CX-3ガソリンモデルの年間維持費と内訳
マツダCX-3は魂動デザインを採用したコンパクトクロスオーバーSUVとして、2015年から国内販売されてきましたが、2026年2月末をもって国内向け車両の生産を終了することがマツダより発表されています。現在は在庫が残り次第、新車での購入はできなくなります。
本記事では、中古車を含めてCX-3の購入を検討している方に向けて、ガソリンモデル「SKYACTIV-G 2.0」を軸に、ディーゼルモデルとの年間維持費を比較します。どちらのエンジンが年間維持費を安く済ませられるのか、内訳ごとに詳しく解説します。
CX-3 SKYACTIV-G 2.0(ガソリン・4WD)を購入したケース

CX-3のガソリンモデルは、2017年6月より国内に追加された「SKYACTIV-G 2.0」搭載グレードです(その後、1.5Lガソリンモデルも追加)。なお、SKYACTIV-G 2.0は現行ラインアップからは廃止されており、中古車での流通が中心となっています。今回は4WDモデルのスペックをベースに年間維持費を試算します。
| 全長 | 4,275mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,765mm |
| 全高 | 1,550mm |
| ホイールベース | 2,570mm |
| 最小回転半径 | 5.3m |
| 燃費(WLTCモード) | 15.2km/L |
| 燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| 乗車定員 | 5人 |
| 車両重量 | 1,340kg |
| エンジン | SKYACTIV-G 2.0 |
| 総排気量 | 1,997cc |
CX-3ガソリン・ディーゼルの年間維持費比較
SKYACTIV-G 2.0(ガソリン)とSKYACTIV-D 1.8(ディーゼル)の年間維持費を試算・比較した結果は以下の通りです。ディーゼルモデルのほうが年間約21,000円安くなる傾向があります。ただし、これはあくまで目安です。駐車場代や任意保険料はご自身の環境に合わせて置き換えてシミュレーションしてください。
| 費用項目 | ガソリン(G 2.0) | ディーゼル(D 1.8) |
|---|---|---|
| 自動車税 | 36,000円 | 36,000円 |
| 燃料代 | 101,990円 | 80,325円 |
| 駐車場代 | 360,000円 | 360,000円 |
| 車検代(1年換算) | 29,175円 | 29,175円 |
| 任意保険料 | 86,040円 | 86,040円 |
| 諸経費 | 70,000円 | 70,000円 |
| 合計金額 | 約683,000円 | 約661,000円 |
自動車税:36,000円(ガソリン・ディーゼルとも同額)

自動車税は毎年4月1日時点の所有者に課せられる税金で、排気量によって税額が決まります。SKYACTIV-G 2.0の総排気量は1,997cc、SKYACTIV-D 1.8(ディーゼル)の総排気量は1,756ccで、いずれも「1.5L超〜2.0L以下」に分類されます。2019年10月以降に初回新規登録した場合の税額はどちらも36,000円です(2019年10月以前の登録は39,500円)。
| 車の分類 | 総排気量 | 税額 | 税額(13年超) |
|---|---|---|---|
| 自家用車 | 1.0L以下 | 29,500円 | 33,900円 |
| 1.0L超〜1.5L以下 | 34,500円 | 39,600円 | |
| 1.5L超〜2.0L以下 | 39,500円 | 45,400円 | |
| 2.0L超〜2.5L以下 | 45,000円 | 51,700円 | |
| 2.5L超〜3.0L以下 | 51,000円 | 58,600円 | |
| 3.0L超〜3.5L以下 | 58,000円 | 66,700円 | |
| 3.5L超〜4.0L以下 | 66,500円 | 76,400円 | |
| 4.0L超〜4.5L以下 | 76,500円 | 87,900円 | |
| 4.5L超〜6.0L以下 | 88,000円 | 101,200円 | |
| 6.0L超〜 | 111,000円 | 127,600円 |
| 車の分類 | 総排気量 | 税額 |
|---|---|---|
| 自家用車 | 1.0L以下 | 25,000円 |
| 1.0L超〜1.5L以下 | 30,500円 | |
| 1.5L超〜2.0L以下 | 36,000円 | |
| 2.0L超〜2.5L以下 | 43,500円 | |
| 2.5L超〜3.0L以下 | 50,000円 | |
| 3.0L超〜3.5L以下 | 57,000円 | |
| 3.5L超〜4.0L以下 | 65,500円 | |
| 4.0L超〜4.5L以下 | 75,500円 | |
| 4.5L超〜6.0L以下 | 87,000円 | |
| 6.0L超〜 | 110,000円 |
燃料代の内訳:ガソリン約102,000円 vs ディーゼル約80,000円
年間の燃料代は「年間走行距離÷燃費×燃料単価」で算出します。年間走行距離は以下の目安を参考に10,000kmで計算します。
年間走行距離の目安(参考例)
通勤・通学(往復30km×120日=3,600km)
週1度のお買い物(往復30km×52週=1,560km)
月1度のレジャー(往復400km×12回=4,800km)
合計:3,600km+1,560km+4,800km=9,960km
SKYACTIV-G 2.0のWLTCモード燃費は15.2km/Lです。WLTCモードは実燃費に近い数値のため、そのまま使用して計算します。資源エネルギー庁の調査によるとレギュラーガソリンの全国平均は155円/L前後(2026年2月時点)で推移しており、この価格で試算します。
ガソリンモデルの年間燃料代
・10,000km÷15.2km/L=約658リットル
・658リットル×155円=約101,990円
ディーゼルモデル(SKYACTIV-D 1.8)のWLTCモード燃費は約16.8km/Lとして計算します。軽油の全国平均価格は135円/L前後(2026年2月時点)です。
ディーゼルモデルの年間燃料代
・10,000km÷16.8km/L=約595リットル
・595リットル×135円=約80,325円
燃料代の差額は約21,665円で、ディーゼルモデルの方が安くなります。ただしガソリン・軽油ともに価格は変動するため、購入時の実勢価格で計算し直してみてください。
駐車場代:360,000円

自宅に駐車スペースがない場合は月極駐車場が必要です。地域によって相場は大きく異なります。
- 東京都:30,000円前後
- 大阪市:25,000円前後
- 横浜市:20,000円前後
- 名古屋市・福岡市:15,000円前後
- 札幌市:10,000円前後
ここでは最も人口が多い東京都をモデルに月30,000円で計算すると、年間駐車場代は360,000円です。自宅に駐車スペースがある方はこの費用は不要です。ガソリン・ディーゼルで差額はありません。
車検代:29,175円(1年換算)
車検代は「法定費用+整備代・代行料」で構成されます。法定費用の内訳は以下の通りです。CX-3(車両重量1,340kg・1,500kg以下)のエコカー減税の適用状況によって重量税が変わる場合がありますが、ここではエコカー外の通常税率で計算します。
- 重量税(2年):24,600円
- 自賠責保険料(24ヶ月):17,650円(2023年4月以降の現行料率)
- 印紙代:1,100円
- 法定費用合計:43,350円
これにディーラーへの整備代(オイル交換等)5,000円・代行料10,000円を加えると車検代は58,350円となります。2年ごとの費用を1年換算すると29,175円です。エンジンの種類による差額はありません。なお、車検費用はカー用品店や整備工場を利用することで節約できる場合があります。
●重量税
| エコカー外 | エコカー | |||
|---|---|---|---|---|
| 車両重量/税率 | 減税無し | 本則税率 | 25%減税 | 50%減税 |
| 〜500kg以下 | 12,300円 | 7,500円 | 5,600円 | 3,700円 |
| 〜1,000kg以下 | 24,600円 | 15,000円 | 11,200円 | 7,500円 |
| 〜1,500kg以下 | 36,900円 | 22,500円 | 16,800円 | 11,200円 |
| 〜2,000kg以下 | 49,200円 | 30,000円 | 22,500円 | 15,000円 |
| 〜2,500kg以下 | 61,500円 | 37,500円 | 28,100円 | 18,700円 |
| 〜3,000kg以下 | 73,800円 | 45,000円 | 33,700円 | 22,500円 |
| エコカー外 | エコカー | |||
|---|---|---|---|---|
| 車両重量/税率 | 減税無し | 本則税率 | 25%減税 | 50%減税 |
| 〜500kg以下 | 8,200円 | 5,000円 | 3,700円 | 2,500円 |
| 〜1,000kg以下 | 16,400円 | 10,000円 | 7,500円 | 5,000円 |
| 〜1,500kg以下 | 24,600円 | 15,000円 | 11,200円 | 7,500円 |
| 〜2,000kg以下 | 32,800円 | 20,000円 | 15,000円 | 10,000円 |
| 〜2,500kg以下 | 41,000円 | 25,000円 | 18,700円 | 12,500円 |
| 〜3,000kg以下 | 49,200円 | 30,000円 | 22,500円 | 15,000円 |
※登録から13年・18年が経過すると重量税が加算されます。
※エコカー減税が適用される場合は、税額が免除または一定割合減免されます(初回のみ)。
●自賠責保険料(離島・沖縄を除く)
自賠責保険は公道走行に必要な強制保険です。2回目以降の車検(24ヶ月加入)の現行保険料は17,650円です(2023年4月の改定で引き下げられています)。
| 車種:普通自動車 | 保険期間 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 37ヵ月 | 36ヵ月 | 25ヵ月 | 24ヵ月 | 13ヵ月 | 12ヵ月 | 1ヵ月 | |
| 24,190円 | 23,690円 | 18,160円 | 17,650円 | 12,010円 | 11,500円 | 5,740円 | |
※新車購入時は自賠責保険37ヶ月加入(24,190円)となります。
任意保険料:86,040円

任意保険は対人・対物補償に加え、ロードサービスや弁護士特約など幅広い補償が受けられるため、ほとんどのドライバーが加入しています。今回は以下の条件で試算しました。
- 21歳以上を補償
- 契約者本人のみの補償
- 対人・対物無制限
- ゴールド免許保有
- 車両保険なし
この条件での年間保険料は86,040円です。車両保険を付けた場合は年間184,000円程度になります。年齢・等級・補償範囲・保険会社によって金額は大きく変わるため、複数社で見積もりを比較することをおすすめします。エンジンの種類による差額はありません。
諸経費:70,000円
日常的なメンテナンス費用としてオイル交換とタイヤ交換が主な出費です。オイル交換は半年に1回ディーラーで行うと1回7,000円前後、年2回で約15,000円が目安です。
CX-3のタイヤサイズは「215/50R18」で、夏タイヤ4本セットで約60,000円、スタッドレスタイヤ4本セットで約100,000円、合計約160,000円が購入費の目安です。3年に1度の交換サイクルで換算し、タイヤ組み替え・履き替え工賃を含めると年間55,000円ほど積み立てておけば対応できます。オイル交換と合わせた年間諸経費の目安は70,000円です。エンジンの種類による差額は設定していません。
CX-3の特徴:魂動デザインと走りへのこだわり

CX-3は「魂動デザイン」を採用した躍動感あるエクステリアと、ドライバーを中心に設計されたシンプルで質感の高いインテリアが特徴です。コンパクトボディで街中の取り回しに優れ、ディーゼルモデルは高トルクで走行性能も高いと評価されています。

長距離でも疲れにくいドライビングポジションと視認性の高い計器類は、オーナーからの評判も高い部分です。
CX-3のガソリンとディーゼル、年間維持費の差は約2万円

今回の試算では、ガソリンモデルの年間維持費は約683,000円(月額約56,900円)、ディーゼルモデルは約661,000円(月額約55,100円)となり、ディーゼルモデルの方が年間約22,000円ほど安くなることがわかりました。差額のほとんどは燃料代によるものです。
ガソリンモデルは一般的に車両本体価格がディーゼルモデルより安い傾向があるため、イニシャルコストを抑えつつオプションやアクセサリーにこだわりたい方にも選択肢として魅力的です。一方、年間走行距離が多いほど燃費性能の差が効いてくるため、よく走る方はディーゼルモデルのコスト優位性が高まります。購入前にローンの月々の返済額と維持費を合算してシミュレーションしておくことが、後悔のない選択につながります。























