エクリプスクロスの維持費

エクリプスクロスの維持費は年間いくら?MとGで税金から車検代まで比較

エクリプスクロスの維持費は月いくらか。自動車税30,500円、重量税や自賠責を含む車検代、16インチと18インチで24,000円違うタイヤ代まで実額で試算し、維持費を抑える方法と中古で選ぶときの注意点をまとめました。

エクリプスクロスの維持費は年間いくら?MとGで税金から車検代まで比較

エクリプスクロスの年間維持費はいくら?M(4WD)とG(2WD)で比較

エクリプスクロスの年間維持費は、M(4WD)で約375,600円、G(2WD)で約385,300円です(任意保険・車両代を除く、年間1万km走行の場合)。月あたりに直すと31,300円と32,100円ほどで、自宅に駐車スペースがあって月極駐車場が不要なら、どちらも21,000円台まで下がります。

三菱自動車のクロスオーバーSUVであるエクリプスクロスは、ダイナミックシールドのフロントフェイスと、車両運動統合制御システム「S-AWC」による走行性能が持ち味です。全長4.5m・全幅1.8mのミドルサイズ3ナンバーで、ガソリンモデルは「M」「G」「P」と特別仕様車「BLACK Edition」を揃え、2WDと4WDの両方が選べました。

同じ車でも、グレードと駆動方式の組み合わせによって年間で1万円以上の差が出ます。差を生むのはタイヤのインチ数と車両重量で、この2つが燃料代・車検代・タイヤ代に同時に効いてきます。

エクリプスクロスの基本スペックとボディサイズ

高原に停車するエクリプスクロス

エクリプスクロスは1.5L直噴ターボエンジン(4B40型)を搭載し、最高出力110kW(150PS)、最大トルク240N・m(24.5kgf・m、引っ張る力)を2,000〜3,500rpmという低い回転域で発生します。4WDモデルには三菱の車両運動統合制御システム「S-AWC」を採用し、走行モードは「AUTO」「SNOW」「GRAVEL」から路面状況に応じて選択できます。2WDモデルにもアクティブヨーコントロール(AYC、左右の駆動力を振り分けて曲がりやすくする制御)が入っており、ハンドリング性能は駆動方式を問わず高い水準にあります。

ボディサイズは全長4,545mm・全幅1,805mm。ヴェゼルやCX-30と同じクロスオーバーSUVの枠で語られますが、実際には全長で15cmほど大きく、間近で見るとダイナミックシールドの張り出しと厚みのあるリアクォーターが数字以上のボリューム感を生んでいます。立体駐車場の全幅1,800mm制限に引っかかるサイズでもあり、保管場所の条件は購入前に確認が必要な部分です。

エクリプスクロスのボディサイズ
全長 4,545mm
全幅 1,805mm
全高 1,685mm
ホイールベース 2,670mm
最低地上高 180mm
室内長 1,890mm
室内幅 1,490mm
室内高 1,240mm(サンルーフ装着車は1,215mm)
乗車定員 5人
車両重量 2WD 1,450〜1,480kg/4WD 1,520〜1,550kg
燃料タンク容量 2WD 63L/4WD 60L

グレード構成は「M」「G」「P」の3種類と特別仕様車「BLACK Edition」で、いずれも2WDと4WDが用意されていました。ガソリンモデルは2026年7月をもって生産を終了しており(Mグレードは2026年3月終了)、PHEVモデルも2025年8月に生産を終えています。維持費の計算そのものは中古で手に入れる場合もそのまま当てはまります。

後席は前後に200mmスライドし、一番後ろまで下げると身長175cmの大人が座っても膝前に余裕が残ります。そのぶんラゲッジは前後に動くため、乗員優先か荷室優先かでレイアウトを決める車です。

エクリプスクロスの年間維持費:M(4WD)は約375,600円、G(2WD)は約385,300円

砂丘を上るエクリプスクロス

年間維持費(任意保険を除く)は、M(4WD)が約375,600円、G(2WD)が約385,300円です。18インチタイヤを履くGグレードのタイヤ代が年間24,000円高く、燃料代と車検代で4WDが約14,300円高い分を打ち消して、最終的にG(2WD)のほうが9,700円高い計算になります。

同じグレード同士で2WDと4WDを比べると、燃費差と重量税の差で4WDが年間約14,300円高くなります。燃料代の差が10,200円、車検代の差(1年換算)が4,100円で、内訳のほとんどは毎月のガソリン代として分散して出ていくため、体感しにくい増え方をします。

エクリプスクロスの年間維持費比較(任意保険除く/年間1万km走行)
M(4WD) G(2WD)
自動車税 30,500円 30,500円
燃料代 137,020円 126,820円
駐車場代 120,000円 120,000円
車検代(1年換算) 36,580円 32,480円
オイル交換代 12,500円 12,500円
タイヤ交換代(1年換算) 39,000円 63,000円
合計 375,600円 385,300円
月あたり 約31,300円 約32,100円

※ガソリン単価170円/L(2026年10月時点の全国平均)、自動車税は2019年10月以降の新規登録に適用される税率、自賠責保険料は2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約の料率で計算しています。

自動車税:30,500円

エクリプスクロスの総排気量は1,498cc(1.5L)で、1.0L超〜1.5L以下の区分に該当し、2019年10月以降に新規登録された車両の年税額は30,500円です。2WDと4WDは同じ4B40型エンジンを積むため、駆動方式による税額の差はありません。

この30,500円という水準は、排気量で見れば軽自動車の次に軽い負担です。同じサイズ感のSUVでも2.0Lエンジンを積む車種なら36,000円になるため、年5,500円、10年で55,000円の差がつきます。1.5Lターボで2.0L自然吸気並みのトルクを得ながら税区分は1.5L以下に収まる点は、ダウンサイジングターボの実利が最もわかりやすく出ている部分です。

自動車税額(2019年10月以降に初回新規登録を受けた場合)
車の分類 総排気量 税額
自家用車 1.0L以下 25,000円
1.0L超〜1.5L以下 30,500円(エクリプスクロス該当)
1.5L超〜2.0L以下 36,000円
2.0L超〜2.5L以下 43,500円
2.5L超〜3.0L以下 50,000円
3.0L超〜3.5L以下 57,000円
3.5L超〜4.0L以下 65,500円
4.0L超〜4.5L以下 75,500円
4.5L超〜6.0L以下 87,000円
6.0L超〜 110,000円

※2019年9月以前に初回登録した車両には旧税率(1.0L超〜1.5L以下:34,500円)が適用されます。ガソリン車は初度登録から13年を超えると約15%の重課対象となり、旧税率車では39,600円に上がります。

納付期限は毎年5月末日です。期限を過ぎると延滞金が発生するうえ、コンビニ払いやクレジットカード決済が使えなくなり、金融機関の窓口に出向く必要が生じます。納税証明書が電子確認できるようになるまで数日かかるため、車検直前に滞納が残っていると受検そのものが止まる点にも注意が必要です。

燃料代:2WD 126,820円/4WD 137,020円

給油口からしたたるレギュラーガソリン

エクリプスクロスの使用燃料は無鉛レギュラーガソリンです。1.5Lターボと聞くとハイオク指定を連想しがちですが、レギュラー指定なので、同じ走行距離ならハイオク車より1Lあたり10円前後安く済みます。年1万km走行なら、この差だけで年7,000円以上の違いです。

カタログ燃費はWLTCモードで2WDが13.4km/L、4WDが12.4km/L(JC08モードでは15.0km/Lと14.0km/L)。年間走行距離10,000km、レギュラー170円/Lで計算しました。

年間走行距離の目安

通勤・通学(往復15km×240日)=3,600km
週1回のお買い物(往復30km×52週)=1,560km
月1回のレジャー(往復400km×12回)=4,800km
合計:3,600+1,560+4,800=9,960km(≒10,000km)

エクリプスクロスの年間燃料代

2WD:10,000km ÷ 13.4km/L = 746リットル × 170円 = 126,820円
4WD:10,000km ÷ 12.4km/L = 806リットル × 170円 = 137,020円

2WDと4WDの差額は年間約10,200円で、満タン給油1回分強に相当します。燃料タンクは2WDが63L、4WDが60Lなので、満タンからの航続距離はカタログ値どおりに走った場合で約844kmと約744km。実際には給油ランプ点灯後の残量を考えると、高速道路で2WDが700km前後、4WDが620km前後を無給油で走れる計算になります。

カタログ燃費と実燃費の開きは、ターボ車らしくアクセルの踏み方で大きく変わります。給油実績の集計では2WDが12km/L台前半、4WDが10km/L台後半に収まるケースが中心で、市街地のストップ&ゴーが多い使い方だと9km/L台まで落ちます。逆に郊外路や高速巡航では低回転でトルクが出る特性が効いて、カタログ値に近い数字が出やすくなります。

カタログ燃費と実燃費で計算した年間燃料代の差(年間1万km・170円/L)
駆動方式 カタログ(WLTC) 実燃費の目安 年間燃料代の差
2WD 13.4km/L → 126,820円 約12.3km/L → 138,210円 +約11,400円
4WD 12.4km/L → 137,020円 約10.9km/L → 155,890円 +約18,900円

実燃費ベースで見ると、年間維持費は2WDで約396,700円、4WDで約394,500円まで上がり、両者の差はほぼ消えます。カタログ燃費では2WDが有利に見えても、実際の使用環境では4WDの不利が想定より小さくなるのが、この車の燃費の特徴です。

駐車場代:120,000円

自宅に駐車スペースがない場合は月極駐車場が必要です。料金は地域差が最も大きい項目で、同じ車に乗っていても住む場所で年間30万円以上の差が生まれます。

  • 全国平均:10,000円前後/月
  • 東京23区:25,000〜35,000円/月(都心3区は40,000円超も)
  • 大阪市:15,000〜30,000円/月
  • 横浜市:15,000〜20,000円/月
  • 名古屋市:10,000〜20,000円/月
  • 福岡市:8,000〜15,000円/月
  • 札幌市:8,000〜12,000円/月

計算には全国平均の月10,000円(年間120,000円)を使っています。自宅に駐車スペースがあるなら、この12万円がまるごと不要になり、年間維持費は25万円台まで下がります。

エクリプスクロスの場合、全幅1,805mmという寸法が駐車場選びの制約になります。機械式立体駐車場は全幅1,800mm以下を条件とする区画が多く、ドアミラーを畳んでも車体幅そのものが超えるため、契約前に対応サイズの確認が欠かせません。全幅1,850mmまで許容する新しめの機械式か平置きを探すことになり、同じエリアでも選択肢が狭まるぶん相場より2,000〜3,000円高い区画になるケースが見られます。

車検代:2WD 約32,480円/4WD 約36,580円(1年換算)

エクリプスクロスの車検をする整備士

車検は新車購入から3年目に初回を受け、以後2年ごとに必要です。車検切れと自賠責保険切れが重なった状態で公道を走ると、違反点数は合計12点で90日間の免許停止、罰則は1年6ヶ月以下の拘禁刑または80万円以下の罰金となります(2025年6月に懲役・禁錮は拘禁刑へ一本化されました)。

法定費用は車両重量で決まります。エクリプスクロスのガソリンモデルは2030年度燃費基準の達成率が低く、エコカー減税の対象外です。そのため継続車検時には「エコカー外」の重量税が適用されます。2WDは車両重量1,450〜1,480kgで1.5t以下、4WDは1,520〜1,550kgで1.5t超2.0t以下となり、ここで5,000円以上の差がつきます。

エクリプスクロスの法定費用(24ヶ月・現行料率)
2WD(1,480kg) 4WD(1,520〜1,550kg)
自動車重量税 24,600円(1.5t以下・エコカー外) 32,800円(2.0t以下・エコカー外)
自賠責保険料 18,560円 18,560円
印紙代 1,800円 1,800円
法定費用合計 44,960円 53,160円

これに24ヶ月点検と検査代行を含む車検基本料20,000円を加えると、2WDで64,960円、4WDで73,160円(いずれも2年分)です。1年換算では2WDが約32,480円、4WDが約36,580円の積立目安になります。基本料は依頼先で差が大きく、車検専門店やカー用品店が13,000〜35,000円程度、ディーラーが40,000〜90,000円程度です。消耗品の交換が重なると総額は10万円を超えるため、余裕を持って10万円ほど準備しておくと予定外の追加整備にも対応できます。

自賠責保険料は2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約から引き上げられ、自家用乗用車の24ヶ月契約は17,650円から18,560円になりました。改定は13年ぶりで、車検1回あたり910円の増加です。

また、2026年8月1日から車検のヘッドライト検査が全国でロービーム計測に完全移行しました。従来はロービームで基準を満たさない場合にハイビームで再測定する取り扱いがありましたが、1998年9月以降に製造された車では認められなくなりました。初期型のエクリプスクロスはすでに8年落ちに入っており、レンズの黄ばみや内部の曇りで光度が落ちていると不合格になります。車検前にレンズの状態と光軸を点検しておくと、再検査の手間を避けられます。

自賠責保険料(2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約・普通自動車・離島・沖縄を除く)
車種:普通自動車 保険期間
37ヵ月 36ヵ月 25ヵ月 24ヵ月 13ヵ月 12ヵ月
25,180円 24,690円 19,070円 18,560円 12,770円 12,250円
自動車重量税(自家用乗用車・車検有効期間2年)
エコカー(本則税率) エコカー外(13年未満) 13年超 18年超
〜1,500kg以下 15,000円 24,600円 34,200円 37,800円
〜2,000kg以下 20,000円 32,800円 45,600円 50,400円
〜2,500kg以下 25,000円 41,000円 57,000円 63,000円

オイル交換代:12,500円

カー用品店のオイル交換相場エンジンオイル交換費用がかかる

エンジンオイルはエンジン内部の金属部品を潤滑させ、摩擦熱を逃がす役割を担っています。エクリプスクロスの指定粘度は0W-20(対応粘度は5W-30、10W-30)、交換時のオイル量はフィルター同時交換で約4.1Lです。

メーカーの標準交換時期は15,000kmまたは1年のいずれか早い方、シビアコンディションでは7,500kmまたは6ヶ月とされています。ここでいうシビアコンディションとは、走行の3割以上が1回8km以下の短距離、3割以上が悪路や山岳路、長時間のアイドリングのいずれかに当てはまる使い方です。通勤で片道5km程度しか走らない使い方は、本人の自覚がないままシビアコンディションに入っていることが多くあります。

ターボエンジンはタービンが高温になり、軸受部を通るオイルに熱負荷がかかります。4B40型は直噴ターボで、走行距離が伸びてくるとオイルの減りが早くなる事例も報告されており、5,000kmまたは半年ごとの交換サイクルで管理するオーナーが多く見られます。レベルゲージでの残量チェックを給油のたびに習慣化しておくと、減りの傾向を早く掴めます。

オイルフィルター(エレメント)はオイル交換2回に1回の頻度が一般的です。6ヶ月ごとのオイル交換サイクルにすると、年1回のエレメント交換タイミングが固定されて管理しやすくなります。

エクリプスクロスのオイル交換費用(年間)

オイル交換:5,000円 × 2回 = 10,000円
オイルエレメント交換:2,500円 × 1回 = 2,500円
合計:12,500円

タイヤ交換代:39,000円(16インチ・Mグレード)/63,000円(18インチ・Gグレード以上)

タイヤを保管する倉庫

エクリプスクロスの純正タイヤサイズは、Mグレードが「215/70R16」、GグレードおよびP・BLACK Editionが「225/55R18」です。ブリヂストン製タイヤを夏冬で揃え、3年サイクルで交換した場合の年間積立額を計算しました。

16インチタイヤの交換費用(参考価格)

タイヤサイズ:215/70R16
夏タイヤ(デューラーH/L):約49,200円
冬タイヤ(ブリザックDM-V):約58,000円
組替工賃:約8,640円
合計:約115,840円
3年サイクル換算:年間約39,000円

18インチタイヤの交換費用(参考価格)

タイヤサイズ:225/55R18
夏タイヤ(デューラーH/L):約85,596円
冬タイヤ(ブリザックDM-V):約94,800円
組替工賃:約8,640円
合計:約189,036円
3年サイクル換算:年間約63,000円

18インチのタイヤ代は16インチの約1.6倍です。インチが上がるほど扁平率が下がり、同じ銘柄でも1本あたりの単価が跳ね上がります。実際に両者を並べて触れてみると、18インチはタイヤ側面の厚み(サイドウォール)が指2本分ほどしかなく、16インチのたっぷりしたゴムの量との差が見た目ではっきりわかります。

この厚みの差は乗り味にも出ます。18インチは路面の継ぎ目や段差をコツコツと拾い、16インチは同じ場所でも角が丸められます。一方で高速道路でのレーンチェンジや、S-AWCが効いたコーナリングでの踏ん張りは18インチが明確に上です。見た目の迫力も18インチが勝るため、ここは年間24,000円の差に何を求めるかという選択になります。

スタッドレスタイヤは世代交代が進んでおり、最新世代を選ぶと参考価格より1万円前後上振れします。また、18インチは縁石への接触でホイールのリム(外周部)を傷めやすく、薄いサイドウォールはサイドカットによるパンクのリスクも16インチより高くなります。

タイヤ代は一度の出費が大きいため、毎年コツコツ積み立てておくことで、交換時に慌てずに済みます。夏タイヤと冬タイヤの交換年を1〜2年ずらすと、1年あたりの出費を分散できます。18インチ車なら月5,250円、16インチ車なら月3,250円を別口座に取り分けておくと、3年後の交換時にちょうど賄える計算です。

消耗品とメンテナンス費:年間2万円前後を別枠で見込む

上の年間維持費にはオイルとタイヤしか入れていませんが、実際にはそれ以外の消耗品が定期的に発生します。年数で均すと年間2万円前後が目安です。

オイル・タイヤ以外の主な消耗品と交換目安
項目 費用の目安 交換サイクル
バッテリー 20,000〜35,000円 3〜5年
ブレーキパッド(前後) 20,000〜40,000円 3〜5万km
ワイパーブレード(前後) 3,000〜6,000円 1〜2年
エアコンフィルター 3,000〜5,000円 1年
ブレーキフルイド 4,000〜6,000円 車検ごと

注意が必要なのはバッテリーです。エクリプスクロスはアイドリングストップを備えるため、専用の高性能バッテリーが必要で、一般的な汎用品の倍近い価格になります。安価な非対応品を載せると充放電の負荷に耐えられず寿命が極端に短くなるため、ここは節約が効きにくい部分です。

ブレーキパッドは、S-AWCの恩恵で思った以上にペースが上がりやすい車の性格もあり、ワインディングや高速の利用が多い使い方だと3万km前後で交換時期を迎えるケースが見られます。

任意保険料:年間6万〜9万円が目安

任意保険料は免許の色・年齢・等級・補償内容で大きく変わるため、ここまでの年間維持費には含めていません。30代・12等級・車両保険あり・対人対物無制限という条件なら、年間6万〜9万円程度が目安です。車両保険を外せば3万〜4万円台まで下がります。

保険料の土台になるのが型式別料率クラスです。これは型式ごとの事故実績に応じて1から17の段階で設定され、数字が大きいほど保険料が高くなります。エクリプスクロスの型式GK1Wは、対人・対物・搭乗者が中位、車両保険がやや高めのクラスに位置します。車両本体価格が300万円前後と高めで、修理時の部品代が保険金支払いを押し上げやすいためです。

料率クラスは毎年見直されます。生産終了によって新車の母数が減っていくと、保険料の算定基礎となるデータも変動していくため、更新のたびに他社の見積もりと比較しておくと差額に気づきやすくなります。

走行距離別に見る年間維持費はどれくらいか

維持費の試算は年間1万kmを前提にすることが多いものの、実際の走行距離は人によって倍以上違います。燃料代だけが距離に比例して動くため、同じ車でも年間維持費は14万円近い幅で変わります。

走行距離別の年間維持費(任意保険除く・170円/L・カタログ燃費)
年間走行距離 M(4WD) G(2WD)
5,000km 約307,100円 約321,900円
10,000km 約375,600円 約385,300円
15,000km 約444,300円 約448,700円

年5,000kmの使い方では、維持費の7割以上が駐車場代と税金・車検という固定費です。この領域では燃費の良し悪しはほとんど効かず、駐車場代をどう圧縮するかが維持費を左右します。

逆に年15,000kmを超えると燃料代が20万円に届き、2WDと4WDの差も年15,000円超へ広がります。さらにタイヤの摩耗が早まり、3年サイクルで組んだ積立が2年半で底をつくため、表の金額に年1万円前後を上乗せしておくと実態に近づきます。

同クラスSUVと比べた経済性はどうか

エクリプスクロスの経済性は、税金で有利・燃費で不利という、はっきりした二面性があります。

税金面では1.5Lという排気量が効きます。2.0Lエンジンを積むCX-30などに対して自動車税が年5,500円安く、車両重量も1,500kg前後に収まるため重量税の区分で不利になりにくい位置です。

一方で燃費は同クラスのハイブリッドSUVに明確な差をつけられます。実燃費20km/L前後で走るハイブリッドSUVと年間1万km走行で比べると、燃料代の差は2WDで年5万円強、4WDなら年7万円に達します。10年乗れば50万〜70万円の開きになり、車両価格差を考えても埋めきれない水準です。

この燃料代の差をどう見るかで評価が分かれます。1.5Lターボは2,000rpmから最大トルクが出るため、追い越しや上り坂でエンジンを回し込む必要がなく、4WDのS-AWCは雪道や雨天の交差点で確実な効果を見せます。燃費で負ける代わりに走りの余裕と悪路での安心を買う、という割り切りができる使い方なら年5万円は納得できる差です。通勤で淡々と距離を稼ぐだけなら、同じ5万円がそのまま損失になります。

エクリプスクロスの維持費を抑える方法

固定費と変動費のどちらに手を入れるかで、効果の大きさがまったく違います。効く順に並べると次のようになります。

  • 駐車場の見直し(年間最大6万円):駅から徒歩5分離れるだけで月2,000〜5,000円下がる物件があります。維持費のなかで最も削減余地が大きい項目です
  • 任意保険の一括比較(年間1万〜3万円):同じ補償内容でも会社によって2万円以上開きます。年1回の更新時に3社以上から見積もりを取るだけで差が出ます
  • 車検の依頼先変更(1回あたり2万〜5万円):法定費用はどこでも同額で、基本料と整備費だけが違います。保証期間が切れた車両なら、整備内容を確認したうえで依頼先を変える選択肢があります
  • タイヤの銘柄選択(3年で2万〜4万円):18インチ車はアジアンタイヤとの価格差が大きく、夏タイヤだけ価格帯を下げる方法があります。ただし冬タイヤは制動性能が命に直結するため、ここは削らないのが前提です
  • エコドライブ(年間1万円前後):ターボ車は急加速で燃料消費が跳ね上がります。発進時にアクセルを踏み込まず、2,000rpm以下で巡航させるだけで実燃費が1km/L近く変わります

逆に効果が薄いのが、オイル交換の間隔を伸ばすことです。年1万円程度の節約にしかならないうえ、ターボエンジンのタービン軸受やチェーンに負担を残します。走行距離が伸びてから出る不調の修理費を考えると、ここは削る場所ではありません。

中古で選ぶときに維持費で見落とされやすい点

ガソリンモデルの生産終了に伴い、エクリプスクロスは中古が中心の選択肢になりました。中古車相場は年式とグレードで140万円台から400万円超まで幅があります。車両価格の安さに目が向きやすいものの、年式によって維持費の前提が変わる点は見落とされがちです。

初度登録年で自動車税の税率が変わります。2019年9月以前に初回登録された車両には旧税率の34,500円が適用され、同じ車でも年4,000円高くなります。2018年3月から2019年9月までに登録された初期型が対象で、10年乗れば4万円の差です。

13年超の重課が視野に入ってきます。初期型は2031年に初度登録から13年を迎え、自動車税が39,600円へ、重量税も2WDで34,200円、4WDで45,600円へ上がります。年間では2WDで約9,900円、4WDで約13,500円の負担増です。長く乗る前提なら、年式の新しい個体を選ぶほうが総額で逆転するケースがあります。

タイヤとバッテリーの残量を車両価格に織り込む必要があります。18インチ装着車で夏冬ともに溝が残り少ない個体だと、納車後すぐに18万円前後の出費が発生します。車両価格が10万円安くても、タイヤとバッテリーが寿命間際なら実質的には割高です。現車確認では溝の深さと製造年週、バッテリーの製造年を見ておくと判断を誤りにくくなります。

年式の古い個体では、ヘッドライトレンズの黄ばみも確認したい部分です。ロービーム計測への完全移行後は光度不足が直接の不合格要因になり、レンズユニット交換になると片側数万円の出費が発生します。

同じグレードは2WDの方が安く、18インチのGグレード以上はタイヤ代に注意

エクリプスクロス

年間維持費はM(4WD)が約375,600円、G(2WD)が約385,300円(いずれも任意保険を除く)という結果になりました。Mグレードは16インチタイヤでコストが低く抑えられる一方、Gグレード以上は18インチの装着でタイヤ代が年間24,000円高くなります。

同じグレードで2WDと4WDを比べた場合は、燃費差と重量税の差で年間約14,300円、4WDの方が高くなります。ただし実燃費ベースで計算し直すと両者の差はほぼ消えるため、カタログ上の燃費差ほど実際の家計への影響は大きくありません。

維持費の観点で向き不向きを整理すると、次のようになります。

  • 16インチのMグレードが向くケース:年間走行距離が1万km未満で、乗り心地と維持費を優先する使い方。タイヤ代の安さが3年ごとにそのまま効いてきます
  • 18インチのG以上が向くケース:高速走行が多く、外観の仕上がりを重視する使い方。年24,000円のタイヤ代増を許容できるかが判断の分かれ目です
  • 4WDが向くケース:積雪地域での通勤や、未舗装路へ入る機会がある使い方。年14,300円でS-AWCの制御が常時使えると考えると割安です
  • 期待して買うと後悔しやすいケース:燃料代の安さを求める使い方。1.5Lという排気量から低燃費を想像すると、実燃費10〜12km/Lという数字にギャップを感じます

グレードと駆動方式の組み合わせで年間1万〜2万円の差が生まれ、10年保有すれば10万〜20万円になります。車両価格の差だけで決めると、この部分が後から効いてきます。駐車場代と走行距離という自分の条件に金額を当てはめて計算し直すと、どの組み合わせが合うかがはっきりします。