ノアの年間維持費

トヨタ ノアの年間維持費はいくら?ハイブリッドとガソリン車の費用を徹底解説

ノア ハイブリッドとガソリン車の価格差は約35〜38万円。年間10,000km走行なら燃費差で約8年で回収できる計算です。維持費・燃料代・エコカー税制優遇の違いを数字で比較します。

トヨタ ノアの年間維持費はいくら?ハイブリッドとガソリン車の費用を徹底解説

トヨタ ノアの年間維持費と内訳 ハイブリッドとガソリン車の費用を徹底解説

トヨタが発売するミニバン「ノア」は、2022年1月に4代目へフルモデルチェンジし、燃費性能や安全装備が大幅に向上しました。ファミリーカーとして人気のノアを購入・維持するには、税金・燃料代・車検代・保険料などのコストをあらかじめ把握しておくことが大切です。

この記事では、現行4代目ノアのハイブリッドモデルをモデルケースに、年間維持費の合計と各費用の内訳をわかりやすく解説します。ガソリン車との比較も紹介しているので、どちらを選ぶか迷っている方もぜひ参考にしてください。

モデルケースに使う現行ノア ハイブリッドS-Zの主要スペック

ノアのS-Zグレード

現行ノア(4代目・90系)には、ハイブリッド車とガソリン車ともにX・G・Z・S-G・S-Zの5グレードが設定されています。その中でも専用エアロが装備されたS-Zは、人気・知名度ともに高いトップグレードです。今回は燃費性能に優れたハイブリッドS-Z(2WD・7人乗り)をモデルケースとして取り上げます。

全長 4,695mm
全幅 1,730mm
全高 1,895mm
ホイールベース 2,850mm
最小回転半径 5.5m
燃費(WLTCモード) 23.0km/L
燃料 無鉛レギュラーガソリン
乗車定員 7名
車両重量 1,700kg
エンジン 2ZR-FXE(1.8L ハイブリッド)
新車価格(税込) 389万円

なお、燃費表示は以前のJC08モードから国際基準のWLTCモードに切り替わっています。WLTCモードは市街地・郊外・高速道路を組み合わせた実走行に近い測定方法で、カタログ値と実燃費の乖離が少ないのが特徴です。

現行ノア ハイブリッドS-Zの年間維持費の合計と内訳

エアロを装備したノア

現行ノア ハイブリッドS-Zをモデルケースに、年間維持費をシミュレーションします。ファミリーカーとして自宅に駐車スペースがある場合を前提に算出しています。

自動車税 36,000円
燃料代 78,261円
駐車場代 0円
車検代 46,325円
任意保険料 68,500円
諸経費 19,333円
合計金額(目安) 248,419円

自動車税36,000円の内訳 2019年10月以降登録の新車は税額が引き下げ

毎年5月末までに支払う自動車税は、車の総排気量によって税額が変わります。3ナンバー・5ナンバーの違いではなく、エンジンの総排気量で決まる点に注意しましょう。

2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた車には引き下げ後の税率が適用されます。現行ノア ハイブリッドS-Zの総排気量は1.8L(1.5L超〜2.0L以下)に該当するため、自動車税は年間36,000円となります(旧税率は39,500円)。

なお、新車購入時にエコカー減税(グリーン化特例)の適用を受ける場合、翌年度の自動車税がさらに減税されることがあります。最新の適用条件はトヨタ販売店またはトヨタ公式サイトでご確認ください。

自動車税(2019年10月以前に初回新規登録を受けた車の税額)
車の分類 総排気量 税額 税額(13年超)
自家用車 1.0L以下 29,500円 33,900円
1.0L超〜1.5L以下 34,500円 39,600円
1.5L超〜2.0L以下 39,500円 45,400円
2.0L超〜2.5L以下 45,000円 51,700円
2.5L超〜3.0L以下 51,000円 58,600円
3.0L超〜3.5L以下 58,000円 66,700円
3.5L超〜4.0L以下 66,500円 76,400円
4.0L超〜4.5L以下 76,500円 87,900円
4.5L超〜6.0L以下 88,000円 101,200円
6.0L超〜 111,000円 127,600円
自動車税(2019年10月以降に初回新規登録を受けた車の税額)
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超〜1.5L以下 30,500円
1.5L超〜2.0L以下 36,000円
2.0L超〜2.5L以下 43,500円
2.5L超〜3.0L以下 50,000円
3.0L超〜3.5L以下 57,000円
3.5L超〜4.0L以下 65,500円
4.0L超〜4.5L以下 75,500円
4.5L超〜6.0L以下 87,000円
6.0L超〜 110,000円

燃料代78,261円の内訳 ファミリー世帯の年間走行距離16,000kmで算出

24時間営業のガソリンスタンド

現行ノア ハイブリッドS-ZのWLTCモード燃費は23.0km/Lです。ファミリーカーとしての典型的な使い方を想定し、年間走行距離を16,000kmで計算します。

年間走行距離の目安(16,000km)

通勤・通学(往復30km×120日=3,600km)
週2度のお買い物(往復30km×104回=3,120km)
月2度のレジャー(往復400km×24回=9,600km)
合計:3,600+3,120+9,600=16,320km(端数切り捨てで16,000km)

ガソリン単価を170円/L(レギュラー)として計算します(実際の単価は時期・地域によって異なります。購入前にガソリン価格情報サイト等で最新の単価を確認することをおすすめします)。

16,000km ÷ 23.0km/L ≈ 約696L
696L × 170円/L = 約118,320円

なお、実燃費はユーザー報告ベースで平均17km/L前後となるケースも多く報告されています。実燃費17km/Lで試算すると約160,000円、燃費の良い走行が続く場合は23km/L近くを維持できるケースもあります。維持費の予算は実燃費ベースで余裕を持って設定しておきましょう。

維持費一覧表の燃料代78,261円は、ガソリン単価120円/Lで試算した旧来の参考値です。ガソリン価格が変動している現在は、実際の単価を使った再計算を推奨します。

駐車場代0円の内訳 ファミリー世帯が自宅に駐車する場合を想定

ノアをファミリーカーとして使う場合を想定し、駐車場料金はゼロで試算しています。月極駐車場を別途借りる場合は地域・環境によって費用が大きく変わるため、実際の駐車場代を加算してシミュレーションしてください。都市部では月額1〜3万円以上になるケースも珍しくないため、維持費全体に占める比重が高くなります。

車検代46,325円の内訳 法定費用と基本整備料を算出

車検の点検項目に印をつける整備士

車検を通すために必ずかかる法定費用は以下の3つです。

  • 重量税(車両重量1,500kg超〜2,000kg以下・エコカー):20,000円(2年分)
  • 自賠責保険料(2023年4月1日以降・24ヶ月):17,650円
  • 印紙代:1,100円

法定費用の合計は38,750円です。これに基本的な整備料・代行料30,000円、オイル交換などの消耗品費10,000円を加えた合計78,750円を2年で割ると、年換算では約39,375円となります(状態・工場によって変動します)。

※2023年4月1日以降の自賠責保険料は24ヶ月17,650円です(2025年度も据え置き)。
※重量税はエコカー減税の適用区分・経過年数によって変動します。下表を参照してください。

自動車重量税(車検の有効期間2年)
自動車重量税 車検の有効期間(2年)
エコカー外 エコカー
車両重量/税率 減税無し 本則税率 25%減税 50%減税
〜500kg以下 8,200円 5,000円 3,700円 2,500円
〜1,000kg以下 16,400円 10,000円 7,500円 5,000円
〜1,500kg以下 24,600円 15,000円 11,200円 7,500円
〜2,000kg以下 32,800円 20,000円 15,000円 10,000円
〜2,500kg以下 41,000円 25,000円 18,700円 12,500円
〜3,000kg以下 49,200円 30,000円 22,500円 15,000円
自賠責保険料(離島・沖縄を除く)
2023年4月1日以降の自賠責保険料(現行)
車種:普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
24,190円 23,690円 18,160円 17,650円 12,010円 11,500円 5,740円

※新車購入時は37ヶ月(3年)加入となります。
※2025年度の自賠責保険料は2023年度からの据え置きで変更なし(2025年4月確定)。

任意保険料68,500円の内訳 車両保険あり・14等級でシミュレーション

任意保険は自賠責保険では補てんされない部分を幅広くカバーするもので、ほとんどのドライバーが加入しています。今回は以下の条件でシミュレーションした場合を参考値として掲載します。

  • 運転者年齢:30代夫婦(配偶者限定)
  • 年間走行距離:16,000km
  • 等級:14等級(30代の平均的な等級)
  • 対物・対人補償:無制限
  • 車両保険:あり

この条件での任意保険料は年間68,500円(月額約5,900円)が目安です。車両保険を外した場合は年間29,700円(月額約2,600円)まで下がります。任意保険は保険会社や補償内容によって大きく異なるため、複数社の見積もりを比較することをおすすめします。

諸経費19,333円の内訳 タイヤ・オイル交換費用

車の維持費には、タイヤ代やエンジンオイル代などの諸経費も含まれます。

  • エンジンオイル代:5,000円+工賃1,000円=6,000円(年2回交換・5,000km毎)
  • タイヤ代:1本10,000円×4本=40,000円を3年で割ると年間約13,333円(ノアのホイールサイズは16〜17インチ。S-Zは17インチ)

エンジンオイル代6,000円+タイヤ代13,333円=年間諸経費約19,333円となります。なお、タイヤはサイズ・ブランドによって価格が異なります。S-Zグレードは17インチタイヤを採用しているため、Xグレード(16インチ)と比較するとやや割高になる場合があります。

ハイブリッド車とガソリン車の価格差を燃費で回収するには何年かかるか

ノアのS-ZグレードとS-Gグレード

現行ノアの同一グレードで比較すると、ハイブリッド車とガソリン車の価格差は約35〜38万円です(例:ハイブリッドS-Z 389万円 対 ガソリンS-Z 351.8万円、差額約37.2万円)。

ガソリン単価170円/L、年間10,000km走行を仮定すると、WLTCモード燃費の比較では以下のようになります。

  • ハイブリッドS-Z(23.0km/L):年間燃料代 約73,913円
  • ガソリンS-Z(14.1km/L):年間燃料代 約120,567円
  • 年間差額:約46,654円

価格差37.2万円をこの燃費差で回収するには、約8年かかる計算となります(年間10,000km走行の場合)。年間20,000km走行すれば約4年、年間5,000kmであれば約16年と、走行距離によって元が取れる期間は大きく変わります。

また、ハイブリッド車は自動車重量税や自動車取得税でのエコカー優遇も受けられるため、実質的な価格差はさらに縮まります。長距離・多頻度で乗るファミリーほどハイブリッドの恩恵を受けやすいといえます。

現行ノアの年間維持費はハイブリッドS-Zで約24〜25万円が目安

ノア

現行4代目ノアのハイブリッドS-Zをモデルケースとした年間維持費は、自動車税・燃料代・車検代・任意保険料・諸経費を合わせて概算24〜25万円程度となります。7人乗りのミニバンとしてはリーズナブルな水準です。

ただし、実際の燃料代はガソリン単価や走行距離によって大きく変動します。また駐車場を別途借りる場合はその費用も加算されます。購入前にご自身の走行距離や利用環境に合わせてシミュレーションすることをおすすめします。維持費全体を把握したうえで、ハイブリッドかガソリン車かを選ぶ判断材料にしてください。