タンドラとは?北米トヨタが販売するピックアップトラックのスペックなど
トヨタのタンドラとは、北米トヨタが生産しているピックアップトラックです。日本国内のディーラーでは取り扱いがありません。
トヨタ タンドラが登場したのは1999年のことです。2000年にはタンドラをベースとしたフルサイズSUVのセコイアが登場しています。タンドラは2度のフルモデルチェンジを経て、今やライバル社のビッグ3(ゼネラルモーターズ・クライスラー・フォード)に匹敵するほどの人気を誇っています。
2021年12月頃にフルモデルチェンジするとの噂もあるトヨタ タンドラのボディタイプやグレード、サイズ、実燃費、新車価格など気になるポイントを解説していきます。
ピックアップトラックのタンドラが2021年後半にフルモデルチェンジ
トヨタのタンドラがフルモデルチェンジします。次期は2021年後半を予定していて、翌年の2022年にはセコイアもフルモデルチェンジ予定です。
海外専売車のタンドラはフルサイズピックアップトラックで、維持費の安さや実用性の高さで北米では若者に人気のボディタイプです。
フォードのFシリーズやシボレーのシルバラードなど強力なライバルがひしめく市場ですが、タンドラもテクニカルマッスルをイメージした内外装や、先進装備など話題性のあるモデルチェンジになっています。
項目 | 内容 |
---|---|
モデル名 | トヨタ タンドラ(フルサイズ ピックアップトラック) |
フルモデルチェンジ時期 | 2021年後半に実施、ディザー画像は同年6月に公開 |
次期セコイアとの関係 | 2022年にフルモデルチェンジ予定のセコイアと基本構造を共有 |
販売地域 | 主に北米市場向け(日本国内では正規販売なし) |
人気の理由 | 維持費の安さ、荷台の実用性、アウトドア用途に適した使い勝手 |
競合車種 | フォードFシリーズ、シボレー シルバラード、ラム1500など |
注目ポイント | テクニカルマッスルなデザイン、先進装備による商品力の強化 |
トヨタ タンドラのボディタイプはレギュラー・ダブルキャブ・クルーマックスの3種類
トヨタ タンドラのボディタイプはドアの枚数によって3種類に分類されています。
初代タンドラはレギュラーキャブ、アクセスキャブ、ダブルキャブの3種類ありましたが、2代目からは名称が変わり、レギュラーキャブはそのままですが、アクセスキャブがダブルキャブに、ダブルキャブがクルーマックスへと変更されています。
グレードはSR・SR5・リミテッド・プラチナム・1794エディション・オフロードスポーツ仕様のTRD Pro(4WDのみ)の6グレード構成です。
また、2代目タンドラからはベッドタイプ(荷台)の種類が選べるようになっています。荷台の種類はスタンダード・ショート・ロングの3種類です。
項目 | 内容 |
---|---|
ボディタイプの種類 | レギュラーキャブ(2ドア)、ダブルキャブ(4ドア・後部座席狭め)、クルーマックス(4ドア・後部座席広め) |
初代の名称 | レギュラーキャブ、アクセスキャブ、ダブルキャブ |
2代目以降の名称変更 | アクセスキャブ → ダブルキャブ、旧ダブルキャブ → クルーマックス |
グレード構成 | SR、SR5、リミテッド、プラチナム、1794エディション、TRD Pro(オフロード仕様・4WD専用) |
荷台の種類 | スタンダードベッド、ショートベッド、ロングベッドの3種類から選択可能 |
アメリカンサイズのビッグボディ!タンドラのボディサイズ
タンドラの魅力のひとつといえば存在感のある大きなボディです。トヨタ タンドラのボディサイズについて、モデルごとに詳しい大きさをまとめました。
初代タンドラのボディサイズはライバルと比べるとコンパクト
ロシアの永久凍土地域である「ツンドラ」から車名をとり、トヨタT100の後続車として登場したタンドラ。初代モデルは2000年から2006年まで販売されました。
初代タンドラのサイズはT100よりも大型化はされましたが、アメリカ市場への影響を考慮し、ビッグ3と比べると小さめに作られています。
キャブ | グレード | 高さ (4×2/4×4) | 幅 | 全長 | |
---|---|---|---|---|---|
レギュラーキャブ | ベース | V6 | 1,790mm/- | 1,910mm | 5,520mm |
SR5 | V8 | 1,800mm/- | |||
アクセスキャブ | SR5 | V6 | 1,790mm/1,810mm | 1,910mm | 5,520mm |
V8 S teps ide | 1,790mm/1,810mm | ||||
リミテッド | V8 S teps ide | 1,800mm/1,820mm | 2,010mm | ||
ダブルキャブ | SR5 | V8 | 1,870mm/1,880mm | 2,010mm | 5,840mm |
リミテッド | V8 | 1,890mm/1,900mm | 2,020mm |
初代タンドラはサイズだけでなく排気量も小さめに設定されていたため、評価は悪くないものの販売では不利になっていました。
2代目タンドラ(2014年~現行モデル)のボディサイズは最大で6mを超える全長
2代目タンドラが誕生したのは2007年のことです。2014年にはビッグマイナーチェンジが行われましたが、2007年から2013年までのモデルとサイズはほぼ変わっていません。
キャブ | グレード | 高さ (4×2/4×4) | 幅 | 全長 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
スタンダード | ロング | ショート | ||||
レギュラーキャブ | SR | 1,920mm/1,930mm | 2,020mm | – | 5,810mm | – |
ダブルキャブ | SR | 1,930mm/1,940mm | 5,810mm | 6,290mm | – | |
SR5 | ||||||
リミテッド | 1,930mm/1,930mm | 5,810mm | – | |||
クルーマックス | SR | 1,920mm/1,930mm | – | – | 5,810mm | |
SR5 | ||||||
リミテッド | ||||||
プラチナム |
最も大きいモデルでは幅は2メートル、全長6メートルを超えています。
トヨタ タンドラのインテリアはレザーを使った豪華仕様で室内も広い
2018年モデルのトヨタ タンドラ(1794エディション)のインテリアは、ブラウンレザーと木目調のシックなデザインです。
フロントシート、リヤシートともに革張りで高級感があり、足回りのスペースがゆったり広々ととられています。
項目 | 内容 |
---|---|
モデル | 2018年モデル 1794エディション |
内装デザイン | ブラウンレザーと木目調パネルを用いたシックで高級感ある仕上がり |
インパネ素材 | 木目調パネルとソフトパッドで上質感を演出 |
シート仕様 | フロント・リアとも革張りシートで快適な座り心地 |
室内空間 | 足元スペースが広く、ゆったりとした室内空間を確保 |
トヨタ タンドラのスペック 5.7LのV8エンジンが魅力
現行モデルのトヨタ タンドラのエンジンタイプ、燃費を紹介します。
トヨタ タンドラは4.6Lと5.7LのV8エンジンを搭載
二代目トヨタ タンドラのエンジンタイプは2007年時点で3種類ありました。その後2010年にはV8/4700ccがV8/4600ccに変更され、2015年以後はV8エンジンだけの設定となっています。
エンジン種類 | V8気筒DOHC32バルブDual VVT-i | |
---|---|---|
排気量 | 4.6L | 5.7L |
最大出力 | 310hp/5,600rpm | 381hp/5,600rpm |
最大トルク | 327lb.-ft./3,400rpm | 401lb.-ft./3,600rpm |
トヨタ タンドラの実燃費は8.1km/Lでボディサイズからみると優秀な燃費性能
タンドラの燃費についてはボディタイプや駆動方式、排気量により若干の違いがあります。ここでは現行モデルのトヨタ タンドラの実燃費を見てみましょう。
市街地 | 高速道路 | ||
---|---|---|---|
V8 5700cc | 4×4 | 5.5km/L | 7.2km/L |
4×2 | 5.5km/L | 7.6km/L | |
V8 4600cc | 4×4 | 5.9km/L | 7.6km/L |
4×2 | 6.3km/L | 8.1km/L |
トヨタ タンドラの維持費はどれくらい?1ナンバー登録のため想像以上に安く収まる
トヨタ タンドラは非常に大きく、重量があるため維持費も多くかかりがちなのではないかと考える方も多いでしょう。実際どれくらいの費用がかかるのでしょうか。
タンドラは大排気量の車種ですが、普通貨物自動車として区分され、1ナンバーで登録できるため自動車税は16,000円と安く抑えられます。
1ナンバーの車は1年ごとに車検が必要ですが、ユーザー車検であれば車検代の負担を減らすことが可能です。その他、車検時に支払う重量税や自賠責保険(年毎に変動あり)、整備代、印紙代などが含まれます。
トヨタ タンドラの維持費についてデメリットを挙げるならば、1ナンバーは高速道路の料金が普通車と比べると多少高くつくことと、ボディサイズが大きいので駐車代を多く取られる可能性があるという点でしょう。
燃費の悪さも加味するとタンドラは経済的な車とは言えませんが、他の車種と比べて特に高いとも一概に言い切れない部分があります。
項目 | 内容 |
---|---|
車種区分 | 普通貨物自動車(1ナンバー登録) |
自動車税 | 16,000円(1ナンバー登録のため低額に抑えられる) |
車検 | 1年ごとに車検が必要。ユーザー車検でコスト軽減可能 |
車検関連費用 | 重量税、自賠責保険、整備代、印紙代などが発生 |
高速道路料金 | 普通車よりやや割高となる点がデメリット |
駐車料金 | 大きいボディサイズのため駐車場代が高くなる可能性あり |
燃費 | 悪いためガソリン代の負担が大きい |
維持費の総評 | 経済的とは言い難いが、他車種と比べて特別高いわけではない |
北米トヨタのピックアップトラック新型タンドラの画像5枚
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タンドラ
存在感とパワーを求めるなら北米トヨタのピックアップトラックのタンドラがおすすめ
ピックアップトラックは米国の広大な土地を走ることを考えて作られているため、日本ではなじみが薄く国内のディーラーでは取り扱いがないものの、トヨタ タンドラは逆輸入車として非常に高い人気を誇っています。
日本のタンドラオーナーからは駐車時や燃費に関しての不満も見かけますが、そんな問題を上回るほどの個性的なシルエットやパワーで周囲からの注目を集めること間違いなしです。