テスラ ロードスターのモデルチェンジ

テスラ・ロードスターがフルモデルチェンジで最高速400km・航続距離1,000kmを実現

テスラ・ロードスターのフルモデルチェンジについて紹介。同車は高性能モーターやバッテリーなどを搭載し、最高速400km/h・航続距離1,000kmを目指します。ロケット推進システムを採用するオプションパッケージ「スペースX」についても紹介。

テスラ・ロードスターがフルモデルチェンジで最高速400km・航続距離1,000kmを実現

テスラ・ロードスターは最高速度400km/hを超えるスーパーカー

2008年に初代モデルが発売された電動スポーツカーの革新的存在であるテスラ・ロードスターは、環境意識の高いハリウッドスターやセレブが購入した事でも話題を集め、世界的な知名度を誇ります。

テスラ・ロードスターは、ガソリン車のスーパーカーに匹敵する最高速度400km/h超えを目指します。EV史上最長の航続距離1,000kmの実現を目標とするテスラ・ロードスターのその他の特徴を紹介します。

新型「テスラ・ロードスター」はF1のレーシングカーよりも優れた加速力と最高速の実現を目指す

テスラ・ロードスターの次期モデルは、F1のレーシングカーよりも優れた加速力と最高速の実現を目指します。

2018年9月8日~9日、スイスで開催された「グランド・バーゼル・モーターショー」で公開されたテスラ・ロードスターの欧州仕様モデルは、3基の高性能モーター等のパワーユニットを導入して、0-100km/h加速は2.1秒、0-400km/h加速は8.8秒、最高速は402km/hとF1に参戦するレーシングカーよりも優れた加速力と最高速の実現を目指します。

テスラ・ロードスターは高速化にともなって増す危険性に対して、マツダのロードスターRF(海外名:MX-5 RF)が装備するような着脱式ガラスルーフを装着させて安全性を確保する見込みです。

2代目テスラ・ロードスターは 200kWhのバッテリーを搭載してEV史上最長の航続距離を達成する見込み

新型テスラ・ロードスターのフロントビュー新型テスラ・ロードスターの航続距離はおよそ1,000kmを可能にするとされEV(電気自動車)の未来を切り開く実用的なモデルになる可能性がある

次世代モデルの2代目テスラ・ロードスターは、200kWhもの大容量バッテリーを搭載して、EV史上最長の1,000km近い航続距離を達成する見込みです。

最大容量100kWのバッテリーを搭載するテスラのフラッグシップ「モデルS」の航続距離は、アメリカEPテストでは549kmを記録しています。そのため、その2倍の容量を誇る200kWhのバッテリーを搭載する新型テスラ・ロードスターが航続距離1000kmをクリアする可能性は十分に高いと言えます。

新型テスラ・ロードスターは特殊モード「Augmented Mode」を搭載し、ロケット技術を応用した「スペースX」オプションパッケージを設定する見込み

テスラの創業者でありCEOのイーロン・マスク氏は、2018年6月8日に新型ロードスターに「Augmented Mode」と呼ばれる特殊モードを搭載する可能性をツイッター上で発表しています。

「Augmented Mode」は人間の運転能力を拡張するものになるというイーロン氏の発言をヒントにすれば、同特殊モードは、F1のレーシングカーにも匹敵する優れた加速力と最高速度を誇る新型ロードスターを、一般のドライバーも運転しやすいようにサポート機能を充実したものになると思われます。

また、新型ロードスターにはイーロン・マスク氏が立ち上げた宇宙テクノロジー企業のロケット技術を応用した小型ロケット推進システムを装備させて、加速力・最高速・ブレーキ・コーナリング等の性能を飛躍させる「スペースX」と呼ばれるオプションパッケージを設定する見込みです。

EVながらF1のレーシングカーや大型バイクと同レベル、それ以上の加速性を実現させる新型テスラ・ロードスターのオプションパッケージであるスペースXに対して、イーロン・マスク氏は「クルマではあるが、まるで飛行するメタルスーツのような体験ができるもの」と、誕生を期待させる発言をしています。

2代目テスラ・ロードスターはオリジナルデザインを採用しタルガトップの4シーターを導入

2代目テスラ・ロードスターは、初代モデルとは異なる会社独自のデザインを採用し、ガラスルーフが着脱可能なタルガトップを採用し、2シーターではなく、後部座席も設ける4シーターを導入します。

新型テスラ・ロードスターのフロントマスクブラックアウトされたヘッドライトが印象的で宇宙人のようにも見えるフロントマスクが特徴

株主に対して公開された新型テスラ・ロードスターのプロトタイプは、エクステリアのフロントワイパーが装着されている位置が特徴的であり、若干ロングノーズ化されている事が予想されます。

新型テスラ・ロードスターのサイドビュー先代モデルからボディ形状をさらに磨き上げた新型テスラ・ロードスター

プロトタイプのサイドビューからは、次期モデルの流線形は更にエレガントさを増して、リヤエンドに向かうにつれて傾斜角が勢いを増してルーフラインが特徴的となるファストバックスタイルを進化させて、空力効率を最大化しているものと思われます。

次期テスラ・ロードスターはスタイリッシュな四角形のステアリングホイールを採用し、ワイドでビジュアライズなディスプレイを導入する予定

新型テスラ・ロードスターのステアリング四角形のステアリングはコンセプトモデルなどで見られるが実際の販売モデルでは採用される実績は殆ど無いため、テスラ・ロードスターの販売モデルにどう反映されるのか注目が集まる

2代目テスラ・ロードスターのインテリアに関して、公開されている情報からその特徴を読み解けば、同車はスタイリッシュな四角形のステアリングホイールを採用し、デザイン面と性能面が強化されたビジュアライズなディスプレイを導入する可能性が高いです。

販売価格が2,000万円台の新型テスラ・ロードスターはコストパフォーマンスの高い車

次期テスラ・ロードスターのベースモデル販売予定価格は日本円で約2,270万円、すでに予約受付が行われている1,000台限定発売のファウンダーモデルの販売予定価格は2,840万円です。

最高速度が約370km/hのランボルギーニー「アヴェンタドール」の販売価格はおよそ4,200万円です。最高速度が420km/hを超えるブガッティシロンの販売価格は3億円以上です。そして、最高速度415km/hを目指すEVハイパーカー「リマックC Two」の販売価格は2億円以上となる見込みです。

最高速度402km/hを目指しながらも、販売価格を2,000万円台とする新型テスラ・ロードスターは、「最高速度」に着眼点を絞って他車と比較すれば、コストパフォーマンスの高い車と言えます。

ハリウッド俳優もこぞって購入したテスラ・ロードスターのモデルチェンジ遍歴

ロードスターはアメリカのテスラが販売する2シーターのスポーツカータイプの電気自動車で、オープンカースタイルです。CFRPのボディで軽量化されており、シャシー開発はイギリスのロータスからの援助を受けて行われました。

テスラ・ロードスター 初代/2008年~

2008年3月、テスラのロードスターがデビューします。発売前から話題を呼んでいたロードスターは、ハリウッド俳優や著名人も購入していることから、益々話題になったモデルです。
2009年夏からはヨーロッパでも販売を開始。
2010年4月には、右ハンドルの日本仕様車も販売を開始しました。

テスラ・ロードスターのモデルチェンジ遍歴
テスラ・ロードスターのモデル 販売年表
初代 2008年~

次期テスラ・ロードスターの誕生によって自動車業界は新時代を迎える

テスラ・ロードスター

テスラのCEOイーロン・マスク氏は「テスラ・ロードスターの目標はガソリン車に打ち勝つこと、ガソリンスポーツカーを運転することは、蒸気機関車のように過去のものとなる」との発言をしています。

世界初の量産型EVを発売し、急成長を遂げるテスラを意識して、従来はガソリン車を販売していた老舗自動車メーカーは、急ピッチでEVへのシフトチェンジを行っています。

テスラ・ロードスターの2代目モデルは、最高速度は400km/hを超えてガソリン車の最高峰のスポーツカーに匹敵する走行性能を誇り、航続距離は1,000kmに達しガソリン車と比較した場合のEVのウィークポイントを改善しています。

新型テスラ・ロードスターの登場は、他のEVだけではなくてガソリン車にとっても脅威となります。これまでは、環境意識が高い富裕層から支持されていたテスラ車に圧倒的な走行性能が加わります。
ガソリン車のスポーツカーに匹敵する走行性能を誇りながらも販売価格はリーズナブルな新型テスラ・ロードスターの誕生によって、自動車業界は新時代を迎えます。