車の警告灯・表示灯

車の警告灯を一覧で紹介!このマークはどんな意味?知っておけば安心して走れる

車の警告灯や表示灯にはどのような意味がある?ウインカーやハイビームは表示灯とも呼ばれ緑や青色のランプで点灯していても特に問題ないが、半ドア警告灯などの赤色やエンジン警告灯などの黄色のランプがつきっぱなしになっていると注意が必要。

車の警告灯一覧で「このマークはどんな意味?」を覚えておくと突然の点灯にも慌てずに対処

車のコックピットに表示される警告灯は様々な意味があり、「何か点灯したけど、まぁいいか」と放置していると故障にも繋がる警告があるため、意味を覚えておく必要があります。重大な警告灯を見逃したり、そのままにしていたために車を壊さないためにもチェックしておきましょう。

自分の車に表示される警告灯は取り扱い説明書に記されていますので、1度も目を通したことのない時は警告灯一覧の部分だけでも見ておくといいでしょう。実は点灯していてもただちに確認・点検する必要のないものもあるのです。

車のメーターに表示される警告灯は注意から警告まで色々な意味がある

警告灯はアイコンを点灯・点滅させて警告や各パーツの不具合を教えてくれる

メーター部分に表示される警告灯は様々な形をしていて、表示するもの1つ1つに意味があります。1番見慣れている警告灯・表示灯といえばウインカーの点滅やスモールランプの点灯を表す表示でしょう。ほかにも水温計がついていないコックピットでは、エンジン始動直後などに青や緑で水温計のマークが点灯しているのを見たことがあると思います。

ウインカーの点滅や水温計の青や緑色の表示は、車を運転する際に点灯・点滅していても問題のない表示ですが、中にはつきっぱなしで運転していると故障したり、燃料切れで動かなくなる場合もあります。警告灯にはお知らせのほかにも、警告や注意の意味を含むマークがありますので見慣れないマークが点灯・点滅したら注意するようにしてください。

最新の車では、車両の状態を教えてくれるインフォメーションディスプレイを搭載している車も多く、何か異常があった場合は警告灯のほかにも詳しく内容をディスプレイに表示してくれることもあります。

赤色で表示される警告灯は「危険・警告」を表しているため直ちに確認する必要がある

メーター部分に赤色で表示されている警告灯は「このままだと危険なことになるための警告」を表している表示が多いです。代表的な赤色の警告灯を確認しながら意味や対処法をチェックしておきましょう。

ブレーキ警告灯

黄色に点灯した場合は早めの点検が必要

主にパーキングブレーキ・ハンドブレーキをかけている時に表示される警告灯で、ブレーキシステムの異常を検知した時にも点灯します。〇の中に!が描かれているパターンや、その記号の上にBRAKEと表示されているパターンもあります。

赤色に点灯した場合は黄色よりも緊急性が高い

パーキングブレーキをかけたままシフトをDに入れてアクセルを踏んでも進むことが多く、パーキングブレーキによってリヤタイヤにブレーキがかかったままなので、そのままリヤタイヤを引きずったまま進んでいくと壊れる・パンクする可能性が高いです。

警告灯のほかにもサイドブレーキをかけたまま発進すると「アクセルをいつも通り踏んでいるのに進みにくい感覚」で気づくこともありますし、「ピーッ!ピーッ!」と警告音が鳴ることもあるため、その際は慌てずにブレーキ警告灯がついていないかメーターを確認してください。

充電警告灯

車に搭載しているバッテリーに異常があった時に点灯するのが「充電警告灯」で、四角いバッテリーの形でプラス・マイナスの記号が中に表示されているパターンが多いです。

充電警告灯が表示するとバッテリーが弱っている、充電できていないパターンが多く、1度エンジンを切ると再始動できないことがあります。そのため、充電警告灯が点灯したらディーラーに車両を持っていって点検する必要があります。

走行中の場合は残り少ないバッテリーの電気を消費しないためにも、エアコンを切る・サイドミラーやリヤガラスのデフロスターを切るなどで節電するといいでしょう。

シートベルト非装着警告灯・リヤシートベルト非装着警告灯

主に運転席・助手席に人が乗っている時にシートベルトをかけていないと表示する警告灯で、車が動いているときにはピーッ!と警告音がなる車両が多くあります。重い荷物を座席に積んでいる場合も鳴ることがありますが、荷崩れを防ぐためにも荷物にもシートベルトをしてあげると安全です。

万が一事故が起きた時にシートベルトをしていないと、助かった命も助からない場合になることもあるため、必ず動いている時は全ての座席の人にシートベルトをかけるよう伝えてください。また、運転席・助手席の人がシートベルトをしていない状態で運転すると違反となるため、必ず装着してから発進するようにしてください。

シートベルト装着義務違反

  • 違反点数:1点
  • 反則金:なし
    ※高速道路の場合は後部座席も装着義務がある

シートベルト装着義務違反で捕まると、違反点数は1点ですが反則金はありません。実際にお金が減る痛い思いをしていないため再びやりがちですが自分の命を守ってくれるものですので、しっかりと装着しておけば安心して走れます。

エアバッグシステム警告灯

エアバッグシステム警告灯はSRSエアバッグに異常がある時に点灯・点滅する警告灯で、エンジンを始動した時にも点灯することが多いですが、異常がない場合はすぐに消えます。

エアバッグシステム警告灯が点灯した状態だと、大きな衝撃が加わったときにエアバッグが開かないパターンもあるため、安全のためにもすぐに整備することをオススメします。

水温計警告灯

クーラントの温度が低いことを示す

アナログの水温計がない車両は、メーターに水面に温度計が入ったマークがメーターに表示される場合がありますが、青色や緑の場合はエンジン冷却水が低温になっているため表示している警告灯で走行しているうちに消えるため特に問題はありません。

クーラントの温度が高いことを示す オーバーヒートの可能性があり緊急性が高い

ですが、赤色で水温計が点灯した場合は冷却水が高温になっている・漏れて無くなっていることがあり、エンジンが焼きつき2度と使えなくなるオーバーヒートを起こす可能性が高いです。アナログの水温計がある車両でも赤色の水温計が点灯するため、気を付けてください。

また、低温を示す青色・緑色の水温計がずっとつきっぱなしの時も異常が起きていると思われるため、念のためディーラーで点検するといいでしょう。

油圧警告灯

油圧警告灯は赤い油さしのマークになっていて、エンジンオイルの圧力(油圧)が低くなると点灯するマークです。エンジンオイルの油圧が低下すると正しくエンジンを冷やせず焼き付きなどに繋がるため、ディーラーに整備を頼むといいでしょう。

しばらくオイル交換をしていないターボ車で、オイル残量が減って油圧警告灯が点灯するパターンが多くあるためオイル交換サイクルをしっかりと守ることが大切です。

半ドア警告灯

半ドア警告灯は真上から見た車のドアが開いている見た目のマークで、1番良く見る赤い警告灯だと考えます。ドアが開いている・中途半端に閉まっているときに点灯する警告灯で、車に乗り込む時に点灯しているのは問題ありませんが、走行中に点灯しているとカーブなどで横方向の力が加わった時に突然ドアが開く可能性があるため大変危険です。

ドアがきちんと閉まっていなければ、開いているドアだけカギがかからないため、防犯上も危険な状態です。運転席・助手席・後部座席のいずれかのドアが中途半端に開いている状態なので、しっかりと閉めて半ドア警告灯が消えたのを確認してから出発してください。

黄色で表示される警告灯は「注意・異常」を意味していることが多いため早めの点検・確認が必要

黄色で表示される警告灯の中には、ただちに整備が必要ではないが注意が必要なマークや、異常が出ているため点検をして欲しいマークなど様々あります。ガソリンをギリギリになってから給油する時は、燃料残量警告灯が点灯しているところを見たことがあるのではないでしょうか。

燃料残量警告灯

燃料残量警告灯は、自動車の燃料であるガソリン・軽油の残量が少なくなった時に点灯するマークで、車種によって違いますがおよそ残り5リットル~10リットルの時点で点灯することが多いようです。車の実燃費にもよりますが点灯した時点で100kmほどは走行できる計算となりますが、ガス欠で動けなくなる可能性も高いためギリギリを攻めずに速やかにガソリン・軽油を補充してください。

燃料の給油口はメーターの燃料残量計に描かれている給油機のマークにある矢印の方向を見ると分かります。給油機の左側に矢印が向いていると助手席側に、右側を向いていると運転席側に給油口があります。

エンジン警告灯

エンジン警告灯はプロペラのようなマークが左と上についた四角い容器のマークをしていて、電子制御をしているエンジンに何かしらの異常があった時に点灯するマークです。オーバーヒートなどのエンジンにとって再起不能となるトラブルも予想できるため、出来るだけ早く安全な場所でエンジンを停止しディーラーなどに整備を依頼するといいでしょう。

エンジン始動直後に点灯する車種もありますが、異常がない場合は消灯するので安心してください。

横滑り防止装置表示灯

横滑り防止装置(ESC)の表示灯は、車両のマークの下に波打った線が2本入ったマークで、ホンダならVSA、日産ならVDCなどメーカーによって様々な呼び方をしています。主に車両がスピンしそうなほど体制が不安定になった時に作動する装置で、ブレーキやエンジン制御により車両の体制を出来る限り安定させようとしてくれます。

主に冬道で作動しやすく発進時やカーブなどで特に作動することが多いです。作動中はメーターにESCの表示が点灯し効いていることを表してくれます。ですが、OFFになっている時は作動していない時も点灯しっぱなしのため注意が必要です。

パワーステアリング警告灯

パワーステアリング警告灯はハンドルの右側か左側に!のマークがついている表示灯で、運転中のハンドルの取り回しを軽くしてくれるパワーステアリングに異常があると点灯します。

パワーステアリングに異常があり作動しない場合は、ハンドルの取り回しがいつもより重くなるためすぐに気づくと思いますが、重ステになったことに気がつかずカーブに進入するといきなりのことにビックリするため車の挙動が不安定になるので、点灯していることに気がついたら安全な場所に停車してディーラーなどに相談することをおすすめします。

路外逸脱抑制機能警告灯

路外逸脱抑制機能警告灯は、レーンディパーチャーアラートなどメーカーによって様々な呼び方がある安全装備で、一定の速度以上で走行中に検知している車線からはみ出た時に作動する警告灯です。全ての車に標準装備しているわけではなく、レーンデパーチャーワーニングを搭載している車両のみに表示されます。

緑色・青色で表示される表示灯は「作動中・お知らせ」の意味が多いので安心

緑色や青色で表示される警告灯は作動中やお知らせの意味をあらわしているのが多く、表示されていても安心なものが多いです。緑色や青色の警告灯は、どのような種類があるのかチェックしていきましょう。

方向指示器表示灯

方向指示器表示灯はいわゆるウインカーのことで、矢印の形をしていてメーター上部に配置されていることが多いです。ウインカーもしくはハザードランプを作動させると表示され、解除すると消えます。

ハザードランプを消すのを忘れて走行していると、ウインカーを出しても両方のウインカーが作動している状態のため周りの車からはどのように動くか予想できなく危険ですので、消し忘れて走行しないよう発進前にはメーターを確認してください。

ライト点灯表示灯

ライト点灯表示灯はメーカーによって表示があるところと、表示がないメーカーがあります。半楕円のマークに3本の線が放射している形で、スモールランプやヘッドライトが点灯している時に表示されます。

晴れの時に対向車からパッシングを受けた時は、「ヘッドライトが点灯しているよ」と教えてくれている場合もあるため、念のため表示されていないか確認してみてください。

ハイビーム表示灯

ハイビーム表示灯は、ヘッドライトを上向きにして点灯している時に青い色で表現されています。ヘッドライトを点灯している時にハイビーム側へレバーを倒すと、ハイビームになると同時に青色で半楕円のマークと数本の直線を組み合わせているマークが点灯します。

フォグランプ表示灯

フォグランプ表示灯は、半楕円のライトのような形の左側に斜め下に向いた直線を組み合わせたマークで、フォグランプを装備している車で点灯すると表示される表示灯です。車種によってはメーターに表示されず、フォグランプスイッチのインジケーターによって点灯を教えてくれる車種もあります。

エンジン始動時に警告灯がすべて付くのは正常な動作なので心配いらない

エンジンをONにするとほとんどの警告灯が点灯する(数秒で消灯すれば異常なし)

通常、警告灯はエンジンをONにすると作動し、数秒かけて消灯していきます。エンジン警告灯やブレーキ警告灯、エアバッグシステム警告灯など安全性に直接関わる警告灯も点灯するので少しドキリとしますが、すぐに消灯すれば異常なしです。

エンジン始動時にほとんどの警告灯が1度点灯するのは、球切れ等を含めたシステムの正常動作確認のためです。もし仮に異常がある場合は、点灯を続けるはずです。

警告灯は色や形によって様々に意味が分かれていて警告の種類によって緊急性も変わってくる

メーター部分に表示される警告灯は早急にエンジンを停止しなければ再起不能に繋がるほど深刻な警告と、安全装備の作動中を表すマーク、ウインカーの点滅やスモールランプの点灯をあらわす表示灯など様々な種類があります。

エアバッグシステム警告灯は、エアバッグが開くほどの衝撃を受けたときにエアバッグが開かないなどの、ドライバーや同乗者の命にかかわる危険を教えてくれる重要な警告灯ですし、油圧警告灯は愛車の命でもあるエンジンの油圧が適切ではないことを教えてくれるため、オーバーヒートなどを未然に防ぐことができるかもしれません。

自分の愛車や同乗者の大切な命を守るためにもメーターに表示される警告灯の種類を覚えておき、いつも点灯していない警告灯が表示されたらすぐに整備や修理を依頼するよう心掛けておきましょう。