適用年度のみのため、本記事では通常税額の30,500円で計算しています。

自動車税額表(2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合)
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超~1.5L以下 30,500円
1.5L超~2.0L以下 36,000円
2.0L超~2.5L以下 43,500円
2.5L超~3.0L以下 50,000円
3.0L超~3.5L以下 57,000円
3.5L超~4.0L以下 65,500円
4.0L超~4.5L以下 75,500円
4.5L超~6.0L以下 87,000円
6.0L超~ 110,000円

※2019年9月以前に登録した車両は旧税率(1.0L超〜1.5L以下:34,500円)が適用され、登録から13年超の車両は重課対象となります。

燃料代:ガソリン車69,828円/ハイブリッド車41,659円の内訳

年間燃料代は「年間走行距離 ÷ 燃費 × ガソリン単価」で算出できます。今回は年間走行距離を10,000km、ガソリン単価を155円/L(資源エネルギー庁の調査に基づく目安)として計算しました。

年間走行距離の目安(参考)

通勤・通学(往復30km×120日)=3,600km
週1回のお買い物(往復30km×52週)=1,560km
月1回のレジャー(往復400km×12回)=4,800km
合計:3,600+1,560+4,800=9,960km(≒10,000km)

ガソリン車:10,000km ÷ 22.2km/L = 約450.5L × 155円 = 約69,828円

ハイブリッド車:10,000km ÷ 37.2km/L = 約268.8L × 155円 = 約41,659円

この計算ではハイブリッド車の方が年間約28,169円お得になります。走行距離が多いほど燃費差によるコストメリットはさらに大きくなります。なお、実際のガソリン価格は時期・地域によって変動するため、購入時点の相場で再計算することをおすすめします。

駐車場代:180,000円の内訳

マンションの駐車場にとまる車

自宅に駐車スペースがない場合は月極駐車場の契約が必要です。料金は地域や設備によって大きく異なります。主要都市の相場の目安は以下の通りです。

  • 東京都:約30,000円/月
  • 大阪市:約25,000円/月
  • 横浜市:約20,000円/月
  • 名古屋市:約15,000円/月
  • 福岡市:約15,000円/月
  • 札幌市:約10,000円/月

本記事では名古屋市・福岡市の相場に合わせて月15,000円(年間180,000円)で計算しています。実際の年間維持費を把握するには、ご自身の居住エリアの相場に差し替えて計算してください。

車検代:ガソリン車44,175円/ハイブリッド車51,675円の内訳(1年換算)

車検を始める自動車整備士

車検代は「法定費用+車検基本料+サービス料」で構成されます。法定費用は以下の通りです。

  • 重量税:24,600円(車両重量1,500kg以下の場合。エコカー減税除く)
  • 自賠責保険料(24ヶ月):17,650円(2023年4月以降の料率)
  • 印紙代:1,100円
  • 法定費用合計:43,350円

これに加えて、ディーラーや整備工場が設定する車検基本料・サービス料がかかります。ガソリン車は約45,000円、ハイブリッド車は内部構造が複雑なため約60,000円を目安として概算しました(いずれも2年分)。

ガソリン車:法定費用43,350円+基本料45,000円=88,350円(2年分)→ 1年換算 44,175円
ハイブリッド車:法定費用43,350円+基本料60,000円=103,350円(2年分)→ 1年換算 51,675円

※エコカー減税対象の新車購入時は重量税が免除・軽減される場合がありますが、恒常的なものではないため通常額で計算しています。

重量税の税額一覧
自動車重量税(車検有効期間2年)
エコカー外(減税なし) エコカー(本則税率) エコカー(25%減) エコカー(50%減)
~500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
~1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
~1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
~2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
~2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
~3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円

※車両登録から13年・18年が経過すると重量税が加算されます。エコカー減税の適用車は税額が免除または減免されます。

自賠責保険料(2023年4月以降・離島・沖縄を除く)
自賠責保険料(2023年4月1日以降適用)
車種:普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

※新車購入時は自賠責保険37ヶ月加入が一般的です。2025年度の保険料は2023年度から据え置き(17,650円/24ヶ月)となっています。

任意保険料:94,500円の内訳

車の事故をおさめる保険屋

任意保険料は契約条件によって大きく変わります。今回は30代夫婦・年間走行距離10,000km・配偶者限定・等級14等級・対人対物無制限・車両保険ありという条件でシミュレーションした結果、年間94,500円となりました。

任意保険は法律上の加入義務はありませんが、自賠責保険だけではカバーできない損害(相手方への物損、自損事故など)に備えるために、ほとんどのドライバーが加入しています。等級が上がるほど保険料は下がるため、無事故を続けることが節約への近道です。

諸経費:34,668円の内訳

諸経費には、定期的なエンジンオイル交換とタイヤ交換の費用が含まれます。

エンジンオイル交換は走行距離5,000kmごとに1回が目安です。年間10,000km走行の場合は年2回必要となり、オイル代と工賃を合わせた1回あたりの費用は約6,000円、年間では12,000円の見込みです。

タイヤ交換は3年ごとが目安です。フィットは15インチタイヤを採用しており、国産大手メーカーの4本セットを約68,000円で購入した場合、1年換算の積立額は22,668円となります。

これらを合算した年間諸経費の合計は34,668円です。

フィットとは:ホンダが誇るコンパクトカーの特徴

フィットは2001年に初代モデルが登場したホンダのコンパクトカーです。優れた走行性能と低燃費に加え、センタータンクレイアウトにより実現した広い室内空間・ラゲッジルームが特徴で、ファミリーカーから通勤用まで幅広いユーザーに支持されています。

2002年には年間販売台数で国内1位を獲得し、長年トップに君臨していたカローラを抜くという快挙を達成。グッドデザイン賞の受賞歴もあり、デザイン面でも高い評価を受けてきました。現行モデル(4代目)は安全・快適装備が充実しており、Honda SENSINGを全グレードに標準搭載するなど安全性能でも注目を集めています。

ガソリン車かハイブリッド車か:年間維持費を踏まえた選び方

フィット

年間維持費の概算では、ハイブリッド車の方が約20,000円安くなりました。一方で車両本体価格はガソリン車の方が約22万円安いため、維持費の差だけで本体価格差を回収するには約11年かかる計算になります。

ただし、ハイブリッド車はエコカー減税による重量税の免除・軽減や、自動車税の翌年度減税など購入時の税制優遇が大きく、実際の初期コストはカタログ価格の差ほど開かないケースもあります。また、走行距離が多いほど燃料費の節約効果が増すため、年間15,000km以上走るドライバーにはハイブリッド車が有利になりやすいです。

逆に、走行距離が少ない・車検や修理費用をなるべく抑えたい・シンプルな構造を好むという方には、メンテナンスコストが低いガソリン車が向いているといえます。年間維持費だけでなく、使用スタイルや乗り換えサイクル、環境への配慮なども含めて、自分に合ったフィットを選びましょう。