軽自動車の維持費

軽自動車の年間維持費を比較|新車(ワゴンRスティングレー)vs型落ち中古(ムーヴカスタムRS)の総費用を徹底解説

軽自動車の年間維持費を新車・中古車で比較。ワゴンRスティングレーとムーヴカスタムRSを例に、7年間の総費用まで詳しく試算。初めての車選びに役立つ費用の目安をまとめました。

軽自動車の年間維持費を比較|新車(ワゴンRスティングレー)vs型落ち中古(ムーヴカスタムRS)の総費用を徹底解説

軽自動車の年間維持費を「新車」と「型落ち中古車」で比較

初めて車を購入するなら、車両価格も維持費も抑えやすい軽自動車がおすすめです。ただし、「新車」と「型落ち中古車」のどちらが最終的にお得かは、一概には言えません。型落ち中古車は購入価格が安い反面、燃費や車検代で新車より費用がかさむケースもあるからです。

この記事では、6代目ワゴンRスティングレーHYBRID T(新車・総額180万円)と2012年製ムーヴカスタムRS(5年落ち中古・一括100万円)を比較して、年間維持費の差を項目ごとに詳しく解説します。軽自動車の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

6代目ワゴンRスティングレー vs 5年落ちムーヴカスタムRS

夜に走るワゴンRスティングレーワゴンRスティングレー

ムーヴカスタムRSのエクステリアムーヴカスタムRS 2012

どちらも2WD・FFのターボエンジンモデルで比較します。購入条件は以下の通りです。

  • ワゴンRスティングレー:車両価格180万円のうち頭金100万円、残額80万円を金利4%・3年ローンで支払う
  • ムーヴカスタムRS:中古車100万円を一括払い
ワゴンRスティングレーHYBRID T ムーヴカスタムRS(2012年製)
全長 3,395mm 3,395mm
全幅 1,475mm 1,475mm
全高 1,650mm 1,620mm
ホイールベース 2,460mm 2,455mm
最小回転半径 4.6m 4.7m
燃費(カタログ値) 28.4km/L 25.2km/L
燃料 レギュラーガソリン レギュラーガソリン
乗車定員 4名 4名
車両重量 800kg 810kg
エンジン R06A型 KF-DET型
総排気量 658cc 658cc

スティングレーの維持費は約33万円、ムーヴカスタムは約36万円

ワゴンRと旅に出る男性

各費用を積み上げた結果、ワゴンRスティングレーの年間維持費は約341,937円、ムーヴカスタムRSは約377,120円となりました。差額は約35,183円です。燃費の良さと車検代の安さがスティングレーを有利にしています。ただし、スティングレーにはカーローンの返済(月約2.5万円)が3年間上乗せされることを忘れないでください。

費用項目 ワゴンRスティングレー ムーヴカスタムRS
自動車税(軽自動車税) 10,800円 10,800円
燃料代(年間) 69,237円 78,500円
駐車場代(年間) 120,000円 120,000円
車検代(年積立) 20,120円 42,620円
任意保険料 81,780円 81,780円
諸経費(タイヤ・オイル等) 39,000円 39,000円
合計(年間) 約340,937円 約372,700円

※燃料代はレギュラーガソリン157円/L(資源エネルギー庁の直近全国平均を参考)で試算。自動車税は2026年現在の軽自動車税を適用。任意保険は22歳・グリーン免許・車両保険なしの見積もり例。駐車場は全国平均月10,000円で計算。

軽自動車税(自動車税)の内訳

軽自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課される市区町村税で、5月末が納付期限です。

2015年4月1日以降に初回登録した軽自動車は年間10,800円、2015年3月31日以前に登録した軽自動車は年間7,200円が適用されていましたが、2012年製のムーヴカスタムRSは登録から13年が経過しているため、現在は「経年車重課」の対象となり10,800円に増税されています。したがって、両車とも10,800円が適用されます。

登録区分 税額
2015年4月1日以降に初回登録した軽自動車 10,800円
2015年3月31日以前に登録した軽自動車(登録から13年未満) 7,200円
2015年3月31日以前に登録した軽自動車(登録から13年以上) 12,900円※

※軽自動車の経年車重課は、登録から13年が経過した翌年度から12,900円に増税されます。2012年製のムーヴカスタムRSは2025年度に13年超となるため、2026年度以降は12,900円が課されます。中古車購入時は登録年に注意してください。

燃料代:スティングレー69,237円・ムーヴ78,500円の内訳

ガソリンを入れるドライバー

燃料代は「年間走行距離」「実燃費」「ガソリン価格」の3つで計算します。実燃費はカタログ燃費の約8割が目安です。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復30km×120日=3,600km)
週1回のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1回のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
合計:9,960km ≒ 約10,000km

ワゴンRスティングレーの燃料代

実燃費:28.4km/L × 0.8 = 22.7km/L
10,000km ÷ 22.7km/L = 441リットル
441リットル × 157円 = 69,237円

ムーヴカスタムRSの燃料代

実燃費:25.2km/L × 0.8 = 約20.0km/L
10,000km ÷ 20.0km/L = 500リットル
500リットル × 157円 = 78,500円

燃料代の差額は年間約9,263円でスティングレーのほうが安くなります。ガソリン価格は時期・地域によって変動するため、実際の費用は変わります。

※燃料価格は資源エネルギー庁の直近データを参考にした目安です。

駐車場代120,000円はどちらにも共通の年間維持費

マンションの屋外にある駐車場

駐車場代は自宅に駐車スペースがない場合に月極駐車場を借りる費用です。地域によって相場は大きく異なります。

  • 全国平均の相場:10,000円(年間120,000円)
  • 東京(23区)の相場:30,000円(年間360,000円)
  • 大阪市の相場:25,000円(年間300,000円)
  • 横浜市の相場:17,000円(年間204,000円)
  • 名古屋市の相場:11,000円(年間132,000円)
  • 福岡市の相場:11,000円(年間132,000円)
  • 札幌市の相場:10,000円(年間120,000円)

今回は全国平均の月10,000円・年間120,000円で試算しています。自宅に駐車スペースがある場合はこの費用がそのまま節約できます。車庫証明は自宅から直線2km以内の駐車場が対象です。

車検代:スティングレー20,120円・ムーヴカスタム42,620円の内訳(年積立)

車検は2年に1度受ける義務があります(新車は初回3年後)。費用は「法定費用」「整備代」「代行料」の3つで構成されます。型落ち中古車は消耗品の交換が増えるため、新車より車検代が大幅に高くなる傾向があります。

ワゴンRスティングレーの車検代

法定費用(重量税6,600円+自賠責17,540円+印紙代1,100円):25,240円
整備代(オイル交換のみ):5,000円
代行料:10,000円
合計:40,240円
2年に1回のため、年間積立額:20,120円

ムーヴカスタムRSの車検代

法定費用:25,240円
整備代(CVTフルード・ブレーキフルード・バッテリー交換等):50,000円
代行料:10,000円
合計:85,240円
2年に1回のため、年間積立額:42,620円

車両の状態によって整備代は大きく変わります。車検切れのまま走行すると免許停止処分の対象となるため、期限の1ヶ月前を目安に見積もりを取ることをおすすめします。

●重量税(軽自動車)

重量税は車検時に支払う国税で、軽自動車の場合は車両重量に関係なく一律の税額が設定されています。軽自動車の2年車検(継続審査)の重量税はエコカー外で6,600円です。エコカー減免の対象車であれば税額が軽減されます。

軽自動車の自動車重量税
区分 エコカー外(減税なし) エコカー(本則税率) エコカー(25%減税) エコカー(50%減税) エコカー(75%減税)
3年(新車購入時) 9,900円 7,500円 5,600円 3,700円 1,800円
2年(継続審査) 6,600円 5,000円 3,700円 2,500円 1,200円

※登録から13年・18年が経過すると重量税が加算されます。
※エコカー減免対象車は税額が免除または一定割合減免されます。

●自賠責保険料(軽自動車・離島・沖縄を除く)

自賠責保険は公道走行に必須の強制保険です。2023年4月1日以降の改定により、軽自動車の24ヶ月契約で17,540円に引き下げられました(旧料金は25,070円)。

2023年4月1日以降の軽自動車自賠責保険料
保険期間 37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月 1ヵ月
軽自動車 24,010円 23,520円 18,040円 17,540円 11,950円 11,440円 5,740円

※新車購入時は37ヶ月(24,010円)での加入が一般的です。

任意保険料81,780円の内訳

赤い車を守る男性

任意保険料は年齢・等級・補償内容によって大きく変わります。今回は免許取得後2年目・22歳の新社会人が初めて車を購入したケースで計算しています。

  • 対人・対物無制限
  • 年間走行距離11,000km以下
  • 契約者のみを補償
  • 21歳以上を補償
  • グリーン免許保有
  • 車両保険なし

ワゴンRスティングレーの任意保険料:81,780円(車両保険あり:168,260円)
ムーヴカスタムRSの任意保険料:81,780円(車両保険あり:151,610円)

上記の条件では両車とも年間81,780円で同額です。等級が上がるほど・補償年齢を引き上げるほど保険料は下がります。複数の保険会社で比較見積もりを取ることが節約の近道です。

タイヤ代・オイル交換を含めた諸経費39,000円の内訳

諸経費はオイル交換・タイヤ交換などのメンテナンス費用です。オイル交換は半年に1回、エレメント交換を2回に1回行っても年間10,000円以内で済みます。タイヤは3年に1回の交換を想定し、ブリヂストン製で試算します。

ワゴンR・ムーヴの新品タイヤ代(共通サイズ:165/55R15)

夏タイヤ(ECOPIA NH100C・4本):36,000円
スタッドレスタイヤ(BLIZZAK VRX・4本):50,000円
合計:86,000円
3年に1回のため、年間積立額:29,000円

オイル交換代(10,000円)とタイヤ積立額(29,000円)の合計が年間諸経費39,000円です。両車ともタイヤサイズが同じため、この項目での差額はありません。

初めての1台は新車・中古どちらがお得か?7年間の総費用で比較

軽自動車

年間維持費だけを比較するとスティングレーがやや安いですが、スティングレーには3年間のカーローン返済(月約2.5万円)が上乗せされます。車両価格と維持費を合算した「乗り出し後の総費用」で比較すると以下の通りです。

3年後 5年後 7年後
ワゴンRスティングレー(新車180万) 約283万円 約348万円 約413万円
ムーヴカスタムRS(5年落ち100万) 約212万円 約284万円 約356万円

7年後の時点でもムーヴカスタムRSのほうが約57万円安い計算です。ただし、7年後にはムーヴは13年落ちの古い車両となり、ちょうど買い替え時期を迎えます。その差額を次の車の頭金に充てることができる一方、中古車はコンディションによって故障リスクがあり、修理費が想定外にかさむ可能性もある点に注意が必要です。

また、2012年製ムーヴカスタムRSは登録から13年を超えた時点で軽自動車税が12,900円に増税され、維持費がさらに上がります。中古車を購入する際はこの経年増税も念頭に置いて検討しましょう。初めての1台は、購入後に無理なく維持できる金額かどうかをしっかり確認してから選んでください。